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第04話 古の操言士と水の犬
6.水の犬(中)
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(ユルゲンさん、普通だったなあ)
揺れる船内の狭い寝台に横たわり、紀更は目を閉じた。
(私がへんに思い出してるだけね)
昨夜の始海の塔でのこと。不思議なバルコニーで二人きり。美しい星空の下で言葉を交わし、そして沈黙した。
紀更は今日一日、何度も何度もその時のことを思い出していた。しかしユルゲンの方はなんとも思っていないようだった。今朝も普通の態度だったし、こうして始海の塔を去って海に出ても、ユルゲンの言動にはなんの変化も見られない。先ほどのように、我を通そうとする紀更をたしなめてパーティの和を保つ役割を自ら買って出てくれたところなどを見ると、紀更個人をどうのこうのと考えているようには決して思えない。彼はあくまでも、この六人全員が無事に旅を進められるようにとそれだけを考えている。
(だから、ユルゲンさんのことをこんなにも考えるのはきっと間違ってる)
ユルゲンは自分の目的が果たせそうだから、紀更たちに同道しているだけだ。もしも彼の探し物が見つかったなら、彼はあっさりと離れていくことだろう。彼は束の間のパーティ、期間限定の仲間。ただそれだけの相手だ。
(でも……)
じゃあ、どうして。
――紀更。
(あんな風に……)
――紀更。
切ないような、どこか寂しいような。
何かを欲しがるようなあんな声で何度も名前を呼んだのか。
(あの時、ユルゲンさんは何を考えていたの)
妙な沈黙の向こうで彼の心に浮かんでいた思いは、いったいなんだろう。彼にとって自分はいったいどんな風に見えているのだろう。年齢的には成人しているが、まだまだ子供だと思われているだろうか。手のかかる妹のような存在だろうか。それとももっと遠い、ただ共に旅をしているだけの他人だろうか。それよりはもう少し近くて、大事な仲間だと思ってくれているだろうか。
(私、どう思われたら……)
ユルゲンにどんな風に見られれば満足だろう。
どんな風に見られたいのだろう。どんな風に思われたいのだろう。
(何を……)
彼に対して何かを望んでいるのだろうか。
それなら何を? それは望み? 願い? 欲望?
各地の祈聖石を巡り、操言士として成長するために行う巡礼の旅。そこにたまたま、個人的な理由で同行しているだけのユルゲン。いつ終わるともわからない関係。つながっているようで何もつながっていない。実はとても曖昧で、もろくてはかない結び付き。
旅を続ける自分に、果たしてユルゲンはいつまで付いてきてくれるのだろう。紀更は自分の心に問いかけてみるが、返事をする者は誰もいない。
こんな風に誰か一人のことを深く考える経験など、これまで一度もなかった。だからどう考えていいのかわからない。どんな言葉で整理すればいいのかわからない。
(仲間……今は、そう……ただそれだけ)
ユルゲンがなんともないという態度でただの仲間として接するのなら、自分もきっと同じように接するべきだろう。彼とはいつか、離別することになるのだから。
(少しの間だけ一緒にいる……それだけ)
それだけの存在――。
(――でも、そう思いたく……ない)
胸の奥で何かが反発する。その小さな反発の声が耳に入らないように、紀更はぎゅっと身体を丸めて早く眠ろうと意識した。
◆◇◆◇◆
「最美、高く飛んで見てきてくれないか。そろそろ南東の方角に、港町ウダが見えると思うんだ」
始海の塔を出発して二日目。王黎が寝ついて光球が消えても怪魔に襲われることはなく、一同は燦々と昇る朝日を再び拝むことができた。
航海は順調で、追い風を受けて船はぐんぐんと進んでいた。
そして太陽が西に傾き始めた頃、王黎は最美に命じた。最美は嬉しそうな表情で頷いてニジドリの姿になると、目を細めても見えないほどの高度まであっという間に羽ばたいていった。
「気持ちよさそうですね」
片手でおでこに庇を作って青空を見上げ、最美を見送ったルーカスが呟く。
「羨ましいよね。僕も一度くらい、自分の身体で空高く飛んでみたいよ」
「操言の力で実行できないものですか?」
「うーん、さすがにねえ。大人の男一人をあんなにも軽々空を飛ばすのは無理かもねえ。やってみたことないけど」
ルーカスに問われた王黎は苦笑した。
操言の力は森羅万象に干渉すると言うが、決して万能ではないし無条件になんでもできるというわけではない。用いる言葉の数や質、そこに付随する操言士のイメージとの結び付きの強さがものをいうからだ。やってみれば意外とできることもあるかもしれないが、簡単にはこなせないだろう。
「ん……やばい、なんか来るね」
そろそろ故郷オリジーアの大地が見えないものかと甲板にそろっていた全員は、王黎の一言で身構えた。
――ビシャッ……。
船と並行して泳ぐ大きな影の水音。
「ピシャァァア!」
弧を描いて一瞬だけ姿を見せたそれは、間違いなく怪魔スミエル。それも今まで見た中でとびきり大きいサイズだった。
「い、今のスミエルですかっ!?」
ちらりと海面に見えた怪魔を目にして紀更は驚愕した。
怪魔スミエルは個体ごとに大きさが異なるが、通常は豚程度の大きさで、大きくても牛程度が普通だ。だが今の個体は牛という大きさを遥かに超えている。横幅も縦幅も牛三頭分はありそうだった。
「スミエルはほかの怪魔に比べて身体のサイズの個体差が大きいとは言われるけど、さすがに大きすぎるね。でも間違いなくスミエルだ」
スミエルが体当たりするように船に近付く。すると大きな波が発生して船は左に傾いた。
「危ねぇっ!」
ユルゲンがすかさず紀更の腰に腕を回して海に落ちないように抱きしめ、自分はもう片方の手で手近な縄を掴んだ。王黎たちもそれぞれ振り落とされないように、縄なり船の柱なりを強く掴む。
しばらく船は安定感を欠いて揺れていたが、しばらくして元に戻った。
「す、すみません、ユルゲンさん」
「大丈夫か」
「はい」
ユルゲンはとても不安げに紀更を見下ろした。その青い目に映っている憂いが、嵐の夜に浜辺で見上げた時とそっくりで、またユルゲンに心配をかけたことを紀更は申し訳なく思った。
「ごめんなさい」
ユルゲンから離れて一人で立ちつつ、紀更は小さな声で謝った。
(もっとしっかりしなきゃ)
「エリックさん、ルーカスくん。あのスミエルにのしかかられたら、さすがにこの船も無傷ではいられないでしょう。僕が操言の力でなるべく強力な盾を作りますが、お二人も念のため、長剣でスミエルを受け止めてください」
「王黎殿、それで抑え込めるか?」
海の中のスミエルは、こちらに飛びかかってくるタイミングを計っているようだ。その隙に、王黎は作戦を立てて指示を出す。
「操言の力と物理的な防御力をとにかく組み合わせてみましょう」
「王黎、止めは俺が刺せばいいのか」
表情を厳しくする王黎に、両刀を抜いたユルゲンが問うた。
王黎はユルゲンと、それから紀更に視線を向けた。
「頼むよ、ユルゲンくん。紀更、ユルゲンくんを操言の力で支援するんだ。彼の攻撃が止めになるようにね」
「はいっ」
王黎の指示を受けて、紀更も気を引き締めた。
「王黎殿、来ます!」
海の中に視線を落としたルーカスが叫ぶ。
次の瞬間、海の中から巨大なスミエルが飛び上がった。よほど柔軟な筋肉がついているのか、その身体を空中でひねり、スミエルは大口を開けたまま甲板めがけて突っ込んでくる。その牙に貫かれでもしたら重傷だ。
【我が手の厚さの光の盾、陽の輝きを浴びて眩しく、黒い魚を受け止めん!】
王黎が言葉を紡ぐと、眩しく輝く光の盾が紀更たちの上空に現れた。その盾は甲板と平行に広がってスミエルを受け止めたが、スミエルは力の限り体重をかけてきた。エリックとルーカスが、両手で長剣の柄を精一杯握りしめて盾に重ね合わせて落ちてくるスミエルを支えるように受け止めたが、巨体が落ちる落下のエネルギーも重なっているのか、あまりの重さに二人の膝が耐えきれず曲がった。
「重っ」
「くっ」
どうにかスミエルはまだ光の盾の上にいる。船体にのしかかってはいない。
王黎は光の盾の強度を上げ、維持するために集中して言葉を紡ぎ続けている。
そのうしろで、紀更もまたユルゲンに加護の言葉を与えていた。
【光をまとった刀、怪魔スミエルの身体に最大のダメージを!】
紀更はイメージする。ユルゲンの両刀によって、怪魔が引き裂かれて霧散するところを。
紀更の操言の波動が甲板全体にあふれ、ユルゲンの両刀が淡く光った。
「うらぁっ!」
ユルゲンは甲板を強く蹴って飛び上がった。
光の盾に全体重を預けて身体を押し付けているスミエルの無防備な背中に、ありったけの力を込めて両刀を突き刺す。しかし紀更が紡いだ言葉とイメージの結び付きが弱かったのか、ユルゲンの両刀は予想したほどには損傷を与えられない。トゲが生えた青黒いスミエルの皮膚の硬さに阻まれて、それ以上傷つけることはできなかった。
「くそっ!」
ユルゲンは怪魔の身体を蹴って甲板に降り立つ。
スミエルは光の盾にぐっと力込めると、その反動を利用して海の中へ逃げ込んだ。
揺れる船内の狭い寝台に横たわり、紀更は目を閉じた。
(私がへんに思い出してるだけね)
昨夜の始海の塔でのこと。不思議なバルコニーで二人きり。美しい星空の下で言葉を交わし、そして沈黙した。
紀更は今日一日、何度も何度もその時のことを思い出していた。しかしユルゲンの方はなんとも思っていないようだった。今朝も普通の態度だったし、こうして始海の塔を去って海に出ても、ユルゲンの言動にはなんの変化も見られない。先ほどのように、我を通そうとする紀更をたしなめてパーティの和を保つ役割を自ら買って出てくれたところなどを見ると、紀更個人をどうのこうのと考えているようには決して思えない。彼はあくまでも、この六人全員が無事に旅を進められるようにとそれだけを考えている。
(だから、ユルゲンさんのことをこんなにも考えるのはきっと間違ってる)
ユルゲンは自分の目的が果たせそうだから、紀更たちに同道しているだけだ。もしも彼の探し物が見つかったなら、彼はあっさりと離れていくことだろう。彼は束の間のパーティ、期間限定の仲間。ただそれだけの相手だ。
(でも……)
じゃあ、どうして。
――紀更。
(あんな風に……)
――紀更。
切ないような、どこか寂しいような。
何かを欲しがるようなあんな声で何度も名前を呼んだのか。
(あの時、ユルゲンさんは何を考えていたの)
妙な沈黙の向こうで彼の心に浮かんでいた思いは、いったいなんだろう。彼にとって自分はいったいどんな風に見えているのだろう。年齢的には成人しているが、まだまだ子供だと思われているだろうか。手のかかる妹のような存在だろうか。それとももっと遠い、ただ共に旅をしているだけの他人だろうか。それよりはもう少し近くて、大事な仲間だと思ってくれているだろうか。
(私、どう思われたら……)
ユルゲンにどんな風に見られれば満足だろう。
どんな風に見られたいのだろう。どんな風に思われたいのだろう。
(何を……)
彼に対して何かを望んでいるのだろうか。
それなら何を? それは望み? 願い? 欲望?
各地の祈聖石を巡り、操言士として成長するために行う巡礼の旅。そこにたまたま、個人的な理由で同行しているだけのユルゲン。いつ終わるともわからない関係。つながっているようで何もつながっていない。実はとても曖昧で、もろくてはかない結び付き。
旅を続ける自分に、果たしてユルゲンはいつまで付いてきてくれるのだろう。紀更は自分の心に問いかけてみるが、返事をする者は誰もいない。
こんな風に誰か一人のことを深く考える経験など、これまで一度もなかった。だからどう考えていいのかわからない。どんな言葉で整理すればいいのかわからない。
(仲間……今は、そう……ただそれだけ)
ユルゲンがなんともないという態度でただの仲間として接するのなら、自分もきっと同じように接するべきだろう。彼とはいつか、離別することになるのだから。
(少しの間だけ一緒にいる……それだけ)
それだけの存在――。
(――でも、そう思いたく……ない)
胸の奥で何かが反発する。その小さな反発の声が耳に入らないように、紀更はぎゅっと身体を丸めて早く眠ろうと意識した。
◆◇◆◇◆
「最美、高く飛んで見てきてくれないか。そろそろ南東の方角に、港町ウダが見えると思うんだ」
始海の塔を出発して二日目。王黎が寝ついて光球が消えても怪魔に襲われることはなく、一同は燦々と昇る朝日を再び拝むことができた。
航海は順調で、追い風を受けて船はぐんぐんと進んでいた。
そして太陽が西に傾き始めた頃、王黎は最美に命じた。最美は嬉しそうな表情で頷いてニジドリの姿になると、目を細めても見えないほどの高度まであっという間に羽ばたいていった。
「気持ちよさそうですね」
片手でおでこに庇を作って青空を見上げ、最美を見送ったルーカスが呟く。
「羨ましいよね。僕も一度くらい、自分の身体で空高く飛んでみたいよ」
「操言の力で実行できないものですか?」
「うーん、さすがにねえ。大人の男一人をあんなにも軽々空を飛ばすのは無理かもねえ。やってみたことないけど」
ルーカスに問われた王黎は苦笑した。
操言の力は森羅万象に干渉すると言うが、決して万能ではないし無条件になんでもできるというわけではない。用いる言葉の数や質、そこに付随する操言士のイメージとの結び付きの強さがものをいうからだ。やってみれば意外とできることもあるかもしれないが、簡単にはこなせないだろう。
「ん……やばい、なんか来るね」
そろそろ故郷オリジーアの大地が見えないものかと甲板にそろっていた全員は、王黎の一言で身構えた。
――ビシャッ……。
船と並行して泳ぐ大きな影の水音。
「ピシャァァア!」
弧を描いて一瞬だけ姿を見せたそれは、間違いなく怪魔スミエル。それも今まで見た中でとびきり大きいサイズだった。
「い、今のスミエルですかっ!?」
ちらりと海面に見えた怪魔を目にして紀更は驚愕した。
怪魔スミエルは個体ごとに大きさが異なるが、通常は豚程度の大きさで、大きくても牛程度が普通だ。だが今の個体は牛という大きさを遥かに超えている。横幅も縦幅も牛三頭分はありそうだった。
「スミエルはほかの怪魔に比べて身体のサイズの個体差が大きいとは言われるけど、さすがに大きすぎるね。でも間違いなくスミエルだ」
スミエルが体当たりするように船に近付く。すると大きな波が発生して船は左に傾いた。
「危ねぇっ!」
ユルゲンがすかさず紀更の腰に腕を回して海に落ちないように抱きしめ、自分はもう片方の手で手近な縄を掴んだ。王黎たちもそれぞれ振り落とされないように、縄なり船の柱なりを強く掴む。
しばらく船は安定感を欠いて揺れていたが、しばらくして元に戻った。
「す、すみません、ユルゲンさん」
「大丈夫か」
「はい」
ユルゲンはとても不安げに紀更を見下ろした。その青い目に映っている憂いが、嵐の夜に浜辺で見上げた時とそっくりで、またユルゲンに心配をかけたことを紀更は申し訳なく思った。
「ごめんなさい」
ユルゲンから離れて一人で立ちつつ、紀更は小さな声で謝った。
(もっとしっかりしなきゃ)
「エリックさん、ルーカスくん。あのスミエルにのしかかられたら、さすがにこの船も無傷ではいられないでしょう。僕が操言の力でなるべく強力な盾を作りますが、お二人も念のため、長剣でスミエルを受け止めてください」
「王黎殿、それで抑え込めるか?」
海の中のスミエルは、こちらに飛びかかってくるタイミングを計っているようだ。その隙に、王黎は作戦を立てて指示を出す。
「操言の力と物理的な防御力をとにかく組み合わせてみましょう」
「王黎、止めは俺が刺せばいいのか」
表情を厳しくする王黎に、両刀を抜いたユルゲンが問うた。
王黎はユルゲンと、それから紀更に視線を向けた。
「頼むよ、ユルゲンくん。紀更、ユルゲンくんを操言の力で支援するんだ。彼の攻撃が止めになるようにね」
「はいっ」
王黎の指示を受けて、紀更も気を引き締めた。
「王黎殿、来ます!」
海の中に視線を落としたルーカスが叫ぶ。
次の瞬間、海の中から巨大なスミエルが飛び上がった。よほど柔軟な筋肉がついているのか、その身体を空中でひねり、スミエルは大口を開けたまま甲板めがけて突っ込んでくる。その牙に貫かれでもしたら重傷だ。
【我が手の厚さの光の盾、陽の輝きを浴びて眩しく、黒い魚を受け止めん!】
王黎が言葉を紡ぐと、眩しく輝く光の盾が紀更たちの上空に現れた。その盾は甲板と平行に広がってスミエルを受け止めたが、スミエルは力の限り体重をかけてきた。エリックとルーカスが、両手で長剣の柄を精一杯握りしめて盾に重ね合わせて落ちてくるスミエルを支えるように受け止めたが、巨体が落ちる落下のエネルギーも重なっているのか、あまりの重さに二人の膝が耐えきれず曲がった。
「重っ」
「くっ」
どうにかスミエルはまだ光の盾の上にいる。船体にのしかかってはいない。
王黎は光の盾の強度を上げ、維持するために集中して言葉を紡ぎ続けている。
そのうしろで、紀更もまたユルゲンに加護の言葉を与えていた。
【光をまとった刀、怪魔スミエルの身体に最大のダメージを!】
紀更はイメージする。ユルゲンの両刀によって、怪魔が引き裂かれて霧散するところを。
紀更の操言の波動が甲板全体にあふれ、ユルゲンの両刀が淡く光った。
「うらぁっ!」
ユルゲンは甲板を強く蹴って飛び上がった。
光の盾に全体重を預けて身体を押し付けているスミエルの無防備な背中に、ありったけの力を込めて両刀を突き刺す。しかし紀更が紡いだ言葉とイメージの結び付きが弱かったのか、ユルゲンの両刀は予想したほどには損傷を与えられない。トゲが生えた青黒いスミエルの皮膚の硬さに阻まれて、それ以上傷つけることはできなかった。
「くそっ!」
ユルゲンは怪魔の身体を蹴って甲板に降り立つ。
スミエルは光の盾にぐっと力込めると、その反動を利用して海の中へ逃げ込んだ。
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