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第03話 海の操言士と不思議な塔
7.海上戦(下)
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船尾の方ではエリックが腕を組んで船の進行方向と逆の海面を見ていたが、時折振り向いては護衛対象である紀更の様子をうかがっている。
「ヒルダが言ったように、横になった方がいいんじゃねぇのか」
ユルゲンにそう言われたが、紀更は静かに首を横に振った。
確かに、胃の中から込み上げてくるものは、横になればいささかましになる気がする。けれども今はもう少しここにいて、すぐ真横に聞こえる波の音と潮風を感じていたかった。先ほどのヒルダの姿に感銘を受けると同時に、自分の幼さに対して生まれた無力感を受け止めるためにも。
「出発前――」
紀更が動こうとしないので、ユルゲンも無為の時間に付き合うことにしたらしい。紀更の背をなでる手を止めて、空を仰ぎながら紀更に話題を振った。
「――よくあのお転婆お嬢様を止められたな」
「カタリーナさんですか」
「ああ。なんでカタリーナの気持ちに寄り添うことができたんだ?」
カタリーナの心の中を正確に理解することはできずとも、とても強い気持ちを彼女が持っていたことは把握するに難くない。だがカタリーナを同行させる理由は紀更たちにはなかった。そのことを理屈で説明したところで、あれだけ自分も塔に行きたいと強く感情的になっていた彼女の心に響くことはおそらくなかっただろう。
あの局面でカタリーナの気持ちを落ち着かせられたのは、ひとえに紀更が彼女の心に寄り添ったからだ。手紙の使者の詳細を求めるカタリーナの心を、紀更は一人ぼっちにさせなかった。だから彼女は紀更を信じて引き下がったのだ。
「それは……」
ユルゲンの問いに答えることはできる。
カタリーナが抱えているであろう、痛みや焦燥。普段は無口な最美が教えてくれた、言従士としての感覚。ふと痛む胸、それは紀更自身にも覚えのあるもの。
カタリーナの心を覆い尽くしているその焦りやはがゆさを、ほんのわずかであっても紀更には理解できたから、きっと彼女は紀更を信じてくれたのだ。しかしそれをユルゲンに説明することは、なぜだかためらわれた。カタリーナが言従士かもしれないということと、現に言従士である最美の心に秘められた静かで熱い思い。それらは自分が第三者に気軽に披露していいものではないような気がした。
「ユルゲンさんが探しているものって……それは人ですか」
紀更はユルゲンの問いには答えず、その横顔に視線を向けて話題を変えた。
ユルゲンの、毛先がツンとした黒髪。三白眼で話しかけづらい印象を与える、あまり朗らかとはいえない人相。仏頂面で怒っているように見えるが、実は意外と、その仏頂面の下ではぼうっとしていることがある。
彼の青い瞳は紀更をとらえ、しばし無言で見つめたのち、再び空に向けられた。
「そうだな。そう問われればそうな気もするし」
「そうじゃない気も?」
質問に答えなかった紀更に不満を表すことはなく、ユルゲンは落ち着いた声で続けた。
「わからん。ずっともやもやしていたのは確かなんだ。〝それ〟を見つけないといけない……そう焦っていた。でも最近は落ち着いている。前ほど焦ってはいない。言い換えれば、何を見つけるべきなのか、何を探していたのか、わからなくなっちまった」
それは良いことなのか、悪いことなのか。紀更には判断ができかねる。
最美が自分の操言士を求めたように。カタリーナが自分の操言士を求めているように。ユルゲンが探している〝それ〟は、己の唯一無二の操言士ではないか。実はユルゲンは、言従士なのではないか。
紀更はふとそう思ったが、それは思い違いかもしれない。カタリーナのあの必死さを思えば、自分の操言士を探し求めているのならこんな風に落ち着いてはいられないだろう。
「カタリーナぐらい必死に、自分がいま欲しているものがわかったらある意味楽かもしれねぇな。俺の現状は、頂上が見えない登山をしているようなもんだ。どこにゴールがあるか、それがはっきりしていないとどの道を歩いたらいいかもわからん。カタリーナには頂上というゴールが見えていて、今の俺には見えない」
「ユルゲンさんは私たちと一緒にいて、それでいいのでしょうか」
ユルゲンの表情が曇ったので、紀更はふと心配になった。
ユルゲンが紀更たちに同行しているのは、彼の意思だ。
――あんたらと一緒に行けば、俺の目的が果たせる気がしてな。
水の村レイトでそう彼が言ったから、今日までユルゲンは共にいる。あるのかどうか不確かな謎の塔を目指し、危険と隣り合わせの海にまで来てしまっている。
「ユルゲンさんの目的は……探し物は、私たちの旅に同行することで本当に見つかるんでしょうか」
しかしこうして共にいても、ユルゲンの探し物はいまだに見つからない。ユルゲンは傭兵のカンだと言ったが、本当に探し物を見つけたいのなら、紀更たちとは違う別の道を進むべきではないだろうか。この祈聖石巡礼の旅に付き合わせることは、彼の本来の目的を阻害しているのではないだろうか。
「そうだな」
紀更に問われたユルゲンは、思案顔になる。
少し苦しそうに思い悩むユルゲンのその表情を見て、紀更はちくりと胸が痛んだ。
もしもユルゲンが、「目的を達成できないからここまでだ」と言って去ってしまったら。自分で訊いておきながら、その瞬間を想像して紀更は急に怖くなった。
彼はいま、悩んでいるのか考えているのか。それなら何を? 別れを告げる言葉やそのタイミングを?
紀更はもう一度自分の船酔いを忘れそうなほど、名前のわからない気持ちに圧倒された。ユルゲンから放たれるかもしれない言葉が、怖くて仕方がない。もしもここまでだと言われたら。彼と決別することになったら――。
(――どうしよう)
不安に揺れる紀更の瞳。
しかしユルゲンの発した言葉は、紀更の想像とは違っていた。
「俺の道も、俺のうしろにできるんだろうな」
「え?」
ユルゲンの意図がわからず、紀更は小首をかしげた。
ユルゲンは紀更を見つめる目を少しだけ細めて、小さく笑う。
「どうしたらいいか、どこに行けば正解か。それは俺にもわからん。でもいいんだ。今は紀更……たちと一緒にいさせてもらう。そうしてできた俺の道は、いつかちゃんとゴールにたどり着く。そんな風に信じてみるさ」
「…………」
「どうした? また吐くか?」
「いえ……大丈夫、です……だい、じょうぶ」
安心した。心がほっとして、紀更の身体から力が抜ける。
(まだ……いいんだ)
ユルゲンは離れていかない。まだ一緒にいてくれる。
それがどうしてこんなにも安心するのか。嬉しいのか。
紀更は慣れない潮風のしょっぱさも気にならないほど、満たされてあたたかい気持ちになった。
朝早くにゼルヴァイスの港を出発したジャンク船は、風が少し弱まってしまったので想定よりも速度が出なかった。その後も幾度か怪魔スミエルの大群に襲われたが、それでも塔があるという北西の方角へ向かって、サキトス湾の入り口を船は順調に進んでいた。
同行する操言士としてヒルダが選ばれた理由は、海上における対怪魔戦に慣れているだけでなく、彼女がここ二ヶ月、いついかなるときでも塔が見える人物だからだった。水平線に分厚い雲がかかり始めてからも彼女の目には塔がはっきりと見えているらしく、船の進路が塔に向かっているかどうか、ヒルダは航海士たちと何度か確認をしていた。
空気が変わったのは、西の水平線に太陽が入り始め、徐々に東の空が暗くなってきた頃のこと。塔が建っていると思われる大陸北西のラッツ半島の先端に向かって、いやな風が吹き始めた。
水分を含んだ重い風。それなのに、やけに強く吹く。マストの張りが強張り、風に怯えているように見えた。
「これは……来ますね」
船首から空を見上げるヒルダは、重々しい声で呟いた。近くにいた王黎とエリックが、不安の色を顔に滲ませる。
「嵐か?」
「はい。強い風と雨……波も荒れると思います」
天候と船の進路については、船尾の方で航海士と船乗りたちが話し合っている。ヒルダは航海士ではないが、毎日ゼルヴァイスのどれかの船に乗って海に出ているため、空模様が少し読めるようだ。
「嵐が発生するとしても、もっと遠くで発生する予想だったのに……王黎さんたちは船内にいてください。どれくらい天候が荒れるのかわかりませんが、もしかしたら波をかぶるかもしれません。甲板は危険です」
「わかった。そうさせてもらうよ」
ただでさえ船には素人の紀更たち一行だ。強風や強雨が来る見込みなら、おとなしく安全な場所で丸まっていた方が、玄人たちの邪魔にならないだろう。
王黎は灰色の雲で覆われ始めた空に向かって、右手を大きく振り上げた。その動きが見えたらしく、上空を飛んでいた最美が優雅に弧を描きながら下りてきて、人型の姿になって甲板の上に立つ。
「最美、嵐が来るみたいだ。船酔いがつらいだろうけど船の中にいよう」
「はい、我が君」
最美は王黎の言うことにおとなしく従うが、その表情はどことなく硬い。エリックに最美の胸中は読めないが、たとえ嵐が来るとしても、船酔いする船の上よりも自力で空を飛び続けることの方を選択したいのが本音なのだろう。
そうして三人は船内へ下りて、すでにルーカスと紀更、ユルゲンがくつろいでいる狭い客室に向かった。
それから太陽が完全に沈み、空は一気に明るさを失った。空一面が雲に覆われているため、月も星も見えない。日光を反射して眩しく輝いていた海も暗くなり、船は文字通り闇の中を進むことになった。
「ヒルダが言ったように、横になった方がいいんじゃねぇのか」
ユルゲンにそう言われたが、紀更は静かに首を横に振った。
確かに、胃の中から込み上げてくるものは、横になればいささかましになる気がする。けれども今はもう少しここにいて、すぐ真横に聞こえる波の音と潮風を感じていたかった。先ほどのヒルダの姿に感銘を受けると同時に、自分の幼さに対して生まれた無力感を受け止めるためにも。
「出発前――」
紀更が動こうとしないので、ユルゲンも無為の時間に付き合うことにしたらしい。紀更の背をなでる手を止めて、空を仰ぎながら紀更に話題を振った。
「――よくあのお転婆お嬢様を止められたな」
「カタリーナさんですか」
「ああ。なんでカタリーナの気持ちに寄り添うことができたんだ?」
カタリーナの心の中を正確に理解することはできずとも、とても強い気持ちを彼女が持っていたことは把握するに難くない。だがカタリーナを同行させる理由は紀更たちにはなかった。そのことを理屈で説明したところで、あれだけ自分も塔に行きたいと強く感情的になっていた彼女の心に響くことはおそらくなかっただろう。
あの局面でカタリーナの気持ちを落ち着かせられたのは、ひとえに紀更が彼女の心に寄り添ったからだ。手紙の使者の詳細を求めるカタリーナの心を、紀更は一人ぼっちにさせなかった。だから彼女は紀更を信じて引き下がったのだ。
「それは……」
ユルゲンの問いに答えることはできる。
カタリーナが抱えているであろう、痛みや焦燥。普段は無口な最美が教えてくれた、言従士としての感覚。ふと痛む胸、それは紀更自身にも覚えのあるもの。
カタリーナの心を覆い尽くしているその焦りやはがゆさを、ほんのわずかであっても紀更には理解できたから、きっと彼女は紀更を信じてくれたのだ。しかしそれをユルゲンに説明することは、なぜだかためらわれた。カタリーナが言従士かもしれないということと、現に言従士である最美の心に秘められた静かで熱い思い。それらは自分が第三者に気軽に披露していいものではないような気がした。
「ユルゲンさんが探しているものって……それは人ですか」
紀更はユルゲンの問いには答えず、その横顔に視線を向けて話題を変えた。
ユルゲンの、毛先がツンとした黒髪。三白眼で話しかけづらい印象を与える、あまり朗らかとはいえない人相。仏頂面で怒っているように見えるが、実は意外と、その仏頂面の下ではぼうっとしていることがある。
彼の青い瞳は紀更をとらえ、しばし無言で見つめたのち、再び空に向けられた。
「そうだな。そう問われればそうな気もするし」
「そうじゃない気も?」
質問に答えなかった紀更に不満を表すことはなく、ユルゲンは落ち着いた声で続けた。
「わからん。ずっともやもやしていたのは確かなんだ。〝それ〟を見つけないといけない……そう焦っていた。でも最近は落ち着いている。前ほど焦ってはいない。言い換えれば、何を見つけるべきなのか、何を探していたのか、わからなくなっちまった」
それは良いことなのか、悪いことなのか。紀更には判断ができかねる。
最美が自分の操言士を求めたように。カタリーナが自分の操言士を求めているように。ユルゲンが探している〝それ〟は、己の唯一無二の操言士ではないか。実はユルゲンは、言従士なのではないか。
紀更はふとそう思ったが、それは思い違いかもしれない。カタリーナのあの必死さを思えば、自分の操言士を探し求めているのならこんな風に落ち着いてはいられないだろう。
「カタリーナぐらい必死に、自分がいま欲しているものがわかったらある意味楽かもしれねぇな。俺の現状は、頂上が見えない登山をしているようなもんだ。どこにゴールがあるか、それがはっきりしていないとどの道を歩いたらいいかもわからん。カタリーナには頂上というゴールが見えていて、今の俺には見えない」
「ユルゲンさんは私たちと一緒にいて、それでいいのでしょうか」
ユルゲンの表情が曇ったので、紀更はふと心配になった。
ユルゲンが紀更たちに同行しているのは、彼の意思だ。
――あんたらと一緒に行けば、俺の目的が果たせる気がしてな。
水の村レイトでそう彼が言ったから、今日までユルゲンは共にいる。あるのかどうか不確かな謎の塔を目指し、危険と隣り合わせの海にまで来てしまっている。
「ユルゲンさんの目的は……探し物は、私たちの旅に同行することで本当に見つかるんでしょうか」
しかしこうして共にいても、ユルゲンの探し物はいまだに見つからない。ユルゲンは傭兵のカンだと言ったが、本当に探し物を見つけたいのなら、紀更たちとは違う別の道を進むべきではないだろうか。この祈聖石巡礼の旅に付き合わせることは、彼の本来の目的を阻害しているのではないだろうか。
「そうだな」
紀更に問われたユルゲンは、思案顔になる。
少し苦しそうに思い悩むユルゲンのその表情を見て、紀更はちくりと胸が痛んだ。
もしもユルゲンが、「目的を達成できないからここまでだ」と言って去ってしまったら。自分で訊いておきながら、その瞬間を想像して紀更は急に怖くなった。
彼はいま、悩んでいるのか考えているのか。それなら何を? 別れを告げる言葉やそのタイミングを?
紀更はもう一度自分の船酔いを忘れそうなほど、名前のわからない気持ちに圧倒された。ユルゲンから放たれるかもしれない言葉が、怖くて仕方がない。もしもここまでだと言われたら。彼と決別することになったら――。
(――どうしよう)
不安に揺れる紀更の瞳。
しかしユルゲンの発した言葉は、紀更の想像とは違っていた。
「俺の道も、俺のうしろにできるんだろうな」
「え?」
ユルゲンの意図がわからず、紀更は小首をかしげた。
ユルゲンは紀更を見つめる目を少しだけ細めて、小さく笑う。
「どうしたらいいか、どこに行けば正解か。それは俺にもわからん。でもいいんだ。今は紀更……たちと一緒にいさせてもらう。そうしてできた俺の道は、いつかちゃんとゴールにたどり着く。そんな風に信じてみるさ」
「…………」
「どうした? また吐くか?」
「いえ……大丈夫、です……だい、じょうぶ」
安心した。心がほっとして、紀更の身体から力が抜ける。
(まだ……いいんだ)
ユルゲンは離れていかない。まだ一緒にいてくれる。
それがどうしてこんなにも安心するのか。嬉しいのか。
紀更は慣れない潮風のしょっぱさも気にならないほど、満たされてあたたかい気持ちになった。
朝早くにゼルヴァイスの港を出発したジャンク船は、風が少し弱まってしまったので想定よりも速度が出なかった。その後も幾度か怪魔スミエルの大群に襲われたが、それでも塔があるという北西の方角へ向かって、サキトス湾の入り口を船は順調に進んでいた。
同行する操言士としてヒルダが選ばれた理由は、海上における対怪魔戦に慣れているだけでなく、彼女がここ二ヶ月、いついかなるときでも塔が見える人物だからだった。水平線に分厚い雲がかかり始めてからも彼女の目には塔がはっきりと見えているらしく、船の進路が塔に向かっているかどうか、ヒルダは航海士たちと何度か確認をしていた。
空気が変わったのは、西の水平線に太陽が入り始め、徐々に東の空が暗くなってきた頃のこと。塔が建っていると思われる大陸北西のラッツ半島の先端に向かって、いやな風が吹き始めた。
水分を含んだ重い風。それなのに、やけに強く吹く。マストの張りが強張り、風に怯えているように見えた。
「これは……来ますね」
船首から空を見上げるヒルダは、重々しい声で呟いた。近くにいた王黎とエリックが、不安の色を顔に滲ませる。
「嵐か?」
「はい。強い風と雨……波も荒れると思います」
天候と船の進路については、船尾の方で航海士と船乗りたちが話し合っている。ヒルダは航海士ではないが、毎日ゼルヴァイスのどれかの船に乗って海に出ているため、空模様が少し読めるようだ。
「嵐が発生するとしても、もっと遠くで発生する予想だったのに……王黎さんたちは船内にいてください。どれくらい天候が荒れるのかわかりませんが、もしかしたら波をかぶるかもしれません。甲板は危険です」
「わかった。そうさせてもらうよ」
ただでさえ船には素人の紀更たち一行だ。強風や強雨が来る見込みなら、おとなしく安全な場所で丸まっていた方が、玄人たちの邪魔にならないだろう。
王黎は灰色の雲で覆われ始めた空に向かって、右手を大きく振り上げた。その動きが見えたらしく、上空を飛んでいた最美が優雅に弧を描きながら下りてきて、人型の姿になって甲板の上に立つ。
「最美、嵐が来るみたいだ。船酔いがつらいだろうけど船の中にいよう」
「はい、我が君」
最美は王黎の言うことにおとなしく従うが、その表情はどことなく硬い。エリックに最美の胸中は読めないが、たとえ嵐が来るとしても、船酔いする船の上よりも自力で空を飛び続けることの方を選択したいのが本音なのだろう。
そうして三人は船内へ下りて、すでにルーカスと紀更、ユルゲンがくつろいでいる狭い客室に向かった。
それから太陽が完全に沈み、空は一気に明るさを失った。空一面が雲に覆われているため、月も星も見えない。日光を反射して眩しく輝いていた海も暗くなり、船は文字通り闇の中を進むことになった。
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