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領地に帰って来ました.1
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義母様やメイドがいるおかげで、領地の屋敷に戻って来れました。
体調が悪い私を心配するあまり、レイモンドがオロオロとしてしまう姿が度々ありました。
大丈夫だと言っても心配しすぎるレイモンドに一喝出来る義母様がいて助かりました。
何度も休憩しながら、やっと屋敷に帰ってきた時は涙がでてしまいました。
つわりは病気ではなくても、大変苦しいです。妊娠した使用人には、つわり休暇を与えなくてはと考えたぐらいです。
私がつわりになってしまったので、義母様が私につきそって領地にいることになり、義父様はカイトの問題を保留にして王都の仕事を片付けに帰りました。
私の側にいたいからと王都に行くのを、渋るレイモンドを無理やり王都に連れて行きました。
文句を言うなら、早く仕事を終わらせろと言うのが、義父様の言い草ですが、本音は、自分だって領地の屋敷にとどまりたいのに、レイモンドだけいるのは嫌だと言っているのを聞きました。
不正がおこった別宅は、まず辞めさせられた人の再就職の希望をきき、別宅を機能するように手配していました。
王都に戻られる前は、さすが出来る宰相様と思いましたが義母様との会話を聞いて、義父様の気持ちを知ってからは、微妙な感じです。
私は持ち帰ったお米でお粥を作ってもらい、温かいと匂いが気になるため冷めてから食べました。
不思議な事にお粥を食べてから、つわりが少しずつですが楽になったのです。
楽になると、ホテルの構想とカジノの計画書を書き出しました。やるかやらないかは、義父様とレイモンドに任せます。
私は食べ物の事と子供の事を考えたいのです。この国では、ファーストネームが父上、ミドルネームは主に母親が考えるのです。
私は名前のセンスが今ひとつないので、じっくり考えます。自分の名前を少し入れて、文字を捩る感じで名前を考えるのです。
フィンランディアなので、フランシスとかデリックとかもいいかもしれませんね。
机で名前を考えていた時です。ノックの音と共に小さく呼びかける声が聞こえます。
私の返事と共にメイドのマリーが果物を持ってきてくれました。かなり楽になったとはいえ、つわりであまり食べてない私に気遣い、少しずつ食べやすい物を持ってきてくれるのです。
「いつも、ありがとう」
「とんでもございません。今日はリンゴを砂糖で煮たデザートです。少しでも食べれたらと思いまして。
若奥様、楽になっても前ほどの食事をとられていないので、無理は禁物ですよ。
午後からですが、別宅の料理長のベンとメイド長のサリーが来る予定ですが、お体の調子はどうですか?
無理そうなら、遠慮なく言って下さい。今から使いをやれば、別宅を出る前に延期出来ますので」
「心配しなくても、大丈夫よ。お粥を食べるようになってから、つわりが楽になったの。
二人が私に話したいことがあるなら、ぜひ聞きたいわ。今日、義母様は?
もし、見えるなら一緒に話を聞くのはどうかしら?私は、まだ公爵家に嫁いできて、詳しい事はわからないから。
もし、要望とかであるなら、義母様が同席したほうが早く物事が解決するでしょ」
マリーは義母様に確認しに出ていきました。私としても、まだ、公爵邸を切り盛りするのは面倒なので、義母様がみえるなら、義母様にお願いしたいのが本音です。
王都に帰ったレイモンドはあれから、こちらに来たり王都に戻ったりと忙しくしています。
義父様いわく、学院に通っていた頃は、週に一回会っていただけなのだから、我慢しろ、みたいな感じでレイモンドに仕事を降っているようです。
レイモンドが王都にいる間に義父様が領地に来て義母様と仲良く過ごして帰って行きます。
私が体調が良いときに、こないだ出したホテルとカジノの事業計画の話をします。
カジノは、ホテルが軌道に乗ったら考えることになりました。
先にオリーブ油の事業が大切みたいです。美味しい食べ物は働く源動力です。
午後のお茶の時間にベンとサリーが来ました。残念ながら、義母様は午後から予定があったようで、私にやりたいことや要望などは、私の権限で処理して構わないと言って出かけられました。
信用はありがたいですが、仕事が増えるのは遠慮したいですね。
二人の話は、雇用のお礼とお願いでした。ホテルの話を聞いて、まずはサリーが本格的にやるなら使用人を増やして欲しいとのことでした。たしかに、今の人数ではおもてなしは出来ませんね。
ベンの要望は私から料理を習いたいとのこと。
なんと、ベンは王都のシェルエント邸の料理長のお兄さんだったのです。
弟から私の事を聞いていたので、ぜひ弟子入りしたいと言われました。
まあ、ホテルで出す料理も考えなくてはいけませんから、ホテルの呼び込みの料理を考えるのもいいかもしれませんね。
二人には、まだ私の調子が悪いので、安定期に入ってつわりがおさまってから、本格的に考えると話して帰って貰いました。
久しぶりにレイモンドが来てくれました。
「ディア会いたかった。仕事が一段落ついたので、10日間ほどこちらにずっと居られる。
久しぶりに、朝起きて、貴方の顔を眺めて、貴方が私の妻だと実感出来る。大好きです」
抱きしめながら私の耳元で話すのは相変わらずです。結婚しても、この美声で耳元で囁かれると、赤面してしまいます。照れずに、言えるのが凄い。
「こないだ、名前を考えてと言われたので、考えてきました。レイモンドなので、男の子ならレリック、レイランド。女の子なら、レイラ、レイチェルです。どうですか?」
私もセンスがあるとは言えませんが、レイモンドもひねりもなく、センスは特にないようです。
少し安心しました。レイモンドが決めたファーストネームに合うように、考えたミドルネームを組み合わせましょう。
レイモンドの考えた名前は、どれも愛称がレイばかりですね。
お腹の赤ちゃんに呼びかける愛称はレイちゃんにしましょう。
胎教で、赤ちゃんによびかけるのはいいことだと言われていますからね。
元気に育ってねレイちゃん。パパもママもレイちゃんに会えるのを楽しみにしていますからね。
体調が悪い私を心配するあまり、レイモンドがオロオロとしてしまう姿が度々ありました。
大丈夫だと言っても心配しすぎるレイモンドに一喝出来る義母様がいて助かりました。
何度も休憩しながら、やっと屋敷に帰ってきた時は涙がでてしまいました。
つわりは病気ではなくても、大変苦しいです。妊娠した使用人には、つわり休暇を与えなくてはと考えたぐらいです。
私がつわりになってしまったので、義母様が私につきそって領地にいることになり、義父様はカイトの問題を保留にして王都の仕事を片付けに帰りました。
私の側にいたいからと王都に行くのを、渋るレイモンドを無理やり王都に連れて行きました。
文句を言うなら、早く仕事を終わらせろと言うのが、義父様の言い草ですが、本音は、自分だって領地の屋敷にとどまりたいのに、レイモンドだけいるのは嫌だと言っているのを聞きました。
不正がおこった別宅は、まず辞めさせられた人の再就職の希望をきき、別宅を機能するように手配していました。
王都に戻られる前は、さすが出来る宰相様と思いましたが義母様との会話を聞いて、義父様の気持ちを知ってからは、微妙な感じです。
私は持ち帰ったお米でお粥を作ってもらい、温かいと匂いが気になるため冷めてから食べました。
不思議な事にお粥を食べてから、つわりが少しずつですが楽になったのです。
楽になると、ホテルの構想とカジノの計画書を書き出しました。やるかやらないかは、義父様とレイモンドに任せます。
私は食べ物の事と子供の事を考えたいのです。この国では、ファーストネームが父上、ミドルネームは主に母親が考えるのです。
私は名前のセンスが今ひとつないので、じっくり考えます。自分の名前を少し入れて、文字を捩る感じで名前を考えるのです。
フィンランディアなので、フランシスとかデリックとかもいいかもしれませんね。
机で名前を考えていた時です。ノックの音と共に小さく呼びかける声が聞こえます。
私の返事と共にメイドのマリーが果物を持ってきてくれました。かなり楽になったとはいえ、つわりであまり食べてない私に気遣い、少しずつ食べやすい物を持ってきてくれるのです。
「いつも、ありがとう」
「とんでもございません。今日はリンゴを砂糖で煮たデザートです。少しでも食べれたらと思いまして。
若奥様、楽になっても前ほどの食事をとられていないので、無理は禁物ですよ。
午後からですが、別宅の料理長のベンとメイド長のサリーが来る予定ですが、お体の調子はどうですか?
無理そうなら、遠慮なく言って下さい。今から使いをやれば、別宅を出る前に延期出来ますので」
「心配しなくても、大丈夫よ。お粥を食べるようになってから、つわりが楽になったの。
二人が私に話したいことがあるなら、ぜひ聞きたいわ。今日、義母様は?
もし、見えるなら一緒に話を聞くのはどうかしら?私は、まだ公爵家に嫁いできて、詳しい事はわからないから。
もし、要望とかであるなら、義母様が同席したほうが早く物事が解決するでしょ」
マリーは義母様に確認しに出ていきました。私としても、まだ、公爵邸を切り盛りするのは面倒なので、義母様がみえるなら、義母様にお願いしたいのが本音です。
王都に帰ったレイモンドはあれから、こちらに来たり王都に戻ったりと忙しくしています。
義父様いわく、学院に通っていた頃は、週に一回会っていただけなのだから、我慢しろ、みたいな感じでレイモンドに仕事を降っているようです。
レイモンドが王都にいる間に義父様が領地に来て義母様と仲良く過ごして帰って行きます。
私が体調が良いときに、こないだ出したホテルとカジノの事業計画の話をします。
カジノは、ホテルが軌道に乗ったら考えることになりました。
先にオリーブ油の事業が大切みたいです。美味しい食べ物は働く源動力です。
午後のお茶の時間にベンとサリーが来ました。残念ながら、義母様は午後から予定があったようで、私にやりたいことや要望などは、私の権限で処理して構わないと言って出かけられました。
信用はありがたいですが、仕事が増えるのは遠慮したいですね。
二人の話は、雇用のお礼とお願いでした。ホテルの話を聞いて、まずはサリーが本格的にやるなら使用人を増やして欲しいとのことでした。たしかに、今の人数ではおもてなしは出来ませんね。
ベンの要望は私から料理を習いたいとのこと。
なんと、ベンは王都のシェルエント邸の料理長のお兄さんだったのです。
弟から私の事を聞いていたので、ぜひ弟子入りしたいと言われました。
まあ、ホテルで出す料理も考えなくてはいけませんから、ホテルの呼び込みの料理を考えるのもいいかもしれませんね。
二人には、まだ私の調子が悪いので、安定期に入ってつわりがおさまってから、本格的に考えると話して帰って貰いました。
久しぶりにレイモンドが来てくれました。
「ディア会いたかった。仕事が一段落ついたので、10日間ほどこちらにずっと居られる。
久しぶりに、朝起きて、貴方の顔を眺めて、貴方が私の妻だと実感出来る。大好きです」
抱きしめながら私の耳元で話すのは相変わらずです。結婚しても、この美声で耳元で囁かれると、赤面してしまいます。照れずに、言えるのが凄い。
「こないだ、名前を考えてと言われたので、考えてきました。レイモンドなので、男の子ならレリック、レイランド。女の子なら、レイラ、レイチェルです。どうですか?」
私もセンスがあるとは言えませんが、レイモンドもひねりもなく、センスは特にないようです。
少し安心しました。レイモンドが決めたファーストネームに合うように、考えたミドルネームを組み合わせましょう。
レイモンドの考えた名前は、どれも愛称がレイばかりですね。
お腹の赤ちゃんに呼びかける愛称はレイちゃんにしましょう。
胎教で、赤ちゃんによびかけるのはいいことだと言われていますからね。
元気に育ってねレイちゃん。パパもママもレイちゃんに会えるのを楽しみにしていますからね。
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