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第06話 頭デッカチ操言士と新たな学び
5.授業開始(中)
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「誠実な教師操言士も少なからずいるよ。アンヘルさんは強烈なタイプの典型だけどね。それに残念だけど、見習い全員を見下してるわけじゃない。〝特別な操言士〟……普通とは違う経緯で操言の力を宿した紀更、キミが相手だから当たりが強いんだろうね」
(どうして?)
なぜ普通とは違うと下に見られなければならないのだろう。紀更にはどうしようもない、紀更が願ったわけでもない「トクベツ」な事情が、なぜそこまで教師操言士たちの反感を買うのだろう。
果たして修了試験合格までうまく操言院でやっていけるだろうか。紀更はそう不安に思う自分を胸の中で自ら叱咤した。
(考えなくていいのよ。当たりが強いことぐらい、夜の怪魔襲撃や海の嵐に比べれば)
命の危険があるわけでもない。一般市民が傷つくわけでもない。
何を理由に見下され、時に邪険にされるのかはわからないが、王黎の言うとおりわざわざ丁寧に理解してやる義理はない。王黎のようにそれなりに相手を持ち上げてある程度満足させて、互いに必要なことについてだけ言葉を交わせばいい。相手が抱いている負の感情に真面目に向き合ってやる必要などないのだ。
「さて、厄介な人も退場したことだし、気を取り直して雛菊先生にも少しは話をしてもらおうか」
王黎がわざとらしく「先生」の部分を強調したので、雛菊はギロリと王黎を睨みつけた。
「王黎、やめて」
「え~。じゃあなんて呼んだらいいんだい?」
王黎は幼児のように足をばたばたさせながら猫なで声で問いかけた。紀更は困り顔で王黎と雛菊の表情を交互にうかがう。王黎を睨んでいた雛菊はちらりと紀更に視線を送ると、深いため息をついた。
「普通にさん付けで呼んでちょうだい。私も紀更って呼ぶから。いいわね」
「あ、はい」
雛菊は立っているのが疲れたらしく、王黎と同じように教室の隅に放置されている椅子を持ってきて教壇の隣に置く。教える側と教わる側の線引きを示すためなのか、あくまでも黒板を背にして座る律儀なところに王黎はくすくすとほほ笑んだ。
「紀更、修了試験がどんなものかもう少し教えてあげるよ。早速復習だけど、修了試験で測られる三つの分野は?」
「えっと……知識、技術、能力です」
王黎の問いに、紀更は先ほど復唱した内容を返した。
「それぞれの試験方法だけど、まず知識の分野は口頭試問だ。試験官が三人くらいいて、操言士に関すること、操言の力に関すること、操言士団に関することとかを矢継ぎ早に質問してくる。その質問によどみなく正確に答えられるかが合否基準だ」
「筆記ではないんですね」
「そう、どうしてだと思う? 普通は筆記試験を想像するよね?」
「うーん」
紀更は視線を下ろして考え込んだ。
「筆記の回答でわかるのは憶えたことの量と正確さ……。口頭で測るより採点しやすそうですけど、でもそうしない。わざわざ口頭試問にする理由?」
王黎は考え込む紀更の様子をしばらく観察したが、答えは出てこないようなので雛菊にバトンタッチした。
「雛菊、教えてくれるかい?」
王黎が声をかけた雛菊の方を、紀更は恐る恐る見やる。アンヘルのようなタイプではないのだろうが、かといって人当たりがとても良さそうなわけでもない雛菊はずっと難しい表情をしていた。しかし観念したのか、きゅっと真一文字に結んでいた口を渋々開く。
「そもそも、修了試験で測りたいのは知識の量と正確さだけではないのよ。知識とは物事や用語の正しい姿のことだけど、それらをたくさん正しく暗記していても、それだけでは意味がないの」
雛菊の説明の先がわかったようで、紀更ははっと閃いた表情になった。
「憶えているかどうかと知識を使えるかどうかは別、ということですか」
「……そうよ」
紀更がその答えにたどり着くとは予想外だったのか、雛菊は少しばかり驚き、間を置いてから肯定した。
「修了試験での知識分野の採点は三段階に分けられるの。まず、受験者が知識を憶えているかどうか。次に、丸暗記しているだけでなく、その知識を正しく理解しているかどうか。そして最後にその知識を使えるかどうかよ」
「憶えているか、理解しているか、使えるか……」
「紀更、僕はキミより知識があってしかもそれを使えているわけだけど、それってどういう場面だったかな?」
「王黎師匠が知識を使った場面?」
紀更は祈聖石巡礼の旅を思い出す。祈聖石を巡る途中で、王黎は操言士団や操言士について実に様々なことを教えてくれた。祈聖石を前にして、あるいは怪魔を前にして、どう対処すればいいのか教えてくれた。
「外で……誰かに教える状況?」
「そう、外で、っていうのがポイントかな。その時の僕は、答案用紙に答えを書いていたかい? あらかじめ決められた目次に沿って知識を披露したかい?」
「あっ」
「違うよね?」
紀更は合点がいったようで、視界が一気に開けたように感じ興奮した。
「憶えた知識を使う場面を想定している……だから筆記試験じゃなくて口頭試問なんですね」
「そういうこと」
王黎は笑顔で頷いた。続いて雛菊が総括する。
「一人前の操言士として操言の力を使う場面は多々あるけど、その多くは筆記を必要としない。筆記試験問題のように体系や順序に沿っているわけでもない。その場の状況に臨機応変に対応して、必要な情報を取捨選択しなければならない。そうした応用力を伴ってこそ、頭の中に溜め込んだ知識は役に立つのよ」
「なるほど」
紀更は目を輝かせた。
王黎の指導もそうだったが、雛菊の解説もわかりやすい。私的な感情を挟まないので、的確で淡々としておりとても聞きやすかった。
「ただし、応用力は基礎が整っていることが前提よ。基礎を疎かにしていいわけではないから勘違いしないでよね」
それから雛菊は、残るふたつの修了試験の分野について解説を始めた。
「技術の分野だけど、こちらも主に三つの観点で採点されるわ。第一に、言葉とイメージが結び付いているかという基本。第二に、生活に関連する操言の力の実践力があるかどうか。最後に、対怪魔戦を想定した戦闘に関する実践力があるかどうか」
「基本、生活、戦闘の三点……」
解説を忘れないようにするため、紀更は要点を表す単語を反芻する。
「紀更の場合、祈聖石巡礼の旅のおかげで基本と戦闘は大丈夫だと思う。でも生活場面で操言の力を使うことはあまりしなかったから、そこが課題かな」
「そうですね」
王黎の指摘には紀更自身も自覚があった。基本と対怪魔戦については操言の力をどのように使うかわかっているつもりだが、「生活に関連する実践力」と聞いても、どのような操言の力の使い方のことを差しているのかいまひとつわからなかったのだ。
「アンヘルさんの言うとおり、合格するために必要な知識と技術の分野を伸ばすことがまずは優先よ。でも、もしも余裕があるのなら、将来的にどんな操言士になりたいか、そのために必要な能力を考えることね」
「必要な能力?」
「修了試験に合格して一人前の操言士になった際に与えられる操言ブローチの刻印の意味は知ってるわよね?」
雛菊はまっすぐに紀更を見つめて問いかけた。ゼルヴァイス城下町で操言士ヒューが教えてくれたことを思い出しながら、紀更は答える。
「えっと、操言の力を分類したもので……Ⅰは操作でⅡは治癒……Ⅲが攻撃でⅣが特殊ですよね」
「そう。ブローチの刻印は修了試験の結果に基づいて与えられる。それは操言士が互いの能力や得意分野を大雑把に把握するのに利用するほか、四部会のどこに所属するかの指標にもなるのよ」
「紀更、ゼルヴァイスのヒルダを思い出してごらん。彼女の操言ブローチにはⅢが刻まれていただろう?」
「修了試験の結果、ヒルダは戦闘が得意と判断されてⅢのブローチをもらった。だから守護部に配属されて、怪魔から漁師さんたちを守る操言士になったんですよね」
「そうだね。それを逆に考えると?」
「逆……あっ」
――操言院で学んでる間にずっと考えてた。操言士として、あたしができることってなんだろうって。……それで考えた結果、船や船に乗る人を怪魔から守る操言士になろう、って思ったんだ。操言士の母と同じようにね。
「怪魔と戦う操言士になるために、ヒルダは守護部に所属したかった……だからヒルダは戦闘に関する能力を高めて、修了試験でⅢのブローチをもらえるように狙った?」
「そういうこと。ヒルダは運よく守護部になったんじゃない。守護部に所属できるように、それを目指して修了試験を受けたんだと思うよ」
(ヒルダ……やっぱり、すごい)
紀更の表情が生き生きと明るくなる。
同い年ながらもすでに一人前の操言士となっているヒルダをすごいと思っていたが、なるほど、ヒルダは先の先まで見据えて操言院で学んでいたのだ。
今の紀更にとって修了試験はひとつのゴールだ。だがヒルダにとってはただの通過点にすぎなかったのだろう。見習い操言士だった彼女の目線は、修了試験の一歩先を向いていた。
(どうして?)
なぜ普通とは違うと下に見られなければならないのだろう。紀更にはどうしようもない、紀更が願ったわけでもない「トクベツ」な事情が、なぜそこまで教師操言士たちの反感を買うのだろう。
果たして修了試験合格までうまく操言院でやっていけるだろうか。紀更はそう不安に思う自分を胸の中で自ら叱咤した。
(考えなくていいのよ。当たりが強いことぐらい、夜の怪魔襲撃や海の嵐に比べれば)
命の危険があるわけでもない。一般市民が傷つくわけでもない。
何を理由に見下され、時に邪険にされるのかはわからないが、王黎の言うとおりわざわざ丁寧に理解してやる義理はない。王黎のようにそれなりに相手を持ち上げてある程度満足させて、互いに必要なことについてだけ言葉を交わせばいい。相手が抱いている負の感情に真面目に向き合ってやる必要などないのだ。
「さて、厄介な人も退場したことだし、気を取り直して雛菊先生にも少しは話をしてもらおうか」
王黎がわざとらしく「先生」の部分を強調したので、雛菊はギロリと王黎を睨みつけた。
「王黎、やめて」
「え~。じゃあなんて呼んだらいいんだい?」
王黎は幼児のように足をばたばたさせながら猫なで声で問いかけた。紀更は困り顔で王黎と雛菊の表情を交互にうかがう。王黎を睨んでいた雛菊はちらりと紀更に視線を送ると、深いため息をついた。
「普通にさん付けで呼んでちょうだい。私も紀更って呼ぶから。いいわね」
「あ、はい」
雛菊は立っているのが疲れたらしく、王黎と同じように教室の隅に放置されている椅子を持ってきて教壇の隣に置く。教える側と教わる側の線引きを示すためなのか、あくまでも黒板を背にして座る律儀なところに王黎はくすくすとほほ笑んだ。
「紀更、修了試験がどんなものかもう少し教えてあげるよ。早速復習だけど、修了試験で測られる三つの分野は?」
「えっと……知識、技術、能力です」
王黎の問いに、紀更は先ほど復唱した内容を返した。
「それぞれの試験方法だけど、まず知識の分野は口頭試問だ。試験官が三人くらいいて、操言士に関すること、操言の力に関すること、操言士団に関することとかを矢継ぎ早に質問してくる。その質問によどみなく正確に答えられるかが合否基準だ」
「筆記ではないんですね」
「そう、どうしてだと思う? 普通は筆記試験を想像するよね?」
「うーん」
紀更は視線を下ろして考え込んだ。
「筆記の回答でわかるのは憶えたことの量と正確さ……。口頭で測るより採点しやすそうですけど、でもそうしない。わざわざ口頭試問にする理由?」
王黎は考え込む紀更の様子をしばらく観察したが、答えは出てこないようなので雛菊にバトンタッチした。
「雛菊、教えてくれるかい?」
王黎が声をかけた雛菊の方を、紀更は恐る恐る見やる。アンヘルのようなタイプではないのだろうが、かといって人当たりがとても良さそうなわけでもない雛菊はずっと難しい表情をしていた。しかし観念したのか、きゅっと真一文字に結んでいた口を渋々開く。
「そもそも、修了試験で測りたいのは知識の量と正確さだけではないのよ。知識とは物事や用語の正しい姿のことだけど、それらをたくさん正しく暗記していても、それだけでは意味がないの」
雛菊の説明の先がわかったようで、紀更ははっと閃いた表情になった。
「憶えているかどうかと知識を使えるかどうかは別、ということですか」
「……そうよ」
紀更がその答えにたどり着くとは予想外だったのか、雛菊は少しばかり驚き、間を置いてから肯定した。
「修了試験での知識分野の採点は三段階に分けられるの。まず、受験者が知識を憶えているかどうか。次に、丸暗記しているだけでなく、その知識を正しく理解しているかどうか。そして最後にその知識を使えるかどうかよ」
「憶えているか、理解しているか、使えるか……」
「紀更、僕はキミより知識があってしかもそれを使えているわけだけど、それってどういう場面だったかな?」
「王黎師匠が知識を使った場面?」
紀更は祈聖石巡礼の旅を思い出す。祈聖石を巡る途中で、王黎は操言士団や操言士について実に様々なことを教えてくれた。祈聖石を前にして、あるいは怪魔を前にして、どう対処すればいいのか教えてくれた。
「外で……誰かに教える状況?」
「そう、外で、っていうのがポイントかな。その時の僕は、答案用紙に答えを書いていたかい? あらかじめ決められた目次に沿って知識を披露したかい?」
「あっ」
「違うよね?」
紀更は合点がいったようで、視界が一気に開けたように感じ興奮した。
「憶えた知識を使う場面を想定している……だから筆記試験じゃなくて口頭試問なんですね」
「そういうこと」
王黎は笑顔で頷いた。続いて雛菊が総括する。
「一人前の操言士として操言の力を使う場面は多々あるけど、その多くは筆記を必要としない。筆記試験問題のように体系や順序に沿っているわけでもない。その場の状況に臨機応変に対応して、必要な情報を取捨選択しなければならない。そうした応用力を伴ってこそ、頭の中に溜め込んだ知識は役に立つのよ」
「なるほど」
紀更は目を輝かせた。
王黎の指導もそうだったが、雛菊の解説もわかりやすい。私的な感情を挟まないので、的確で淡々としておりとても聞きやすかった。
「ただし、応用力は基礎が整っていることが前提よ。基礎を疎かにしていいわけではないから勘違いしないでよね」
それから雛菊は、残るふたつの修了試験の分野について解説を始めた。
「技術の分野だけど、こちらも主に三つの観点で採点されるわ。第一に、言葉とイメージが結び付いているかという基本。第二に、生活に関連する操言の力の実践力があるかどうか。最後に、対怪魔戦を想定した戦闘に関する実践力があるかどうか」
「基本、生活、戦闘の三点……」
解説を忘れないようにするため、紀更は要点を表す単語を反芻する。
「紀更の場合、祈聖石巡礼の旅のおかげで基本と戦闘は大丈夫だと思う。でも生活場面で操言の力を使うことはあまりしなかったから、そこが課題かな」
「そうですね」
王黎の指摘には紀更自身も自覚があった。基本と対怪魔戦については操言の力をどのように使うかわかっているつもりだが、「生活に関連する実践力」と聞いても、どのような操言の力の使い方のことを差しているのかいまひとつわからなかったのだ。
「アンヘルさんの言うとおり、合格するために必要な知識と技術の分野を伸ばすことがまずは優先よ。でも、もしも余裕があるのなら、将来的にどんな操言士になりたいか、そのために必要な能力を考えることね」
「必要な能力?」
「修了試験に合格して一人前の操言士になった際に与えられる操言ブローチの刻印の意味は知ってるわよね?」
雛菊はまっすぐに紀更を見つめて問いかけた。ゼルヴァイス城下町で操言士ヒューが教えてくれたことを思い出しながら、紀更は答える。
「えっと、操言の力を分類したもので……Ⅰは操作でⅡは治癒……Ⅲが攻撃でⅣが特殊ですよね」
「そう。ブローチの刻印は修了試験の結果に基づいて与えられる。それは操言士が互いの能力や得意分野を大雑把に把握するのに利用するほか、四部会のどこに所属するかの指標にもなるのよ」
「紀更、ゼルヴァイスのヒルダを思い出してごらん。彼女の操言ブローチにはⅢが刻まれていただろう?」
「修了試験の結果、ヒルダは戦闘が得意と判断されてⅢのブローチをもらった。だから守護部に配属されて、怪魔から漁師さんたちを守る操言士になったんですよね」
「そうだね。それを逆に考えると?」
「逆……あっ」
――操言院で学んでる間にずっと考えてた。操言士として、あたしができることってなんだろうって。……それで考えた結果、船や船に乗る人を怪魔から守る操言士になろう、って思ったんだ。操言士の母と同じようにね。
「怪魔と戦う操言士になるために、ヒルダは守護部に所属したかった……だからヒルダは戦闘に関する能力を高めて、修了試験でⅢのブローチをもらえるように狙った?」
「そういうこと。ヒルダは運よく守護部になったんじゃない。守護部に所属できるように、それを目指して修了試験を受けたんだと思うよ」
(ヒルダ……やっぱり、すごい)
紀更の表情が生き生きと明るくなる。
同い年ながらもすでに一人前の操言士となっているヒルダをすごいと思っていたが、なるほど、ヒルダは先の先まで見据えて操言院で学んでいたのだ。
今の紀更にとって修了試験はひとつのゴールだ。だがヒルダにとってはただの通過点にすぎなかったのだろう。見習い操言士だった彼女の目線は、修了試験の一歩先を向いていた。
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