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第三章 初デートと二度目のキス、その後は......
④
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大河は研究室で今年の頭にあった、学部交流会の名簿を見ていた。
この大学には大河が通う理学部、青木と佐々木がいる経済学部、そして法学部・文学部・医学部・農学部と同じ敷地内にバラエティに富んだ学部が設立されている。
これだけさまざまな分野があるのは学生の視野を広げるためということらしく、この大学では学部外交流がとても盛んにおこなわれていた。
今年の頭には理学部と経済学部の交流会があった。その時の参加者名簿が、教授の部屋にあったのを思い出して、大河は教授に頼んで名簿を借りてきたのだ。
「青木......あおき............あった」
運のいいことに青木という苗字は一人しかいなかった。
「あおき......はるか......」
そう呟いて胸が高鳴る。名前を知れたことに少し彼に近づけた気がして嬉しくなった。
その時ブブッとスマホが震えた。表示されたのは佐々木の名前だった。画面を開いて大河は笑顔になる。そこには『任務完了~合コンよろしく♪』という言葉とともに。
「可愛い......」
青木の写真が添付されていた、思わず素直な感想が口から零れる。
いきなり写真を撮られて驚いている無防備な顔と、呆れるようにスマホに手を伸ばす表情。どちらも見たことのない顔だ。きっとこんな風に大河の知らない彼の表情がまだまだいっぱいあるはずだ。早く、もっと、いっぱい、色んな彼が見たい。そしてできることなら、
(彼に触れたい......)
そう思った瞬間。
「なぁ~に、にやついてんだよ」
この大学には大河が通う理学部、青木と佐々木がいる経済学部、そして法学部・文学部・医学部・農学部と同じ敷地内にバラエティに富んだ学部が設立されている。
これだけさまざまな分野があるのは学生の視野を広げるためということらしく、この大学では学部外交流がとても盛んにおこなわれていた。
今年の頭には理学部と経済学部の交流会があった。その時の参加者名簿が、教授の部屋にあったのを思い出して、大河は教授に頼んで名簿を借りてきたのだ。
「青木......あおき............あった」
運のいいことに青木という苗字は一人しかいなかった。
「あおき......はるか......」
そう呟いて胸が高鳴る。名前を知れたことに少し彼に近づけた気がして嬉しくなった。
その時ブブッとスマホが震えた。表示されたのは佐々木の名前だった。画面を開いて大河は笑顔になる。そこには『任務完了~合コンよろしく♪』という言葉とともに。
「可愛い......」
青木の写真が添付されていた、思わず素直な感想が口から零れる。
いきなり写真を撮られて驚いている無防備な顔と、呆れるようにスマホに手を伸ばす表情。どちらも見たことのない顔だ。きっとこんな風に大河の知らない彼の表情がまだまだいっぱいあるはずだ。早く、もっと、いっぱい、色んな彼が見たい。そしてできることなら、
(彼に触れたい......)
そう思った瞬間。
「なぁ~に、にやついてんだよ」
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