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第二章 美月と竹流
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翌朝。
竹流はリビングで朝食を摂取したあと、いつものようにソファーでしばし弛緩した。
十分ばかりの後、むくりと身を起こす。
「よし、始めるか。――ついて来い」
美月は顔をあげた。一体何を始める気かと思ったが、今日から畑を造るのだった。
菜園にするという地下二階のフロアには、美月は一度も行ったことがない。竹流の後について螺旋階段を上り、大理石の廊下を進んだ。
そういえば、このフロアに上階への階段なんてあっただろうか。などと考えていた矢先、竹流は居並ぶドアのひとつの前で足を止めた。
美月の入ったことのない部屋である。思えば、地下二階はこれだけドアがあるのに、美月が知っているのは自分の部屋と竹流の部屋、そして水槽のしまってあった倉庫部屋の三部屋だけだった。
竹流はガチャリとドアを開いた。ドアの向こうは、一面コンクリート壁の縦長の空間だった。
(この部屋、廊下なんだわ)
奥に上へ続く階段が延びていた。学校の外階段のような簡素な金属製の階段である。
左の壁は用具入れになっていて、竹流はそこから靴を出して履き替えた。そして、階段をのぼりかけたところで振り向いた。
「そうか、お前の靴が必要だった。美月は外に出ることなんてねえと思ってたから用意してなかったな。菜園の道具と一緒に頼むか」
唐突にオリジナルの美月の名が出て、美月の心臓が鳴った。
何でもない会話に彼女の名が出ただけなのに――なんだか落ち着かないような、不安なような、なんともいえない気持ちに戸惑う。
竹流はそんな美月のことなどてんから気にした様子なく、「スリッパのままで来い」と言うと、さっさと階段をのぼっていってしまった。美月は慌てて後を追う。
ゴウンゴウン――遠くや近くでいくつもの機械がうなりをあげていた。包み込まれるような重低音が不安をあおる。美月はかんかんと階段をのぼる竹流の高い靴音に意識を集中した。
階段は一階ぶんであるはずなのに、けっこうな長さがあった。地下二階と地下三階を隔てる床はそうとうぶ厚いのだろうか。そんなことを考えているうちに、地下二階のドアの前に着いた。
竹流が金属のドアレバーをガコッと圧す。ドアは重い音を立てて開いた。
地下二階は、四方をコンクリート壁に囲まれた広々とした空間だった。天井も床もコンクリート製である。広さのわりに光量の少ない照明が、まっさらなフロアを色味なく照らしていた。
「ここで待ってろ」
竹流は入り口の横の両開きの大きいシャトルドアをガラガラと開けて、中から台車を引いてきた。
運んできたのは大きく浅い、深緑の箱のようなものだった。
(――これ知ってる。舟だわ)
通称舟と呼ばれるプラスチック製の大きい容器だ。父がガーデニングに使っていたので、覚えていたのだった。しかし、父のものよりもずいぶん大きい。長さは一メートルを超えている。傷も多くずいぶんと使い込まれているようだった。
舟の中には土がこんもりと盛られていた。けっこうな量である。
「昨日あれから思いついちまってなあ。寝ずに作ったんだぜ」
確か畑の培養土にカリウムだとかカルシウムだとかを調合しなきゃならないと言っていたが――あれから寝ずに土を調合していたというのか。食事時間は秒単位でこだわるのに睡眠時間は不規則というのはどうゆうわけなのか。
呆れる美月に、竹流は言った。
「これがお前の相棒だ。仲良くやれよな」
美月は「えっ」と目を見開く。
どう見ても――ただの土ではないか。
「おい今ただの土じゃねえかって思ったな? 見てろよ」
竹流は白衣のポケットから長方形の札を取り出した。表にはぐちゃぐちゃと落書きのようなものが書いてある。
竹流は札を土の上に置いた。
「目覚めよ――」
土がざわっと波打ったように見えた。美月はぎょっとする。
札を持ち上げるように土が隆起し、集まり、もこもこと何かを形作りはじめた。
唖然として見入っている間に、それはむくりと身を起こした。
「菜園の守護神――ゴーレムだ」
美月は呆然とそれを見上げた。
まるで幼児がこねて作ったような泥人形がそこにはあった。ただ、大きさは二メートルほどもある。
「ははは、びっくりしただろ」
びっくりどころではない。
美月は思わず後退った。驚きよりも、ひどく歪で、不気味だった。
「ゴーレムってのはな、ユダヤ教の伝承に登場する動く泥人形だ。作った主人の命令だけを忠実に実行する。こいつも、持ち主以外動かせないようにドームの住民登録とリンクさせてるから、俺と美月の命令しか聞かないようになってる。美月の声も登録してあるから、コピーのお前の言うことも聞くからな」
コピー。その言葉に美月の胸はまたチクリとする。さっきから――どうしてこんなにももやもやするのだろう。
その時、ゴーレムの顔からぼろぼろと土がこぼれた。美月はぎょっとする。
「少し磁力が足りねえかな。調節しねえと」
「――磁力?」
「そう。ゴーレムを形作る土は砂鉄を含んだ土なんだ。砂鉄だけじゃなく……まあ諸々を合成してはいるがな。基本は砂鉄だな。本体は額に貼りついた札のほうだ。あの札がコントローラーの役割を果たし、音声入力信号に応じて磁力と磁界をデザインし、出力する。すると砂鉄を含んだ土がそれに合わせた強度と形をとってご主人様の望んだものに姿を変えるというわけだ。身体の一部の変化も可能だ。手だけをスコップやバケツに変えたりな。磁力を動的に変化させることによって動くものに姿を変えることもできる。ブルドーザーや耕運機、猫車――」
「猫車?」
「農作業用一輪車だ。――お前はほんとに物を知らねえなあ」
竹流はゴーレムに向かって「猫車になってみろ」と命じた。みるみるうちに人型が崩れ、一輪車に変化した。
「ブリタニカと日本大百科全書を搭載してあるからな。それに載ってるもんなら大抵変身できるぜ。――ゴーレムに戻れ」
猫車はばさりと崩れると、むくむくと再び人型をとった。
あの薄っぺらい布切れがそんな複雑なコンピュータだなんて信じられない話だった。
「あの……お札に書いてある記号みたいのは何なの?」
「ありゃあ真理という意味のヘブライ語だ。伝承のゴーレムはあの文字を書いた羊皮紙を額に貼り付けることで完成すると言われてる。ちなみにゴーレムってのは、ヘブライ語で胎児って意味だ。その名の通りこいつの人工知能はまだ産まれたての赤ん坊みてえなもんだ。だが接する相手や環境からどんどん学習する。使い勝手がよくなるだけじゃなく、経験しだいで性格や能力なんかも変わってくるんだ。――いい子に育ててやれよなぁ」
美月はぎょっと顔をあげた。
「言っただろう。おまえの相棒だって。こいつが優秀な僕になるか、ご主人様の言うことを聞かない怪物になるかはお前しだいだ」
「そんな――」
ぽっかりと空いたうつろな眼窩を見やり、思わず目をそらす。
(――怖い)
「なんだよその顔。おまえだってこいつと同じようなもんだろ」
美月ははっとした。
(そうだ。ゴーレムとわたしは一緒なんだ。役割が違うだけで、竹流の役に立つために造られたんだもの)
怖い、不気味――それはすべて自分に跳ね返ってくる言葉だった。
じゃあ俺は寝るから、と竹流は伸びをして階下へのドアから出て行った。
美月はだだっ広いフロアにゴーレムと共に残された。
なんだか気まずかった。美月の怖れや嫌悪感など、これはおそらくなんとも感じていないと思う。それでも、ひどい態度をとってしまったと美月は思った。
「……ごめんね」
ゴーレムは無反応だった。確かに唐突に謝られても人工知能には意味が解らないだろう。
そしてこの子には、その言葉の意図を尋ねる口さえもないのだ。
「あの、これからよろしくね」
おずおずと言いなおすと、ゴーレムの右手がぎこちなく上がった。肩の関節部分から土がぼろぼろと床に落ち、ひゅっと体の一部に還る。そのさまは重力を超越しているようで、すごく不思議な光景に見えた。
(握手ってことかな……)
美月はその武骨な手先を壊してしまわないように、そっと触れた。
竹流はリビングで朝食を摂取したあと、いつものようにソファーでしばし弛緩した。
十分ばかりの後、むくりと身を起こす。
「よし、始めるか。――ついて来い」
美月は顔をあげた。一体何を始める気かと思ったが、今日から畑を造るのだった。
菜園にするという地下二階のフロアには、美月は一度も行ったことがない。竹流の後について螺旋階段を上り、大理石の廊下を進んだ。
そういえば、このフロアに上階への階段なんてあっただろうか。などと考えていた矢先、竹流は居並ぶドアのひとつの前で足を止めた。
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竹流はガチャリとドアを開いた。ドアの向こうは、一面コンクリート壁の縦長の空間だった。
(この部屋、廊下なんだわ)
奥に上へ続く階段が延びていた。学校の外階段のような簡素な金属製の階段である。
左の壁は用具入れになっていて、竹流はそこから靴を出して履き替えた。そして、階段をのぼりかけたところで振り向いた。
「そうか、お前の靴が必要だった。美月は外に出ることなんてねえと思ってたから用意してなかったな。菜園の道具と一緒に頼むか」
唐突にオリジナルの美月の名が出て、美月の心臓が鳴った。
何でもない会話に彼女の名が出ただけなのに――なんだか落ち着かないような、不安なような、なんともいえない気持ちに戸惑う。
竹流はそんな美月のことなどてんから気にした様子なく、「スリッパのままで来い」と言うと、さっさと階段をのぼっていってしまった。美月は慌てて後を追う。
ゴウンゴウン――遠くや近くでいくつもの機械がうなりをあげていた。包み込まれるような重低音が不安をあおる。美月はかんかんと階段をのぼる竹流の高い靴音に意識を集中した。
階段は一階ぶんであるはずなのに、けっこうな長さがあった。地下二階と地下三階を隔てる床はそうとうぶ厚いのだろうか。そんなことを考えているうちに、地下二階のドアの前に着いた。
竹流が金属のドアレバーをガコッと圧す。ドアは重い音を立てて開いた。
地下二階は、四方をコンクリート壁に囲まれた広々とした空間だった。天井も床もコンクリート製である。広さのわりに光量の少ない照明が、まっさらなフロアを色味なく照らしていた。
「ここで待ってろ」
竹流は入り口の横の両開きの大きいシャトルドアをガラガラと開けて、中から台車を引いてきた。
運んできたのは大きく浅い、深緑の箱のようなものだった。
(――これ知ってる。舟だわ)
通称舟と呼ばれるプラスチック製の大きい容器だ。父がガーデニングに使っていたので、覚えていたのだった。しかし、父のものよりもずいぶん大きい。長さは一メートルを超えている。傷も多くずいぶんと使い込まれているようだった。
舟の中には土がこんもりと盛られていた。けっこうな量である。
「昨日あれから思いついちまってなあ。寝ずに作ったんだぜ」
確か畑の培養土にカリウムだとかカルシウムだとかを調合しなきゃならないと言っていたが――あれから寝ずに土を調合していたというのか。食事時間は秒単位でこだわるのに睡眠時間は不規則というのはどうゆうわけなのか。
呆れる美月に、竹流は言った。
「これがお前の相棒だ。仲良くやれよな」
美月は「えっ」と目を見開く。
どう見ても――ただの土ではないか。
「おい今ただの土じゃねえかって思ったな? 見てろよ」
竹流は白衣のポケットから長方形の札を取り出した。表にはぐちゃぐちゃと落書きのようなものが書いてある。
竹流は札を土の上に置いた。
「目覚めよ――」
土がざわっと波打ったように見えた。美月はぎょっとする。
札を持ち上げるように土が隆起し、集まり、もこもこと何かを形作りはじめた。
唖然として見入っている間に、それはむくりと身を起こした。
「菜園の守護神――ゴーレムだ」
美月は呆然とそれを見上げた。
まるで幼児がこねて作ったような泥人形がそこにはあった。ただ、大きさは二メートルほどもある。
「ははは、びっくりしただろ」
びっくりどころではない。
美月は思わず後退った。驚きよりも、ひどく歪で、不気味だった。
「ゴーレムってのはな、ユダヤ教の伝承に登場する動く泥人形だ。作った主人の命令だけを忠実に実行する。こいつも、持ち主以外動かせないようにドームの住民登録とリンクさせてるから、俺と美月の命令しか聞かないようになってる。美月の声も登録してあるから、コピーのお前の言うことも聞くからな」
コピー。その言葉に美月の胸はまたチクリとする。さっきから――どうしてこんなにももやもやするのだろう。
その時、ゴーレムの顔からぼろぼろと土がこぼれた。美月はぎょっとする。
「少し磁力が足りねえかな。調節しねえと」
「――磁力?」
「そう。ゴーレムを形作る土は砂鉄を含んだ土なんだ。砂鉄だけじゃなく……まあ諸々を合成してはいるがな。基本は砂鉄だな。本体は額に貼りついた札のほうだ。あの札がコントローラーの役割を果たし、音声入力信号に応じて磁力と磁界をデザインし、出力する。すると砂鉄を含んだ土がそれに合わせた強度と形をとってご主人様の望んだものに姿を変えるというわけだ。身体の一部の変化も可能だ。手だけをスコップやバケツに変えたりな。磁力を動的に変化させることによって動くものに姿を変えることもできる。ブルドーザーや耕運機、猫車――」
「猫車?」
「農作業用一輪車だ。――お前はほんとに物を知らねえなあ」
竹流はゴーレムに向かって「猫車になってみろ」と命じた。みるみるうちに人型が崩れ、一輪車に変化した。
「ブリタニカと日本大百科全書を搭載してあるからな。それに載ってるもんなら大抵変身できるぜ。――ゴーレムに戻れ」
猫車はばさりと崩れると、むくむくと再び人型をとった。
あの薄っぺらい布切れがそんな複雑なコンピュータだなんて信じられない話だった。
「あの……お札に書いてある記号みたいのは何なの?」
「ありゃあ真理という意味のヘブライ語だ。伝承のゴーレムはあの文字を書いた羊皮紙を額に貼り付けることで完成すると言われてる。ちなみにゴーレムってのは、ヘブライ語で胎児って意味だ。その名の通りこいつの人工知能はまだ産まれたての赤ん坊みてえなもんだ。だが接する相手や環境からどんどん学習する。使い勝手がよくなるだけじゃなく、経験しだいで性格や能力なんかも変わってくるんだ。――いい子に育ててやれよなぁ」
美月はぎょっと顔をあげた。
「言っただろう。おまえの相棒だって。こいつが優秀な僕になるか、ご主人様の言うことを聞かない怪物になるかはお前しだいだ」
「そんな――」
ぽっかりと空いたうつろな眼窩を見やり、思わず目をそらす。
(――怖い)
「なんだよその顔。おまえだってこいつと同じようなもんだろ」
美月ははっとした。
(そうだ。ゴーレムとわたしは一緒なんだ。役割が違うだけで、竹流の役に立つために造られたんだもの)
怖い、不気味――それはすべて自分に跳ね返ってくる言葉だった。
じゃあ俺は寝るから、と竹流は伸びをして階下へのドアから出て行った。
美月はだだっ広いフロアにゴーレムと共に残された。
なんだか気まずかった。美月の怖れや嫌悪感など、これはおそらくなんとも感じていないと思う。それでも、ひどい態度をとってしまったと美月は思った。
「……ごめんね」
ゴーレムは無反応だった。確かに唐突に謝られても人工知能には意味が解らないだろう。
そしてこの子には、その言葉の意図を尋ねる口さえもないのだ。
「あの、これからよろしくね」
おずおずと言いなおすと、ゴーレムの右手がぎこちなく上がった。肩の関節部分から土がぼろぼろと床に落ち、ひゅっと体の一部に還る。そのさまは重力を超越しているようで、すごく不思議な光景に見えた。
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