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第03話 海の操言士と不思議な塔
5.塔とお嬢様(中)
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「あたしはここの生まれです。小さい頃から、海の向こうの塔は見えていました。でも毎日ではなくて、見えたり見えなかったり……一ヶ月以上見えなかったこともあります。それは操言士じゃない友人たちも同じでした」
「それ自体はそんなに珍しいことじゃないよね? そんなに混乱することかな」
「あの……あたし、操言院の修了試験に合格して、二ヶ月ほど前にゼルヴァイスに戻ってきたんです」
「新人さんか」
王黎の予想は当たっていた。
「実は港で皆さんをお見かけした時、紀更さんのことはすぐわかりました。〝特別な操言士〟だ、って。ここ一年、操言院ではずっと話題でしたし、操言院で姿を見かけたこともあります。ただお話ししたことがなかったので……すみません、よそよそしくて」
「あ、謝らないでください。何も気にしてませんから」
ヒルダがとても申し訳なさそうな表情をするので、紀更もなぜか申し訳なくなってしまい、なだめるように無理に笑顔を作った。
操言院で見かけたことがあっても互いに話をしたことがなかったのなら、先ほどの港での出会いが初対面ということになるだろう。ヒルダがよそよそしい態度をとるのは不自然なことではない。
「それで、ゼルヴァイスに戻ってきてから塔に関係する何かがあったのかい?」
それた話を王黎が軌道修正する。ヒルダは続けた。
「はい。今までは、どんなに晴れていても見えない日が普通にありました。でもゼルヴァイスに戻ってからのここ二ヶ月、毎日必ず見えるんです。ひどい雨の日も、曇り空の向こうでまるで光っているみたいに」
「それがキミを混乱させている原因? でも操言院に行く前だって見えていたんだよね?」
「それはそうなんですけど……」
「うーん……ねえ、じゃあ、混乱って? 核心的なことを知りたいんだよねえ、僕ら」
なかなか根本的な話題に触れようとしないヒルダに、王黎がしびれを切らす。
話さないという選択肢はないと悟り、ヒルダは最後のためらいを呑み込んだ。
「夢で……誰かが言うんです。塔に行きたがっている操言士がいるから力になれって」
「それって……」
紀更たちは困惑した表情で互いの顔を見やった。
「ここ最近、ずっとその夢を見るんです。誰なのかわからないけど、最初は聞こえにくくて、でも段々はっきりしてきて」
「なるほど。その夢のとおり、〝塔に行きたがっている操言士〟の僕らが現れたから、キミは混乱したわけだ」
「はい」
ヒルダは困ったような申し訳なさそうな表情で頷いた。
「あたし、わからないんです。なんで自分がそんな夢を見てるのか……それに、あの……どうしてあなた方があの塔に行きたいのか」
「それは……まあ、ちょっとわけありでねえ」
王黎はすべてをごまかすように曖昧に笑った。さすがに、「塔へ行くように書かれたフォスニア王子からの手紙を受け取ったから」などとは言えなかった。
「あの……本当に塔に行きたいんですか。だって、あれは見えたり見えなかったり……本当にあるかどうか、不確かなんですよ。誰も行ったことはなくて……遠いですし、海は危険ですし」
「それでも行きたいんです」
戸惑いながら言葉を重ねるヒルダにはっきりと断言したのは紀更だった。
「理由は……ごめんなさい、詳しくは話せないんですけど……でもその塔にどうしても行きたいんです」
「でも……っ」
ヒルダは少し非難がましい表情になった。
ヒルダにしてみれば、王都から来たというこの一行は海のことを知らない。何もわかっていない。まったく揺れもしない大地の上を馬に乗って、確実に見えているゼルヴァイス城を目指して進むのとはわけが違うのだ。
「ヒルダ、キミは気にしなくていいよ」
王黎はふう、と息を吐いてリラックスすると、優しい声でヒルダに言った。
「キミは夢の中で、塔に行きたい操言士、つまり僕らのことだと思うんだけど、僕らの力になれと言われた。だけど律儀にその夢に従う必要はない。僕らは僕らで、どうにかして塔に行くよ」
「塔に行くって……あの塔は存在しないかもしれないんですよ? 行くとしても海を越えなきゃいけない……どうやって行くつもりなんですか」
「いまジャスパーさんに船を用意してもらっているところだよ」
「城主様に?」
笑いながら答える王黎とは対照的に、ヒルダはくしゃりと顔をゆがめた。
「だめです! あの塔には誰も行けません! 過去に何度か、あの塔を目指した人たちがいた……でもその誰もが塔にはたどり着けなかった……。ゼルヴァイスの人ならみんな知ってます。城主様だって知ってるはずなのに」
「確かにジャスパーさんもそう言ってたけどねえ」
王黎はぽりぽりと頬を指でかく。
王黎が真剣に話を聞いてくれていないようなので、ヒルダは重い口を開いた。
「あたしの父は船乗りでした。たまにあの塔が見えて、とても気にしていました」
重苦しいヒルダの声を気にしながら、紀更はヒルダの話に耳をかたむける。
「父もあの塔を目指したんです……船乗りの仲間と、操言士だった母も一緒に何人かで……。でも塔にはたどり着けなかった……。父のわがままのせいで、同船した母は一人怪魔スミエルと戦い続けて、船の上で死にました」
「っ……」
ヒルダが口にした悲しい事実に、紀更の表情が固まる。それでもヒルダは続けた。
「母を死なせたことを、父はとても後悔しました。あたしは小さくてよく憶えていないけど……後悔して、憔悴して、覇気のなくなった父は、仕事で海に出た際に運悪く嵐に遭って船ごと海に消えました。あたしの両親はあの塔に……海に奪われたんです」
「それは……悪かったね」
さすがに王黎も表情を暗くして謝った。
知らなかったとはいえ、そんな過去を持つヒルダに塔について無遠慮に尋ねたことは、良い対応ではなかっただろう。
「あの塔を目指した人はみんな死んじゃう……だからだめです」
沈痛なヒルダの声で、室内の空気がどんよりと淀む。
しばらく絶望的な沈黙が場を支配したが、ずっと黙っていたユルゲンが確信めいた低い声でそれを打ち破った。
「みんなじゃないだろ」
ヒルダはちらっとユルゲンを見やったが、ユルゲンの不愛想な表情が怖くてすぐに視線をそらした。そんなヒルダに構わずユルゲンは続けた。
「塔を目指して海に出た奴らは、必ず誰かしらが生きて帰ってきたはずだ。そうでなきゃ、〝塔にたどり着けなかった〟という事実を持ち帰れねぇ。お前の親父はその一人だろ」
「そうですが……」
「何人が塔を目指したのか知らんが、少なくとも、同時に旅立ったパーティが全滅したことはないんだろ。塔のせいでみんなが死ぬ、なんてことはないはずだ」
「……おっしゃるとおりです」
ヒルダは不本意ながらも頷いた。
「あたしの父だけじゃない。あの塔の正体を知るため、海に出る人は何人もいました。一緒に海を出た人たちが誰一人帰ってこなかった、ということは確かにないそうです。あたしを育ててくれた祖母も言っていました。途中で嵐に遭ったり、妙な風が吹いたりして、塔にはたどり着けないし、船から投げ出されてそのまま行方不明になってしまった人もいる……でも全滅したことはない……必ず何人かが生きて戻り、塔にたどり着けなかった、という事実を語ったのだと」
「う~ん……なるほどねえ」
「あの塔はきっと、サーディアがオリジーアを攻めるための罠か何か……得体の知れない危険な場所なんです」
ヒルダは悲壮な表情を浮かべた。
紀更は、腰鞄の中にしまった手紙の文面を思い出す。
あなたの知りたいことは、古の操言士たちが教えてくれるでしょう。
どうか彼らに会いに、塔へ行ってください。
塔には「古の操言士」とやらがいる。つまり得体の知れない「塔」には、操言士がなんらかの形で関わっているということだ。見えたり見えなかったりするのも、もしかしたら操言の力によるものなのかもしれない。
(私に操言の力が宿った理由……その人たちなら、知っているかもしれない)
ヒルダは、「サーディアがオリジーアを攻めるための罠か何か」だと言うが、果たして塔は、罠として何かうまく機能しているだろうか。見えたり見えなかったりする、そんなまどろっこしい仕掛けで、サーディアはどう優位に立てるというのだろうか。ヒルダのその考えには同意できそうになかった。
サーディアの罠かどうかよりも、紀更にとっては、塔で得られるかもしれない答えの方が重要だった。それに、たどり着いた者がいないそうだが、自分たちが史上初めての到達者になるかもしれない。その可能性がないわけではない。
(塔を目指す理由と意志、そのための手段……それがあればいい)
これ以上ヒルダから聞ける話はないだろう。紀更はそう見切ってヒルダに礼を言った。
「ヒルダさん、塔について少しわかりました。ありがとうございます。ヒルダさんにはご心配をおかけしてしまいますが、それでも私は塔を目指します」
ヒルダは何か言いたげな表情で紀更を見つめたが、緑色の瞳に熱い輝きを静かに灯している紀更の気迫を感じて何も言えなかった。
「それでは皆様?」
ヒルダとの会話が一段落したところで、おとなしく待っていたカタリーナがわざとらしく首を左右に向けて、全員を見回した。
「そろそろ私の話も聞いていただけますかしら」
「うーん……結局お断りしますけどねえ。まあ、話すだけどうぞ、カタリーナお嬢様」
王黎が苦笑しながら頷くと、ようやく話の中心になれたカタリーナは鼻の穴を広げて意気揚々と話し始めた。
「それ自体はそんなに珍しいことじゃないよね? そんなに混乱することかな」
「あの……あたし、操言院の修了試験に合格して、二ヶ月ほど前にゼルヴァイスに戻ってきたんです」
「新人さんか」
王黎の予想は当たっていた。
「実は港で皆さんをお見かけした時、紀更さんのことはすぐわかりました。〝特別な操言士〟だ、って。ここ一年、操言院ではずっと話題でしたし、操言院で姿を見かけたこともあります。ただお話ししたことがなかったので……すみません、よそよそしくて」
「あ、謝らないでください。何も気にしてませんから」
ヒルダがとても申し訳なさそうな表情をするので、紀更もなぜか申し訳なくなってしまい、なだめるように無理に笑顔を作った。
操言院で見かけたことがあっても互いに話をしたことがなかったのなら、先ほどの港での出会いが初対面ということになるだろう。ヒルダがよそよそしい態度をとるのは不自然なことではない。
「それで、ゼルヴァイスに戻ってきてから塔に関係する何かがあったのかい?」
それた話を王黎が軌道修正する。ヒルダは続けた。
「はい。今までは、どんなに晴れていても見えない日が普通にありました。でもゼルヴァイスに戻ってからのここ二ヶ月、毎日必ず見えるんです。ひどい雨の日も、曇り空の向こうでまるで光っているみたいに」
「それがキミを混乱させている原因? でも操言院に行く前だって見えていたんだよね?」
「それはそうなんですけど……」
「うーん……ねえ、じゃあ、混乱って? 核心的なことを知りたいんだよねえ、僕ら」
なかなか根本的な話題に触れようとしないヒルダに、王黎がしびれを切らす。
話さないという選択肢はないと悟り、ヒルダは最後のためらいを呑み込んだ。
「夢で……誰かが言うんです。塔に行きたがっている操言士がいるから力になれって」
「それって……」
紀更たちは困惑した表情で互いの顔を見やった。
「ここ最近、ずっとその夢を見るんです。誰なのかわからないけど、最初は聞こえにくくて、でも段々はっきりしてきて」
「なるほど。その夢のとおり、〝塔に行きたがっている操言士〟の僕らが現れたから、キミは混乱したわけだ」
「はい」
ヒルダは困ったような申し訳なさそうな表情で頷いた。
「あたし、わからないんです。なんで自分がそんな夢を見てるのか……それに、あの……どうしてあなた方があの塔に行きたいのか」
「それは……まあ、ちょっとわけありでねえ」
王黎はすべてをごまかすように曖昧に笑った。さすがに、「塔へ行くように書かれたフォスニア王子からの手紙を受け取ったから」などとは言えなかった。
「あの……本当に塔に行きたいんですか。だって、あれは見えたり見えなかったり……本当にあるかどうか、不確かなんですよ。誰も行ったことはなくて……遠いですし、海は危険ですし」
「それでも行きたいんです」
戸惑いながら言葉を重ねるヒルダにはっきりと断言したのは紀更だった。
「理由は……ごめんなさい、詳しくは話せないんですけど……でもその塔にどうしても行きたいんです」
「でも……っ」
ヒルダは少し非難がましい表情になった。
ヒルダにしてみれば、王都から来たというこの一行は海のことを知らない。何もわかっていない。まったく揺れもしない大地の上を馬に乗って、確実に見えているゼルヴァイス城を目指して進むのとはわけが違うのだ。
「ヒルダ、キミは気にしなくていいよ」
王黎はふう、と息を吐いてリラックスすると、優しい声でヒルダに言った。
「キミは夢の中で、塔に行きたい操言士、つまり僕らのことだと思うんだけど、僕らの力になれと言われた。だけど律儀にその夢に従う必要はない。僕らは僕らで、どうにかして塔に行くよ」
「塔に行くって……あの塔は存在しないかもしれないんですよ? 行くとしても海を越えなきゃいけない……どうやって行くつもりなんですか」
「いまジャスパーさんに船を用意してもらっているところだよ」
「城主様に?」
笑いながら答える王黎とは対照的に、ヒルダはくしゃりと顔をゆがめた。
「だめです! あの塔には誰も行けません! 過去に何度か、あの塔を目指した人たちがいた……でもその誰もが塔にはたどり着けなかった……。ゼルヴァイスの人ならみんな知ってます。城主様だって知ってるはずなのに」
「確かにジャスパーさんもそう言ってたけどねえ」
王黎はぽりぽりと頬を指でかく。
王黎が真剣に話を聞いてくれていないようなので、ヒルダは重い口を開いた。
「あたしの父は船乗りでした。たまにあの塔が見えて、とても気にしていました」
重苦しいヒルダの声を気にしながら、紀更はヒルダの話に耳をかたむける。
「父もあの塔を目指したんです……船乗りの仲間と、操言士だった母も一緒に何人かで……。でも塔にはたどり着けなかった……。父のわがままのせいで、同船した母は一人怪魔スミエルと戦い続けて、船の上で死にました」
「っ……」
ヒルダが口にした悲しい事実に、紀更の表情が固まる。それでもヒルダは続けた。
「母を死なせたことを、父はとても後悔しました。あたしは小さくてよく憶えていないけど……後悔して、憔悴して、覇気のなくなった父は、仕事で海に出た際に運悪く嵐に遭って船ごと海に消えました。あたしの両親はあの塔に……海に奪われたんです」
「それは……悪かったね」
さすがに王黎も表情を暗くして謝った。
知らなかったとはいえ、そんな過去を持つヒルダに塔について無遠慮に尋ねたことは、良い対応ではなかっただろう。
「あの塔を目指した人はみんな死んじゃう……だからだめです」
沈痛なヒルダの声で、室内の空気がどんよりと淀む。
しばらく絶望的な沈黙が場を支配したが、ずっと黙っていたユルゲンが確信めいた低い声でそれを打ち破った。
「みんなじゃないだろ」
ヒルダはちらっとユルゲンを見やったが、ユルゲンの不愛想な表情が怖くてすぐに視線をそらした。そんなヒルダに構わずユルゲンは続けた。
「塔を目指して海に出た奴らは、必ず誰かしらが生きて帰ってきたはずだ。そうでなきゃ、〝塔にたどり着けなかった〟という事実を持ち帰れねぇ。お前の親父はその一人だろ」
「そうですが……」
「何人が塔を目指したのか知らんが、少なくとも、同時に旅立ったパーティが全滅したことはないんだろ。塔のせいでみんなが死ぬ、なんてことはないはずだ」
「……おっしゃるとおりです」
ヒルダは不本意ながらも頷いた。
「あたしの父だけじゃない。あの塔の正体を知るため、海に出る人は何人もいました。一緒に海を出た人たちが誰一人帰ってこなかった、ということは確かにないそうです。あたしを育ててくれた祖母も言っていました。途中で嵐に遭ったり、妙な風が吹いたりして、塔にはたどり着けないし、船から投げ出されてそのまま行方不明になってしまった人もいる……でも全滅したことはない……必ず何人かが生きて戻り、塔にたどり着けなかった、という事実を語ったのだと」
「う~ん……なるほどねえ」
「あの塔はきっと、サーディアがオリジーアを攻めるための罠か何か……得体の知れない危険な場所なんです」
ヒルダは悲壮な表情を浮かべた。
紀更は、腰鞄の中にしまった手紙の文面を思い出す。
あなたの知りたいことは、古の操言士たちが教えてくれるでしょう。
どうか彼らに会いに、塔へ行ってください。
塔には「古の操言士」とやらがいる。つまり得体の知れない「塔」には、操言士がなんらかの形で関わっているということだ。見えたり見えなかったりするのも、もしかしたら操言の力によるものなのかもしれない。
(私に操言の力が宿った理由……その人たちなら、知っているかもしれない)
ヒルダは、「サーディアがオリジーアを攻めるための罠か何か」だと言うが、果たして塔は、罠として何かうまく機能しているだろうか。見えたり見えなかったりする、そんなまどろっこしい仕掛けで、サーディアはどう優位に立てるというのだろうか。ヒルダのその考えには同意できそうになかった。
サーディアの罠かどうかよりも、紀更にとっては、塔で得られるかもしれない答えの方が重要だった。それに、たどり着いた者がいないそうだが、自分たちが史上初めての到達者になるかもしれない。その可能性がないわけではない。
(塔を目指す理由と意志、そのための手段……それがあればいい)
これ以上ヒルダから聞ける話はないだろう。紀更はそう見切ってヒルダに礼を言った。
「ヒルダさん、塔について少しわかりました。ありがとうございます。ヒルダさんにはご心配をおかけしてしまいますが、それでも私は塔を目指します」
ヒルダは何か言いたげな表情で紀更を見つめたが、緑色の瞳に熱い輝きを静かに灯している紀更の気迫を感じて何も言えなかった。
「それでは皆様?」
ヒルダとの会話が一段落したところで、おとなしく待っていたカタリーナがわざとらしく首を左右に向けて、全員を見回した。
「そろそろ私の話も聞いていただけますかしら」
「うーん……結局お断りしますけどねえ。まあ、話すだけどうぞ、カタリーナお嬢様」
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