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その恋は危険だった
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「まだ…もう少し一緒にいたい。」
勇気を出して言ってみた一言。
「ごめん…。わかってるだろ。」
そう。わかっていた。
彼には家庭がある。奥さんと子供のいる居場所へ帰らないといけない。
彼とは、もうすぐ1年になる。
ありがちな同じ会社の、上司と部下。
「わかってる。言ってみただけ。じゃぁ、ここで…おやすみなさい。」
「うん。おやすみ。」
頭をなでながら、キスをした。
そして、彼は部屋を出ていった。
いつまでこの関係が続くんだろう。もちろん、友達には反対されてる。私も、少し疲れてきた。皆みたいに、街中で手を繋いで歩きたい。SNSにも載せたい。そんな事を考える様になってきた。
それは日曜日の朝だった。携帯が鳴った。知らない番号だったので、まさかと頭をよぎったが…勇気を出して出た。
「………もしもし?」
「……………あのう……妻です。」
「……えっ?」
「主人がいつもお世話になっています。」
ヤバい。どうしよう。頭が真っ白になった。
「…………。」
「びっくりされました?ずっと気付いてましたよ。まだ、主人とは関係を続けられるんですか?」
「………いや…あの…すみません。もう会いません。本当にすみません。」
「そうですか。私は、子供も居るので主人とは別れる気はありませんので。」
「はい…」
「もう主人とは、会わないでください。」
「わかりました。」
「じゃぁ。」
電話は、そう言うと切られた。まだ、心臓がドキドキしてる。いつかは、こういう日がくるとは思っていたけど…正直、ホッとしたというかやっと終わったと思った。
すると、彼からメールがきた
「ごめん。嫁が電話したみたいで。俺は別れる気はないから。だから、安心して。うまくやるから。」
もう、返事をする気持ちにもなれなかった。冷めたと言った方が早いかもしれない。もう無理だと思った。
次の日、会社でもちろん顔を合わせないといけないわけだったが。私は、冷静だった。
ところが彼は違った。会議室に呼び出された。
「ごめん。妻には、バレたけどお前の事好きなんだ。だから、別れたくない。」
「…………いや。もう無理。ごめんなさい。」
「そんな事言わないでくれ。本当に好きなんだ。別れたくない。」
「そんな事言われても困る。もう、無理だから。別れる。」
「そうか…ごめん。わかった。」
これで別れ話は終わったはずだった…
別れて1ヶ月程経った頃、気になる人ができた。同じ会社の同期。飲み会で仲良くなってから、よく2人で飲みに行くようになっていた。お互いよく誘いあった。でも、これといった進展もなく過ぎていた。
ある日、彼から飲みに行こうといつもの様に誘われた。もちろん行くと返事をした。
いつもになく、ちょっと小洒落たお店に行く事になった。どうしたのかな?と思いつつ、ちょっと期待もしている私がいた。
「今日、金曜日だし…この後、俺ん家来ない?」
きた。正直に嬉しかった。恥ずかしそうに
「うん…。」
って答えた。
彼の家は新鮮だった。男の人の家ってこんなんなんだ~って興味深々だった。あちこち見回してしまった。
「あんまり見るなよ~。恥ずかしいだろ。」
こんな会話が私には新鮮で、嬉しかったしドキドキワクワクした。
彼の腕の中で、眠りについて…朝起きたら、ちゃんと彼がいる。幸せを感じた。ちゃんと付き合おうって言ってくれたし…眠ってる彼に軽くキスをした。
彼と付き合いだして、1週間程経った頃だった。彼は、隠さない人で会社の人は私達が付き合っている事を知っていた。だから、自然に元彼にも情報が入っていた。
会議室を片付けていると、元彼が入ってきた。私は、挨拶だけして立ち去ろうとした。
ガシッと腕を掴まれた。
「ホントか?付き合ってるのか?俺の事はもういいのか?忘れたのか?」
「はい。付き合ってます。もう忘れました。今は幸せです。もういいですか?」
「俺は許さないからな。別れさせてやる。」
「もう終わったんですよ。それに家庭があるじゃないですか。」
「そんな事関係ない。俺にはお前がいないとダメなんだ。」
「そんな事言われても困ります。」
「なぁそんな事言わないでくれ。お願いだから。」
私は、もう返す言葉もなく腕を振り払って出ていった。
それからだった。毎日の様に電話が元彼から何回もかかってきたり、メールも物凄い数が送られてきた。内容は、よりを戻したいという事だった。怖くて、電話はブロックしてもメールはブロックできなかった。
そんな事が数週間続いた頃、今度はポストにプレゼントが入っていたり手紙が入っていたり…
ヤバい。本当に怖いと思った。でも、彼には言えなかった。不倫をしてた上に、同じ会社の上司となんて言えるはずもなかった。
会社が終わり、自宅マンションまで歩いていた。すると、何か気配を感じた。ずっと付けられてる気がした。怖くて少し早歩きになった。振り向く事もできず、マンションに着いた。パッと後ろを見たが誰もいなくて少しホッとした。
それから、毎日の様に誰かに付けられてる気がした。でも、誰もいない。怖くてカーテンもずっと閉めたままにしていた。
彼とのデートの日、また誰かに見られてると思った。
「どうしたの?何か、ちょっとおかしいよ」
「そんな事ないよ。楽しいよ!」
「そっか…ならいいんだけど…」
平静を装ってるけど、バレてると思った。どうしよう…正直に言った方がいいのかな…と迷っていた。でも、何となく元彼なんじゃないかなと思って言えなかった。
その時、メールがきた。
(楽しそうだね。ずっと見てるよ。)
元彼だ。やっぱりと思った。怖い。どうしたらいいのかわからなかった。もちろんメールは既読スルー。そんな私を見て彼が
「やっぱりおかしいよ。どうしたの?大丈夫だから話して。」
そんな彼の優しさに、私は正直に元彼の話をする事にした。最近起こっている身の回りで起きている事、さっきのメールの内容も。
「そうだったんだ…。早く話してくれたらよかったのに…。大丈夫?心配だよ。」
「うん…。ありがとう。中々言えなくてごめんね。」
「……。ねぇ。思い切って一緒に暮らさないか?そしたら、安心だろ?」
「えっ?」
「そうしよう。なっ。」
「うん…。」
思いがけない提案だった。嬉しかった。
それから直ぐに私は彼のマンションに引越した。彼が急ぐ様に手配してくれたからだった。これで安心…。と、思っていた。
事件は、起きた。いつものように彼と私は会社から一緒に帰っていた。すると、後から走ってくる人影が見えた。元彼だ!その時にはもう遅かった…。血まみれの包丁…。彼が座り込んだ。
「…………。えっ?えっ?いやぁぁぁ!!」
私は、叫んでいた。通り行く人が振り返りあっという間に人集りができた。
元彼は、その場で逮捕された。
「ごめんね。ごめんね。こんな目に合わせてごめんね…。」
私は、救急車の中でずっと彼に謝り続けた。
彼は意識朦朧としていた。涙が止まらなかった。
手術室の前で、手に付いた血を見てずっと自分を責めていた。手術中のランプが消えると先生が出てきた。
「一命は取り留めました。もう大丈夫ですよ。安心して下さい。」
「ありがとうございます。」
しばらくして彼が運ばれて出てきた。まだ、麻酔が効いているみたいで眠っていた。
「ん……。俺…。ここは……。」
数時間後、彼が目覚めた。
「よかった…。本当にごめんね…。こんな目に合わせて…。よかった…。本当によかった…。」
「大丈夫だよ。お前が平気で安心した。俺でよかったよ。本当に思ってるよ。」
「…………………。」
何も言えなかった…。
「こんなかっこ悪い姿だけどさ。俺、やっぱりお前が居てくれて本当によかった。俺とずっと一緒に居よう。」
「えっ?………それって……」
「これでも一応、プロポーズしたんだけどな。」
彼はくしゃっと笑って見せた。
「……うん。もちろん。ありがとう。」
また、涙が溢れた。
元彼が、逮捕されて平和な日常が戻ってきた。私は、彼の勧めもあり会社を辞めた。そして専業主婦になった。すっかり、あの日の事件は過去の物になっていた。
しかし、私に恨みを持っている人がいる事はもう少し経ってから気付く事になるのだった…。
勇気を出して言ってみた一言。
「ごめん…。わかってるだろ。」
そう。わかっていた。
彼には家庭がある。奥さんと子供のいる居場所へ帰らないといけない。
彼とは、もうすぐ1年になる。
ありがちな同じ会社の、上司と部下。
「わかってる。言ってみただけ。じゃぁ、ここで…おやすみなさい。」
「うん。おやすみ。」
頭をなでながら、キスをした。
そして、彼は部屋を出ていった。
いつまでこの関係が続くんだろう。もちろん、友達には反対されてる。私も、少し疲れてきた。皆みたいに、街中で手を繋いで歩きたい。SNSにも載せたい。そんな事を考える様になってきた。
それは日曜日の朝だった。携帯が鳴った。知らない番号だったので、まさかと頭をよぎったが…勇気を出して出た。
「………もしもし?」
「……………あのう……妻です。」
「……えっ?」
「主人がいつもお世話になっています。」
ヤバい。どうしよう。頭が真っ白になった。
「…………。」
「びっくりされました?ずっと気付いてましたよ。まだ、主人とは関係を続けられるんですか?」
「………いや…あの…すみません。もう会いません。本当にすみません。」
「そうですか。私は、子供も居るので主人とは別れる気はありませんので。」
「はい…」
「もう主人とは、会わないでください。」
「わかりました。」
「じゃぁ。」
電話は、そう言うと切られた。まだ、心臓がドキドキしてる。いつかは、こういう日がくるとは思っていたけど…正直、ホッとしたというかやっと終わったと思った。
すると、彼からメールがきた
「ごめん。嫁が電話したみたいで。俺は別れる気はないから。だから、安心して。うまくやるから。」
もう、返事をする気持ちにもなれなかった。冷めたと言った方が早いかもしれない。もう無理だと思った。
次の日、会社でもちろん顔を合わせないといけないわけだったが。私は、冷静だった。
ところが彼は違った。会議室に呼び出された。
「ごめん。妻には、バレたけどお前の事好きなんだ。だから、別れたくない。」
「…………いや。もう無理。ごめんなさい。」
「そんな事言わないでくれ。本当に好きなんだ。別れたくない。」
「そんな事言われても困る。もう、無理だから。別れる。」
「そうか…ごめん。わかった。」
これで別れ話は終わったはずだった…
別れて1ヶ月程経った頃、気になる人ができた。同じ会社の同期。飲み会で仲良くなってから、よく2人で飲みに行くようになっていた。お互いよく誘いあった。でも、これといった進展もなく過ぎていた。
ある日、彼から飲みに行こうといつもの様に誘われた。もちろん行くと返事をした。
いつもになく、ちょっと小洒落たお店に行く事になった。どうしたのかな?と思いつつ、ちょっと期待もしている私がいた。
「今日、金曜日だし…この後、俺ん家来ない?」
きた。正直に嬉しかった。恥ずかしそうに
「うん…。」
って答えた。
彼の家は新鮮だった。男の人の家ってこんなんなんだ~って興味深々だった。あちこち見回してしまった。
「あんまり見るなよ~。恥ずかしいだろ。」
こんな会話が私には新鮮で、嬉しかったしドキドキワクワクした。
彼の腕の中で、眠りについて…朝起きたら、ちゃんと彼がいる。幸せを感じた。ちゃんと付き合おうって言ってくれたし…眠ってる彼に軽くキスをした。
彼と付き合いだして、1週間程経った頃だった。彼は、隠さない人で会社の人は私達が付き合っている事を知っていた。だから、自然に元彼にも情報が入っていた。
会議室を片付けていると、元彼が入ってきた。私は、挨拶だけして立ち去ろうとした。
ガシッと腕を掴まれた。
「ホントか?付き合ってるのか?俺の事はもういいのか?忘れたのか?」
「はい。付き合ってます。もう忘れました。今は幸せです。もういいですか?」
「俺は許さないからな。別れさせてやる。」
「もう終わったんですよ。それに家庭があるじゃないですか。」
「そんな事関係ない。俺にはお前がいないとダメなんだ。」
「そんな事言われても困ります。」
「なぁそんな事言わないでくれ。お願いだから。」
私は、もう返す言葉もなく腕を振り払って出ていった。
それからだった。毎日の様に電話が元彼から何回もかかってきたり、メールも物凄い数が送られてきた。内容は、よりを戻したいという事だった。怖くて、電話はブロックしてもメールはブロックできなかった。
そんな事が数週間続いた頃、今度はポストにプレゼントが入っていたり手紙が入っていたり…
ヤバい。本当に怖いと思った。でも、彼には言えなかった。不倫をしてた上に、同じ会社の上司となんて言えるはずもなかった。
会社が終わり、自宅マンションまで歩いていた。すると、何か気配を感じた。ずっと付けられてる気がした。怖くて少し早歩きになった。振り向く事もできず、マンションに着いた。パッと後ろを見たが誰もいなくて少しホッとした。
それから、毎日の様に誰かに付けられてる気がした。でも、誰もいない。怖くてカーテンもずっと閉めたままにしていた。
彼とのデートの日、また誰かに見られてると思った。
「どうしたの?何か、ちょっとおかしいよ」
「そんな事ないよ。楽しいよ!」
「そっか…ならいいんだけど…」
平静を装ってるけど、バレてると思った。どうしよう…正直に言った方がいいのかな…と迷っていた。でも、何となく元彼なんじゃないかなと思って言えなかった。
その時、メールがきた。
(楽しそうだね。ずっと見てるよ。)
元彼だ。やっぱりと思った。怖い。どうしたらいいのかわからなかった。もちろんメールは既読スルー。そんな私を見て彼が
「やっぱりおかしいよ。どうしたの?大丈夫だから話して。」
そんな彼の優しさに、私は正直に元彼の話をする事にした。最近起こっている身の回りで起きている事、さっきのメールの内容も。
「そうだったんだ…。早く話してくれたらよかったのに…。大丈夫?心配だよ。」
「うん…。ありがとう。中々言えなくてごめんね。」
「……。ねぇ。思い切って一緒に暮らさないか?そしたら、安心だろ?」
「えっ?」
「そうしよう。なっ。」
「うん…。」
思いがけない提案だった。嬉しかった。
それから直ぐに私は彼のマンションに引越した。彼が急ぐ様に手配してくれたからだった。これで安心…。と、思っていた。
事件は、起きた。いつものように彼と私は会社から一緒に帰っていた。すると、後から走ってくる人影が見えた。元彼だ!その時にはもう遅かった…。血まみれの包丁…。彼が座り込んだ。
「…………。えっ?えっ?いやぁぁぁ!!」
私は、叫んでいた。通り行く人が振り返りあっという間に人集りができた。
元彼は、その場で逮捕された。
「ごめんね。ごめんね。こんな目に合わせてごめんね…。」
私は、救急車の中でずっと彼に謝り続けた。
彼は意識朦朧としていた。涙が止まらなかった。
手術室の前で、手に付いた血を見てずっと自分を責めていた。手術中のランプが消えると先生が出てきた。
「一命は取り留めました。もう大丈夫ですよ。安心して下さい。」
「ありがとうございます。」
しばらくして彼が運ばれて出てきた。まだ、麻酔が効いているみたいで眠っていた。
「ん……。俺…。ここは……。」
数時間後、彼が目覚めた。
「よかった…。本当にごめんね…。こんな目に合わせて…。よかった…。本当によかった…。」
「大丈夫だよ。お前が平気で安心した。俺でよかったよ。本当に思ってるよ。」
「…………………。」
何も言えなかった…。
「こんなかっこ悪い姿だけどさ。俺、やっぱりお前が居てくれて本当によかった。俺とずっと一緒に居よう。」
「えっ?………それって……」
「これでも一応、プロポーズしたんだけどな。」
彼はくしゃっと笑って見せた。
「……うん。もちろん。ありがとう。」
また、涙が溢れた。
元彼が、逮捕されて平和な日常が戻ってきた。私は、彼の勧めもあり会社を辞めた。そして専業主婦になった。すっかり、あの日の事件は過去の物になっていた。
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