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第五章 本間通運
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「真野岐さん、今日は泊っていくんだろ」
「お世話になります」
「体のメンテもしなきゃだしな。――目の調子はどうだ?」
竹流は真野岐をソファーに座らせた。白衣の内ポケットからペンライトを取り出し、真野岐の目をじっと覗き込む。
光を当てられ、緑がかった金の瞳孔がぐっと縦に細くなった。
(本当に猫みたい――)
興味深そうにじっと見つめる美月に、竹流は「金の目が珍しいか?」と笑った。
「人の目にはクリプトクロムっつう蛋白質があってな、磁場――つまり方位を見ることができるんだが、肝心の脳に処理システムがねえんだよ。そこを使えるように弄ってやったんだ。綺麗だろう。暗がりだと緑に光るしな」
「けっこう方位磁石がきかない場所があるんすよねえ。すげえ助かってるっす。夜目も利くようにしてもらったし」
「地上で迷ったら致命的だからなぁ」
竹流はペンライトをしまった。
「調子は悪くなさそうだな。出発前にちゃんと見てやるよ。――それと毎回言うがな。客間とリビング以外は絶対入るなよ。命が惜しくなきゃな」
「あー、そんな昔話あったっすよね。ばあさんが包丁研いでた的な」
「そりゃ確認しなけりゃ命とられてた方だろ。逆だ、逆」
あっと美月は声をあげた。
「青髭よね?」
「それだな」
真野岐は驚いたように美月を見た。
「これ、字も読めるんすか? 教えたんすか?」
「嫁の記憶を移植してある。十七歳までしか入らなかったがな」
「へえー、んじゃ義務教育受けてんだ。人間じゃねえくせに、学校行ってねえ俺より賢いのかよ」
真野岐は美月を見下ろした。その口調に嘲るような悪意を感じ――美月は思わず真野岐を見返してしまった。
「そうだ。泊まるんならこれ忘れずに飲んどけよ」
竹流は思い出したように、白衣のポケットから錠剤のシートを出した。
「なんすかこれ」
「エンプセル効果の抑制剤だ」
(――エンプセル効果?)
美月は顔を上げた。
「あー。襲っちゃうかもってこと?」
真野岐の言葉に、美月はぎょっとする。
「いや、過言じゃねえぞ。エンプセルは個人の理性、意思、趣向――心の砦をすべて溶かし、心身ともに依存させる。それがエンプセル効果だ。エンプセルの人体への影響は人によるんだがな。どっぷり依存する人間もいれば、まったく影響を受けねえ人もいる。それによって処方量も調節しなきゃならねえんだが――まあ、一日八錠くれえ飲んどきゃあ大丈夫だろ」
真野岐は苦笑した。
「そんなのに頼らなくっても平気っすよ。人の道に悖ることは――しないっす」
竹流は顔を上げた。
「海千山千の真野岐さんでも人の道とか言うんだな」
「いや俺、クリスチャンだから」
へえ、と美月は意外そうに真野岐を見た。
その一方で、竹流はガタっと身動ぎした。見れば、その顔はひどく強張っている。
「あんた――隠れキリシタンか」
「あれ。言ってなかったでしたっけ?」
真野岐は笑いながら短髪を擦った。竹流はそれを厳しい顔で見据える。
「……ばれたら矯正施設に入れられるぞ」
矯正施設――不穏な言葉の響きに、美月はどきりとした。
「ばれないようにしてますよ。このピアスもチョーカーも――すべては十字架を隠すためのカムフラージュっすわ」
(おしゃれじゃなかったんだ……)
真野岐は大事そうにネックレスに触れた。この人でもこんな顔するんだと、美月は意外に思った。
「……キリスト教、信仰しちゃいけないの?」
美月がおずおずと聞くと、竹流は厳しい顔をそのまま美月に向けた。
「キリスト教だけじゃねえ。地下都市では国家神道と仏教のうち十三宗の宗派しか認められてないんだ。宗教も地下都市に入る選別に使われたわけだな。てゆうかお前、キリスト教のことちゃんとわかってんのか?」
「えっと……、日曜日に教会に行ってお参りする……?」
「オイ、色々間違ってんな。まず土地も個人も完全管理されてる地下都市で教会は存在できねえからな。だが聖書ならこっそり隠し持てるだろ。だから今の日本人の隠れキリシタンはほとんどプロテスタントだと言われてる。プロテスタントは知ってるよな? 中学くれえで習っただろ?」
「な――習ったような……」
美月はしどろもどろになる。キリスト教がプロテスタントとカトリックの大きく二派に分かれることはなんとなく聞き覚えがあったが――正直、違いなどはよく覚えていなかった。
しょうがねえなと竹流は呆れた。
「プロテスタントはなんと言っても聖書主義なんだ。聖書こそが唯一頼れるもので、他を頼る必要もないって考えが根底にある。それゆえに聖書で理想とされてる清らかさを強く求めるところも多いんだ」
「俺は会社に持たされてる携帯端末の隠しアプリに聖書入れてます」
「会社のかよ。あぶねえな」
「社長も知ってるから大丈夫っすよ。理解があるんで」
許してんのかよあの社長――竹流は急に気の抜けた声で呟くと、がりがりと頭を掻きむしった。
「まあ、ここは地上だ。地下都市じゃ認められてない信仰の自由も許されるからな。――そんな敬虔なキリシタンの真野岐さんがソドミーの禁を犯さねえように色々取り揃えてある。エンプセル効果抑制剤が一錠七千円、特殊フィルターマスク一枚一万円……」
「高ぁっ。つうか、敬虔なクリスチャンの自分にゃ必要ないってば」
「七つの大罪を網羅してるくせによく言うぜ」
竹流は呆れたように言った。
「まあ欲しくなったらいつでも声かけろよな。真野岐さんになら二割引きで売ってやるから。――じゃあ、まずは納品のチェックに行くか。美月も来い。おまえの新しい服も買ってやったからな」
美月は竹流と真野岐の後について、地下一階に向かった。
菜園予定地の空間に、金属コンテナが積み上げられていた。見上げるほどの量である。
突然、真野岐が「おお」と声をあげた。
「あの土人形に運ばせたんすか? すげえなぁー」
真野岐は壁際に佇むゴーレムに近づき、感心したように見上げた。
「言い値で買うんで譲ってもらえませんかね? 相方死んじまったし」
美月は慌ててゴーレムに駆け寄ると、その腕をつかんだ。ゴーレムを取られるなんて、絶対に嫌だった。
真野岐はむっとしたように美月を見据えた。その目はやはり怖かったが、美月も負けずに見返す。
「悪いが、美月がたいそう気に入っててな。次回の便までにお前さん用に造っといてやるよ」
竹流が納品リストを見ながら口を挟んだ。
真野岐は美月をひと睨みするとくるりと踵を返した。
美月はほっと息を吐く。
やはり――嫌われている気がする。嫌われるようなこと、何かしただろうか。そもそも彼と言葉を一言も交わしてすらいないのだが。
もやもやと考え込んでいると、ゴーレムの腕が美月の肩をそっと抱いた。
美月はびっくりして顔を上げた。ゴーレムの腕以外はぴくりとも動いておらず、さっきと変わらぬ少し俯いた状態で前を向いている。
(……慰めてくれてるのかな)
優しさが沁みるほどに嬉しかった。
自分に大事な人がいて、その人に大事にされているならば、行きずりの人に嫌われようがかまわないではないか。
クラスメイトや部活の仲間にだって気の合わない人はいた。――こうもあからさまに悪意を向けられたことはないが。
(ゴーレムを真野岐さんに取られなくてよかった……)
美月はほっと息を吐くと、ざらざらとした冷たい手にそっと触れた。
「お世話になります」
「体のメンテもしなきゃだしな。――目の調子はどうだ?」
竹流は真野岐をソファーに座らせた。白衣の内ポケットからペンライトを取り出し、真野岐の目をじっと覗き込む。
光を当てられ、緑がかった金の瞳孔がぐっと縦に細くなった。
(本当に猫みたい――)
興味深そうにじっと見つめる美月に、竹流は「金の目が珍しいか?」と笑った。
「人の目にはクリプトクロムっつう蛋白質があってな、磁場――つまり方位を見ることができるんだが、肝心の脳に処理システムがねえんだよ。そこを使えるように弄ってやったんだ。綺麗だろう。暗がりだと緑に光るしな」
「けっこう方位磁石がきかない場所があるんすよねえ。すげえ助かってるっす。夜目も利くようにしてもらったし」
「地上で迷ったら致命的だからなぁ」
竹流はペンライトをしまった。
「調子は悪くなさそうだな。出発前にちゃんと見てやるよ。――それと毎回言うがな。客間とリビング以外は絶対入るなよ。命が惜しくなきゃな」
「あー、そんな昔話あったっすよね。ばあさんが包丁研いでた的な」
「そりゃ確認しなけりゃ命とられてた方だろ。逆だ、逆」
あっと美月は声をあげた。
「青髭よね?」
「それだな」
真野岐は驚いたように美月を見た。
「これ、字も読めるんすか? 教えたんすか?」
「嫁の記憶を移植してある。十七歳までしか入らなかったがな」
「へえー、んじゃ義務教育受けてんだ。人間じゃねえくせに、学校行ってねえ俺より賢いのかよ」
真野岐は美月を見下ろした。その口調に嘲るような悪意を感じ――美月は思わず真野岐を見返してしまった。
「そうだ。泊まるんならこれ忘れずに飲んどけよ」
竹流は思い出したように、白衣のポケットから錠剤のシートを出した。
「なんすかこれ」
「エンプセル効果の抑制剤だ」
(――エンプセル効果?)
美月は顔を上げた。
「あー。襲っちゃうかもってこと?」
真野岐の言葉に、美月はぎょっとする。
「いや、過言じゃねえぞ。エンプセルは個人の理性、意思、趣向――心の砦をすべて溶かし、心身ともに依存させる。それがエンプセル効果だ。エンプセルの人体への影響は人によるんだがな。どっぷり依存する人間もいれば、まったく影響を受けねえ人もいる。それによって処方量も調節しなきゃならねえんだが――まあ、一日八錠くれえ飲んどきゃあ大丈夫だろ」
真野岐は苦笑した。
「そんなのに頼らなくっても平気っすよ。人の道に悖ることは――しないっす」
竹流は顔を上げた。
「海千山千の真野岐さんでも人の道とか言うんだな」
「いや俺、クリスチャンだから」
へえ、と美月は意外そうに真野岐を見た。
その一方で、竹流はガタっと身動ぎした。見れば、その顔はひどく強張っている。
「あんた――隠れキリシタンか」
「あれ。言ってなかったでしたっけ?」
真野岐は笑いながら短髪を擦った。竹流はそれを厳しい顔で見据える。
「……ばれたら矯正施設に入れられるぞ」
矯正施設――不穏な言葉の響きに、美月はどきりとした。
「ばれないようにしてますよ。このピアスもチョーカーも――すべては十字架を隠すためのカムフラージュっすわ」
(おしゃれじゃなかったんだ……)
真野岐は大事そうにネックレスに触れた。この人でもこんな顔するんだと、美月は意外に思った。
「……キリスト教、信仰しちゃいけないの?」
美月がおずおずと聞くと、竹流は厳しい顔をそのまま美月に向けた。
「キリスト教だけじゃねえ。地下都市では国家神道と仏教のうち十三宗の宗派しか認められてないんだ。宗教も地下都市に入る選別に使われたわけだな。てゆうかお前、キリスト教のことちゃんとわかってんのか?」
「えっと……、日曜日に教会に行ってお参りする……?」
「オイ、色々間違ってんな。まず土地も個人も完全管理されてる地下都市で教会は存在できねえからな。だが聖書ならこっそり隠し持てるだろ。だから今の日本人の隠れキリシタンはほとんどプロテスタントだと言われてる。プロテスタントは知ってるよな? 中学くれえで習っただろ?」
「な――習ったような……」
美月はしどろもどろになる。キリスト教がプロテスタントとカトリックの大きく二派に分かれることはなんとなく聞き覚えがあったが――正直、違いなどはよく覚えていなかった。
しょうがねえなと竹流は呆れた。
「プロテスタントはなんと言っても聖書主義なんだ。聖書こそが唯一頼れるもので、他を頼る必要もないって考えが根底にある。それゆえに聖書で理想とされてる清らかさを強く求めるところも多いんだ」
「俺は会社に持たされてる携帯端末の隠しアプリに聖書入れてます」
「会社のかよ。あぶねえな」
「社長も知ってるから大丈夫っすよ。理解があるんで」
許してんのかよあの社長――竹流は急に気の抜けた声で呟くと、がりがりと頭を掻きむしった。
「まあ、ここは地上だ。地下都市じゃ認められてない信仰の自由も許されるからな。――そんな敬虔なキリシタンの真野岐さんがソドミーの禁を犯さねえように色々取り揃えてある。エンプセル効果抑制剤が一錠七千円、特殊フィルターマスク一枚一万円……」
「高ぁっ。つうか、敬虔なクリスチャンの自分にゃ必要ないってば」
「七つの大罪を網羅してるくせによく言うぜ」
竹流は呆れたように言った。
「まあ欲しくなったらいつでも声かけろよな。真野岐さんになら二割引きで売ってやるから。――じゃあ、まずは納品のチェックに行くか。美月も来い。おまえの新しい服も買ってやったからな」
美月は竹流と真野岐の後について、地下一階に向かった。
菜園予定地の空間に、金属コンテナが積み上げられていた。見上げるほどの量である。
突然、真野岐が「おお」と声をあげた。
「あの土人形に運ばせたんすか? すげえなぁー」
真野岐は壁際に佇むゴーレムに近づき、感心したように見上げた。
「言い値で買うんで譲ってもらえませんかね? 相方死んじまったし」
美月は慌ててゴーレムに駆け寄ると、その腕をつかんだ。ゴーレムを取られるなんて、絶対に嫌だった。
真野岐はむっとしたように美月を見据えた。その目はやはり怖かったが、美月も負けずに見返す。
「悪いが、美月がたいそう気に入っててな。次回の便までにお前さん用に造っといてやるよ」
竹流が納品リストを見ながら口を挟んだ。
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やはり――嫌われている気がする。嫌われるようなこと、何かしただろうか。そもそも彼と言葉を一言も交わしてすらいないのだが。
もやもやと考え込んでいると、ゴーレムの腕が美月の肩をそっと抱いた。
美月はびっくりして顔を上げた。ゴーレムの腕以外はぴくりとも動いておらず、さっきと変わらぬ少し俯いた状態で前を向いている。
(……慰めてくれてるのかな)
優しさが沁みるほどに嬉しかった。
自分に大事な人がいて、その人に大事にされているならば、行きずりの人に嫌われようがかまわないではないか。
クラスメイトや部活の仲間にだって気の合わない人はいた。――こうもあからさまに悪意を向けられたことはないが。
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