奴隷だった私が四天王の嫁になるまで

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四章

奴隷だった私と戦いの始まり

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ピアーズ達が出発して、数日経った。
イーラはいつも通り、屋敷で留守番をしながら仕事をしていた。
ピアーズは忙しい人だから、屋敷を留守にする事はよくあるのだが、ピアーズがいない屋敷は、何故かいつも沈んだ印象になる。
主がいないことを、屋敷もわかっているのだろうか。

「ピアーズ様は、今どこにいるんだろう?」

窓の外を見ながら、イーラは呟いた。
予定ではそろそろ勇者とかち合っているはずだ。
戦いに出ている間、イーラはいつも不安になる。何かあるんじゃないかと、嫌な想像をしてしまうのだ。

「いつも大丈夫だし。今回も大丈夫だよね」

ピアーズはいつも何もなかったように帰ってくる。イーラは自分に言い聞かせるように言った。
さらに、カイの事も思い出した。あの告白は本当に驚いた。勿論返事は考えているが、いまだにどう返事するべきかわからない。
カイの事は勿論好きだ。でもその好きがどんな種類の好きなのかよくわからないのだ。
それに、もし仮に恋人同士になったとしてもイーラはハーフだ。その後の事を考えると、上手くいくとは思えない。
友達のままなら、これまでの関係はずっと維持できる。でもそれ以外の関係となると難しい。
アーロンとエミリーの事を思い出す。
カイとイーラの間には、あの二人より広い身分の格差がある。アーロンがエミリーを振った気持ちが少しわかった。
イーラは届けるものがあったので、ほうきに乗って窓から外に飛び出す。
庭はフィルとジャックのおかげで綺麗に整えられているが、寒くなってきているせいか花が少なくて寂しい印象に変わっている。
頬に感じる空気もどんどん冷たくなっていて、冬が来たことを知らせている。
そんな事を考えていると、エミリーが屋敷の窓から手を振っているのが見えた。

「イーラ。丁度いいところに」
「エミリー、どうしたの?」
「今、荷物の整理しててさ。また、お古で悪いんだけど服いらない?」
「あ……そうか、もうすぐ辞めるんだもんね……」

イーラが色々悩んでいる内に、エミリーが仕事を辞める日は近づいていた。

「もう、そんな暗い顔しないでよ」
「だって……」

結局イーラはなにも出来なかったし、エミリーはアーロンとも別れたままだ。エミリーは少し困った顔をする。

「私は大丈夫だから。ほら、この服イーラに似合うと思うの。貰って」
「……うん」

そう言って服を受け取る。服はとてもかわいらしかった。今回もイーラに似合うのか自信はなかったが、エミリーが言うのだからきっと正しいのだろう。

「そういえば、イーラがここに拾われて来た時もお古の服を渡してたよね」

エミリーが目を細めて懐かしそうに言った。

「懐かしいね」

イーラも思い出して懐かしくなる。あの時、ボロ布みたいな服を着ていたイーラのために、エミリーがいろんな使用人からお古の服をもらってきてくれたのだ。
あれから、エミリーのお陰で服には困ったことはない。
服だけじゃなく髪や身だしなみを教えてくれたのもエミリーだ。

「エミリー、本当に辞めちゃうの?」

昔のことを色々思い出して、余計にエミリーがいなくなるなんて信じられなくなった。
エミリーはまた困った表情になる。

「ごめんね。もう決まったことだから……」
「でも……」
「生きていれば、またいつか会えるよ。そんな顔しないでよ」

そう言ってエミリーは子供の時にしてくれたように頭を撫でた。

「アーロンは?アーロンのことはどうするの?」

エミリーはアーロンの名前を聞いた途端、悲しそうな表情になる。でも、すぐに無理に微笑んで言った。

「アーロンの事はもういいの。まあ、最後にここでいい思い出が出来たと思えば、むしろラッキーだったよ」
「エミリー、でも……」

その時、突然外で大きな爆発音がした。

「え?な、何?」

イーラ達は唖然とする。そして、慌てて窓から外を見た。
何故か門の外に武装した兵士が、ずらりと大挙していたのだ。

「どういうこと?なんで兵が?」

しかも、明らかに屋敷に向かって攻撃を加えていた。門を守っていたはずの屋敷の兵が血を流して倒れているのが見えた。
その兵は、あまり見かけない鎧を着ている。遠くであまり見えないが門の外にいる兵達は魔族のようだ。何故、同族の屋敷を襲うのか。
屋敷の警備兵が屋敷から出てきた。みんな強い、しかし門の外にいる兵の数の方が圧倒的に多かった。
この数ではいずれ、押し切られてしまいそうだ。
外の兵士は大きな木を積んだ荷車を持ってくる。どうやら門を壊そうとしているようだ。
更に数人の魔法使いらしき兵が、屋敷に向かって遠距離の攻撃魔法を撃ってきた。
さっきの爆発音はこれだ。

「危ない!」
「きゃあ!」

建物が衝撃で揺れ、窓ガラスがその衝撃で割れた。
イーラは慌ててエミリーを窓から離して、咄嗟に防壁替わりの風を起こす。なんとかガラスは防ぐことは出来た。しかし、廊下は割れたガラスで滅茶苦茶になっている。

「エミリー大丈夫?」
「う、うん……大丈夫。それより何が起こってるの?」

エミリーは怯えた表情で言う。なんとか怪我せずに済んだが、攻撃がこれで終わるとは思えない。

「わからない……でも、ここにいるのは危ないと思う。逃げたほうがいい」

イーラは外を見ながら言った。
兵士はまた攻撃をしようと準備をしている。しかも、門の外にいる兵はまだ数を増やしていた。
これは門を抜けられたらあっという間に屋敷を囲まれてしまう。

「アーロン!」

アーロン達、警備の兵がなんとかそれを阻止しようと敵の兵とぶつかった。エミリーは顔を真っ青にして外に向かおうとした。

「エミリー!今、屋敷を出るのは、危ないよ」
「でも……きゃあ!」

その途端また屋敷が攻撃され、屋敷が揺れた。

「エミリー!イーラ大丈夫ですか?」

その時、執事のコンラートとメイド長のゲルダが駆け寄ってきた。

「大丈夫です。でも、一体何が?」
「私達もわからないの。兵士達に見覚えもないし……何が起こってるのか……」

コンラート達にもわからないようだ。

「とりあえず戦うのは危険だ。避難したほうがよさそうです」

コンラートがそう言った。
警備の人間はいるが、この屋敷には戦うことに慣れていない者ばかりだ。ピアーズやルカス達がいれば、迎え撃つことも出来ただろうが、今はいない。
もしかしたら、あの兵達はピアーズの留守を狙って来たのかもしれない。

「でも、この人数を逃がすのは……」

この屋敷にはかなりの人数の使用人や職員がいる。逃げるといっても一気に移動は出来ない。そもそも、こんな人数でどこに逃げるのか。あまり大勢で移動すれば相手にばれて、攻撃されれば終わりだ。
裏手にある森はモンスターがいる。

「そうだ!あの通路を使えば……」

イーラは思い出す。
あの通路とは、子供の時カイと一緒にこの屋敷を探検していた時に見つけた、隠し通路だ。あそこは入り組んだ屋敷のその奥にある。
そもそもこの屋敷は攻撃を受けた時を想定して作られていると、ピアーズにも教えてもらった。その通路もその為にある。

「ああ、そういえばそんな通路がありましたね」
「行ってみましょう」

そう言って四人はその通路まで向かった。

「通路は使えそうですね」

隠し通路は昔と変わらず残っていた。この通路は長く、森の奥のさらに向こうの安全な場所に出る。森はモンスターがいるから、森を抜けてまであの兵達も来ることはないだろう。
後は屋敷のみんなをここに誘導すればいい。

「じゃあ、手分けしてみんなを誘導して。私は警備の兵と時間を稼いでくる」
「わかりました。イーラ、あまり無茶はしないでください」
「わかってる。大丈夫だよ」

イーラはそう言って、ほうきに乗って窓から飛び出した。
まずイーラは、武器を取りに自分の部屋に戻った。流石に何も持たずに戦うのは無謀だ。
それでも早くしないといけない。
イーラは大急ぎで部屋に入ると、持てるだけの武器や道具を身につける。
準備が終わると門の方に向かった。ついでにピアーズの部屋で飼われている動物たちも解放しておいた。

「イーラ大丈夫ですか?」
「ヴィゴ!」

イーラは途中でヴィゴに会った。
ヴィゴも突然のことに、何が起こったのか分かっていないようだ。
イーラは手短に、隠し通路のことを説明する。

「ああ、そういえばそんな通路がありましたね」
「ヴィゴも知ってるの?」
「ええ、ここで働き出した時、慣れてなくて迷った時に見つけました」
「よかった。今、コンラート達と手分けして屋敷のみんなをそこから逃がしてるの。ヴィゴも手伝って」
「わかりました」

そうしてイーラはまた門に向かう。その途中、同じように人に会うと隠し通路を教えて向かうように言って回った。
屋敷を出て、門に着いた。

「アーロン!」
「っ!イーラか!何しに来た危ないぞ!」

門ではアーロン達警備の兵士が戦っている。警備兵達は懸命に抵抗していたが、門はもうすでに壊されていて敵が入ってきていた。

「大丈夫!私も戦う。少し時間を稼いで!」

イーラはそう言った後、魔法の呪文を唱える。長くて複雑なものだ。しかし、その分強力で規模も大きい魔法が使える。
呪文を唱える終わると、地面に手をつく。その途端、門を塞ぐように鋭いとげが地面から生えてきた。
何人かの兵士が串刺しになり門の外の兵士とも分断できた。

「助かった!」

アーロンはそう言いながら、取りこぼした兵士を片づけていく。戦うところを見るのは初めてだが、流石強かった。その周りにはイーラが来る前に倒された兵が転がっている。一人で倒したわけでは無いだろうが警備の兵だけで倒したとは思えない数だった。

残された敵の兵は数が少なかったこともあってあっという間に倒されていく。

「アーロン、大丈夫?」
「大丈夫だ。それより屋敷の中はどうなってる?」
「今、手分けしてみんなを隠し通路に誘導してるところ」
「ああ、あの通路か。……しかし、全員を逃すのは時間がかかるな」

アーロンはそう言って少し考える。どうやら、アーロンも隠し通路の事を知っていたようだ。それはそうか、屋敷内を警備していたのだ、それくらい知っているだろう。

「このままじゃ、またすぐ門から入られるだろうし、屋敷に立てこもってバリケードを作った方がいいと思う」

今はなんとか侵入を防げているが、いつまで続くかわからない。屋敷の周りにも高い壁があるが、壊されるのは時間の問題だろう。
とりあえず今は時間を稼がなければ。
アーロンは頷く。

「人数が少ない分、地の利がある屋敷の中の方がいいだろうな」

そう言ってアーロンは部下達に指示を出す。

「じゃあ、私はもう少し門の周りに棘の壁を作っておくよ」
「屋敷の中にいた方がいいんじゃないか?」
「大丈夫、いざとなったら飛んで逃げるから。それよりエミリーが心配してた、行ってあげて」

イーラがそう言うと、アーロンはハッとした表情になって屋敷の方を見た。

「っ……わかった。気を付けろ」

アーロンはそう言って屋敷に向かった。
イーラは何度かさっきの魔法を使って門の守りを固める。
そうして、ほうきに乗って壁を越える敵の兵がいないか見回って、見つけ次第攻撃を加える。
それでも、侵入しようとしてくる兵士の数は減らない。当然、イーラ一人では全ては塞げなくて、じわじわと侵入を許してしまう。

「あ!庭が!」

ふと見ると、侵入してきた兵が油を撒いたのか、綺麗に手入れされた庭から火の手が上がっていた。

「そうだ!フィンとジャックが!」

庭師である二人は屋敷とは離れたところに住んでいる。イーラは慌てて二人のところに向かった。

「おい!こんなところに人間がいるぞ!殺せ!」
「フィン!危ない!っ……ぐあ!」
「ジャック!!」

侵入してきた兵が二人を見つけたのか襲われていた。ジャックはとっさにフィンを庇ったが逆に切りつけられてしまう。

「っ……フィン!ジャック!っこの!」

イーラは急いでほうきで向かい、間一髪でジャックをさらに斬りつけようとする兵に体当たりをくらわせる。兵はその勢いで倒れた。その隙を狙ってフィンが兵士の剣を奪い止めを刺した。

「ジャック!ジャック!」

イーラも何とか周りにいる兵を倒す。フィンは泣きそうな表情でジャックに駆け寄った。

「っ大丈夫だ」

痛いからなのか顔を歪めているが、ジャックはそう答えた。なんとか腕を切りつけられただけで済んだようだ。

「……何でこんな事に」

フィンは燃えている庭を見て、唖然とした表情でへたり込んだ。イーラは胸が痛んだ。フィンがどれだけこの庭を大切にしていたか知っているから。

「っフィン……取り敢えずここから逃げないと」
「でも……」
「助かればまた作り直せるから……だからお願い」

イーラは必死にそう言った。

「っわかった……」

フィンはがっくりしながらもなんとか立ち上がり、ジャックをかばいながら屋敷に向かった。

「ジャック、フィン頑張って!」

イーラは二人の事をかばいながら屋敷に向かう。
二人はよろけながらも、なんとか屋敷にたどり着いた。

「屋敷のみんなに付いていって。奥に隠し通路があるからそこから逃げられる」
「イーラは?」
「私は大丈夫。あとちょっと逃げ遅れた人がいないか見回ってくる」
「分かった。気を付けて……」

そう言うとフィンとジャックは屋敷の中に入って行った。
イーラはまたほうきにまたがり、空高く飛ぶと、屋敷の周りを飛んで見て回る。塞いだ門はもう壊されていて、中に兵達が入り込んでいた。
屋敷は所々、破壊されれ火もつけられたようだ。

「酷い……」

見慣れた風景が、様変わりしている。
その時、近くでまた爆発音がして壁が壊れた。

「きゃあ!」

直撃はしなかったものの爆風で煽られる。なんとか持ち直したものの敵の攻撃はだんだん激しくなってきているようだ、油断できなくなってきた。
ふらふらしながらも、高くて安全なところまで飛ぶ。
そろそろ、ここから逃げた方がいいかもしれない。

「逃げるなら森の方に飛んで逃げた方がいいかな……あっ!」

ぐるりと周りを見渡した時、また大きな音がした。沢山のガラスが割れる音だ。
見るとピアーズの部屋にある温室が壊された音だった。

「そんな……」

ぐしゃぐしゃに壊された部屋を見てイーラは唖然とする。動物達は逃げられたようだが、あの綺麗な部屋は見る影もなくなってしまった。
思わず動きが止まってしまったその時、兵の攻撃がイーラに直撃する。

「きゃあ!!」

衝撃でイーラはほうきから振り落とされ、地面に落ちた。
すぐに起き上がろうとしたが、落ちた衝撃のせいか体が動かない。

「見つけたぞ。ハーフの女だ!捕まえろ!」

意識が朦朧としてくる。そのいる間に、わらわらと兵が集まってきた。

「この女か」
「殺すなよ。生かして連れてこいって命令だ」

そんな声を聞きながらイーラは意識を失った。
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