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夫夫の時間。

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「……ん、すっか」

「……え、何を?」
久々の3日間の休みを取った夫夫ふうふの寝室で、不意にラシャが告げてきた。

「子作り」

「ふぇ?」
こ、こここ、子作りってええぇ~~~~っ!?

「ま、まさかっ」
無理してまでと言うかギルドに絶対依頼入れるなとメンチ切ってまで休みをとったのはっ!

「次の日、立たなくなったら、困る」
立たなくなったらって!確かによく聞く話だけどもっ!

「ちゃんと、解す」

そう言う問題?

「いや、か?」
ラシャが何ともいえない瞳で見つめてくる。その瞳には俺弱いのぉっ!!
もうっ、ラシャは俺の弱いところも知り尽くしている。俺も、ラシャの弱いところをしりつくしてますとも。ラシャは襟もふを出すと、首の付け根の部分をよしよししてあげると気持ち良さそうにするのだ。そ、それくらいしか俺は知らないけども。

他は、ラシャはスパダリと言ってもいいほどに何でもできて、強くて優しい素敵な旦那さま。
俺にはもったいないほどの存在。

けど!俺はもうラシャなしでは生きていけない。この世界で、異世界で生きて行けるのは、ラシャがいてくれるからだ。

「わ、分かった」
「ん」
ラシャが、優しく頷いてくれる。

まぁ、ハイエナ獣人の大人の時間については、先輩ままさんたちに習ってはいる。ハイエナ獣人のままさんには受け男性が非常に多い。
もちろん女性もいるのだが、俺の場合は受けなので、受け仲間のままさんたちに習った。

そして受け仲間の人族の番さんたちにも。

ハイエナ獣人同士だと、受けや女性側の身体の作りが人族とは随分と違うらしく大変と聞いたが、人族なら解せば大丈夫と言われた。

医療魔法が普及した今は行為後や出産に関わる安全も充分に改善して安産率が上がってるのだとか。

ハイエナ獣人は昔は多産が多いものの、たくさん産んでも生き残れる子どもは僅かだったと言う。

けれど今は医療魔法の進歩で獣人でも他種族でも安全にできるからと太鼓判をおされた。

あと、俺のポーションも彼ら彼女らの助けになっていると聞いてうれしかった。だからもしもの時は自分でエンチャントしたポーションをとも思ってる。

でも、実際にその時が来るとは。そしてドキドキしながらいれば、あっという間に夫夫の蜜の時間が訪れるものだ。

※※※

「あっ、ひぁっ」

「リューイ」
ラシャが何度も何度も蕩けるように俺の名を呼んでくる。口数は多くないはずなのに。

その長い指で俺のナカを解しながら、甘い吐息を交わしながら。

「俺らのは、デカいから、な」
え、デカいって?

「ひぁっ!?」

ラシャの股間から聳えるものはひどく立派な代物だった。

「挿れるぞ」

「あ、ぅん……っ」
ぶっとくて、ぶっとくて、ぶっとい。ラシャの雄根が俺のナカにおさまってくる。

「あぁぁっ」
どうしてあんなおっきいのが挿入るのか。それも、運命だからなのだろうか。

俺の蜜壺のナカにおさまり、そして最奥を震わせる甘美な快感。

「動くぞ」
言葉少なめに、けれど艶のある美声が脳をも蕩けさせるようだ。

俺の尻に股間を打ち付けながら、ラシャの愛が俺の最奥を情熱的に穿ってくる。

そして一際情熱的に最奥を貫かれる。

「あ……っ」
なんて甘美な、快感。

そしてナカで膨らみを帯びた雄根から、溢れ出す熱々な白濁汁に身悶えながらもその快感に嬌声をあげる。

「んぁーーっ」
長い、情熱的な、ラシャの愛。

「リューイ、リューイ」
その名を呼ばれる度に愛を叫ばれているような感覚を覚える。

「愛してる」
「俺も、愛してる。ラシャ」

好きだ。好きだと言う言葉では言い表せないほどに、愛してる。

俺を暗いダンジョンの底から救い上げてくれた、最愛のひと。最愛の夫・ラシャ。

それは運命が引き寄せたように、ラシャをダンジョンへ。ダンジョンの奥地で俺はラシャに救われた。

そしてそれからも、今も。

この、最愛のラシャの腕の中で。ラシャの愛に満たされながら、何度も何度も、ラシャの愛をナカに受け入れた。




※※※




ーーー翌朝。

「立たない」
「ん」

そう言う、ことかぁーっ!
しかも何つー絶倫なんだよラシャはぁっ!!気持ちよくって何度もイッてしまった。そしてこのざまだ。

「く?」
「うん」

ラシャの短い問いに頷けば、ラシャが食べやすいようフルーツゼリーを持ってきてくれた。暇潰しに作っておいて本当に助かった。
ゼリーはままさんたちにも好評なのだ。とくにちびちゃんたちが喜んでくれるし。

あのもこもこちびちゃんたちが喜んでくれるならと、他にもいろいろお菓子を作ってレシピをばらまいたなぁ、俺。

確かプリンも作ってあったはず。昼ご飯にはプリンを持ってきてもらおうか。

ラシャはゼリーをスプーンによそって優しくあーんしてくれて、たまにはこう言うのも悪くないと思えた。

「ん、おいしぃ」
「あぁ」
穏やかな時間が流れていく。

この世界に来て最初の頃は、こんなに穏やかに過ごせるとは思わなかった。

さらにはこんなにすてきな旦那さままで。

「子ども、楽しみ」
「はっ!!」
そう言えば、子作りっ!
でも、ほんとに俺、受けの、妊娠できる身体になったのだろうか?周りには受け男子ままもいるわけだけど。

あまり実感が湧かない。

けれどその後俺が本当にままになり、ラシャもぱぱになる。かわいい双子の天使を授かるとは、まだこの頃は半信半疑だった。


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