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光琉 を見つめて目の前の男が目を細める。
下から上に彼の視線が、光琉に這わせられた。
まるで獲物を品定めするような肉食獣の瞳。それに体が無意識でフルッと震えた。
そして彼は光琉と目を合わせると機嫌が良さそうに微笑んだ。
「お前...美味しそうだな......」
今にも舌舐めずりしそうな彼に思わず後ずさる。
(美味しそうって......!お、俺食べられちゃうの⁉)
距離を詰めてくる目の前の彼に、光琉はただただ怯えることしか出来なかった。
オオカミさんは子犬を愛でたい
「あおきせんぱ~~い」
犬塚光琉 は構内に大好きな姿を見つけて笑顔になった。
ブンブンと大きく手を振って、向こうが光琉に気づいたのを確認すると一目散にそちらの方に駆け出した。
「犬塚」
遼は自分のところに駆けてきた光琉に笑をこぼす。その姿がまるで、ご主人様を見つけて駆け寄ってくる子犬を彷彿とさせ、遼は思わず笑いながらその頭を撫でた。
普段はツンとしている遼が笑うととんでもない破壊力がある。その笑顔に胸をキュンキュンとさせながら、光琉は頭を撫でてくれる遼を、えへへと嬉しそうに見上げた。
「これからお昼ですか?よかったら一緒に!」
「遼......この人は?後輩?」
意気込んでそう言葉にした光琉は、遼の横に立っている人物に気付いて眉を寄せた。
「ああ、大河は会うの始めてか。そうそう今年入学の一年。学部は違うんだけど、交流会の時になんでか懐かれちゃって」
「ふふ、そんなこと言って、遼のことだから新生活に慣れない後輩がほっとけなくて、色々世話焼いたんじゃないの?」
「世話ぁ?別に普通のことしただけだけど!」
目が覚める程イケちらかした王子顔に柔和な笑みを浮かべ遼の横にいるイケメンが笑いかけると、遼はほんのり頬を染めツンと顔を逸らした。
照れているのが丸分かりのその姿はとても可愛らしい。横にいる完璧王子顔のイケメンは更にデレッと口元を緩めた。
(何も言ってないのに何で分かるんだよ!神崎大河ぁぁぁ~~~‼‼‼)
自然と甘い雰囲気を醸し出す二人に、光琉は心の中で叫ぶと大河のイケメン顔を睨みつけた。
遼と出会ったのは光琉が入学したばかりの頃だった。
農場と牧場を経営している家に生まれ、北海道の大自然に囲まれた田舎で育った光琉の夢は、将来実家の家業を継ぐことだった。最新の技術を学ぶため設備が充実しているこの大学の農学部に入学し上京したまではよかったが。光琉はあまりに育った環境と違う大都会に完全にカルチャーショックを受け、生活もままならない状態になっていた。
そんな時行われた学部外交流会で出会ったのが遼だった。
ツンツンした態度とは裏腹に、一目で光琉が困っていることを見抜いた遼は光琉の身の上話を聞いてくれ、その上色々世話を焼いてくれた。電車の乗り方、乗り換え方、掃除洗濯料理の仕方、キャッチなどに声をかけられた時の対処法など、大きいことから小さいことまで事細かに教えてくれたのだ。
現在光琉がちゃんと学生生活を送れているのは、全部遼のおかげで。すっかり遼は光琉の憧れで大好きな先輩になった。そんな遼が。
光琉は目の前に立つ二人を見る。特に何も話していないのに、見つめ合って嬉しそうに微笑み合い、相変わらず自然と甘い雰囲気になっている二人に、光琉はハァと溜息を吐いた。
(俺の憧れの青木先輩がこんな顔面だけの優男に引っかかるなんて~~~)
光琉は嘆く。大学内ではすっかり公認カップルになっている大河と遼。校内には二人の幸せを見守る会なんてものもできている。
確かに大河はどこから見てもイケメンだ。その上次世代を担う天才として名高く、すでに論文が学会に認められ自分の研究室も持っている。どうやら実家も金持ちだなんて噂もある。そんな何もかもが備わっているのにお高くとまることもなく、大河は気さくでとても優しい穏やかな性格だった。
(くっ!考えたらいいところしかない‼)
だけど、遼はとても素敵な人なのだ。これだけのハイスペックを備えているからって、こんなに素敵な遼に見合うとは限らない。
(周りは認めても、こんな顔面だけの男が青木先輩の彼氏だなんて俺は簡単に認めないからな!)
「えっと神崎大河です。よろしくね」
一人息巻く光琉には気付くことなく、穏やかな声で名乗ると大河は光琉に向かって手を差し出した。
そして視線を合わせるとにこっと微笑む。
「............」
条件反射で差し出された手を光琉は律儀に両手で握り返す。
「えっと何くん?」
「犬塚光琉です......」
「犬塚くんかよろしくね」
大河は少し小首を傾げて、光琉に向けて笑顔になった。
「ぐっ............」
急に名前を呼ばれ、正面から受けた破壊力抜群の男前の笑顔に、赤くなりそうなのを変な声を出してどうにか堪える。
「ちょうど食堂に行こうとしてたんだ。犬塚くんも一緒にどうぞ」
握手を解くと大河はすぐに遼に視線を戻す。にこにこと自分を見て笑う大河に、遼もフッと笑顔になって。
「じゃあ、込みだす前に行くか」
大河と並んで歩き出した。
「..................」
「おーい犬塚!どうした?」
大河のキラースマイルから立ち直れず動けない光琉に遼は不思議そうに声をかけた。
(こ、こんな顔面だけの男......俺は負けないんだからな!)
もはや何の勝負か分からないが、負けるもんか!と心に誓う光琉だった。
「へ~獣医学科に研修に行くのか」
学食のからあげを頬張りながら遼は光琉の言葉を繰り返した。
「はい!牧場で色んな動物を飼ってるので、基本的な医療知識を身に付けたいんです」
「勉強熱心だよな、ほんと犬塚は」
えらいえらいと遼が光琉の頭を撫でる。嬉しくて光琉はふふっとはにかんだ。
「田舎から出てきたのも実家のためだろ。こんなちっこい体で一生懸命頑張ってるんだって思ったら......」
さらに遼はよしよしと光琉の頭を撫でまわした。どうやら遼はこういう忠犬わんこ系に弱いようだ。
「ここで学べるものは全部吸収したいので......だけどなんか研修を担当してくれる人が、獣医学部だけじゃなく医学部にも在籍してる人らしくて」
撫でられぐしゃぐしゃになった髪を直しながら、そんなこと可能なんですかね?と光琉は首を捻る。
「そんなのかなりストイックじゃないとできないことじゃないですか、めちゃめちゃ厳しい人だったらどうしよう......」
二学部を一緒に学ぶなんてそうそうできることじゃない。いや普通ならできない。そんなことができるのは並大抵の努力ではなくて。きっと、とてもタフで精神力が強い人に違いない。
(そんな人が担当って......俺ちゃんとこなせるかな)
そう思って光琉は怯える。
「あ......近衛が担当するんだね」
「はぁ~~~⁉あいつが担当なのか⁉」
大河が出した名前に、遼があからさまに嫌そうな顔になった。
「だったら大丈夫だよ。近衛は優しいし、それにめちゃめちゃ面倒見もいいしさ。安心して!」
ねっと笑う大河の言葉に、光琉はホッと胸を撫でおろす。
「そっか......青木先輩みたいな人なんですね。だったら大丈夫かも......」
「はぁ⁉誰が誰みたいだって‼」
「そうそう、遼みたい」
「やめろ!あんなガサツな大男と一緒にするな!」
騒ぐ遼の隣で大河はにこにこと笑っている。
(そっか優しいのか......なんとか研修やっていけそうでよかった)
大河の笑顔と、担当者が優しい人だと分かって光琉はホッと息を吐いた。
下から上に彼の視線が、光琉に這わせられた。
まるで獲物を品定めするような肉食獣の瞳。それに体が無意識でフルッと震えた。
そして彼は光琉と目を合わせると機嫌が良さそうに微笑んだ。
「お前...美味しそうだな......」
今にも舌舐めずりしそうな彼に思わず後ずさる。
(美味しそうって......!お、俺食べられちゃうの⁉)
距離を詰めてくる目の前の彼に、光琉はただただ怯えることしか出来なかった。
オオカミさんは子犬を愛でたい
「あおきせんぱ~~い」
犬塚光琉 は構内に大好きな姿を見つけて笑顔になった。
ブンブンと大きく手を振って、向こうが光琉に気づいたのを確認すると一目散にそちらの方に駆け出した。
「犬塚」
遼は自分のところに駆けてきた光琉に笑をこぼす。その姿がまるで、ご主人様を見つけて駆け寄ってくる子犬を彷彿とさせ、遼は思わず笑いながらその頭を撫でた。
普段はツンとしている遼が笑うととんでもない破壊力がある。その笑顔に胸をキュンキュンとさせながら、光琉は頭を撫でてくれる遼を、えへへと嬉しそうに見上げた。
「これからお昼ですか?よかったら一緒に!」
「遼......この人は?後輩?」
意気込んでそう言葉にした光琉は、遼の横に立っている人物に気付いて眉を寄せた。
「ああ、大河は会うの始めてか。そうそう今年入学の一年。学部は違うんだけど、交流会の時になんでか懐かれちゃって」
「ふふ、そんなこと言って、遼のことだから新生活に慣れない後輩がほっとけなくて、色々世話焼いたんじゃないの?」
「世話ぁ?別に普通のことしただけだけど!」
目が覚める程イケちらかした王子顔に柔和な笑みを浮かべ遼の横にいるイケメンが笑いかけると、遼はほんのり頬を染めツンと顔を逸らした。
照れているのが丸分かりのその姿はとても可愛らしい。横にいる完璧王子顔のイケメンは更にデレッと口元を緩めた。
(何も言ってないのに何で分かるんだよ!神崎大河ぁぁぁ~~~‼‼‼)
自然と甘い雰囲気を醸し出す二人に、光琉は心の中で叫ぶと大河のイケメン顔を睨みつけた。
遼と出会ったのは光琉が入学したばかりの頃だった。
農場と牧場を経営している家に生まれ、北海道の大自然に囲まれた田舎で育った光琉の夢は、将来実家の家業を継ぐことだった。最新の技術を学ぶため設備が充実しているこの大学の農学部に入学し上京したまではよかったが。光琉はあまりに育った環境と違う大都会に完全にカルチャーショックを受け、生活もままならない状態になっていた。
そんな時行われた学部外交流会で出会ったのが遼だった。
ツンツンした態度とは裏腹に、一目で光琉が困っていることを見抜いた遼は光琉の身の上話を聞いてくれ、その上色々世話を焼いてくれた。電車の乗り方、乗り換え方、掃除洗濯料理の仕方、キャッチなどに声をかけられた時の対処法など、大きいことから小さいことまで事細かに教えてくれたのだ。
現在光琉がちゃんと学生生活を送れているのは、全部遼のおかげで。すっかり遼は光琉の憧れで大好きな先輩になった。そんな遼が。
光琉は目の前に立つ二人を見る。特に何も話していないのに、見つめ合って嬉しそうに微笑み合い、相変わらず自然と甘い雰囲気になっている二人に、光琉はハァと溜息を吐いた。
(俺の憧れの青木先輩がこんな顔面だけの優男に引っかかるなんて~~~)
光琉は嘆く。大学内ではすっかり公認カップルになっている大河と遼。校内には二人の幸せを見守る会なんてものもできている。
確かに大河はどこから見てもイケメンだ。その上次世代を担う天才として名高く、すでに論文が学会に認められ自分の研究室も持っている。どうやら実家も金持ちだなんて噂もある。そんな何もかもが備わっているのにお高くとまることもなく、大河は気さくでとても優しい穏やかな性格だった。
(くっ!考えたらいいところしかない‼)
だけど、遼はとても素敵な人なのだ。これだけのハイスペックを備えているからって、こんなに素敵な遼に見合うとは限らない。
(周りは認めても、こんな顔面だけの男が青木先輩の彼氏だなんて俺は簡単に認めないからな!)
「えっと神崎大河です。よろしくね」
一人息巻く光琉には気付くことなく、穏やかな声で名乗ると大河は光琉に向かって手を差し出した。
そして視線を合わせるとにこっと微笑む。
「............」
条件反射で差し出された手を光琉は律儀に両手で握り返す。
「えっと何くん?」
「犬塚光琉です......」
「犬塚くんかよろしくね」
大河は少し小首を傾げて、光琉に向けて笑顔になった。
「ぐっ............」
急に名前を呼ばれ、正面から受けた破壊力抜群の男前の笑顔に、赤くなりそうなのを変な声を出してどうにか堪える。
「ちょうど食堂に行こうとしてたんだ。犬塚くんも一緒にどうぞ」
握手を解くと大河はすぐに遼に視線を戻す。にこにこと自分を見て笑う大河に、遼もフッと笑顔になって。
「じゃあ、込みだす前に行くか」
大河と並んで歩き出した。
「..................」
「おーい犬塚!どうした?」
大河のキラースマイルから立ち直れず動けない光琉に遼は不思議そうに声をかけた。
(こ、こんな顔面だけの男......俺は負けないんだからな!)
もはや何の勝負か分からないが、負けるもんか!と心に誓う光琉だった。
「へ~獣医学科に研修に行くのか」
学食のからあげを頬張りながら遼は光琉の言葉を繰り返した。
「はい!牧場で色んな動物を飼ってるので、基本的な医療知識を身に付けたいんです」
「勉強熱心だよな、ほんと犬塚は」
えらいえらいと遼が光琉の頭を撫でる。嬉しくて光琉はふふっとはにかんだ。
「田舎から出てきたのも実家のためだろ。こんなちっこい体で一生懸命頑張ってるんだって思ったら......」
さらに遼はよしよしと光琉の頭を撫でまわした。どうやら遼はこういう忠犬わんこ系に弱いようだ。
「ここで学べるものは全部吸収したいので......だけどなんか研修を担当してくれる人が、獣医学部だけじゃなく医学部にも在籍してる人らしくて」
撫でられぐしゃぐしゃになった髪を直しながら、そんなこと可能なんですかね?と光琉は首を捻る。
「そんなのかなりストイックじゃないとできないことじゃないですか、めちゃめちゃ厳しい人だったらどうしよう......」
二学部を一緒に学ぶなんてそうそうできることじゃない。いや普通ならできない。そんなことができるのは並大抵の努力ではなくて。きっと、とてもタフで精神力が強い人に違いない。
(そんな人が担当って......俺ちゃんとこなせるかな)
そう思って光琉は怯える。
「あ......近衛が担当するんだね」
「はぁ~~~⁉あいつが担当なのか⁉」
大河が出した名前に、遼があからさまに嫌そうな顔になった。
「だったら大丈夫だよ。近衛は優しいし、それにめちゃめちゃ面倒見もいいしさ。安心して!」
ねっと笑う大河の言葉に、光琉はホッと胸を撫でおろす。
「そっか......青木先輩みたいな人なんですね。だったら大丈夫かも......」
「はぁ⁉誰が誰みたいだって‼」
「そうそう、遼みたい」
「やめろ!あんなガサツな大男と一緒にするな!」
騒ぐ遼の隣で大河はにこにこと笑っている。
(そっか優しいのか......なんとか研修やっていけそうでよかった)
大河の笑顔と、担当者が優しい人だと分かって光琉はホッと息を吐いた。
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