39 / 45
第三章 初デートと二度目のキス、その後は......
㉑
しおりを挟む
「ふ......っあ、んぅ...あぁぁっ」
遼は漏れる声を両手で口を塞いで必死に堪えていた。たけどどれだけ声を抑えようとしても、与えられる刺激が強すぎて全く我慢できない。部屋にはぴちゃぴちゃと卑猥な濡れた音が響いていた。
「あぅ...ん、もぉったいがっ!」
「んー?」
遼の呼ぶ声に大河がくぐもった声を返す。
大河は遼の双丘に触れ、その奥にある遼の秘所に顔を埋めていた。唇がそこを吸って、舌がそこを舐めて、指を差し入れられる。
遼はうつ伏せの状態で、腰だけ高く大河に持ち上げられていた。
「い、つまで......舐めてんだよ......いやぁっ」
丁寧すぎる愛撫に抗議の声を上げると、中の指をぐっと折り曲げられた。中の敏感なところを指の腹がグッと抉って、遼は嬌声を上げた。
「もう少し......俺が入った時、遼のここが最初から気持ちいいって感じるぐらい解さないと」
言って、大河の指が強く前立腺を刺激してくる。舌で後孔の淵をなぞられ、強すぎる快感に遼の体に力が入る。
(だめ......またイクっ......)
「ん、んぅっ、あっ......っ――」
ビクビクと体を震えさせて、数度目の絶頂を遼は迎えた。
あれからベッドに移動して、大河は遼の全身にキスを落とし、そして後ろを解しだした。
最初は少しの痛みと違和感があったが、時間をかけて大河がそこを慣らしていくので、今は痛みも違和感もなくなっていた。どころか、あまりに丁寧にじっくりと愛撫され続けたせいで、遼は数回絶頂に達してしまっていた。もういいと何度言っても止めてくれず、声が抑えきれなくなるまで中を溶かされて、遼の後ろは大河の指を三本入れられても苦しさどころか快感を感じるようになってしまった。
「もうやだぁ、たいがぁ......」
「うん、もうちょっとだけ」
音を上げるのに、優しい声を返される。もう頭がおかしくなってしまいそうだ。
「もう解れてるからっ、足りないならっその棚に......」
「この棚?」
もうこれ以上続けられたら体がおかしくなってしまう。遼はベッドサイドにあるチェストを震える手で指さした。それに大河が引き出しを開ける。
「これって......」
「それ使ったらもう大丈夫だろぉ......!」
中に入っていたものを大河が取り出す。それはゴムとローションだった。
いざという時のために遼が用意してあったのだ。バスルームから出てきた後に伝えようと思ったが、いう間もなく大河に押し倒されてしまった。
「へぇ......こんなの用意してくれてたんだ」
大河がローションを手に持って、遼を見つめる。
「りょうのエッチ......」
「っ、んぅ......」
艶を含んだ声でそう言われて、背中にぞくりと快感が流れる。遼は恥ずかしくなるが、こんな状態を続けられるなら少しぐらいの恥ずかしさなんてどうでもよかった。
「だけど」
「え?」
大河は手に持っていたローションをチェストに戻す。
「なんでっ」
それを遼は呆然とした顔で見つめた。
「もうちょっとでいい感じに解れるから、これは次に使おうね」
「......っ‼」
そう言うと妖しく微笑んで、大河は遼の後ろに顔を埋めた。
「うそっ...たいが!もぅ、ん―――っ」
大河が今までで一番深く舌を差し入れる。奥まで入れた舌で、中の壁をなぞられて遼はまたイってしまった。
「はぁ......、はぁ.........」
力が入らなくなって、遼の体がベッドに沈む。
「ん......もう大丈夫かな」
力が入らず緩み切った遼の体に、大河は満足そうに微笑んだ。大河はそっと遼の体を仰向けにして、遼の体に覆いかぶさった。後ろに大河の熱い塊が触れる。
「あ......たいが......」
「うん」
名前を呼んで遼が大河に向かって腕を広げる、答えるように大河は遼に体を寄せた。グッと中に入ってくるのと同時に遼は大河に抱きついた。
「っ...く......」
指や舌とは比べようにならない圧迫感に、遼から苦しそうな声が漏れる。
「遼......」
「だい、じょぶ...だから、全部っ」
気遣う大河の声に、遼は自分から大河を引き寄せる。圧迫感はすごいが、痛みはない。それに大河がどれだけ丁寧に遼の体を開いてくれたかを思い知る。
「俺は......大丈夫だからっ!今度はたいががっ気持ちよくなって!」
優しい大河。大河はいつだって遼のことを大事に大事に愛してくれる。そんな大河のことが好きで好きで堪らない。遼だって大河のことを気持ちよくしたいのだ。気持ちが溢れて遼はそう叫んだ。
「.......」
遼の言葉に大河が一瞬動きを止める。だけど次の瞬間、大河は強く遼を引き寄せて、一気に腰を押し進めた。
「りょうっ......」
堪らないというように、大河が深く自身を突き入れる。先端が遼の敏感な部分をなぞって、遼はギュッと大河に抱きついた。
「んっ、あん......っあ......」
大河が腰を揺らすたびに、体の奥からびりびりと快感が駆け上がる。気持ちよさに、感じていた圧迫感が徐々に薄れていく。
「っ......ふ......りょお......」
大河の綺麗な顔が快感に歪む。それを見ているだけで、遼はイってしまいそうになる。遼は大河の頬を両手で包んだ。
「だいがっ......んっ、きもち、い......?」
「めちゃくちゃ...きもちいい」
遼の問いかけに大河が頷く。そっと遼の手に大河が掌を重ねた。
「おれとりょう一つになってる。嬉しい」
そう言って熱く息を吐く大河に、遼の胸がきゅうぅっと締め付けられた。ときめきすぎて、幸せで、大河が大好きで遼の瞳に涙が滲む。
「たいがっ......おれ、もうっ」
「うん、一緒にイこうね」
大河は遼の首筋に顔を埋めると動きを速めた。何度も感じるところをすり上げられて、遼に限界が近づく。
「たいがっ......あ、あ―――」
「りょう、大好き」
一際大きく大河が遼の中を突く。目の前に星が弾けて、二人同時に精を吐き出した。
二人きりの部屋の中に、はぁはぁという息遣いだけが響く。
「遼......」
「んっ」
大河がチュッチュッと遼の顔にキスの雨を降らす。その優しい感触に、目を閉じながら達した余韻に震えていた遼はそっと瞳を開ける。
目の前に大河の幸せそうな顔が広がった。
それにまた胸がきゅうっと締め付けられる。
「りょう......」
甘えるように頬を寄せる大河の頭を、遼はよしよしと撫でた、が。
「ん......?」
あらぬ感触を体の中に覚えて、遼は声を上げた。みるみるうちに遼の中で大河の昂ぶりが勢いを取り戻す。
「え、ちょっと待て、お前......‼」
「りょうが可愛すぎて、俺のここ全然治まらない」
「あ、んっ」
グッと大河が腰を遼にすり付ける、刺激に遼の口から甘い声が零れた。嬉しそうに大河が目を細める。
「いっぱい愛し合おうね......」
そう言って大河が遼の手に指を絡める。
「え?い、いっぱい......」
聞き返す遼に大河がにこにこしながらうんと頷く。
「大好きだよ、遼」
「............」
どうやら夜はまだまだこれからのようだ。
遼は漏れる声を両手で口を塞いで必死に堪えていた。たけどどれだけ声を抑えようとしても、与えられる刺激が強すぎて全く我慢できない。部屋にはぴちゃぴちゃと卑猥な濡れた音が響いていた。
「あぅ...ん、もぉったいがっ!」
「んー?」
遼の呼ぶ声に大河がくぐもった声を返す。
大河は遼の双丘に触れ、その奥にある遼の秘所に顔を埋めていた。唇がそこを吸って、舌がそこを舐めて、指を差し入れられる。
遼はうつ伏せの状態で、腰だけ高く大河に持ち上げられていた。
「い、つまで......舐めてんだよ......いやぁっ」
丁寧すぎる愛撫に抗議の声を上げると、中の指をぐっと折り曲げられた。中の敏感なところを指の腹がグッと抉って、遼は嬌声を上げた。
「もう少し......俺が入った時、遼のここが最初から気持ちいいって感じるぐらい解さないと」
言って、大河の指が強く前立腺を刺激してくる。舌で後孔の淵をなぞられ、強すぎる快感に遼の体に力が入る。
(だめ......またイクっ......)
「ん、んぅっ、あっ......っ――」
ビクビクと体を震えさせて、数度目の絶頂を遼は迎えた。
あれからベッドに移動して、大河は遼の全身にキスを落とし、そして後ろを解しだした。
最初は少しの痛みと違和感があったが、時間をかけて大河がそこを慣らしていくので、今は痛みも違和感もなくなっていた。どころか、あまりに丁寧にじっくりと愛撫され続けたせいで、遼は数回絶頂に達してしまっていた。もういいと何度言っても止めてくれず、声が抑えきれなくなるまで中を溶かされて、遼の後ろは大河の指を三本入れられても苦しさどころか快感を感じるようになってしまった。
「もうやだぁ、たいがぁ......」
「うん、もうちょっとだけ」
音を上げるのに、優しい声を返される。もう頭がおかしくなってしまいそうだ。
「もう解れてるからっ、足りないならっその棚に......」
「この棚?」
もうこれ以上続けられたら体がおかしくなってしまう。遼はベッドサイドにあるチェストを震える手で指さした。それに大河が引き出しを開ける。
「これって......」
「それ使ったらもう大丈夫だろぉ......!」
中に入っていたものを大河が取り出す。それはゴムとローションだった。
いざという時のために遼が用意してあったのだ。バスルームから出てきた後に伝えようと思ったが、いう間もなく大河に押し倒されてしまった。
「へぇ......こんなの用意してくれてたんだ」
大河がローションを手に持って、遼を見つめる。
「りょうのエッチ......」
「っ、んぅ......」
艶を含んだ声でそう言われて、背中にぞくりと快感が流れる。遼は恥ずかしくなるが、こんな状態を続けられるなら少しぐらいの恥ずかしさなんてどうでもよかった。
「だけど」
「え?」
大河は手に持っていたローションをチェストに戻す。
「なんでっ」
それを遼は呆然とした顔で見つめた。
「もうちょっとでいい感じに解れるから、これは次に使おうね」
「......っ‼」
そう言うと妖しく微笑んで、大河は遼の後ろに顔を埋めた。
「うそっ...たいが!もぅ、ん―――っ」
大河が今までで一番深く舌を差し入れる。奥まで入れた舌で、中の壁をなぞられて遼はまたイってしまった。
「はぁ......、はぁ.........」
力が入らなくなって、遼の体がベッドに沈む。
「ん......もう大丈夫かな」
力が入らず緩み切った遼の体に、大河は満足そうに微笑んだ。大河はそっと遼の体を仰向けにして、遼の体に覆いかぶさった。後ろに大河の熱い塊が触れる。
「あ......たいが......」
「うん」
名前を呼んで遼が大河に向かって腕を広げる、答えるように大河は遼に体を寄せた。グッと中に入ってくるのと同時に遼は大河に抱きついた。
「っ...く......」
指や舌とは比べようにならない圧迫感に、遼から苦しそうな声が漏れる。
「遼......」
「だい、じょぶ...だから、全部っ」
気遣う大河の声に、遼は自分から大河を引き寄せる。圧迫感はすごいが、痛みはない。それに大河がどれだけ丁寧に遼の体を開いてくれたかを思い知る。
「俺は......大丈夫だからっ!今度はたいががっ気持ちよくなって!」
優しい大河。大河はいつだって遼のことを大事に大事に愛してくれる。そんな大河のことが好きで好きで堪らない。遼だって大河のことを気持ちよくしたいのだ。気持ちが溢れて遼はそう叫んだ。
「.......」
遼の言葉に大河が一瞬動きを止める。だけど次の瞬間、大河は強く遼を引き寄せて、一気に腰を押し進めた。
「りょうっ......」
堪らないというように、大河が深く自身を突き入れる。先端が遼の敏感な部分をなぞって、遼はギュッと大河に抱きついた。
「んっ、あん......っあ......」
大河が腰を揺らすたびに、体の奥からびりびりと快感が駆け上がる。気持ちよさに、感じていた圧迫感が徐々に薄れていく。
「っ......ふ......りょお......」
大河の綺麗な顔が快感に歪む。それを見ているだけで、遼はイってしまいそうになる。遼は大河の頬を両手で包んだ。
「だいがっ......んっ、きもち、い......?」
「めちゃくちゃ...きもちいい」
遼の問いかけに大河が頷く。そっと遼の手に大河が掌を重ねた。
「おれとりょう一つになってる。嬉しい」
そう言って熱く息を吐く大河に、遼の胸がきゅうぅっと締め付けられた。ときめきすぎて、幸せで、大河が大好きで遼の瞳に涙が滲む。
「たいがっ......おれ、もうっ」
「うん、一緒にイこうね」
大河は遼の首筋に顔を埋めると動きを速めた。何度も感じるところをすり上げられて、遼に限界が近づく。
「たいがっ......あ、あ―――」
「りょう、大好き」
一際大きく大河が遼の中を突く。目の前に星が弾けて、二人同時に精を吐き出した。
二人きりの部屋の中に、はぁはぁという息遣いだけが響く。
「遼......」
「んっ」
大河がチュッチュッと遼の顔にキスの雨を降らす。その優しい感触に、目を閉じながら達した余韻に震えていた遼はそっと瞳を開ける。
目の前に大河の幸せそうな顔が広がった。
それにまた胸がきゅうっと締め付けられる。
「りょう......」
甘えるように頬を寄せる大河の頭を、遼はよしよしと撫でた、が。
「ん......?」
あらぬ感触を体の中に覚えて、遼は声を上げた。みるみるうちに遼の中で大河の昂ぶりが勢いを取り戻す。
「え、ちょっと待て、お前......‼」
「りょうが可愛すぎて、俺のここ全然治まらない」
「あ、んっ」
グッと大河が腰を遼にすり付ける、刺激に遼の口から甘い声が零れた。嬉しそうに大河が目を細める。
「いっぱい愛し合おうね......」
そう言って大河が遼の手に指を絡める。
「え?い、いっぱい......」
聞き返す遼に大河がにこにこしながらうんと頷く。
「大好きだよ、遼」
「............」
どうやら夜はまだまだこれからのようだ。
2
お気に入りに追加
128
あなたにおすすめの小説
王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜
・不定期
傷だらけの僕は空をみる
猫谷 一禾
BL
傷を負った少年は日々をただ淡々と暮らしていく。
生を終えるまで、時を過ぎるのを暗い瞳で過ごす。
諦めた雰囲気の少年に声をかける男は軽い雰囲気の騎士団副団長。
身体と心に傷を負った少年が愛を知り、愛に満たされた幸せを掴むまでの物語。
ハッピーエンドです。
若干の胸くそが出てきます。
ちょっと痛い表現出てくるかもです。
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
【BL】男なのになぜかNo.1ホストに懐かれて困ってます
猫足
BL
「俺としとく? えれちゅー」
「いや、するわけないだろ!」
相川優也(25)
主人公。平凡なサラリーマンだったはずが、女友達に連れていかれた【デビルジャム】というホストクラブでスバルと出会ったのが運の尽き。
碧スバル(21)
指名ナンバーワンの美形ホスト。博愛主義者。優也に懐いてつきまとう。その真意は今のところ……不明。
「僕の方がぜってー綺麗なのに、僕以下の女に金払ってどーすんだよ」
「スバル、お前なにいってんの……?」
冗談? 本気? 二人の結末は?
美形病みホスと平凡サラリーマンの、友情か愛情かよくわからない日常。
見ぃつけた。
茉莉花 香乃
BL
小学生の時、意地悪されて転校した。高校一年生の途中までは穏やかな生活だったのに、全寮制の学校に転入しなければならなくなった。そこで、出会ったのは…
他サイトにも公開しています
新しい道を歩み始めた貴方へ
mahiro
BL
今から14年前、関係を秘密にしていた恋人が俺の存在を忘れた。
そのことにショックを受けたが、彼の家族や友人たちが集まりかけている中で、いつまでもその場に居座り続けるわけにはいかず去ることにした。
その後、恋人は訳あってその地を離れることとなり、俺のことを忘れたまま去って行った。
あれから恋人とは一度も会っておらず、月日が経っていた。
あるとき、いつものように仕事場に向かっているといきなり真上に明るい光が降ってきて……?
※沢山のお気に入り登録ありがとうございます。深く感謝申し上げます。
超美形の彼氏が出来ました。〜本編〜
あぎ
BL
主人公はいじめられていた。
いつも殴られ蹴られの毎日。
死のうとすら考え、屋上に行くと、そこには。
双子と弟に愛を教わる主人公の話、、かな。よろしくお願いいたします
番外は別で描きます
追記2023 12/19
詳しくは〜番外〜から。
※まだ出せてません
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる