17 / 22
17.夕食の席での話
しおりを挟む
取り急ぎ、公爵領に明日行くことを早馬で知らせるように指示した。
家族の夕食の席で、カミラが当分の間、リーゼンフェルト伯爵家で過ごす話をした。レオンは渋いお茶を飲んでカミラの状況がわかっていたので、何も言わなかった。
ケイトもエミリー令嬢と話し、カミラ用に買っていたネックレスの状態をみてるから、心配顔になっている。
ケイトからネックレスの状態を見せられた時、私は楽観視していた自分を責めたくなった。
エミリー令嬢が、プレゼントを開けて中の状態を確認するよう言わなければ、ケイトから渡されたプレゼントを開けた時のカミラの心情を考えたら何も言えなかた。
エミリー令嬢がシェリー夫人が怪しいと言っていたので、ケイトには、この事は絶対シェリーには話してはいけないと伝えた。
ケイトも最初はなぜそんな事を言うのかと詰め寄ってきたが、エミリー令嬢の指示だと伝えたらケイトは、素直に分かったと了承したのだ。
あの短時間でケイトの信頼を得た令嬢には怖いものがある。私自身も彼女に従えば上手くいくと思っている。
やはり、精霊の声が聞こえるということは、神秘的な存在感があるのだろうか。
何も知らない、長女のソフィアだけが、どうして伯爵家ですごすのか?
カミラが我が家の公爵家の評判を落とすのではないかと心配している。
「お父様、今からは難しいですが、明日にでもカミラを迎に行ってはどうでしょうか?
カミラの教育を厳しくしてはどうですか?
私付きのメイドが言ってました。また、カミラが今日のお茶会で問題を起こしたと。
揉め事ばかりおこすカミラを、格下とはいえ伯爵家で問題をおこすのは、流石に困ります。
リーゼンフェルト伯爵家は、皇太子殿下の側近のエアハルト令息と、レオンのクラブの先輩のケヴィン令息がいます。
カミラの行動で、私達に迷惑が被るのは困ります」
ソフィアの言葉に違和感を感じた。メイドが今日の出来事を知っていると話した事にだ。
今日のお茶会で問題を起こしたメイドは一室に閉じ込めて、外とは連絡がとれないようにしたはずだ。
問題が起こったときにいた侍従達には口止めしてある。
だから、使用人同士が話すことは出来ない。
扉付近に控えていた執事長も、ソフィアの話を聞いて違和感を感じているようだ。
「ソフィア、お前付きのメイドの名前は?どのように話したか詳しく教えてくれないか?」
私の言葉にソフィアは、不思議そうな顔をしたが、
「名前は、アンよ。確か、今日のお茶会でも、カミラが癇癪をおこして怒りだして、メイドに酷くあたったて聞いているわ。
だから、アンは私付きのメイドで幸せっていってくれたの」
「アンは誰から聞いたか話していたか?」
「え、特に聞いてないけど。お茶会を担当したメイドではないのかしら」
「そうか、ありがとう。後で詳しく聞きたいからアンを少し借りるよ。身の回りの世話は他のメイドに行かせるから」
「別に構いませんが、お父様どうしたの。
カミラの癇癪は今に始まったことではないでしょ。
話は戻りますが、伯爵家からカミラを迎えに行かせるべきです。なんなら、私が迎にいきましょうか?」
「ソフィア、先ほども話したが、カミラは当分の間は伯爵家に世話になる。
伯爵家のエミリー令嬢と大変仲良くなってな、二人で色々と勉強したいようだ。
伯爵は、私の後輩で仲が良くてね、カミラの事は心配しなくても大丈夫だ」
ソフィアは、なんとなく腑に落ちない感じだったが、場の雰囲気を良く読む力がある娘だから、それ以上は何も言わなかった。
いつもなら、ソフィアの味方をレオンがするのだか、レオンが何も言わないことに違和感を感じたようだ。
ソフィアは、仕切りにレオンをみている。
レオンも、いつもカミラに何か言うのだが、エミリー令嬢が、カミラが怒るのは当たり前のことで、カミラの言葉を信じない私達が問題なのだと言われたことを考えているようだった。
「あの父上、食事が終わったら私も執務室に行っても良いですか?」
私がメイドのアンに話を聞く時に立ち会いたいということだろう。
「ああ、構わない。後、明日朝一で領地に行ってくる。仕事の関係しだいでは、2~3日帰れないかもしれない。ケイト、家の事は任せたよ」
「はい、旦那様気をつけて」
ケイトの顔を見ると、カミラの事が心配で、顔が曇っている。早くケイトの笑顔を見るために、必ず問題解決の糸口を見つけてくることを心に誓う。
食事が終わり執務室に行くと、執事長がアンを連れて部屋の扉で待っていた。
アンは公爵である私と話したことはないので、少し怯えている。
まあ、私の顔が怖いのもあるのだが、私の後ろに立っていたレオンをみて、ほっとした顔をした。
レオンが素敵だと言うポッとする顔ではなく、自分の味方がいる、ほっとする感じの顔だ。
ここは、感情に支配されることなく、慎重に話を進めようと自分に言い聞かせる。エミリー令嬢の青い瞳を思い出し、冷静にならなくては。
「アン、呼び出して済まない。聞きたいことがあるのだが、今日のカミラのお茶会の話をソフィアに話したそうだけど、もう一度聞きたいのだが、話してくれるい?」
「はい、わかりました。私も聞いた話なので正確にはわかりませんが、カミラお嬢様がメイドを突き飛ばしたりしたと聞いております。そこで、侍従が急いでテーブルに行くと熱いお茶をかけられたと。
一緒にいた、侍従が急いで冷えたタオルを持っていったと聞いております」
話を聞いていて、怒りがこみ上げる。今日の出来事を上手い具合にカミラを悪者にするように話が出来ている。
カミラはいつもどんな気持ちで、私はしていないと訴えていたのだろう。
メイド達の証言で悪者にされ、私自身も、カミラがそのような行動するのは、私に似てしまった顔が嫌で悲しんでいるのだと思い、怒りはしないが、カミラの言い分を信じなかった。
父親が娘を信じないなんて、ありえない。私もこのメイド達と一緒で、カミラを悲しませた一人なのだと後悔した。
「そうか、そんな事がおこったのか。アン、それは誰から聞いたのだ?」
「誰から聞いたと言うわけではないです。ソフィアお嬢様のお茶の準備に厨房に行ったら、カミラお嬢様のお茶会の話がでてまして。お茶の準備をしながら、聞いていただけなので」
「そうか、その場にいた人の名前を執事長にはなしてくれ。お茶会で何が起こったか調べていてね、もうソフィアの所に戻って、ソフィアの世話を頼む」
アンは頭を下げて執務室からでていった。執事長も同時にでて、使用人の名前を聞いていることだろう。仕事の出来る彼ならば、名前があがった使用人に話を聞いて状況を整理して報告してくれるだろう。
ずっと黙って話を聞いていたレオンが、
「私はずっと、カミラが我儘な癇癪もちだと思ってました。
カミラはいつも自分は悪くない、私は何もしていないと言っていたのに、聞いてあげませんでした。
今のアンの話を聞いて、現場の状況にいなければ、カミラが悪いんだと信じてしまいそうでした。
思い出していたのです、昔はカミラは細かったし、お祖母様がいた頃はカミラの悪い噂はなかった。
悪く言われるようになってから、カミラはどんどん太っていった。ストレスからくる暴飲暴食なのかもしれないと。
実際に、紅茶を飲んでなければ、カミラの気持ちがわからなかったでしょう。あの紅茶では甘い物が欲しくなります。
私達はカミラにどうすればいいのでしょか?」
「レオン、いつからこのようになってしまったか、調べるしかない。
8歳のエミリー令嬢がシェリー夫人が、怪しいと言っていた。
エミリー令嬢の言葉を鵜呑みにするわけにはいかないため、詳しく調べる。
シェリー夫人はお前たちの乳母だ。そんな彼女を悪く言うつもりはないが、レオンは何も知らない振りをして、今まで通りにシェリー夫人と過ごして欲しい。
私が調べて何か分かったら教えるから。
このネックレスを見てくれ。これはケイトがカミラの為に用意したプレゼントだ。
エミリー令嬢から渡して欲しいとケイトが渡したら、エミリー令嬢が一度開封した形跡があるから、開けて確かめたほうが良いと言って、助言にしたがって開封したら、このような状態だったらしい。
だから、ケイトもカミラが伯爵家で過ごすことに何も言わなかったのだ。
自分が選んだプレゼントがこんなふうに姿を変えていては、何を信じて良いかわからない状態だろう。
レオン、私がこれから調べることで、たびたび家を開けるかもしれない。その時は頼んだぞ」
「はい、父親」
レオンと話をし、明日早く領地に行くために寝よう。今日起こった出来事が、疲れをいっそうさそった。
家族の夕食の席で、カミラが当分の間、リーゼンフェルト伯爵家で過ごす話をした。レオンは渋いお茶を飲んでカミラの状況がわかっていたので、何も言わなかった。
ケイトもエミリー令嬢と話し、カミラ用に買っていたネックレスの状態をみてるから、心配顔になっている。
ケイトからネックレスの状態を見せられた時、私は楽観視していた自分を責めたくなった。
エミリー令嬢が、プレゼントを開けて中の状態を確認するよう言わなければ、ケイトから渡されたプレゼントを開けた時のカミラの心情を考えたら何も言えなかた。
エミリー令嬢がシェリー夫人が怪しいと言っていたので、ケイトには、この事は絶対シェリーには話してはいけないと伝えた。
ケイトも最初はなぜそんな事を言うのかと詰め寄ってきたが、エミリー令嬢の指示だと伝えたらケイトは、素直に分かったと了承したのだ。
あの短時間でケイトの信頼を得た令嬢には怖いものがある。私自身も彼女に従えば上手くいくと思っている。
やはり、精霊の声が聞こえるということは、神秘的な存在感があるのだろうか。
何も知らない、長女のソフィアだけが、どうして伯爵家ですごすのか?
カミラが我が家の公爵家の評判を落とすのではないかと心配している。
「お父様、今からは難しいですが、明日にでもカミラを迎に行ってはどうでしょうか?
カミラの教育を厳しくしてはどうですか?
私付きのメイドが言ってました。また、カミラが今日のお茶会で問題を起こしたと。
揉め事ばかりおこすカミラを、格下とはいえ伯爵家で問題をおこすのは、流石に困ります。
リーゼンフェルト伯爵家は、皇太子殿下の側近のエアハルト令息と、レオンのクラブの先輩のケヴィン令息がいます。
カミラの行動で、私達に迷惑が被るのは困ります」
ソフィアの言葉に違和感を感じた。メイドが今日の出来事を知っていると話した事にだ。
今日のお茶会で問題を起こしたメイドは一室に閉じ込めて、外とは連絡がとれないようにしたはずだ。
問題が起こったときにいた侍従達には口止めしてある。
だから、使用人同士が話すことは出来ない。
扉付近に控えていた執事長も、ソフィアの話を聞いて違和感を感じているようだ。
「ソフィア、お前付きのメイドの名前は?どのように話したか詳しく教えてくれないか?」
私の言葉にソフィアは、不思議そうな顔をしたが、
「名前は、アンよ。確か、今日のお茶会でも、カミラが癇癪をおこして怒りだして、メイドに酷くあたったて聞いているわ。
だから、アンは私付きのメイドで幸せっていってくれたの」
「アンは誰から聞いたか話していたか?」
「え、特に聞いてないけど。お茶会を担当したメイドではないのかしら」
「そうか、ありがとう。後で詳しく聞きたいからアンを少し借りるよ。身の回りの世話は他のメイドに行かせるから」
「別に構いませんが、お父様どうしたの。
カミラの癇癪は今に始まったことではないでしょ。
話は戻りますが、伯爵家からカミラを迎えに行かせるべきです。なんなら、私が迎にいきましょうか?」
「ソフィア、先ほども話したが、カミラは当分の間は伯爵家に世話になる。
伯爵家のエミリー令嬢と大変仲良くなってな、二人で色々と勉強したいようだ。
伯爵は、私の後輩で仲が良くてね、カミラの事は心配しなくても大丈夫だ」
ソフィアは、なんとなく腑に落ちない感じだったが、場の雰囲気を良く読む力がある娘だから、それ以上は何も言わなかった。
いつもなら、ソフィアの味方をレオンがするのだか、レオンが何も言わないことに違和感を感じたようだ。
ソフィアは、仕切りにレオンをみている。
レオンも、いつもカミラに何か言うのだが、エミリー令嬢が、カミラが怒るのは当たり前のことで、カミラの言葉を信じない私達が問題なのだと言われたことを考えているようだった。
「あの父上、食事が終わったら私も執務室に行っても良いですか?」
私がメイドのアンに話を聞く時に立ち会いたいということだろう。
「ああ、構わない。後、明日朝一で領地に行ってくる。仕事の関係しだいでは、2~3日帰れないかもしれない。ケイト、家の事は任せたよ」
「はい、旦那様気をつけて」
ケイトの顔を見ると、カミラの事が心配で、顔が曇っている。早くケイトの笑顔を見るために、必ず問題解決の糸口を見つけてくることを心に誓う。
食事が終わり執務室に行くと、執事長がアンを連れて部屋の扉で待っていた。
アンは公爵である私と話したことはないので、少し怯えている。
まあ、私の顔が怖いのもあるのだが、私の後ろに立っていたレオンをみて、ほっとした顔をした。
レオンが素敵だと言うポッとする顔ではなく、自分の味方がいる、ほっとする感じの顔だ。
ここは、感情に支配されることなく、慎重に話を進めようと自分に言い聞かせる。エミリー令嬢の青い瞳を思い出し、冷静にならなくては。
「アン、呼び出して済まない。聞きたいことがあるのだが、今日のカミラのお茶会の話をソフィアに話したそうだけど、もう一度聞きたいのだが、話してくれるい?」
「はい、わかりました。私も聞いた話なので正確にはわかりませんが、カミラお嬢様がメイドを突き飛ばしたりしたと聞いております。そこで、侍従が急いでテーブルに行くと熱いお茶をかけられたと。
一緒にいた、侍従が急いで冷えたタオルを持っていったと聞いております」
話を聞いていて、怒りがこみ上げる。今日の出来事を上手い具合にカミラを悪者にするように話が出来ている。
カミラはいつもどんな気持ちで、私はしていないと訴えていたのだろう。
メイド達の証言で悪者にされ、私自身も、カミラがそのような行動するのは、私に似てしまった顔が嫌で悲しんでいるのだと思い、怒りはしないが、カミラの言い分を信じなかった。
父親が娘を信じないなんて、ありえない。私もこのメイド達と一緒で、カミラを悲しませた一人なのだと後悔した。
「そうか、そんな事がおこったのか。アン、それは誰から聞いたのだ?」
「誰から聞いたと言うわけではないです。ソフィアお嬢様のお茶の準備に厨房に行ったら、カミラお嬢様のお茶会の話がでてまして。お茶の準備をしながら、聞いていただけなので」
「そうか、その場にいた人の名前を執事長にはなしてくれ。お茶会で何が起こったか調べていてね、もうソフィアの所に戻って、ソフィアの世話を頼む」
アンは頭を下げて執務室からでていった。執事長も同時にでて、使用人の名前を聞いていることだろう。仕事の出来る彼ならば、名前があがった使用人に話を聞いて状況を整理して報告してくれるだろう。
ずっと黙って話を聞いていたレオンが、
「私はずっと、カミラが我儘な癇癪もちだと思ってました。
カミラはいつも自分は悪くない、私は何もしていないと言っていたのに、聞いてあげませんでした。
今のアンの話を聞いて、現場の状況にいなければ、カミラが悪いんだと信じてしまいそうでした。
思い出していたのです、昔はカミラは細かったし、お祖母様がいた頃はカミラの悪い噂はなかった。
悪く言われるようになってから、カミラはどんどん太っていった。ストレスからくる暴飲暴食なのかもしれないと。
実際に、紅茶を飲んでなければ、カミラの気持ちがわからなかったでしょう。あの紅茶では甘い物が欲しくなります。
私達はカミラにどうすればいいのでしょか?」
「レオン、いつからこのようになってしまったか、調べるしかない。
8歳のエミリー令嬢がシェリー夫人が、怪しいと言っていた。
エミリー令嬢の言葉を鵜呑みにするわけにはいかないため、詳しく調べる。
シェリー夫人はお前たちの乳母だ。そんな彼女を悪く言うつもりはないが、レオンは何も知らない振りをして、今まで通りにシェリー夫人と過ごして欲しい。
私が調べて何か分かったら教えるから。
このネックレスを見てくれ。これはケイトがカミラの為に用意したプレゼントだ。
エミリー令嬢から渡して欲しいとケイトが渡したら、エミリー令嬢が一度開封した形跡があるから、開けて確かめたほうが良いと言って、助言にしたがって開封したら、このような状態だったらしい。
だから、ケイトもカミラが伯爵家で過ごすことに何も言わなかったのだ。
自分が選んだプレゼントがこんなふうに姿を変えていては、何を信じて良いかわからない状態だろう。
レオン、私がこれから調べることで、たびたび家を開けるかもしれない。その時は頼んだぞ」
「はい、父親」
レオンと話をし、明日早く領地に行くために寝よう。今日起こった出来事が、疲れをいっそうさそった。
11
お気に入りに追加
220
あなたにおすすめの小説
侯爵令嬢に転生したからには、何がなんでも生き抜きたいと思います!
珂里
ファンタジー
侯爵令嬢に生まれた私。
3歳のある日、湖で溺れて前世の記憶を思い出す。
高校に入学した翌日、川で溺れていた子供を助けようとして逆に私が溺れてしまった。
これからハッピーライフを満喫しようと思っていたのに!!
転生したからには、2度目の人生何がなんでも生き抜いて、楽しみたいと思います!!!

妹に婚約者を奪われたので妹の服を全部売りさばくことに決めました
常野夏子
恋愛
婚約者フレデリックを妹ジェシカに奪われたクラリッサ。
裏切りに打ちひしがれるも、やがて復讐を決意する。
ジェシカが莫大な資金を投じて集めた高級服の数々――それを全て売りさばき、彼女の誇りを粉々に砕くのだ。

突然決められた婚約者は人気者だそうです。押し付けられたに違いないので断ってもらおうと思います。
橘ハルシ
恋愛
ごくごく普通の伯爵令嬢リーディアに、突然、降って湧いた婚約話。相手は、騎士団長の叔父の部下。侍女に聞くと、どうやら社交界で超人気の男性らしい。こんな釣り合わない相手、絶対に叔父が権力を使って、無理強いしたに違いない!
リーディアは相手に遠慮なく断ってくれるよう頼みに騎士団へ乗り込むが、両親も叔父も相手のことを教えてくれなかったため、全く知らない相手を一人で探す羽目になる。
怪しい変装をして、騎士団内をうろついていたリーディアは一人の青年と出会い、そのまま一緒に婚約者候補を探すことに。
しかしその青年といるうちに、リーディアは彼に好意を抱いてしまう。
全21話(本編20話+番外編1話)です。
転生悪役令嬢に仕立て上げられた幸運の女神様は家門から勘当されたので、自由に生きるため、もう、ほっといてください。今更戻ってこいは遅いです
青の雀
ファンタジー
公爵令嬢ステファニー・エストロゲンは、学園の卒業パーティで第2王子のマリオットから突然、婚約破棄を告げられる
それも事実ではない男爵令嬢のリリアーヌ嬢を苛めたという冤罪を掛けられ、問答無用でマリオットから殴り飛ばされ意識を失ってしまう
そのショックで、ステファニーは前世社畜OL だった記憶を思い出し、日本料理を提供するファミリーレストランを開業することを思いつく
公爵令嬢として、持ち出せる宝石をなぜか物心ついたときには、すでに貯めていて、それを原資として開業するつもりでいる
この国では婚約破棄された令嬢は、キズモノとして扱われることから、なんとか自立しようと修道院回避のために幼いときから貯金していたみたいだった
足取り重く公爵邸に帰ったステファニーに待ち構えていたのが、父からの勘当宣告で……
エストロゲン家では、昔から異能をもって生まれてくるということを当然としている家柄で、異能を持たないステファニーは、前から肩身の狭い思いをしていた
修道院へ行くか、勘当を甘んじて受け入れるか、二者択一を迫られたステファニーは翌早朝にこっそり、家を出た
ステファニー自身は忘れているが、実は女神の化身で何代前の過去に人間との恋でいさかいがあり、無念が残っていたので、神界に帰らず、人間界の中で転生を繰り返すうちに、自分自身が女神であるということを忘れている
エストロゲン家の人々は、ステファニーの恩恵を受け異能を覚醒したということを知らない
ステファニーを追い出したことにより、次々に異能が消えていく……
4/20ようやく誤字チェックが完了しました
もしまだ、何かお気づきの点がありましたら、ご報告お待ち申し上げておりますm(_)m
いったん終了します
思いがけずに長くなってしまいましたので、各単元ごとはショートショートなのですが(笑)
平民女性に転生して、下剋上をするという話も面白いかなぁと
気が向いたら書きますね

聖女アマリア ~喜んで、婚約破棄を承ります。
青の雀
恋愛
公爵令嬢アマリアは、15歳の誕生日の翌日、前世の記憶を思い出す。
婚約者である王太子エドモンドから、18歳の学園の卒業パーティで王太子妃の座を狙った男爵令嬢リリカからの告発を真に受け、冤罪で断罪、婚約破棄され公開処刑されてしまう記憶であった。
王太子エドモンドと学園から逃げるため、留学することに。隣国へ留学したアマリアは、聖女に認定され、覚醒する。そこで隣国の皇太子から求婚されるが、アマリアには、エドモンドという婚約者がいるため、返事に窮す。

働かなくていいなんて最高!貴族夫人の自由気ままな生活
ゆる
恋愛
前世では、仕事に追われる日々を送り、恋愛とは無縁のまま亡くなった私。
「今度こそ、のんびり優雅に暮らしたい!」
そう願って転生した先は、なんと貴族令嬢!
そして迎えた結婚式――そこで前世の記憶が蘇る。
「ちょっと待って、前世で恋人もできなかった私が結婚!?!??」
しかも相手は名門貴族の旦那様。
「君は何もしなくていい。すべて自由に過ごせばいい」と言われ、夢の“働かなくていい貴族夫人ライフ”を満喫するつもりだったのに――。
◆メイドの待遇改善を提案したら、旦那様が即採用!
◆夫の仕事を手伝ったら、持ち前の簿記と珠算スキルで屋敷の経理が超効率化!
◆商人たちに簿記を教えていたら、商業界で話題になりギルドの顧問に!?
「あれ? なんで私、働いてるの!?!??」
そんな中、旦那様から突然の告白――
「実は、君を妻にしたのは政略結婚のためではない。ずっと、君を想い続けていた」
えっ、旦那様、まさかの溺愛系でした!?
「自由を与えることでそばにいてもらう」つもりだった旦那様と、
「働かない貴族夫人」になりたかったはずの私。
お互いの本当の気持ちに気づいたとき、
気づけば 最強夫婦 になっていました――!
のんびり暮らすつもりが、商業界のキーパーソンになってしまった貴族夫人の、成長と溺愛の物語!
本日、貴方を愛するのをやめます~王妃と不倫した貴方が悪いのですよ?~
なか
恋愛
私は本日、貴方と離婚します。
愛するのは、終わりだ。
◇◇◇
アーシアの夫––レジェスは王妃の護衛騎士の任についた途端、妻である彼女を冷遇する。
初めは優しくしてくれていた彼の変貌ぶりに、アーシアは戸惑いつつも、再び振り向いてもらうため献身的に尽くした。
しかし、玄関先に置かれていた見知らぬ本に、謎の日本語が書かれているのを見つける。
それを読んだ瞬間、前世の記憶を思い出し……彼女は知った。
この世界が、前世の記憶で読んだ小説であること。
レジェスとの結婚は、彼が愛する王妃と密通を交わすためのものであり……アーシアは王妃暗殺を目論んだ悪女というキャラで、このままでは断罪される宿命にあると。
全てを思い出したアーシアは覚悟を決める。
彼と離婚するため三年間の準備を整えて、断罪の未来から逃れてみせると……
この物語は、彼女の決意から三年が経ち。
離婚する日から始まっていく
戻ってこいと言われても、彼女に戻る気はなかった。
◇◇◇
設定は甘めです。
読んでくださると嬉しいです。

政略結婚で「新興国の王女のくせに」と馬鹿にされたので反撃します
nanahi
恋愛
政略結婚により新興国クリューガーから因習漂う隣国に嫁いだ王女イーリス。王宮に上がったその日から「子爵上がりの王が作った新興国風情が」と揶揄される。さらに側妃の陰謀で王との夜も邪魔され続け、次第に身の危険を感じるようになる。
イーリスが邪険にされる理由は父が王と交わした婚姻の条件にあった。財政難で困窮している隣国の王は巨万の富を得たイーリスの父の財に目をつけ、婚姻を打診してきたのだ。資金援助と引き換えに父が提示した条件がこれだ。
「娘イーリスが王子を産んだ場合、その子を王太子とすること」
すでに二人の側妃の間にそれぞれ王子がいるにも関わらずだ。こうしてイーリスの輿入れは王宮に波乱をもたらすことになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる