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第05話 グラマラスな操言士と旅の終わり
5.痕跡(中)
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その夜、王都ベラックスディーオを南北に走る中央通り、その中間地点に建っている「夜間連絡棟」の一室にいた操言士隆幸は、あくびを噛み殺していた。
夜間連絡棟は、日没後に騎士と操言士がそれぞれ三名ずつ出勤する職場で、主に夜間の王都内の見張り、および王都外からの緊急連絡の一次受付を行う場所だ。何かが起きれば夜通しで対処するし、何事も起きなければただ徹夜で眠気を我慢するだけの、そんな職場だった。
夕食も食後の団欒も終えて、ほとんどの人々が眠りにつく時間。
明灯器がひとつ、またひとつと消えて、王都自体も休息をとり始める頃。
開け放たれた窓から白い飛行物が入ってきて、隆幸の目の前にぽとりと落ちた。
「なんだ?」
床に落ちた白い飛行物は、鳥の形を模した紙切れ――手紙だ。それを拾い上げ、書かれていた内容に目を通した隆幸は血相を変えて部屋を飛び出した。
「ポーレンヌを襲った怪魔の種類と数、戦闘状況は逐一来ているね?」
王都ベラックスディーオ、メクレドス地区。
操言士団本部の敷地にある本館の二階、小会議室。
操言士が慌ただしく出たり入ったりを繰り返しているその部屋の中に、操言士団団長コリン・シュトルツの険しい声が響いた。
「一通ごとに変化していますが、連絡は継続的に届いています」
「最新の状況は?」
「出現箇所は街の北東と南東。それぞれ、カルーテが十匹以上、クフヴェが三、ドサバトが二、キヴィネが一、確認されています」
「部隊編成の取り組みと騎士団との連携強化が功を奏し、怪魔殲滅は順調。非戦闘エリアに防衛人員を割くこともできています」
「街の被害状況ですが、怪魔が出現していない南西エリアで大規模火災が発生しており、これによる被害が相当出ているとのことです」
「王都の騎士団、および平和民団幹部への共有は?」
「伝達済です。ですが、時間差が生じています。ポーレンヌからの連絡は、夜間連絡棟を通していますから」
(都市部間の迅速な情報伝達……緊急事態ほど、課題として浮き彫りになるわね)
コリン・シュトルツ。孫がいてもおかしくない年齢の老女は目の前の状況を把握しつつ、別の思考領域で今後のことも検討する。その口元は緊急事態への苛立ちゆえに、忌々しげにゆがめられていた。
「ライアン王への謁見申請は」
「申請中で、許可はまだ下りていません」
「許可が下り次第、すぐ行きます。ジャック、ロジャー、マティアスも同席しなさい。ほかの幹部はここに残って、情報整理と明日以降に必要な対応をまとめること」
「はい」
「了解です」
室内にいる幹部操言士たちが頷く。
謁見許可が下りたとの知らせを持った操言士が現れたのは、その数分後だった。
◆◇◆◇◆
ポーレンヌ騎士団本部の救護室で男性医術師の処置を受けているエリックを、紀更たちは近くに立って見守っていた。
救護室の中には簡易ベッドが八台あり、そのうち三つには騎士が横たわって医術師から治療を施されている。その一人がエリックだった。
ゲルーネに吹っ飛ばされて、木の幹に勢いよくぶつかったのだ。紀更が応急処置をしたとはいえ、打ちつけた全身の痛みはそうすぐには回復しない。
「大きな出血はないが、頭も軽く打ったんだろう。今夜は安静にして様子見だ。いいね」
「了解」
「じゃ、大部屋に行きな」
エリックより一回りほど年上の男性医術師は、エリックにそう告げた。
エリックは短く頷き、左脇腹の下に手を当てながらゆっくりと上半身を起こす。ゲルーネの拳が直撃したそこに一番痛みが残っているようで、腹筋を使うような動作はつらいようだった。
「悪いがお連れさんたちの泊まる場所はないよ。今夜はまだ負傷者が増えそうだからね。そいつを見送ったらさっさと出ていってスペースを空けておくれ」
男性医術師が険のある声で言うと、エリックもうながした。
「王黎殿たちは宿に戻ってくれ。大部屋へは一人で大丈夫だ」
「エリックさん、本当に一人で平気ですか」
紀更がありありと心配を浮かべて、エリックのグレーの瞳をうかがう。
それが仕事であるため当然とはいえ、エリックは紀更をかばって負傷したのだ。紀更はエリックに対して申し訳なさで胸がいっぱいだ。
そんな紀更の心情を十分にわかっているのか、エリックはほほ笑んだ。
「紀更殿の操言の力に助けられた。大丈夫だ、ありがとう」
「いえ……」
「エリックさんがそう言うなら僕たちは宿に戻りますね。宿があればいいですけど。結構近くで火事だったみたいですし」
「王黎殿、それ、笑えないです」
怪魔との戦闘、そしてエリックの処置をしていたこの間に宿が焼け落ちていないとも言い切れない。王黎のブラックジョークにルーカスが真面目な表情でツッコミを入れた。
「エリックさん、お大事にしてくださいね。明日の朝、迎えに来ます」
最後に王黎が告げて、五人は騎士団本部の建物を背にして宿への夜道を歩いた。
王黎の冗談は本当に冗談ですんだようで、宿周辺は火が広がってきた気配もなく、落ち着きを取り戻していた。宿からは見えないが、火事現場の方もきっと騎士や操言士が中心となって消火に成功しつつあるのだろう。泣きわめくような悲鳴はもう聞こえなかった。
だが大量の木々が燃えた臭いは周囲に立ち込めている。空を覆う黒い煙もまだ昇っているので、完全な鎮火はできていないようだ。
「街の中に怪魔が出現していないかどうか、気になるところだけど今夜はもう休もう。僕らも対怪魔戦で消耗したあとだしね」
王黎はそう言いながら宿の階段を上る。しかし紀更は階段の下で黙って俯き、足が動かない。
「紀更様?」
そんな紀更を紅雷が心配そうにのぞき込んだ。
「紀更、大丈夫だよ。僕らにできることはやった。そう思っていい」
「でも」
「今も、もしかしたら街のどこかで怪魔と戦っている騎士や操言士がいるかもしれない。消火活動にあたったり、人々を治癒したりしている操言士もね。でも、それが彼らの仕事だ。彼らは自分たちの住む街を当たり前に守っているだけだ。紀更がそれに加勢できなくても何も後ろめたく思うことはないんだよ」
「はい」
王黎の慰めに、紀更は渋々頷いた。
怪魔がいま、この街のどこかで人々を襲っているかもしれない。そう考えると何もしないでいることが心苦しい。まだ見習いの身だが、操言士としてできることがあるのではないか。それをせずに安穏としていていいのか。紀更はどうしてもそう思ってしまう。
だが王黎の言うとおり、怪魔からこの街を守ることを仕事としてきちんと果たしている人たちは、紀更のほかにしっかりといる。騎士団本部にいた医術師が見越しているように、その仕事の結果、エリックのような負傷者が発生するだろう。しかし紀更がこの街の騒動の収束に関われなくても、気まずく思う必要は何もないのだ。ここは紀更の住む街ではなく、彼らの街なのだから。
「まずはしっかり休もう。いいね」
再度紀更に言い聞かせるように、王黎は少し語尾を強くして言った。
こうしてそれぞれの客室に入り、眠れそうで眠れない夜は更けていった。
◆◇◆◇◆
日の出を知らせる壱の鐘が、昨日までと何も変わらずに鳴り響く。
いつもならもう少し寝てしまうのだが、眠りの浅かった紀更は鐘の音で目が覚めてしまった。隣の寝台に視線を向ければ、紅雷はまだすやすやと寝入っている。
紀更はなるべく音を立てないように寝台から出て身支度を整えると、一人で静かに宿を出た。早朝の空気は青く、少しだけひんやりとしている。
昨日は雲の多い一日だったが、今日はわずかな断片の雲がちらほら散らばっているだけで空は晴れていた。東の空に昇った朝日はまだ完全には顔を出しておらず、少し残る空の薄暗さはまるで夕方のようだ。通りを歩く人もまだおらず、時折、小鳥のさえずりがかすかに聞こえてくる。
紀更は昨夜煙が立ち上っていた方角を目指して、道なりに歩き出した。どうしても火事の現場をこの目で見ておきたかった。
(昨日の火災は、やっぱり陽動)
火事を起こして、人々の注意をそちらに向けさせる。その間に別方向へ怪魔を呼び寄せて、街を襲わせる。すべてはローベルと、馬龍と名乗った三つ編みの男、それとアンジャリと呼ばれた眼鏡の女性――彼らの仕業なのだろうか。
(ひどい……)
火事現場にたどり着いた紀更は、家だったものの残骸を目の前にして絶句した。
よほど高温で燃えたのか、太い柱は墨と化してかろうじて立っていたが、家の中にあっただろう家財道具は跡形もない。周囲は息苦しさを覚えるほどに焦げた臭いで満ちており、燃えカスだけが朝の冷たい空気の中で黒々と存在していた。この状況ではもしかしたら、命を落として同じように炭と化した住人もいるかもしれない。
紀更はへその上で両手を組むと、頭を下げて黙祷を捧げた。大小問わず被害に遭ったであろ人を哀れむ気持ちと悼む気持ち、そして何かを祈るような気持ちがない交ぜになる。ゆるやかな風が吹き流れてきて、そんな紀更の前髪を小さく揺らした。
しばらく不動のままでいたが、ふと右隣に誰かが立った気配を感じ、紀更は目を開けて顔を上げた。
夜間連絡棟は、日没後に騎士と操言士がそれぞれ三名ずつ出勤する職場で、主に夜間の王都内の見張り、および王都外からの緊急連絡の一次受付を行う場所だ。何かが起きれば夜通しで対処するし、何事も起きなければただ徹夜で眠気を我慢するだけの、そんな職場だった。
夕食も食後の団欒も終えて、ほとんどの人々が眠りにつく時間。
明灯器がひとつ、またひとつと消えて、王都自体も休息をとり始める頃。
開け放たれた窓から白い飛行物が入ってきて、隆幸の目の前にぽとりと落ちた。
「なんだ?」
床に落ちた白い飛行物は、鳥の形を模した紙切れ――手紙だ。それを拾い上げ、書かれていた内容に目を通した隆幸は血相を変えて部屋を飛び出した。
「ポーレンヌを襲った怪魔の種類と数、戦闘状況は逐一来ているね?」
王都ベラックスディーオ、メクレドス地区。
操言士団本部の敷地にある本館の二階、小会議室。
操言士が慌ただしく出たり入ったりを繰り返しているその部屋の中に、操言士団団長コリン・シュトルツの険しい声が響いた。
「一通ごとに変化していますが、連絡は継続的に届いています」
「最新の状況は?」
「出現箇所は街の北東と南東。それぞれ、カルーテが十匹以上、クフヴェが三、ドサバトが二、キヴィネが一、確認されています」
「部隊編成の取り組みと騎士団との連携強化が功を奏し、怪魔殲滅は順調。非戦闘エリアに防衛人員を割くこともできています」
「街の被害状況ですが、怪魔が出現していない南西エリアで大規模火災が発生しており、これによる被害が相当出ているとのことです」
「王都の騎士団、および平和民団幹部への共有は?」
「伝達済です。ですが、時間差が生じています。ポーレンヌからの連絡は、夜間連絡棟を通していますから」
(都市部間の迅速な情報伝達……緊急事態ほど、課題として浮き彫りになるわね)
コリン・シュトルツ。孫がいてもおかしくない年齢の老女は目の前の状況を把握しつつ、別の思考領域で今後のことも検討する。その口元は緊急事態への苛立ちゆえに、忌々しげにゆがめられていた。
「ライアン王への謁見申請は」
「申請中で、許可はまだ下りていません」
「許可が下り次第、すぐ行きます。ジャック、ロジャー、マティアスも同席しなさい。ほかの幹部はここに残って、情報整理と明日以降に必要な対応をまとめること」
「はい」
「了解です」
室内にいる幹部操言士たちが頷く。
謁見許可が下りたとの知らせを持った操言士が現れたのは、その数分後だった。
◆◇◆◇◆
ポーレンヌ騎士団本部の救護室で男性医術師の処置を受けているエリックを、紀更たちは近くに立って見守っていた。
救護室の中には簡易ベッドが八台あり、そのうち三つには騎士が横たわって医術師から治療を施されている。その一人がエリックだった。
ゲルーネに吹っ飛ばされて、木の幹に勢いよくぶつかったのだ。紀更が応急処置をしたとはいえ、打ちつけた全身の痛みはそうすぐには回復しない。
「大きな出血はないが、頭も軽く打ったんだろう。今夜は安静にして様子見だ。いいね」
「了解」
「じゃ、大部屋に行きな」
エリックより一回りほど年上の男性医術師は、エリックにそう告げた。
エリックは短く頷き、左脇腹の下に手を当てながらゆっくりと上半身を起こす。ゲルーネの拳が直撃したそこに一番痛みが残っているようで、腹筋を使うような動作はつらいようだった。
「悪いがお連れさんたちの泊まる場所はないよ。今夜はまだ負傷者が増えそうだからね。そいつを見送ったらさっさと出ていってスペースを空けておくれ」
男性医術師が険のある声で言うと、エリックもうながした。
「王黎殿たちは宿に戻ってくれ。大部屋へは一人で大丈夫だ」
「エリックさん、本当に一人で平気ですか」
紀更がありありと心配を浮かべて、エリックのグレーの瞳をうかがう。
それが仕事であるため当然とはいえ、エリックは紀更をかばって負傷したのだ。紀更はエリックに対して申し訳なさで胸がいっぱいだ。
そんな紀更の心情を十分にわかっているのか、エリックはほほ笑んだ。
「紀更殿の操言の力に助けられた。大丈夫だ、ありがとう」
「いえ……」
「エリックさんがそう言うなら僕たちは宿に戻りますね。宿があればいいですけど。結構近くで火事だったみたいですし」
「王黎殿、それ、笑えないです」
怪魔との戦闘、そしてエリックの処置をしていたこの間に宿が焼け落ちていないとも言い切れない。王黎のブラックジョークにルーカスが真面目な表情でツッコミを入れた。
「エリックさん、お大事にしてくださいね。明日の朝、迎えに来ます」
最後に王黎が告げて、五人は騎士団本部の建物を背にして宿への夜道を歩いた。
王黎の冗談は本当に冗談ですんだようで、宿周辺は火が広がってきた気配もなく、落ち着きを取り戻していた。宿からは見えないが、火事現場の方もきっと騎士や操言士が中心となって消火に成功しつつあるのだろう。泣きわめくような悲鳴はもう聞こえなかった。
だが大量の木々が燃えた臭いは周囲に立ち込めている。空を覆う黒い煙もまだ昇っているので、完全な鎮火はできていないようだ。
「街の中に怪魔が出現していないかどうか、気になるところだけど今夜はもう休もう。僕らも対怪魔戦で消耗したあとだしね」
王黎はそう言いながら宿の階段を上る。しかし紀更は階段の下で黙って俯き、足が動かない。
「紀更様?」
そんな紀更を紅雷が心配そうにのぞき込んだ。
「紀更、大丈夫だよ。僕らにできることはやった。そう思っていい」
「でも」
「今も、もしかしたら街のどこかで怪魔と戦っている騎士や操言士がいるかもしれない。消火活動にあたったり、人々を治癒したりしている操言士もね。でも、それが彼らの仕事だ。彼らは自分たちの住む街を当たり前に守っているだけだ。紀更がそれに加勢できなくても何も後ろめたく思うことはないんだよ」
「はい」
王黎の慰めに、紀更は渋々頷いた。
怪魔がいま、この街のどこかで人々を襲っているかもしれない。そう考えると何もしないでいることが心苦しい。まだ見習いの身だが、操言士としてできることがあるのではないか。それをせずに安穏としていていいのか。紀更はどうしてもそう思ってしまう。
だが王黎の言うとおり、怪魔からこの街を守ることを仕事としてきちんと果たしている人たちは、紀更のほかにしっかりといる。騎士団本部にいた医術師が見越しているように、その仕事の結果、エリックのような負傷者が発生するだろう。しかし紀更がこの街の騒動の収束に関われなくても、気まずく思う必要は何もないのだ。ここは紀更の住む街ではなく、彼らの街なのだから。
「まずはしっかり休もう。いいね」
再度紀更に言い聞かせるように、王黎は少し語尾を強くして言った。
こうしてそれぞれの客室に入り、眠れそうで眠れない夜は更けていった。
◆◇◆◇◆
日の出を知らせる壱の鐘が、昨日までと何も変わらずに鳴り響く。
いつもならもう少し寝てしまうのだが、眠りの浅かった紀更は鐘の音で目が覚めてしまった。隣の寝台に視線を向ければ、紅雷はまだすやすやと寝入っている。
紀更はなるべく音を立てないように寝台から出て身支度を整えると、一人で静かに宿を出た。早朝の空気は青く、少しだけひんやりとしている。
昨日は雲の多い一日だったが、今日はわずかな断片の雲がちらほら散らばっているだけで空は晴れていた。東の空に昇った朝日はまだ完全には顔を出しておらず、少し残る空の薄暗さはまるで夕方のようだ。通りを歩く人もまだおらず、時折、小鳥のさえずりがかすかに聞こえてくる。
紀更は昨夜煙が立ち上っていた方角を目指して、道なりに歩き出した。どうしても火事の現場をこの目で見ておきたかった。
(昨日の火災は、やっぱり陽動)
火事を起こして、人々の注意をそちらに向けさせる。その間に別方向へ怪魔を呼び寄せて、街を襲わせる。すべてはローベルと、馬龍と名乗った三つ編みの男、それとアンジャリと呼ばれた眼鏡の女性――彼らの仕業なのだろうか。
(ひどい……)
火事現場にたどり着いた紀更は、家だったものの残骸を目の前にして絶句した。
よほど高温で燃えたのか、太い柱は墨と化してかろうじて立っていたが、家の中にあっただろう家財道具は跡形もない。周囲は息苦しさを覚えるほどに焦げた臭いで満ちており、燃えカスだけが朝の冷たい空気の中で黒々と存在していた。この状況ではもしかしたら、命を落として同じように炭と化した住人もいるかもしれない。
紀更はへその上で両手を組むと、頭を下げて黙祷を捧げた。大小問わず被害に遭ったであろ人を哀れむ気持ちと悼む気持ち、そして何かを祈るような気持ちがない交ぜになる。ゆるやかな風が吹き流れてきて、そんな紀更の前髪を小さく揺らした。
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