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第06話 頭デッカチ操言士と新たな学び
9.会議(中)
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ポーレンヌ城下町を怪魔が襲撃してから十日余りのある日の昼間。王都ベラックスディーオの王城の会議室には現王のライアンを筆頭に三公団の団長が三名と、各三公団から主要な役職についている者たちが陪席者として集っていた。
「ここ数日の被害状況ですが、まず石の村ヒソンファ周辺で怪魔が多発。村人と村の施設に被害はありませんが、常駐している操言士と騎士に負傷者あり。またヨルラの里周辺も怪魔が多発し、こちらは国道を移動していた隊商とその護衛の傭兵に負傷者が出ておりますが、さいわい死者はいません」
「ヒソンファおよびヨルラ周辺の怪魔ですが、カルーテの群れが最も多く、続いてクフヴェ、ドサバト、キヴィネの順で多く観測されています。特にヨルラの隊商を襲った怪魔の群れにはキヴィネが含まれており、護衛の傭兵だけでは対処しきれなかったようです」
「メリフォースにいる守護部の操言士を数名、ヒソンファとヨルラに移動させました。国内部の操言士と合わせて、夜間の都市部の防衛と昼間の国道の護衛に交代であたっています。しかし石の村ヒソンファ付近で一名、そしてヨルラの里付近で二名の操言士が行方不明になりました」
平和民団団長のドナルド、騎士団団長のジャンピエール・オフレド、そして操言士団団長のコリンが順にライアンへ近況を報告する。
ポーレンヌの怪魔襲撃事件以降、オリジーアでは主に南方地域で怪魔の多発が続いていた。レイトやポーレンヌのように都市部の中に怪魔が出現する事態にはいたっていないが、都市部間を移動する国民に負傷者が出ており、三公団すべてで緊張が高まっていた。
「確か、レイトとラフーアが怪魔に襲われる直前も、まるで予兆のように周辺の怪魔の数が増えていたな。今回も同様か」
長テーブルを使用して長細い長方形に象られた座席の短辺に一人腰掛けているオリジーア王ライアンは、三人の団長の顔を順に見ながら問いかけた。
「野にいる怪魔の発生は基本的に不規則です。レイトとラフーアは確かに襲撃騒ぎの前に怪魔が多発していたようですが、それと襲撃の因果関係は不明です」
「レイトとラフーア同様に怪魔の襲撃があったポーレンヌでは、直前の怪魔多発現象は観測されていません」
「しかし怪魔が多発……それもカルーテだけでなく上位の怪魔が昼間に出現しやすくなっていることは事実です。都市部および国道の防備防衛の策が必要でしょう」
三人の団長が見解や意見を述べる。
ライアンはまだ情報が不足している気がして、険しい視線をコリンに向けた。
「コリンよ、操言士が行方不明になったとはどういうことだ。先日ポーレンヌで騒ぎがあった際も、操言士が行方不明になっていたではないか」
「怪魔との戦闘中に姿が消えたようです。捜索を続けていますが、まるで手掛かりがつかめません」
「仔細を話せ」
「はい」
コリンはひとつ深呼吸をおいてから口を開いた。
「現在までにポーレンヌで四名、ヒソンファで一名、ヨルラで二名、合計七名の操言士が行方不明になっています。彼らに共通するのは三十歳未満の若い操言士であること、そして怪魔との戦闘中もしくは戦闘後に姿が見えなくなったということです」
「怪魔に食われた可能性はないのか」
「怪魔は人や家畜を襲いますが、基本的にエネルギー摂取のための捕食はせず、跡形も残さないほど完全に人間をたいらげたという事例はありません。たとえ怪魔に殺されたのだとしても、必ず遺体が残るはずです」
「遺体がないので行方不明ということか。本人の意思による失踪ではないのか。何か理由があってほかの都市部へ……あるいは他国へ逃げた可能性は」
「七名それぞれの生い立ちや性格、人間関係を洗い出しましたが特別大きな問題があったとは言いがたいのです。都市部から逃げ出したり裏切りの操言士に堕ちたりするような理由が、七名の経歴には見られません。また、誰かの恨みを買って私刑されているという可能性も低いでしょう」
「姿を消す理由はないということか」
ライアンはいっそう表情を険しくした。コリンの対面に座っている白髪の男性、騎士団団長のジャンピエールがコリンに意見する。
「怪魔殲滅には操言の力が必要不可欠だ。国の南部を守るメリフォース騎士団へ王都騎士団から何人か派遣することは可能だが、操言の力を持たない騎士では限界がある。行方不明の操言士の穴埋めをしっかりと行うように、操言士団にはお願いしたい」
ジャンピエールが語気を強めると、コリンは少しだけうっとうしそうな表情で返した。
「調整はしています。しかし操言士に都市部間を移動させることは、行方不明になる機会をあえて作ることになりかねません。対応は慎重に行います」
すると平和民団団長のドナルドがジャンピエールを援護射撃した。
「操言士が行方不明になっていることはこちらとて痛ましく思う。しかし怪魔の数が増えている都市部周辺において、怪魔と戦える操言士の数が減ることは市民の不安を増長させる。平和民団としても、騎士団の意見に賛成である」
団長同士が二対一の様相を呈すが、コリンの意思は崩れない。
「ライアン王」
王の名を呼んだコリンはひとつの手札を切ることにした。
国を担う主要メンバーがそろうこの会議で、すべてを話すことが得策とは限らない。オリジーア王だけでなく騎士団と平和民団も同席する場だからこそ、操言士団にとって不利なことを話すつもりはコリンには毛頭なかった。たとえば行方不明になっている操言士は七名のほかにローベルもいたが、ローベルの場合は裏切りの操言士に堕ちた可能性が高く、しかもラフーアとポーレンヌの怪魔襲撃事件にほぼ確実に関わっていることなどだ。
三公団の間に、わずかではあるが情報格差はある。それゆえに怪魔への対応について騎士団と平和民団から一方的に操言士の犠牲を求められるが、コリンとしてはなし崩し的にそれを承認するつもりはない。むしろ騎士団も平和民団も道連れにしてやるつもりだ。操言士だけが犠牲となることは絶対にさせない。その思いでコリンはライアンに許可を求めた。
「怪魔多発の件と関わりがあるかどうかわかりませんが、ひとつ重要な話をさせていただきたい」
「許す。余すことなく語るがよい」
「はい。後天的に操言の力を宿した〝特別な操言士〟と、その師匠となった操言士王黎が遭遇した事象です。彼らは音の街ラフーアで何者かが怪魔を引き寄せる瞬間を、そしてその者とその仲間がやはりポーレンヌで怪魔を出現させる瞬間を見たと申しています」
「怪魔を引き寄せるだと!?」
平和民団団長のドナルドが声を荒げた。その目は大きく見開かれ、動揺が走っている。
「仲間の一人は名を馬龍と名乗り、自分たちはピラーオルド、闇神様の下に集いし者であると告げて去ったとのことです」
「ピラーオルドというのは何かの団体か、組織か。それはどこの国の者たちなのだ。よもやオリジーアの者か?」
矢継ぎ早に尋ねるドナルドに、コリンは落ち着いた声で答えた。
「推測ですが、〝闇神様〟という呼び名からすると、闇の神様ヤオディミスを信仰しているというフォスニアの者たちではないかと。オリジーアではそのような呼び方はしませんし、そもそもヤオディミスは光の神様カオディリヒスと戦って敗れたはず。消え去った神のもとに集うなど、オリジーア国民の考えるところではありません」
「怪魔を引き寄せたというのは間違いないのか。怪魔を人の意図する場所に出現させるなど、そんなことができるのか」
ジャンピエールが前のめりがちにコリンに問う。だがコリンはジャンピエールの質問には答えず、ライアンの様子をうかがった。
「コリン、最後まで申してみよ」
「はい。怪魔の多発には、フォスニアのピラーオルドという組織が関与していると思われます。都市部を怪魔に襲わせるのは、オリジーアの国力低下が狙い。襲撃の隙に操言士を誘拐し、オリジーアの戦力を減らすことも目的としているのではないでしょうか」
「行方不明の操言士はピラーオルドに誘拐されたというのか。それで、ピラーオルドの輩はどうやって怪魔を操っているのだ。そもそも怪魔は人の意で動かせるものなのか」
ドナルドはライアンがコリンの話に真剣に耳をかたむけているのを、どこか小憎らしく思いながらコリンに尋ねた。
「初代オリジーア王が光の神様カオディリヒスから力を授かり、オリジーア王家は代々その力を受け継いでいます。同様に、フォスニア王家は闇の神様ヤオディミスから力を授かったと言われています」
「そ、そうなのか?」
ドナルドは隣に陪席している部下に小声で尋ねる。しかし他国について知識の少ない部下は首をかしげるだけだった。
「国中の書物に目を通したという博識なコリンよ、どこかにそのような記述があったか」
「はい」
「怪魔は光を嫌う闇の者。ヤオディミスの力を受け継いでいるフォスニア王家が、神の力を用いて怪魔を操っているというわけか」
ライアンはコリンの推測に納得いったようだった。コリンは王が疑義を抱かないうちにたたみかける。
「オリジーアが直面している敵は怪魔だけではありません。ピラーオルドというフォスニアの組織、つまり他国の人間も敵です。操言士は怪魔が都市部に近付かぬよう、事前に守りを徹底すること。そして万が一怪魔が現れた際には殲滅すること。そのふたつの役割を誠心誠意担う所存。ですがピラーオルドの人間がいつ、どこにいるのか。ピラーオルドに関与している者がオリジーアにもいるのかどうか。〝人〟に対処することは操言士団だけが行っても意味がありません。これまでの経緯を考えると、ピラーオルドはラフーアとポーレンヌに現れている。つまり、すでにオリジーア国内に侵入しているのです。怪魔だけでなく人間も相手となれば、騎士団、平和民団、すべての力が必要でしょう」
「ここ数日の被害状況ですが、まず石の村ヒソンファ周辺で怪魔が多発。村人と村の施設に被害はありませんが、常駐している操言士と騎士に負傷者あり。またヨルラの里周辺も怪魔が多発し、こちらは国道を移動していた隊商とその護衛の傭兵に負傷者が出ておりますが、さいわい死者はいません」
「ヒソンファおよびヨルラ周辺の怪魔ですが、カルーテの群れが最も多く、続いてクフヴェ、ドサバト、キヴィネの順で多く観測されています。特にヨルラの隊商を襲った怪魔の群れにはキヴィネが含まれており、護衛の傭兵だけでは対処しきれなかったようです」
「メリフォースにいる守護部の操言士を数名、ヒソンファとヨルラに移動させました。国内部の操言士と合わせて、夜間の都市部の防衛と昼間の国道の護衛に交代であたっています。しかし石の村ヒソンファ付近で一名、そしてヨルラの里付近で二名の操言士が行方不明になりました」
平和民団団長のドナルド、騎士団団長のジャンピエール・オフレド、そして操言士団団長のコリンが順にライアンへ近況を報告する。
ポーレンヌの怪魔襲撃事件以降、オリジーアでは主に南方地域で怪魔の多発が続いていた。レイトやポーレンヌのように都市部の中に怪魔が出現する事態にはいたっていないが、都市部間を移動する国民に負傷者が出ており、三公団すべてで緊張が高まっていた。
「確か、レイトとラフーアが怪魔に襲われる直前も、まるで予兆のように周辺の怪魔の数が増えていたな。今回も同様か」
長テーブルを使用して長細い長方形に象られた座席の短辺に一人腰掛けているオリジーア王ライアンは、三人の団長の顔を順に見ながら問いかけた。
「野にいる怪魔の発生は基本的に不規則です。レイトとラフーアは確かに襲撃騒ぎの前に怪魔が多発していたようですが、それと襲撃の因果関係は不明です」
「レイトとラフーア同様に怪魔の襲撃があったポーレンヌでは、直前の怪魔多発現象は観測されていません」
「しかし怪魔が多発……それもカルーテだけでなく上位の怪魔が昼間に出現しやすくなっていることは事実です。都市部および国道の防備防衛の策が必要でしょう」
三人の団長が見解や意見を述べる。
ライアンはまだ情報が不足している気がして、険しい視線をコリンに向けた。
「コリンよ、操言士が行方不明になったとはどういうことだ。先日ポーレンヌで騒ぎがあった際も、操言士が行方不明になっていたではないか」
「怪魔との戦闘中に姿が消えたようです。捜索を続けていますが、まるで手掛かりがつかめません」
「仔細を話せ」
「はい」
コリンはひとつ深呼吸をおいてから口を開いた。
「現在までにポーレンヌで四名、ヒソンファで一名、ヨルラで二名、合計七名の操言士が行方不明になっています。彼らに共通するのは三十歳未満の若い操言士であること、そして怪魔との戦闘中もしくは戦闘後に姿が見えなくなったということです」
「怪魔に食われた可能性はないのか」
「怪魔は人や家畜を襲いますが、基本的にエネルギー摂取のための捕食はせず、跡形も残さないほど完全に人間をたいらげたという事例はありません。たとえ怪魔に殺されたのだとしても、必ず遺体が残るはずです」
「遺体がないので行方不明ということか。本人の意思による失踪ではないのか。何か理由があってほかの都市部へ……あるいは他国へ逃げた可能性は」
「七名それぞれの生い立ちや性格、人間関係を洗い出しましたが特別大きな問題があったとは言いがたいのです。都市部から逃げ出したり裏切りの操言士に堕ちたりするような理由が、七名の経歴には見られません。また、誰かの恨みを買って私刑されているという可能性も低いでしょう」
「姿を消す理由はないということか」
ライアンはいっそう表情を険しくした。コリンの対面に座っている白髪の男性、騎士団団長のジャンピエールがコリンに意見する。
「怪魔殲滅には操言の力が必要不可欠だ。国の南部を守るメリフォース騎士団へ王都騎士団から何人か派遣することは可能だが、操言の力を持たない騎士では限界がある。行方不明の操言士の穴埋めをしっかりと行うように、操言士団にはお願いしたい」
ジャンピエールが語気を強めると、コリンは少しだけうっとうしそうな表情で返した。
「調整はしています。しかし操言士に都市部間を移動させることは、行方不明になる機会をあえて作ることになりかねません。対応は慎重に行います」
すると平和民団団長のドナルドがジャンピエールを援護射撃した。
「操言士が行方不明になっていることはこちらとて痛ましく思う。しかし怪魔の数が増えている都市部周辺において、怪魔と戦える操言士の数が減ることは市民の不安を増長させる。平和民団としても、騎士団の意見に賛成である」
団長同士が二対一の様相を呈すが、コリンの意思は崩れない。
「ライアン王」
王の名を呼んだコリンはひとつの手札を切ることにした。
国を担う主要メンバーがそろうこの会議で、すべてを話すことが得策とは限らない。オリジーア王だけでなく騎士団と平和民団も同席する場だからこそ、操言士団にとって不利なことを話すつもりはコリンには毛頭なかった。たとえば行方不明になっている操言士は七名のほかにローベルもいたが、ローベルの場合は裏切りの操言士に堕ちた可能性が高く、しかもラフーアとポーレンヌの怪魔襲撃事件にほぼ確実に関わっていることなどだ。
三公団の間に、わずかではあるが情報格差はある。それゆえに怪魔への対応について騎士団と平和民団から一方的に操言士の犠牲を求められるが、コリンとしてはなし崩し的にそれを承認するつもりはない。むしろ騎士団も平和民団も道連れにしてやるつもりだ。操言士だけが犠牲となることは絶対にさせない。その思いでコリンはライアンに許可を求めた。
「怪魔多発の件と関わりがあるかどうかわかりませんが、ひとつ重要な話をさせていただきたい」
「許す。余すことなく語るがよい」
「はい。後天的に操言の力を宿した〝特別な操言士〟と、その師匠となった操言士王黎が遭遇した事象です。彼らは音の街ラフーアで何者かが怪魔を引き寄せる瞬間を、そしてその者とその仲間がやはりポーレンヌで怪魔を出現させる瞬間を見たと申しています」
「怪魔を引き寄せるだと!?」
平和民団団長のドナルドが声を荒げた。その目は大きく見開かれ、動揺が走っている。
「仲間の一人は名を馬龍と名乗り、自分たちはピラーオルド、闇神様の下に集いし者であると告げて去ったとのことです」
「ピラーオルドというのは何かの団体か、組織か。それはどこの国の者たちなのだ。よもやオリジーアの者か?」
矢継ぎ早に尋ねるドナルドに、コリンは落ち着いた声で答えた。
「推測ですが、〝闇神様〟という呼び名からすると、闇の神様ヤオディミスを信仰しているというフォスニアの者たちではないかと。オリジーアではそのような呼び方はしませんし、そもそもヤオディミスは光の神様カオディリヒスと戦って敗れたはず。消え去った神のもとに集うなど、オリジーア国民の考えるところではありません」
「怪魔を引き寄せたというのは間違いないのか。怪魔を人の意図する場所に出現させるなど、そんなことができるのか」
ジャンピエールが前のめりがちにコリンに問う。だがコリンはジャンピエールの質問には答えず、ライアンの様子をうかがった。
「コリン、最後まで申してみよ」
「はい。怪魔の多発には、フォスニアのピラーオルドという組織が関与していると思われます。都市部を怪魔に襲わせるのは、オリジーアの国力低下が狙い。襲撃の隙に操言士を誘拐し、オリジーアの戦力を減らすことも目的としているのではないでしょうか」
「行方不明の操言士はピラーオルドに誘拐されたというのか。それで、ピラーオルドの輩はどうやって怪魔を操っているのだ。そもそも怪魔は人の意で動かせるものなのか」
ドナルドはライアンがコリンの話に真剣に耳をかたむけているのを、どこか小憎らしく思いながらコリンに尋ねた。
「初代オリジーア王が光の神様カオディリヒスから力を授かり、オリジーア王家は代々その力を受け継いでいます。同様に、フォスニア王家は闇の神様ヤオディミスから力を授かったと言われています」
「そ、そうなのか?」
ドナルドは隣に陪席している部下に小声で尋ねる。しかし他国について知識の少ない部下は首をかしげるだけだった。
「国中の書物に目を通したという博識なコリンよ、どこかにそのような記述があったか」
「はい」
「怪魔は光を嫌う闇の者。ヤオディミスの力を受け継いでいるフォスニア王家が、神の力を用いて怪魔を操っているというわけか」
ライアンはコリンの推測に納得いったようだった。コリンは王が疑義を抱かないうちにたたみかける。
「オリジーアが直面している敵は怪魔だけではありません。ピラーオルドというフォスニアの組織、つまり他国の人間も敵です。操言士は怪魔が都市部に近付かぬよう、事前に守りを徹底すること。そして万が一怪魔が現れた際には殲滅すること。そのふたつの役割を誠心誠意担う所存。ですがピラーオルドの人間がいつ、どこにいるのか。ピラーオルドに関与している者がオリジーアにもいるのかどうか。〝人〟に対処することは操言士団だけが行っても意味がありません。これまでの経緯を考えると、ピラーオルドはラフーアとポーレンヌに現れている。つまり、すでにオリジーア国内に侵入しているのです。怪魔だけでなく人間も相手となれば、騎士団、平和民団、すべての力が必要でしょう」
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