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第三章 初デートと二度目のキス、その後は......
⑲
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大河の体が遼に重なると同時に口付けられる。
「んっ、はぁ...ん......あ......」
激しいキスに遼の口からひっきりなしに声が漏れる。遼の舌を舐めて甘噛み、大河は更にキスを深くした。グッと差し込まれた大河の舌が、自分では触れられない口の奥をなぞる。そのままその舌は、奥から上顎を舐め上げた。
「ふぁ......」
途端、びりびりと電流が流れるような快感が走って遼は体を震えさせた。与えられる気持ちよさに頭がボーッとして、うまく息ができなくなってくる。呼吸を求めて大河のキスから逃れようとすると、少しでも離れるのが嫌だというように大河の唇が追いかけてすぐに口を塞がれた。
「っ......ん、うん...ん」
また深く口付けられて、溢れる混ざりあった唾液を遼は飲み込む。遼の舌の形を確かめるように輪郭を辿って、強く吸うと大河はやっと唇を離した。
飲み込めなかった唾液が遼の口の端から垂れる。肩で息をしながら、頬を上気させて溶け切った表情で遼は大河を見上げた。
「遼かわいい」
「あっ......」
耳元で囁かれて勝手に声が漏れる。その反応を見て大河が嬉しそうに目の前で頬を緩めた。
「りょう」
「や......」
大河がもう一度耳元で囁く。それだけでゾクゾクと体に感じたことのない快感が走る。あまりの気持ちよさに戸惑って、遼は大河の体を押した。
「俺の声...きもちいいの?」
言葉とともに耳に息がかかる。それにも遼は敏感に反応した。
「だめ、たいが......」
「ん?もっと......?」
大河の体を押す手に力が入らない。
「りょう......」
大河は名前を呼ぶと、恥ずかしさと快感に赤く染まった遼の耳元にキスを落とす。そのまま首筋を舐め上げられ、堪らず遼は大河の服を掴んだ。
「あ......やだぁ......」
自分の声とは思えない甘い声が零れる。大河の声だけじゃなく、キスも体温も何もかもが気持ちいい。これだけでこんなに感じてしまうなんて、自分がどれだけ大河のことを好きなのか思い知る。
「や、たいが......おれ、からだへんだ......」
(少し触れられただけで、こんな風になるなんて......)
これ以上のことをされたら自分はどうなってしまうんだろうか。
もっと触れて欲しい、そう思うけれど感じすぎる自分の体に戸惑いを隠せない。恥ずかしくて、遼は助けを求めるように大河の服を強く握りしめた。
それを大河の手が覆う。大河は遼の手の甲に触れると、きつく掴んだ指を優しく解いて、自分の指を絡める。そしてギュッと握りしめた。
「大丈夫、かわいいよ。遼が可愛すぎて俺の方がへんになりそう」
そう言ってグッと大河が下半身を遼に押し付けた。
「あ......」
太ももに固い感触を感じて遼が声を漏らす。それが大河の高ぶりだと気付いて、頬がカァッと赤に染まった。
「ね、俺もおなじ」
「たいが......」
優しく笑われて胸がキュウウッと締め付けられる。
いつもと同じ優しい笑み。だけどその中にいつもと違う熱が浮かんでいて。
(大河もおなじなんだ)
大河も遼に感じて、こんなに熱くなっている。
(だったらもう......隠すものなんてなにもない......)
遼は自分から大河の首に抱きついた。
「も、たいがぁ......早く俺をっ、全部お前のものにしろよ」
「うん。遼の全部ちょうだい」
そう言うと大河は遼の服の裾を捲り上げ、服を脱がせる。現れた遼の白い肌に大河が見惚れるように溜息を吐いた。
「白いね......」
魅惑的に微笑んで、大河が遼の肌に口付けた。舌で肌を舐めるとそこを強く吸う。
「っ、はぁ......」
強い刺激に遼から声が零れる。遼の白い肌にくっきりと赤い跡が付いた。遼の体に付いた、大河の所有の印を見て、大河は目を細めた。
「綺麗についた。いっぱい跡付けてあげるね」
「あ、んっ...だめっ......」
いっぱいなんてダメだ、意識ではそう思うのに。大河の綺麗な唇が遼の体に跡をつけていくのが嬉しくて抵抗できない。遼は自分から求めるように、大河の体に腕を回してしまう。
あっという間に、遼の体に大河の証が刻まれる。跡が増えるのに比例して体の力が抜けていく。遼の頭の中は大河でいっぱいになっていった。
大河のキスが遼の胸の尖りに触れる。口付けられて甘く吸われて、遼からあられもない声が漏れた。自分は大河に触れられると、そんな場所も感じてしまうのだと初めて知った。
大河の唇が徐々に下に下がっていって。
「っ...あっ......」
大河の手が遼の下半身に触れた。そこを柔らかい仕草で撫でられ、遼は身を捩る。触られた場所は、既に大河の愛撫に反応して固くなっていた。大河は服の布越しに、硬くなった遼のペニスに口付ける。それに遼は体を大きく跳ねさせた。
「ちょっと待って、たいがっ」
何度かそこにキスを落として、そのままベルトのバックルを外そうとする大河が、何をしようとしているのかに気付いて慌てて止めた。
「待って、お前まさか......」
「うん、遼のここ舐めたい」
「っ...あ......」
腹の下辺りに大河が口付ける。反応している場所に近い敏感な部分に唇が触れて、自然と腰が揺れてしまう。
「だめ......だめだそんなの」
「なんで?だって全部くれるんでしょ?」
大河の目が欲情に染まっている。ジッと見つめられ、遼は思考がうまく働かなくい。
「遼の全部舐めたい。ここも、ここも」
「ふ、んぅ......」
最初のここも、で遼の昂ぶりに触れ、次のここも、で大河を受け入れる後ろを触られ遼は思わず口を押える。
(あ......そんな、とこも.........)
大河の綺麗な唇が、自分のそこを舐めているのを想像してしまい遼の体がカッと熱くなった。
「でも......だめ。汚いだろ」
「遼の体に汚いところなんてないよ」
その間も大河の瞳は遼を求めていて、体がじんわりと疼いてしまう。
「......と、とにかくだめだ。今日一日外で汗かいたし、お風呂にも入ってないのに......」
「じゃあお風呂に入ったらいいの」
「え......?」
大河の言葉に反応を返そうとした遼は、大河に抱きあげられた。止める間も無く、お姫様抱っこで抱えあげられて遼は慌てる。
「何だよ急に......!」
「綺麗になったら舐めてもいいんでしょう?一緒にお風呂入ろ」
「............」
完璧な王子顔でにっこりと微笑まれれば、遼に抵抗ができるはずもなかった。
「んっ、はぁ...ん......あ......」
激しいキスに遼の口からひっきりなしに声が漏れる。遼の舌を舐めて甘噛み、大河は更にキスを深くした。グッと差し込まれた大河の舌が、自分では触れられない口の奥をなぞる。そのままその舌は、奥から上顎を舐め上げた。
「ふぁ......」
途端、びりびりと電流が流れるような快感が走って遼は体を震えさせた。与えられる気持ちよさに頭がボーッとして、うまく息ができなくなってくる。呼吸を求めて大河のキスから逃れようとすると、少しでも離れるのが嫌だというように大河の唇が追いかけてすぐに口を塞がれた。
「っ......ん、うん...ん」
また深く口付けられて、溢れる混ざりあった唾液を遼は飲み込む。遼の舌の形を確かめるように輪郭を辿って、強く吸うと大河はやっと唇を離した。
飲み込めなかった唾液が遼の口の端から垂れる。肩で息をしながら、頬を上気させて溶け切った表情で遼は大河を見上げた。
「遼かわいい」
「あっ......」
耳元で囁かれて勝手に声が漏れる。その反応を見て大河が嬉しそうに目の前で頬を緩めた。
「りょう」
「や......」
大河がもう一度耳元で囁く。それだけでゾクゾクと体に感じたことのない快感が走る。あまりの気持ちよさに戸惑って、遼は大河の体を押した。
「俺の声...きもちいいの?」
言葉とともに耳に息がかかる。それにも遼は敏感に反応した。
「だめ、たいが......」
「ん?もっと......?」
大河の体を押す手に力が入らない。
「りょう......」
大河は名前を呼ぶと、恥ずかしさと快感に赤く染まった遼の耳元にキスを落とす。そのまま首筋を舐め上げられ、堪らず遼は大河の服を掴んだ。
「あ......やだぁ......」
自分の声とは思えない甘い声が零れる。大河の声だけじゃなく、キスも体温も何もかもが気持ちいい。これだけでこんなに感じてしまうなんて、自分がどれだけ大河のことを好きなのか思い知る。
「や、たいが......おれ、からだへんだ......」
(少し触れられただけで、こんな風になるなんて......)
これ以上のことをされたら自分はどうなってしまうんだろうか。
もっと触れて欲しい、そう思うけれど感じすぎる自分の体に戸惑いを隠せない。恥ずかしくて、遼は助けを求めるように大河の服を強く握りしめた。
それを大河の手が覆う。大河は遼の手の甲に触れると、きつく掴んだ指を優しく解いて、自分の指を絡める。そしてギュッと握りしめた。
「大丈夫、かわいいよ。遼が可愛すぎて俺の方がへんになりそう」
そう言ってグッと大河が下半身を遼に押し付けた。
「あ......」
太ももに固い感触を感じて遼が声を漏らす。それが大河の高ぶりだと気付いて、頬がカァッと赤に染まった。
「ね、俺もおなじ」
「たいが......」
優しく笑われて胸がキュウウッと締め付けられる。
いつもと同じ優しい笑み。だけどその中にいつもと違う熱が浮かんでいて。
(大河もおなじなんだ)
大河も遼に感じて、こんなに熱くなっている。
(だったらもう......隠すものなんてなにもない......)
遼は自分から大河の首に抱きついた。
「も、たいがぁ......早く俺をっ、全部お前のものにしろよ」
「うん。遼の全部ちょうだい」
そう言うと大河は遼の服の裾を捲り上げ、服を脱がせる。現れた遼の白い肌に大河が見惚れるように溜息を吐いた。
「白いね......」
魅惑的に微笑んで、大河が遼の肌に口付けた。舌で肌を舐めるとそこを強く吸う。
「っ、はぁ......」
強い刺激に遼から声が零れる。遼の白い肌にくっきりと赤い跡が付いた。遼の体に付いた、大河の所有の印を見て、大河は目を細めた。
「綺麗についた。いっぱい跡付けてあげるね」
「あ、んっ...だめっ......」
いっぱいなんてダメだ、意識ではそう思うのに。大河の綺麗な唇が遼の体に跡をつけていくのが嬉しくて抵抗できない。遼は自分から求めるように、大河の体に腕を回してしまう。
あっという間に、遼の体に大河の証が刻まれる。跡が増えるのに比例して体の力が抜けていく。遼の頭の中は大河でいっぱいになっていった。
大河のキスが遼の胸の尖りに触れる。口付けられて甘く吸われて、遼からあられもない声が漏れた。自分は大河に触れられると、そんな場所も感じてしまうのだと初めて知った。
大河の唇が徐々に下に下がっていって。
「っ...あっ......」
大河の手が遼の下半身に触れた。そこを柔らかい仕草で撫でられ、遼は身を捩る。触られた場所は、既に大河の愛撫に反応して固くなっていた。大河は服の布越しに、硬くなった遼のペニスに口付ける。それに遼は体を大きく跳ねさせた。
「ちょっと待って、たいがっ」
何度かそこにキスを落として、そのままベルトのバックルを外そうとする大河が、何をしようとしているのかに気付いて慌てて止めた。
「待って、お前まさか......」
「うん、遼のここ舐めたい」
「っ...あ......」
腹の下辺りに大河が口付ける。反応している場所に近い敏感な部分に唇が触れて、自然と腰が揺れてしまう。
「だめ......だめだそんなの」
「なんで?だって全部くれるんでしょ?」
大河の目が欲情に染まっている。ジッと見つめられ、遼は思考がうまく働かなくい。
「遼の全部舐めたい。ここも、ここも」
「ふ、んぅ......」
最初のここも、で遼の昂ぶりに触れ、次のここも、で大河を受け入れる後ろを触られ遼は思わず口を押える。
(あ......そんな、とこも.........)
大河の綺麗な唇が、自分のそこを舐めているのを想像してしまい遼の体がカッと熱くなった。
「でも......だめ。汚いだろ」
「遼の体に汚いところなんてないよ」
その間も大河の瞳は遼を求めていて、体がじんわりと疼いてしまう。
「......と、とにかくだめだ。今日一日外で汗かいたし、お風呂にも入ってないのに......」
「じゃあお風呂に入ったらいいの」
「え......?」
大河の言葉に反応を返そうとした遼は、大河に抱きあげられた。止める間も無く、お姫様抱っこで抱えあげられて遼は慌てる。
「何だよ急に......!」
「綺麗になったら舐めてもいいんでしょう?一緒にお風呂入ろ」
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