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第03話 海の操言士と不思議な塔
8.嵐(上)
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ジャンク船はいま、明灯器や松明のわずかな灯りだけが頼りだった。特に明灯器は、ゼルヴァイスの職人操言士が作った一品で、弱い明るさだが夜明けまでその明るさが保たれるという、耐久性に優れたものだった。火を光源とする松明は雨風に弱いので、風雨に耐えられる明灯器は月明かりも星明かりも頼りにできないこんな天気の海では命綱になるほど重要なアイテムだ。
「縄がゆるんでるぞ! 巻き直せ!」
横風に吹かれた雨に打たれながら、船乗りたちは甲板を行き来する。強風に煽られた船が沈まないように、そしてこの雨風がやんだあとに再び大きく帆を張れるように、船の維持に努めている。お互いの掛け声がしっかり届くように声を張り上げているため、指示する側もされる側も、まるで怒鳴り合っているようだ。
「甲板に浸水! 手の空いてる奴はかき出せ!」
荒れる波の上を、船は大きく上下に揺れながら進む。時折、左右から波が襲ってきて、今や甲板はびしょ濡れで、いつ乗組員がすべってもおかしくないほどだ。
ゼルヴァイス出発前、雲が出ることは予想されていた。できれば昼間のうちに雲の下に入り、抜けきったところで夜をむかえたかったが、最悪のタイミングで雲の下へ、それも強風と強雨を伴う嵐に飛び込む形になってしまった。
「駄目だ! ヒルダを呼べ!」
波をかぶってもなお、船は沈まずに進む。というより、好き勝手に暴れる風に流されている。丈夫な船体のおかげで、強い波と風がぶつかってきても破損することなく耐えているが、それもいつまでもつかわからない。
船員に呼ばれて、大雨の降りしきる甲板に船内から上ってきたヒルダは、風に飛ばされたり水流に流されたりしないために、船につながれた麻縄を自分の手首に巻き付けた。
「優先順位は!」
強風の音にも負けないぐらい、ヒルダは声を張った。嵐の中では丁寧な会話などしていられない。口を衝いて出てくる言葉は自然と極力短いものや単語ばかりになってくる。
「右舷側面! 次が左舷側面!」
「了解!」
「横風だ! みんな耐えろ!」
ヒルダは集中するために、目を閉じた。雨粒が頬を伝って口の中に入り込んでくるが、構わず口を動かす。
ジャンク船を構成している木版の強度が増すように。隙間に波が入らないように。広く伸ばされた丈夫な一枚の鉄板が、船の右舷側面全体を覆うイメージを浮かべて、誰かに届くような大きな声ではないが、口の中でしっかりと言葉を発して操言の力を使う。そしてその鉄板の守りが可能な限り続くように、さらに言葉を紡いだ。
ヒルダの放つ操言の力は、風雨の中をまるで風も雨も存在していないかのようにふよふよとただよって、船の側面に張り付いていく。その光がひとつ、またひとつとつながって、左右から船を包んだ。
「ヒルダ、強化と持続に手を貸すよ!」
船内から王黎もやって来た。そのやわらかい髪は強風で舞い上げられ、次の瞬間には雨水を吸って重たく湿る。
「ありがとございます! 右舷と左舷に、船を覆って守る鉄の板をイメージしています! 強化は大丈夫だと思いますので、効果の持続を!」
「わかった!」
操言士が別の操言士の施した加護や強化などの効果に手を貸すことは、実は難しい。操言士が頭の中に思い描いたイメージと発した言葉、そのふたつの結び付きの的確さ、強さ、そこに込めた思いなどを、別の操言士が完璧にくみ取ってものにするということが難しいからだ。
言葉で表現しておきながら、表現したいものの真の姿は言葉を発した操言士の中にしか存在しない。目には見えない。それがどんなものなのか想像することはできても、本物のイメージと寸分の狂いもない同一の姿は描けないのだ。
だがヒルダが王黎に頼んだように、ヒルダがイメージして言葉で形にした船の守りの効果が長く続くように、持続時間を伸ばすことは別の操言士にもある程度実現できる。ようはヒルダのイメージが続くようにと、包み込むような形で援護する言葉を紡げばいいのだ。
雨に打たれた王黎の操言ローブが、ぐっしょりと濡れて重くなる。そんなことには一切構わずに、王黎は船を守ろうとしたヒルダの力の効果が続くようにと、自分も言葉を紡いだ。
◆◇◆◇◆
「ヒルダ、来てくれ!」
「怪魔ですか!?」
「いや、船体がもたねえ! 操言の力でなんとかしてくれ!」
「わかりました、すぐに行きます!」
船員に呼ばれて甲板へ向かうヒルダの足音が、客室にいる紀更の耳に届く。
客室というには狭い一室だが、八名が横になれる狭苦しい二段ベッドが四つあった。
船酔いのひどい最美とルーカスは横になるのが楽なようで、ベッドの上に横たわっている。紀更も横になってみたが、直立の態勢の方が少しの差で楽なようだったので、今は下段ベッドのひとつを椅子代わりにして座っていた。
外が激しい嵐であることは、ひどくなった揺れと打ち付ける波音の強さでありありと把握できていた。時折、右へ左へ激しく身体が持っていかれて、何もせずにじっとしていることさえ難しい。
「大丈夫でしょうか」
紀更の呟きは、呼ばれて外に行ったヒルダのことか、そのあとを追った王黎のことか。それともこの船自体のことか。
「海のことは海の者たちに任せておこう」
エリックが紀更の呟きを拾い上げる。船酔いのないエリックは、紀更と同じように下段ベッドに腰掛けて、両腕を組んで静かな顔をしていた。
エリックがいるベッドの上段にはユルゲンが横になっており、彼もまた客室に来てからは黙ったままだ。
(王黎師匠……)
ヒルダが呼ばれて少し経ってから、王黎がそのあとを追った。また怪魔が出現したら、今度は王黎も戦うのだろうか。こんな天気の中でも、怪魔は容赦がない。こちらの都合も天候も関係なく、敵はいつでも襲ってくる。
なぜ怪魔は人を襲うのだろう。斃せば霧散する、普通の生物でない彼らはいったいどこから来るのだろう。なぜ操言の力でないと、太刀打ちできないのだろう。
(私の知りたいこと……)
船は大きく揺らぎ、乗せている物資や荷物が互いにぶつかり、ガタガタとあちこちで不安を煽る音がする。
これからあなたが知ることによって、この世界は大きく動きます。
あなたは変化の渦の中心にいるのです。
あなたの知りたいことは、古の操言士たちが教えてくれるでしょう。
どうか彼らに会いに、塔へ行ってください。
紀更は自分の中の不安を落ち着けるためにも、手紙の内容を思い出して自分の考えに集中した。
(私は何を知りたいの。何のために知りたいの)
思考をフラットにして、自然と思い浮かんでくること――。
まずは自分のことだ。これから先、どんな操言士になりたいのか。自分にできることは何なのか。操言士になって何がしたいのか。
(でもそれは、知りたいことというより自分で考えなきゃいけないことよね)
では、ほかに知りたいこととは?
(どうして私は、後天的に操言の力を宿したの)
ゼルヴァイス城でジャスパーから手紙を受け取った時にも考えたことだ。
(何か理由があるのなら、ちゃんと知りたいわ)
紀更は、「操言士になるしかない」というさだめを受け入れたつもりでいる。操言の力を宿した経緯がほかの操言士とは違うけれども、一人前の操言士を目指したいと今は本心で思っている。後天的に操言の力を宿した理由がどんなものであっても、操言士として生きていくのだというこの思いが変わることはないだろう。
けれど、理由を知らないまま進むよりも、理由を知ったうえで進みたいと思う。理由を明らかにしたところで、自分がこの先どうしたいのかが決まるわけではないけれど。
(それと、言従士のことかな)
言従士の何を知りたいか、具体的には出てこない。だがカタリーナに何か手掛かりを持って帰ると約束した。あの手紙をジャスパーに託した使者。フォスニア王子の遣いの者。果たして彼は操言士なのか。カタリーナは言従士で、カタリーナの操言士はその使者なのか。
(優大王子のことも……)
フォスニア王子と名乗る人物、優大。なぜ彼は、紀更宛にあのような手紙を書いたのだろう。なぜわざわざ、ゼルヴァイス城の城主であるジャスパーに託したのだろう。特別な操言士を塔に誘導したのは、何が狙いなのか。
(それから……怪魔のこと)
なぜ怪魔は人を襲うのか。なぜ光を嫌い、闇を好むのか。どこから何のために現れるのか。なぜ操言の力がないと強い怪魔を斃せないのか。
(怪魔という存在がこの世界から消えることはないのかしら)
怪魔が現れたのは、百年以上前のことだと言われている。それよりも昔にはいなかったはずなのだから、怪魔がいない世界に再び戻ることはできないのだろうか。
(どうしてこの大陸に怪魔がいるの)
果たして、怪魔に存在理由はあるのだろうか。それはたとえば、なぜこの世界に人間という存在がいるのだろうとか、なぜ私は生まれたのだろうとか、そういう疑問と同じで、考えたところで明確な理由などないものなのだろうか。
(わからない……でも知りたい)
もしも見習い操言士にならなかったら、きっと自分はこんな風に何かを深く考えることもなく、実家の店を手伝うという形でなんとなく働いていただろう。あまり意識したことはなかったが、いつかなんとなく誰かと結婚して子供を産んで、なんとなく普通に、王都で生き続けただろう。王都以外の都市部のこともこの世界のことも、何も気にかけないままで。薄く弱い意志のまま、ぬるま湯に流されるように。
だが、そんな生き方ではもういられない。
自分は操言の力を宿している者だ。一人前の操言士になって、オリジーアに生きる人々のためにできることをしたい。そのためにも、もっと多くのことを知りたい。それが今の自分の意志だ。
「縄がゆるんでるぞ! 巻き直せ!」
横風に吹かれた雨に打たれながら、船乗りたちは甲板を行き来する。強風に煽られた船が沈まないように、そしてこの雨風がやんだあとに再び大きく帆を張れるように、船の維持に努めている。お互いの掛け声がしっかり届くように声を張り上げているため、指示する側もされる側も、まるで怒鳴り合っているようだ。
「甲板に浸水! 手の空いてる奴はかき出せ!」
荒れる波の上を、船は大きく上下に揺れながら進む。時折、左右から波が襲ってきて、今や甲板はびしょ濡れで、いつ乗組員がすべってもおかしくないほどだ。
ゼルヴァイス出発前、雲が出ることは予想されていた。できれば昼間のうちに雲の下に入り、抜けきったところで夜をむかえたかったが、最悪のタイミングで雲の下へ、それも強風と強雨を伴う嵐に飛び込む形になってしまった。
「駄目だ! ヒルダを呼べ!」
波をかぶってもなお、船は沈まずに進む。というより、好き勝手に暴れる風に流されている。丈夫な船体のおかげで、強い波と風がぶつかってきても破損することなく耐えているが、それもいつまでもつかわからない。
船員に呼ばれて、大雨の降りしきる甲板に船内から上ってきたヒルダは、風に飛ばされたり水流に流されたりしないために、船につながれた麻縄を自分の手首に巻き付けた。
「優先順位は!」
強風の音にも負けないぐらい、ヒルダは声を張った。嵐の中では丁寧な会話などしていられない。口を衝いて出てくる言葉は自然と極力短いものや単語ばかりになってくる。
「右舷側面! 次が左舷側面!」
「了解!」
「横風だ! みんな耐えろ!」
ヒルダは集中するために、目を閉じた。雨粒が頬を伝って口の中に入り込んでくるが、構わず口を動かす。
ジャンク船を構成している木版の強度が増すように。隙間に波が入らないように。広く伸ばされた丈夫な一枚の鉄板が、船の右舷側面全体を覆うイメージを浮かべて、誰かに届くような大きな声ではないが、口の中でしっかりと言葉を発して操言の力を使う。そしてその鉄板の守りが可能な限り続くように、さらに言葉を紡いだ。
ヒルダの放つ操言の力は、風雨の中をまるで風も雨も存在していないかのようにふよふよとただよって、船の側面に張り付いていく。その光がひとつ、またひとつとつながって、左右から船を包んだ。
「ヒルダ、強化と持続に手を貸すよ!」
船内から王黎もやって来た。そのやわらかい髪は強風で舞い上げられ、次の瞬間には雨水を吸って重たく湿る。
「ありがとございます! 右舷と左舷に、船を覆って守る鉄の板をイメージしています! 強化は大丈夫だと思いますので、効果の持続を!」
「わかった!」
操言士が別の操言士の施した加護や強化などの効果に手を貸すことは、実は難しい。操言士が頭の中に思い描いたイメージと発した言葉、そのふたつの結び付きの的確さ、強さ、そこに込めた思いなどを、別の操言士が完璧にくみ取ってものにするということが難しいからだ。
言葉で表現しておきながら、表現したいものの真の姿は言葉を発した操言士の中にしか存在しない。目には見えない。それがどんなものなのか想像することはできても、本物のイメージと寸分の狂いもない同一の姿は描けないのだ。
だがヒルダが王黎に頼んだように、ヒルダがイメージして言葉で形にした船の守りの効果が長く続くように、持続時間を伸ばすことは別の操言士にもある程度実現できる。ようはヒルダのイメージが続くようにと、包み込むような形で援護する言葉を紡げばいいのだ。
雨に打たれた王黎の操言ローブが、ぐっしょりと濡れて重くなる。そんなことには一切構わずに、王黎は船を守ろうとしたヒルダの力の効果が続くようにと、自分も言葉を紡いだ。
◆◇◆◇◆
「ヒルダ、来てくれ!」
「怪魔ですか!?」
「いや、船体がもたねえ! 操言の力でなんとかしてくれ!」
「わかりました、すぐに行きます!」
船員に呼ばれて甲板へ向かうヒルダの足音が、客室にいる紀更の耳に届く。
客室というには狭い一室だが、八名が横になれる狭苦しい二段ベッドが四つあった。
船酔いのひどい最美とルーカスは横になるのが楽なようで、ベッドの上に横たわっている。紀更も横になってみたが、直立の態勢の方が少しの差で楽なようだったので、今は下段ベッドのひとつを椅子代わりにして座っていた。
外が激しい嵐であることは、ひどくなった揺れと打ち付ける波音の強さでありありと把握できていた。時折、右へ左へ激しく身体が持っていかれて、何もせずにじっとしていることさえ難しい。
「大丈夫でしょうか」
紀更の呟きは、呼ばれて外に行ったヒルダのことか、そのあとを追った王黎のことか。それともこの船自体のことか。
「海のことは海の者たちに任せておこう」
エリックが紀更の呟きを拾い上げる。船酔いのないエリックは、紀更と同じように下段ベッドに腰掛けて、両腕を組んで静かな顔をしていた。
エリックがいるベッドの上段にはユルゲンが横になっており、彼もまた客室に来てからは黙ったままだ。
(王黎師匠……)
ヒルダが呼ばれて少し経ってから、王黎がそのあとを追った。また怪魔が出現したら、今度は王黎も戦うのだろうか。こんな天気の中でも、怪魔は容赦がない。こちらの都合も天候も関係なく、敵はいつでも襲ってくる。
なぜ怪魔は人を襲うのだろう。斃せば霧散する、普通の生物でない彼らはいったいどこから来るのだろう。なぜ操言の力でないと、太刀打ちできないのだろう。
(私の知りたいこと……)
船は大きく揺らぎ、乗せている物資や荷物が互いにぶつかり、ガタガタとあちこちで不安を煽る音がする。
これからあなたが知ることによって、この世界は大きく動きます。
あなたは変化の渦の中心にいるのです。
あなたの知りたいことは、古の操言士たちが教えてくれるでしょう。
どうか彼らに会いに、塔へ行ってください。
紀更は自分の中の不安を落ち着けるためにも、手紙の内容を思い出して自分の考えに集中した。
(私は何を知りたいの。何のために知りたいの)
思考をフラットにして、自然と思い浮かんでくること――。
まずは自分のことだ。これから先、どんな操言士になりたいのか。自分にできることは何なのか。操言士になって何がしたいのか。
(でもそれは、知りたいことというより自分で考えなきゃいけないことよね)
では、ほかに知りたいこととは?
(どうして私は、後天的に操言の力を宿したの)
ゼルヴァイス城でジャスパーから手紙を受け取った時にも考えたことだ。
(何か理由があるのなら、ちゃんと知りたいわ)
紀更は、「操言士になるしかない」というさだめを受け入れたつもりでいる。操言の力を宿した経緯がほかの操言士とは違うけれども、一人前の操言士を目指したいと今は本心で思っている。後天的に操言の力を宿した理由がどんなものであっても、操言士として生きていくのだというこの思いが変わることはないだろう。
けれど、理由を知らないまま進むよりも、理由を知ったうえで進みたいと思う。理由を明らかにしたところで、自分がこの先どうしたいのかが決まるわけではないけれど。
(それと、言従士のことかな)
言従士の何を知りたいか、具体的には出てこない。だがカタリーナに何か手掛かりを持って帰ると約束した。あの手紙をジャスパーに託した使者。フォスニア王子の遣いの者。果たして彼は操言士なのか。カタリーナは言従士で、カタリーナの操言士はその使者なのか。
(優大王子のことも……)
フォスニア王子と名乗る人物、優大。なぜ彼は、紀更宛にあのような手紙を書いたのだろう。なぜわざわざ、ゼルヴァイス城の城主であるジャスパーに託したのだろう。特別な操言士を塔に誘導したのは、何が狙いなのか。
(それから……怪魔のこと)
なぜ怪魔は人を襲うのか。なぜ光を嫌い、闇を好むのか。どこから何のために現れるのか。なぜ操言の力がないと強い怪魔を斃せないのか。
(怪魔という存在がこの世界から消えることはないのかしら)
怪魔が現れたのは、百年以上前のことだと言われている。それよりも昔にはいなかったはずなのだから、怪魔がいない世界に再び戻ることはできないのだろうか。
(どうしてこの大陸に怪魔がいるの)
果たして、怪魔に存在理由はあるのだろうか。それはたとえば、なぜこの世界に人間という存在がいるのだろうとか、なぜ私は生まれたのだろうとか、そういう疑問と同じで、考えたところで明確な理由などないものなのだろうか。
(わからない……でも知りたい)
もしも見習い操言士にならなかったら、きっと自分はこんな風に何かを深く考えることもなく、実家の店を手伝うという形でなんとなく働いていただろう。あまり意識したことはなかったが、いつかなんとなく誰かと結婚して子供を産んで、なんとなく普通に、王都で生き続けただろう。王都以外の都市部のこともこの世界のことも、何も気にかけないままで。薄く弱い意志のまま、ぬるま湯に流されるように。
だが、そんな生き方ではもういられない。
自分は操言の力を宿している者だ。一人前の操言士になって、オリジーアに生きる人々のためにできることをしたい。そのためにも、もっと多くのことを知りたい。それが今の自分の意志だ。
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