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四章
呼び出し状
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夕飯を食べて寝た次の日になったらもう、みんな昨日の事なんか忘れたように旅行を楽しんでいた。
お兄さんと街に出掛けてみたり、母様達とも一緒に乗れるような、大きい方の船に乗ったりして、残りの2日間をみんなと遊んで過ごしたら、あっという間に時間が過ぎて、王都へ帰る日になっていた。
まだ帰りたくないなと思いながら朝食を食べ終わった頃、宿の人から、荷物を積め込みが終わったと言う知らせを受けた。僕達が、馬車が止めてある宿の前まで行くと、見覚えのある2人組が、馬の手綱を握りながらそこに立っていた。
「こんな所でどうしたんですか?」
「僕達の見送りに来てくれたの?」
「それなら、馬は必要ねぇだろ?」
「なら、これからどっか行くのか?」
「此処で待っている意味ないだろう」
2人へと駆け寄ってた僕達が、次々に話し掛けるけれど、何処か元気がない様子で力なく首を横に振ると、静かに口を開いた。
「王都から呼び出し状が届いたんだ…それもご丁寧に…貸馬付きでな…」
「上からは…少しでも挽回出来るように、お前等と一緒に行って来いってよ…」
悲壮感に包まれたような顔を浮かべながら俯く2人の向こうに、数人の冒険者らしき人達からが見えたけれど、揃って同じような顔をしていた。
「挽回って、何かしたの?」
「ああ…ちょっとな…」
「もう…どうにもならないような失敗をしたんだよ…」
力なく言う2人の様子を見ると、よっぽど大変な失敗をしたようだった。
「なぁ?冒険者って、失敗するとそんなに大変なのか?」
「違約金とかが高けぇっては、聞いた事はあるな?」
「冒険者も大変なんですね」
「違約金だけで済むんだったら…何の苦労はなかったんだけどな…」
「何かよく分かんねぇけど、とりあえず元気出せって!」
「そうだぞ!元気が出るように、俺が安くて美味い屋台でも紹介してやろうか!?」
「何で貴族であるお前が、そんなもん知ってんだよ…」
「一緒に学院行ったりする奴から、色々教えて貰ってる!」
「……本当にお前…貴族か?」
励ますように言ったバルドの言葉に、ネアが呆れながら突込みを入れているけれども、ハリソンさん達の顔は晴れる様子はなく、諦め切ったような顔のままだった。
「そうだな…王都に着いたら、最後に美味いものでも食うかな…」
「あの日死ななかったのは、最後に美味いものを食べるためだったんだな…」
「「「……」」」
何処か生気が抜け落ちたような目で、乾いた笑い声を上げる2人の様子に、僕達は掛ける言葉が思い浮かばなかった。
「あの2人…大丈夫かな?」
来た時と同じように別れて馬車に乗っていた僕達だったけど、僕は最後尾を付いてくる2人が心配で、馬車の窓から様子を伺いながらそっと呟いた。
「こればかりは、私達にもどうにもなりませんからね…」
「そもそも、何を失敗したかも分からないからな」
「まあ、だいたいは予想は付くけどな…」
「ネアは、分かるの?」
僕達が視線を向けると、その視線を受けたネアが、おもむろに口を開いた。
「おそらくだが、魔物の擦り付け行為をしたから、それで呼ばれたんだろう」
「それって、わざと魔物を他人に押し付けて逃げるって言うアレか?」
「そんな事をするような方達には、とても見えなかったですよ?それに、何で、それだって分かるんですか?」
「そうだね?」
僕達がわけも分からず、不思議に思って尋ねると、物分りが悪い者を見るような目をしていた。
「やっただろ。俺達に」
「えッ!僕達!?」
「確かに似たような行為ですが、あれはわざとではないですよ!」
「そうだぞ!ちゃんと謝ってもくれたぞ!!?」
「謝って済む問題じゃないからな。一般人相手でさえも、厳罰対象なのに、その相手が貴族なら、国外追放処分でも甘い処分だろうな」
「「「………」」」
ネアの言葉を聞いて、僕達は言葉がなかった。まさか、あの出来事だけで、そんな重い処分が下される事になるなんて思ってなかった僕達は、罪悪感と恐ろしさを感じて、馬車の外へと視線を向けた。
休憩場所に辿り着いてからも、2人の顔は暗い顔のままだった。僕達は、近くの木に手綱を繋いで戻って来た所で声を掛けた。
「ねぇ…?僕達のせいで、王都に呼ばれてるの…?」
「何だ、急に?」
「先程、私達がいる場所に魔物を連れて来た事で、お2人が罰を受けるとお聞きしましたので……」
「まあ…罰則を破った罰はあるが、それに関してはそこまでじゃねぇ…問題は…」
「問題は、なんだよ?」
「………はぁ…色々あんだよ…」
「それなら、何とかならないか、僕から父様に頼んでみようか?」
少しでも力になれないかと思って言った言葉だったのに、何故か2人からは微妙な顔をされた。
「………そもそも……お前の父親から呼ばれてるんだよ……」
「父様から?」
「……おい…喋って良いのか?」
「言っても言わなくても、もう何にも変わんねぇよ……」
デリックさんの問い掛けに、何処か投げやり気味に答えながら、ハリソンが僕達の方を向いた。
「俺等は…お前等を危険に晒したからな…その事に対する、お叱りの呼び出しだ…」
「じゃあ、ギルドから呼ばれたわけではないんですか?」
「今の所、王都のギルドからは、何も来てないな」
「何だよ!どうしようかと思ったけど、ネアが大げさに言っただけで、大した事ないんじゃんか!」
罰も大した事じゃなくて、ただ父様に叱られるだけなら、そこまで心配する必要はなかったと思って安堵していると、未だに横で暗い顔をしているから、僕は2人を安心させるように笑顔を浮かべながら言った。
「大丈夫だよ!僕も、父様から注意された事あるけど、全然怖くなかったから!」
「それは…なぁ…」
「ああ…」
何処か歯切れが悪く、曖昧な返事で言葉を濁す2人を前に、いつの間にか側にやって来ていたカレン様の声が聞こえてきた。
「アルからの呼び出し状を貰って、無事だった人間なんて、今までいないけどね…」
「や、やっぱり…」
「終わったな…」
カレン様の冗談のせいで、2人の顔がますます暗くなったのを見て、僕はそれを否定するように大きな声で言った。
「もう!父様は、優しいから大丈夫だよ!!」
「そうね。とりあえず、この場所では大丈夫だって事にして上げるから、貴方達も元気出しなさい!」
「「………」」
「それは、何処が大丈夫なんだ…?」
黙ってしまった2人に変わって、ネアがカレン様に訪ねたけど、何故か僕と同じくらい不満そうな顔を浮かべていた。
「私だって、帰るのが少し憂鬱なのに、側で暗い空気を出されたら堪らないのよ!」
「憂鬱って、何かあるのか?」
「私も…アルから怒られそうだからよ…」
「何かしたの?」
「したと言うか……少し滑ったのよ……」
「確かに、氷の上は滑ってたよな?」
バルドの言う通り、湖に出来た氷の道を楽しそうに滑ってはいたりはしていたけれど、それが怒られる事と何の関係のか分からない。でも、さっきから、父様を怖い人みたいに言うカレン様には、不満しかない。
「そういう意味じゃないわよ…。まあ、私の場合、エレナが側にいるから大丈夫だとは思うけれどね。貴方達も、その子に頼んで、アルから身を守る御守りにでもなって貰えば?」
カレン様はそう言って僕の方を見た。御守り扱いも、カレン様なりの冗談なんだろうけれど、それでも、僕の父様が悪く言われるのが嫌だった僕は、2人に視線を向けながら、胸を張って言った。
「じゃあ!僕も一緒に行くよ!それで、父様が無茶な事を言ったら止めて上げる!!」
「ほんとか…?」
「うん!父様が無茶な事を言うとは思わないけど、僕が一緒なら大丈夫なんでしょ?」
「そうね。その場での抑止力にはなるわね」
「なら、僕も付いて行くって、父様にも言っておくね!」
「本当に…頼んで…良いのか…?」
「うん!任せてよ!」
さっきよりも明るくなった表情を浮かべ、まるで藁にも縋るような目で見て来る2人に、力強く返事を返しながら、僕は大きく頷いた。
カレン様の冗談を真に受けた2人の誤解をちゃんと解いて、父様は優しい人だって分かって貰おう!
お兄さんと街に出掛けてみたり、母様達とも一緒に乗れるような、大きい方の船に乗ったりして、残りの2日間をみんなと遊んで過ごしたら、あっという間に時間が過ぎて、王都へ帰る日になっていた。
まだ帰りたくないなと思いながら朝食を食べ終わった頃、宿の人から、荷物を積め込みが終わったと言う知らせを受けた。僕達が、馬車が止めてある宿の前まで行くと、見覚えのある2人組が、馬の手綱を握りながらそこに立っていた。
「こんな所でどうしたんですか?」
「僕達の見送りに来てくれたの?」
「それなら、馬は必要ねぇだろ?」
「なら、これからどっか行くのか?」
「此処で待っている意味ないだろう」
2人へと駆け寄ってた僕達が、次々に話し掛けるけれど、何処か元気がない様子で力なく首を横に振ると、静かに口を開いた。
「王都から呼び出し状が届いたんだ…それもご丁寧に…貸馬付きでな…」
「上からは…少しでも挽回出来るように、お前等と一緒に行って来いってよ…」
悲壮感に包まれたような顔を浮かべながら俯く2人の向こうに、数人の冒険者らしき人達からが見えたけれど、揃って同じような顔をしていた。
「挽回って、何かしたの?」
「ああ…ちょっとな…」
「もう…どうにもならないような失敗をしたんだよ…」
力なく言う2人の様子を見ると、よっぽど大変な失敗をしたようだった。
「なぁ?冒険者って、失敗するとそんなに大変なのか?」
「違約金とかが高けぇっては、聞いた事はあるな?」
「冒険者も大変なんですね」
「違約金だけで済むんだったら…何の苦労はなかったんだけどな…」
「何かよく分かんねぇけど、とりあえず元気出せって!」
「そうだぞ!元気が出るように、俺が安くて美味い屋台でも紹介してやろうか!?」
「何で貴族であるお前が、そんなもん知ってんだよ…」
「一緒に学院行ったりする奴から、色々教えて貰ってる!」
「……本当にお前…貴族か?」
励ますように言ったバルドの言葉に、ネアが呆れながら突込みを入れているけれども、ハリソンさん達の顔は晴れる様子はなく、諦め切ったような顔のままだった。
「そうだな…王都に着いたら、最後に美味いものでも食うかな…」
「あの日死ななかったのは、最後に美味いものを食べるためだったんだな…」
「「「……」」」
何処か生気が抜け落ちたような目で、乾いた笑い声を上げる2人の様子に、僕達は掛ける言葉が思い浮かばなかった。
「あの2人…大丈夫かな?」
来た時と同じように別れて馬車に乗っていた僕達だったけど、僕は最後尾を付いてくる2人が心配で、馬車の窓から様子を伺いながらそっと呟いた。
「こればかりは、私達にもどうにもなりませんからね…」
「そもそも、何を失敗したかも分からないからな」
「まあ、だいたいは予想は付くけどな…」
「ネアは、分かるの?」
僕達が視線を向けると、その視線を受けたネアが、おもむろに口を開いた。
「おそらくだが、魔物の擦り付け行為をしたから、それで呼ばれたんだろう」
「それって、わざと魔物を他人に押し付けて逃げるって言うアレか?」
「そんな事をするような方達には、とても見えなかったですよ?それに、何で、それだって分かるんですか?」
「そうだね?」
僕達がわけも分からず、不思議に思って尋ねると、物分りが悪い者を見るような目をしていた。
「やっただろ。俺達に」
「えッ!僕達!?」
「確かに似たような行為ですが、あれはわざとではないですよ!」
「そうだぞ!ちゃんと謝ってもくれたぞ!!?」
「謝って済む問題じゃないからな。一般人相手でさえも、厳罰対象なのに、その相手が貴族なら、国外追放処分でも甘い処分だろうな」
「「「………」」」
ネアの言葉を聞いて、僕達は言葉がなかった。まさか、あの出来事だけで、そんな重い処分が下される事になるなんて思ってなかった僕達は、罪悪感と恐ろしさを感じて、馬車の外へと視線を向けた。
休憩場所に辿り着いてからも、2人の顔は暗い顔のままだった。僕達は、近くの木に手綱を繋いで戻って来た所で声を掛けた。
「ねぇ…?僕達のせいで、王都に呼ばれてるの…?」
「何だ、急に?」
「先程、私達がいる場所に魔物を連れて来た事で、お2人が罰を受けるとお聞きしましたので……」
「まあ…罰則を破った罰はあるが、それに関してはそこまでじゃねぇ…問題は…」
「問題は、なんだよ?」
「………はぁ…色々あんだよ…」
「それなら、何とかならないか、僕から父様に頼んでみようか?」
少しでも力になれないかと思って言った言葉だったのに、何故か2人からは微妙な顔をされた。
「………そもそも……お前の父親から呼ばれてるんだよ……」
「父様から?」
「……おい…喋って良いのか?」
「言っても言わなくても、もう何にも変わんねぇよ……」
デリックさんの問い掛けに、何処か投げやり気味に答えながら、ハリソンが僕達の方を向いた。
「俺等は…お前等を危険に晒したからな…その事に対する、お叱りの呼び出しだ…」
「じゃあ、ギルドから呼ばれたわけではないんですか?」
「今の所、王都のギルドからは、何も来てないな」
「何だよ!どうしようかと思ったけど、ネアが大げさに言っただけで、大した事ないんじゃんか!」
罰も大した事じゃなくて、ただ父様に叱られるだけなら、そこまで心配する必要はなかったと思って安堵していると、未だに横で暗い顔をしているから、僕は2人を安心させるように笑顔を浮かべながら言った。
「大丈夫だよ!僕も、父様から注意された事あるけど、全然怖くなかったから!」
「それは…なぁ…」
「ああ…」
何処か歯切れが悪く、曖昧な返事で言葉を濁す2人を前に、いつの間にか側にやって来ていたカレン様の声が聞こえてきた。
「アルからの呼び出し状を貰って、無事だった人間なんて、今までいないけどね…」
「や、やっぱり…」
「終わったな…」
カレン様の冗談のせいで、2人の顔がますます暗くなったのを見て、僕はそれを否定するように大きな声で言った。
「もう!父様は、優しいから大丈夫だよ!!」
「そうね。とりあえず、この場所では大丈夫だって事にして上げるから、貴方達も元気出しなさい!」
「「………」」
「それは、何処が大丈夫なんだ…?」
黙ってしまった2人に変わって、ネアがカレン様に訪ねたけど、何故か僕と同じくらい不満そうな顔を浮かべていた。
「私だって、帰るのが少し憂鬱なのに、側で暗い空気を出されたら堪らないのよ!」
「憂鬱って、何かあるのか?」
「私も…アルから怒られそうだからよ…」
「何かしたの?」
「したと言うか……少し滑ったのよ……」
「確かに、氷の上は滑ってたよな?」
バルドの言う通り、湖に出来た氷の道を楽しそうに滑ってはいたりはしていたけれど、それが怒られる事と何の関係のか分からない。でも、さっきから、父様を怖い人みたいに言うカレン様には、不満しかない。
「そういう意味じゃないわよ…。まあ、私の場合、エレナが側にいるから大丈夫だとは思うけれどね。貴方達も、その子に頼んで、アルから身を守る御守りにでもなって貰えば?」
カレン様はそう言って僕の方を見た。御守り扱いも、カレン様なりの冗談なんだろうけれど、それでも、僕の父様が悪く言われるのが嫌だった僕は、2人に視線を向けながら、胸を張って言った。
「じゃあ!僕も一緒に行くよ!それで、父様が無茶な事を言ったら止めて上げる!!」
「ほんとか…?」
「うん!父様が無茶な事を言うとは思わないけど、僕が一緒なら大丈夫なんでしょ?」
「そうね。その場での抑止力にはなるわね」
「なら、僕も付いて行くって、父様にも言っておくね!」
「本当に…頼んで…良いのか…?」
「うん!任せてよ!」
さっきよりも明るくなった表情を浮かべ、まるで藁にも縋るような目で見て来る2人に、力強く返事を返しながら、僕は大きく頷いた。
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