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第04話 古の操言士と水の犬
2.問答(上)
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「彼らはここへ来た。そして、私やクォンと違って、塔の中に閉じ込められることなく出ていった。私たちが彼らの動向についてわかるのはそれだけです」
「優大王子がここで手紙を書いていたかどうか、それぐらいはわかりませんかね?」
王黎がやや嫌味っぽい口調で尋ねると、クォンがのんきに笑った。
「ほぉ、ほぉ。ここにはな、来客用の部屋がたぁ~んとあってな。部屋の中で何をしとるかなんて、いちいち儂らは把握せんよ。そもそも、手紙とはなんぞや? 儂らの知らぬことを訊かれても困るというものじゃ」
「それもそうですね」
クォンに言われて、王黎は息を吐く。その横で、紀更はクォンに説明した。
「私たち、優大王子から手紙を受け取って、それでここへ来たんです。〝特別な操言士〟が知りたいことは、古の操言士たちが教えてくれる。だから塔へ行ってほしいと手紙には書いてあって。あの、特別な操言士って、たぶん、私のことなんですが……」
「手紙に書いてあった古の操言士というのは、クォンさんとラルーカさんのことですね? あなた方は操言士だし、初代操言士から数えて五世代目、六世代目……ということは、おそらく生きていたのは二百年以上前……まさに古だ」
「さて、古かのぅ? まあ、儂はこのとおり老人の状態じゃがな」
指摘する王黎に、クォンはおちゃらけた。
「あの……私が知りたいことを、お二人は教えてくださるのでしょうか」
紀更は不安と期待の入り混じった目で、クォンとラルーカを交互に見つめる。
二人の見た目は椅子に座っている姿勢だが、その身体はとうの昔に失われていて、椅子にふれることはできない。魂と心だけの存在が、あたかも生きているような人の形をとって、そこに座っているように見えているだけだ。
「ほぉ、ほぉ。さあて、どうかのぅ。儂らは全知全能というわけではないぞ」
「あなたは何を知りたいのですか」
ラルーカの視線が紀更に向く。
「私……私は」
紀更は背筋を伸ばし、ここに来るまでに考えていたことを口にした。
「オリジーアでは、一歳になると《光の儀式》を行い、操言の力を有しているかどうか調べられます。フォスニアにも同じ儀式があるかどうかわからないのですが、私はその《光の儀式》で操言の力はない、と判別されました。でも一年前、私は突然、後天的に操言の力を宿したそうなんです。過去に例がなくて、それで特別な操言士だと呼ばれて……。あの、どうしてだかわかりますか。どうして私は、後天的に操言の力を授かったのでしょうか。フォスニアの操言士に、そういう方はいませんか」
口を開くと、尋ねたい気持ちもそうだが、自分の身の上を聞いてほしい感情もあふれてきた。さらに、考えていたこと以上の疑問が新たに生まれ、紀更は矢継ぎ早に尋ねた。
今まで比較したことなどなかったが、もしかしたらオリジーアでは「特別」なことも、他国では「普通」のことかもしれない。トクベツなどという言葉で線を引かれ、どこか侮蔑的な扱いを受けているが、これが他国なら、そうはならないかもしれない。自分と同じように後天的に操言の力を宿した操言士が、実はいるのかもしれない。
「フォスニアには」
紀更の疑問が止まるのを待ってから、ラルーカは答えた。
「《光の儀式》という、同じ名称のものがあります。中身も同じです。生まれてから一年が経った乳児に対して、操言の力の有無を調べます。操言の力があると判別された者には専門教育が施され、やがて操言士になります」
「国は違っても同じなんですね」
王黎は感心した表情を浮かべた。
「ですが、私の知る限り、あなたのように後天的に力を授かった操言士というのはいません。《光の儀式》の結果が覆った、という話も聞いたことがありません。あなたがフォスニアにいたとしても、あなたのような操言士は異例、特別……そう言われると思います。そして残念ですが、なぜあなたが後天的に操言の力を宿したのか、それは私たちにもわかりません」
「そう……そうですか」
紀更はがっくりと肩を落とした。
一番答えが欲しかった――知りたかった、自分自身のこと。その答えは得られないようだ。
「ですが一人だけ……私たちの祖先、フォスニアの初代女王ザンドラがいかにして操言士になったかという話でよければ、お伝えできます」
「操言士になった?」
ラルーカの言い回しに引っ掛かりを覚えた王黎の眉間に皺が寄った。
紀更は食いつくように身を乗り出して、ラルーカに尋ねた。
「どういうことでしょうか」
「初代操言士の娘ザンドラは、その生涯の途中で操言士になったと伝わっています」
「それって……私と同じ?」
「ほぉ、ほぉ。当時は《光の儀式》がまだなかったようでの、まったく同じかどうかはわからんて。それに、彼女の場合は本当に特別じゃ」
「あなた方の国オリジーアで、フォスニアのことはどのように話されていますか」
「え……えっと」
紀更は口ごもった。
この大陸にある四つの国は、互いに交流がない。しかし、地続きである以上まったく無関係のまま時間が経過するということもないようで、不思議なことに、他国の話が聞こえてくることもある。いい例が、弥生が言っていた「サーディアとフォスニアの間で何かがあった」というような、噂話だ。
それは根拠に乏しい、もしかしたら尾ひれがついて真実からだいぶかけ離れた話なのかもしれない。そのレベルでもいいのなら、フォスニアという国について紀更が聞いたことのある話といえば――。
「――闇の神様ヤオディミスを崇めている、危ない国……。あの、気を悪くしたらすみません。でも、そんな噂話を聞いたことがあります」
紀更は口ごもりながら答えた。
それは王都にいた頃、洗濯屋モニスの店員であるメアリーが口にしていた、フォスニアの噂話だ。メアリーは気味悪いとまで言っていたが、さすがに紀更はそこまで言う気にはなれなかった。クォンとラルーカがすでに死んでいる身とはいえ、自分の国をそんな風に言われて決していい気持ちにはならないだろう。素直に答えてしまったことを、紀更は俯いて後悔した。
しかしラルーカは気を悪くした様子もなく、淡々と返した。
「闇の神様ヤオディミスを崇めていると、なぜ危ない国になるのでしょうか」
「それは……光の神様カオディリヒスと闇の神様ヤオディミスは争って、闇の神様が負けました。勝った光の神様は、オリジーアの初代王や初代操言士に力を与えて、カオディリヒスのその力おかげで、オリジーアという国は発展してきました。だから、負けて消え去った闇の神様を信じるなんて……なんだか、その」
オリジーアでは、光の神様カオディリヒスの存在が重要である。争いに負けて消え去った闇の神様ヤオディミスについては、ほとんど何も語られていない。
先ほど、生物の魂の話にヤオディミスが出てきて紀更は衝撃を受けたが、それもそのはずだ。オリジーアで語られる闇の神様ヤオディミスとは、争いに敗れて消え去った神なのだ。魂を作る役割を持っているなど、にわかには信じられない。
そして、カオディリヒスに負けたヤオディミスを信じて崇めたり奉ったりするなど、オリジーア国民からすれば得体の知れない、不気味で危険な国に思えてならない。
「こんんなにも……違うのですね」
淡々と説明を続けていたラルーカの表情に、初めて感情が表れた。
おずおずと顔を上げた紀更は、無表情に近かったラルーカの顔にありありと落胆、あるいは寂寥感というものがただよっていることに気が付き、戸惑った。やはり自分の国を悪く言われて気分を害してしまっただろうか。
ラルーカは一呼吸置くと、再び無表情で語り出した。
「初代操言士の娘ザンドラは、闇の神様ヤオディミスから力を授かったと伝わっています。その力のおかげで、ザンドラは操言士になったのだと」
「それはザンドラがいくつの時のことなんでしょうか」
王黎は静かな声で尋ねた。
「正確な年齢は伝わっていませんが、おそらくザンドラが十代の頃のことです。ザンドラは闇の神様ヤオディミスから力を授かり、その力のおかげで操言士になり、フォスニアという国を建国しました」
「操言士が作った国……」
紀更がぽつりと呟くと、ラルーカは頷いた。
「そうです。フォスニアは初代操言士の娘、〝操言士ザンドラ〟が作った国なのです」
「ほぉ、ほぉ。つまり、カオディリヒスではなくヤオディミスから授かった力で操言士になった人物と同じ扱いをしてよいのなら、後天的に操言士になったという点でおみゃーさんとザンドラ女王は同じじゃな。ザンドラ女王だけが、おみゃーさんと同じ境遇の操言士と言えるかもしれんのぅ」
クォンがくすくす笑いながら付け加えた。
「闇の神様ヤオディミスから力を授かって操言士になったザンドラ女王。あなたの境遇に、一番近い人物だと思います」
「それを言うなら、初代操言士もですよね」
王黎は呟くように言った。
「優大王子がここで手紙を書いていたかどうか、それぐらいはわかりませんかね?」
王黎がやや嫌味っぽい口調で尋ねると、クォンがのんきに笑った。
「ほぉ、ほぉ。ここにはな、来客用の部屋がたぁ~んとあってな。部屋の中で何をしとるかなんて、いちいち儂らは把握せんよ。そもそも、手紙とはなんぞや? 儂らの知らぬことを訊かれても困るというものじゃ」
「それもそうですね」
クォンに言われて、王黎は息を吐く。その横で、紀更はクォンに説明した。
「私たち、優大王子から手紙を受け取って、それでここへ来たんです。〝特別な操言士〟が知りたいことは、古の操言士たちが教えてくれる。だから塔へ行ってほしいと手紙には書いてあって。あの、特別な操言士って、たぶん、私のことなんですが……」
「手紙に書いてあった古の操言士というのは、クォンさんとラルーカさんのことですね? あなた方は操言士だし、初代操言士から数えて五世代目、六世代目……ということは、おそらく生きていたのは二百年以上前……まさに古だ」
「さて、古かのぅ? まあ、儂はこのとおり老人の状態じゃがな」
指摘する王黎に、クォンはおちゃらけた。
「あの……私が知りたいことを、お二人は教えてくださるのでしょうか」
紀更は不安と期待の入り混じった目で、クォンとラルーカを交互に見つめる。
二人の見た目は椅子に座っている姿勢だが、その身体はとうの昔に失われていて、椅子にふれることはできない。魂と心だけの存在が、あたかも生きているような人の形をとって、そこに座っているように見えているだけだ。
「ほぉ、ほぉ。さあて、どうかのぅ。儂らは全知全能というわけではないぞ」
「あなたは何を知りたいのですか」
ラルーカの視線が紀更に向く。
「私……私は」
紀更は背筋を伸ばし、ここに来るまでに考えていたことを口にした。
「オリジーアでは、一歳になると《光の儀式》を行い、操言の力を有しているかどうか調べられます。フォスニアにも同じ儀式があるかどうかわからないのですが、私はその《光の儀式》で操言の力はない、と判別されました。でも一年前、私は突然、後天的に操言の力を宿したそうなんです。過去に例がなくて、それで特別な操言士だと呼ばれて……。あの、どうしてだかわかりますか。どうして私は、後天的に操言の力を授かったのでしょうか。フォスニアの操言士に、そういう方はいませんか」
口を開くと、尋ねたい気持ちもそうだが、自分の身の上を聞いてほしい感情もあふれてきた。さらに、考えていたこと以上の疑問が新たに生まれ、紀更は矢継ぎ早に尋ねた。
今まで比較したことなどなかったが、もしかしたらオリジーアでは「特別」なことも、他国では「普通」のことかもしれない。トクベツなどという言葉で線を引かれ、どこか侮蔑的な扱いを受けているが、これが他国なら、そうはならないかもしれない。自分と同じように後天的に操言の力を宿した操言士が、実はいるのかもしれない。
「フォスニアには」
紀更の疑問が止まるのを待ってから、ラルーカは答えた。
「《光の儀式》という、同じ名称のものがあります。中身も同じです。生まれてから一年が経った乳児に対して、操言の力の有無を調べます。操言の力があると判別された者には専門教育が施され、やがて操言士になります」
「国は違っても同じなんですね」
王黎は感心した表情を浮かべた。
「ですが、私の知る限り、あなたのように後天的に力を授かった操言士というのはいません。《光の儀式》の結果が覆った、という話も聞いたことがありません。あなたがフォスニアにいたとしても、あなたのような操言士は異例、特別……そう言われると思います。そして残念ですが、なぜあなたが後天的に操言の力を宿したのか、それは私たちにもわかりません」
「そう……そうですか」
紀更はがっくりと肩を落とした。
一番答えが欲しかった――知りたかった、自分自身のこと。その答えは得られないようだ。
「ですが一人だけ……私たちの祖先、フォスニアの初代女王ザンドラがいかにして操言士になったかという話でよければ、お伝えできます」
「操言士になった?」
ラルーカの言い回しに引っ掛かりを覚えた王黎の眉間に皺が寄った。
紀更は食いつくように身を乗り出して、ラルーカに尋ねた。
「どういうことでしょうか」
「初代操言士の娘ザンドラは、その生涯の途中で操言士になったと伝わっています」
「それって……私と同じ?」
「ほぉ、ほぉ。当時は《光の儀式》がまだなかったようでの、まったく同じかどうかはわからんて。それに、彼女の場合は本当に特別じゃ」
「あなた方の国オリジーアで、フォスニアのことはどのように話されていますか」
「え……えっと」
紀更は口ごもった。
この大陸にある四つの国は、互いに交流がない。しかし、地続きである以上まったく無関係のまま時間が経過するということもないようで、不思議なことに、他国の話が聞こえてくることもある。いい例が、弥生が言っていた「サーディアとフォスニアの間で何かがあった」というような、噂話だ。
それは根拠に乏しい、もしかしたら尾ひれがついて真実からだいぶかけ離れた話なのかもしれない。そのレベルでもいいのなら、フォスニアという国について紀更が聞いたことのある話といえば――。
「――闇の神様ヤオディミスを崇めている、危ない国……。あの、気を悪くしたらすみません。でも、そんな噂話を聞いたことがあります」
紀更は口ごもりながら答えた。
それは王都にいた頃、洗濯屋モニスの店員であるメアリーが口にしていた、フォスニアの噂話だ。メアリーは気味悪いとまで言っていたが、さすがに紀更はそこまで言う気にはなれなかった。クォンとラルーカがすでに死んでいる身とはいえ、自分の国をそんな風に言われて決していい気持ちにはならないだろう。素直に答えてしまったことを、紀更は俯いて後悔した。
しかしラルーカは気を悪くした様子もなく、淡々と返した。
「闇の神様ヤオディミスを崇めていると、なぜ危ない国になるのでしょうか」
「それは……光の神様カオディリヒスと闇の神様ヤオディミスは争って、闇の神様が負けました。勝った光の神様は、オリジーアの初代王や初代操言士に力を与えて、カオディリヒスのその力おかげで、オリジーアという国は発展してきました。だから、負けて消え去った闇の神様を信じるなんて……なんだか、その」
オリジーアでは、光の神様カオディリヒスの存在が重要である。争いに負けて消え去った闇の神様ヤオディミスについては、ほとんど何も語られていない。
先ほど、生物の魂の話にヤオディミスが出てきて紀更は衝撃を受けたが、それもそのはずだ。オリジーアで語られる闇の神様ヤオディミスとは、争いに敗れて消え去った神なのだ。魂を作る役割を持っているなど、にわかには信じられない。
そして、カオディリヒスに負けたヤオディミスを信じて崇めたり奉ったりするなど、オリジーア国民からすれば得体の知れない、不気味で危険な国に思えてならない。
「こんんなにも……違うのですね」
淡々と説明を続けていたラルーカの表情に、初めて感情が表れた。
おずおずと顔を上げた紀更は、無表情に近かったラルーカの顔にありありと落胆、あるいは寂寥感というものがただよっていることに気が付き、戸惑った。やはり自分の国を悪く言われて気分を害してしまっただろうか。
ラルーカは一呼吸置くと、再び無表情で語り出した。
「初代操言士の娘ザンドラは、闇の神様ヤオディミスから力を授かったと伝わっています。その力のおかげで、ザンドラは操言士になったのだと」
「それはザンドラがいくつの時のことなんでしょうか」
王黎は静かな声で尋ねた。
「正確な年齢は伝わっていませんが、おそらくザンドラが十代の頃のことです。ザンドラは闇の神様ヤオディミスから力を授かり、その力のおかげで操言士になり、フォスニアという国を建国しました」
「操言士が作った国……」
紀更がぽつりと呟くと、ラルーカは頷いた。
「そうです。フォスニアは初代操言士の娘、〝操言士ザンドラ〟が作った国なのです」
「ほぉ、ほぉ。つまり、カオディリヒスではなくヤオディミスから授かった力で操言士になった人物と同じ扱いをしてよいのなら、後天的に操言士になったという点でおみゃーさんとザンドラ女王は同じじゃな。ザンドラ女王だけが、おみゃーさんと同じ境遇の操言士と言えるかもしれんのぅ」
クォンがくすくす笑いながら付け加えた。
「闇の神様ヤオディミスから力を授かって操言士になったザンドラ女王。あなたの境遇に、一番近い人物だと思います」
「それを言うなら、初代操言士もですよね」
王黎は呟くように言った。
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