インシツな指先

カゲマル

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メインディッシュ

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 目的地は音ゲーのブースだ。派手な音楽が大音量で響き渡り、客は自然とリズムをとっていた。こちらもつられそうになるが、それをこらえて、ターゲットを探す。
 女は当たり前だがすぐに見つかった。
 ……おお。生で見るとさらにいい女じゃないか。メインディッシュにはもってこいだな。
 ついつい凝視していると目が合った。
 内心少しだけ焦ったが、女は笑顔でパンフレットを渡しに来た。

「どうぞ!楽しんでいってくださいね!」
「……どうも」

 接客もいい。だが、役者の卵という情報を事前に知っているからか、そういう演技をしているようにも見える。まあ、そんなのどうでもいいんだけどな。
 女の格好を確認すると、一人目の時と同様にタイトなミニスカートだが、こちらは迷彩柄だ。上は黒のタンクトップで、豊満な膨らみが強調されている。
 なるほど。これは今晩テレビで見かけても違和感ないレベルだ。本人も自分の魅力の使い方がわかってる感じがある。
 さあ、果たしてどんな下着を履いてんのかね?
 俺は女の近くの柱に背中を預け、周囲を確認してから、カメラをスカートの中に向けた。
 すると、女が振り向いたので、慌てて足を戻した。

「あ、どうかされましたか?」
「もうちょっと空いてから行こうと思って」

 こちらのテキトーな受け答えに女は頷き、よくとおる声で呼び込みを始めた。今のは少し焦ったぜ……。あと話しかけられた時の返事をいくつか考えといてよかった。
 俺は今度こそスカートの中を撮影し、一旦その場を後にした。

・・・

「っし!……」

 無意識にガッツポーズをしてから慌てて黙る。俺としたことが勝利に酔いしれてしまった。
 とりあえずもう一度確認すると、そこにはTバックが写っていた。
 将来有名になるかもしれない美女の生尻が拝めるとか、こりゃあ入場料を二人分払ってもお釣りがくるな。
 よし、いっぱい撮りまくって、オッサンを満足させてやるか。

・・・

 現場に戻ると、俺は頑張ってスカートの中を撮りまくった。
 女は近くをうろつく俺と何度か目が合ったが、気にせずに尻をカメラに収め続けた。
 さっき撮影したものを確認している時も思ったが、あのミニスカの中であの尻がぐにぐにと揺れ動いてると思うと、どんどんムラムラしてくる。
 ……まだサポート係は来ていないが、もう我慢できん。やるか。
 俺はパンフレットを左手に、読んでいるふりをしながら、右手の甲を女の尻に滑らせた。

「あっ、申し訳ありません!」
「大丈夫です」

 ……すげえ。柔らけえ。気持ちいい。
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