71 / 136
第二部 二章
第十五話 引き出しの中の秘密
しおりを挟む
一方でアヤメは実に平和にパークスを部屋に運んでいた。
メイドが玄関で待っていたので、手伝って貰いながら部屋に戻った。
恐らくミーミルもメイドがついて行ったのだろう。
メイドがいるなら安心のはずだ。
アヤメはメイドと協力しながらパークスをベッドに寝かせる。
「済まない……エルザ」
パークスはベッドに寝転がりながらメイドに言う。
「坊ちゃんがこんなになるまで飲むなんて、とても珍しいですね」
エルザと呼ばれた中年の女性メイドは笑みを浮かべながら言う。
「そうなの?」
「はい。久しぶりの楽しいお酒だったのかもしれません」
「そっかー」
それなら良かった。
お酒を飲むなら楽しく飲むべきである。
まあアヤメは酒を飲めないのだが。
「ありがとうございます、アヤメ様……ここまで運んで頂いて」
本当なら体を起こして礼を言いたかったが、体がだるくて上手く動かない。
パークスは飲み過ぎた、と自重する。
レガリアと二人で飲む機会もあったが、あんな風に話が弾んだ事は無かった。
そもそも酒の席で、楽しく飲んだ事はあっただろうか?
記憶を辿っても思い出せなかった。
「気にしないで。ゆっくり休んでね」
「それでは私はこれで失礼します。お二人の楽しい時間を邪魔する訳にはいきませんので。水はこちらに用意してあります」
エルザは一礼すると、部屋から出て行った。
「エルザ、そう気を使わなくても……」
パークスが声を出した時には、もうエルザは部屋から出た後だった。
言葉を紡ぐのすら億劫になってくる。
まるで全身が『休め』と言っているようだ。
「水いる?」
「……お願いします」
机に用意してくれていた水差しを使って、コップに水を注ぐ。
「すみません……隣の机に薬があるのですが取って頂けないでしょうか……」
パークスは片手で目を覆いながら呟くように言った。
「薬?」
「二日酔いの薬です……酒を明日に残す訳にはいかないので……このまま寝ると残ってしまいそうです」
「おっけー」
アヤメは隣の机を見る。
パークスの事務用机のようだ。
引き出しが幾つかついているので、これのどれかに入っているのだろう。
「パークス、どの引き出し?」
「……」
「パークス?」
見るとパークスは寝ていた。
限界が来たのだろう。
「もー、仕方ないなぁ……」
アヤメは引き出しを順番に開く。
だが薬らしきものは見つからなかった。
「カプセル……なんかはないだろうから、紙に包んだ粉薬みたいなのかなぁ……それともポーションみたいな瓶入りの液体?」
アヤメは呟きながら引き出しを引っ掻き回す。
「ここかなぁ」
一つだけ鍵のかかった引き出しがあった。
ここを開くのに使うであろう鍵は、他の引き出しの奥に転がっていた。
「んー、まあ……いっか」
アヤメは少し躊躇ったが、鍵穴に鍵を差し込み、回す。
鍵はあっけなく開いた。
「あ、これかな?」
引き出しの中には三角形に折りたたまれた紙に包まれた白い粉があった。
三つほど転がっている。
後は筆記用具やら何やらが雑然と収納されていた。
目立ったのは分厚い本と赤い透明な宝石、それから何枚かの絵が置かれている。
絵はマキシウスと女性が並んでいる絵。
それからパークスとレガリア、ジオが並んでいる絵。
残りもパークスの家族の似顔絵ばかりであった。
家族写真――もとい家族絵とでもいうべきモノだろうか。
マキシウスの横に並んでいる女性は見た事がないが、もしかするとマキシウスの妻かもしれない。
それから転がっていた宝石は掌くらいの大きさがある。
これだけ大きな宝石だと、かなりの値段になるのだろう。
「なんか高そう」
アヤメは石を持って燭台の光に透かして見る。
そこで指に持った感触に違和感を感じた。
「? 石……なのに柔らかい?」
アヤメが指に力を入れると、ぐにぐにと形を変える宝石。
別に恐るべき力で押しているから石が変形している訳ではない。
元々、柔らかい石のようで――。
――この感触には、どこかで覚えがあった。
まさかの可能性を思いつき、血の気が引いた瞬間だった。
『パークス様、お呼びですか? あなたのミョルドですよ』
「ィッ――!」
アヤメは悲鳴を上げかけたが押し殺し、慌ててもう一度、石をグニグニして『結線石』の接続を切断する。
石は『結線石』だったのだ。
青くなかったから完全に油断していた。
「赤なんかあるんだ……」
自分の不勉強さを反省しながら呟くアヤメ。
というかそれより問題は繋がった向こうだ。
亜人種――昨日見たミョルドという亜人種へ繋がっていた。
この結線石で遠く離れた亜人種との連絡を取り合っているのだろう。
悲鳴は向こうに届いてしまっただろうか。
いつもと違う声で、亜人種に疑惑を持たれれば、パークス達と亜人種の友好に水を差す可能性がある。
「でも……水を差した方がいいのかなぁ」
過去の事件を考えると、パークスを止めた方がいいように思える。
むしろ止めるべきなのだろう。
だが昨日見たパークスを思い出すと、そうも思えないのだ。
あの時のパークスは自然体で、楽しそうだった。
そしてアヤメ達より遥かに長い時をパークスと共に、過ごしてきたであろうエルザの言葉を思い出す。
「坊ちゃんがこんなになるまで飲むなんて、とても珍しいですね」
「はい。久しぶりの楽しいお酒だったのかもしれません」
つまり普段は、楽しそうではないという事だ。
それはパークスの父親に対する委縮を見れば、何となく分かる。
父親に「残れ」と言われただけで顔を真っ青にするパークスの姿が、今でもアヤメの目にしっかりと焼き付いていた。
亜人種との交流は、抑圧された日々を過ごすパークス唯一の癒しかもしれない。
それを奪っていいものなのか。
アヤメは結線石を引き出しに戻す。
「……」
分厚い本が、目に入る。
アヤメは本を手に取ると、中を開いた。
「日記、かな」
日付と、その日にあった出来事が纏められている。
だが日付は飛び飛びだ。
アヤメは日記に目を通し始める。
そこには亜人種との友好が纏められていた。
何日に亜人種とどんな物を渡した。
何日に亜人種とどんな話をした。
何日に亜人種と現神の森をどれくらい探索した。
全て亜人種との出来事ばかり。
普段の事は一切、書かれていない。
「うん――そっか」
やはり水を差すべきではない。
アヤメはそう思った。
アヤメはもう少しだけ、日記を読み進めてみる。
パークス達は亜人種との会話や物々交換の他にも、現神の森を探索していた。
どうやら森の中で何かを探しているようだ。
亜人種達が探しているモノをパークス達が手伝っているらしい。
何日も一緒に探して見つからない、見つからないと書かれている。
「何を探してるんだろ?」
気になったアヤメは日記を遡る。
探しているものの情報は、恐らく探し始めた最初の方に書いてあるはずだ。
「――これ、っぽい?」
やがてアヤメは日記に書きこまれたスケッチを見て、手を止める。
そこに描かれていたのは、果実の絵と、その果実に対する説明だった。
――――――――
・現神の実
銀色でリンゴのような丸い果実。
数百年に一度だけ現神の森のどこかで実をつける。
森のどこに発生するか分からず、正確な時期も分かっていない。
ただ、この数年以内に実をつけるという事は、過去の発生周期から予測されている。
それを食べた者は木神の力を得る。
―――――――――
その記述の一文に、アヤメはひっかかる。
『現神の力を得る』という一文に。
ほんのつい最近。
現神の力を得た何かと戦わなかっただろうか?
アヤメは日記を閉じ、引き出しにしまった。
「……水は差したくない、けど」
アヤメの脳裏に現神触『骸』の姿が思い出される。
本当に騙されていないのか?
こんな実を見つけて、どうするつもりなのか?
「さすがに放っておけないよね」
アヤメは、明日、ミーミルと一緒に全てを聞く事に決めた。
メイドが玄関で待っていたので、手伝って貰いながら部屋に戻った。
恐らくミーミルもメイドがついて行ったのだろう。
メイドがいるなら安心のはずだ。
アヤメはメイドと協力しながらパークスをベッドに寝かせる。
「済まない……エルザ」
パークスはベッドに寝転がりながらメイドに言う。
「坊ちゃんがこんなになるまで飲むなんて、とても珍しいですね」
エルザと呼ばれた中年の女性メイドは笑みを浮かべながら言う。
「そうなの?」
「はい。久しぶりの楽しいお酒だったのかもしれません」
「そっかー」
それなら良かった。
お酒を飲むなら楽しく飲むべきである。
まあアヤメは酒を飲めないのだが。
「ありがとうございます、アヤメ様……ここまで運んで頂いて」
本当なら体を起こして礼を言いたかったが、体がだるくて上手く動かない。
パークスは飲み過ぎた、と自重する。
レガリアと二人で飲む機会もあったが、あんな風に話が弾んだ事は無かった。
そもそも酒の席で、楽しく飲んだ事はあっただろうか?
記憶を辿っても思い出せなかった。
「気にしないで。ゆっくり休んでね」
「それでは私はこれで失礼します。お二人の楽しい時間を邪魔する訳にはいきませんので。水はこちらに用意してあります」
エルザは一礼すると、部屋から出て行った。
「エルザ、そう気を使わなくても……」
パークスが声を出した時には、もうエルザは部屋から出た後だった。
言葉を紡ぐのすら億劫になってくる。
まるで全身が『休め』と言っているようだ。
「水いる?」
「……お願いします」
机に用意してくれていた水差しを使って、コップに水を注ぐ。
「すみません……隣の机に薬があるのですが取って頂けないでしょうか……」
パークスは片手で目を覆いながら呟くように言った。
「薬?」
「二日酔いの薬です……酒を明日に残す訳にはいかないので……このまま寝ると残ってしまいそうです」
「おっけー」
アヤメは隣の机を見る。
パークスの事務用机のようだ。
引き出しが幾つかついているので、これのどれかに入っているのだろう。
「パークス、どの引き出し?」
「……」
「パークス?」
見るとパークスは寝ていた。
限界が来たのだろう。
「もー、仕方ないなぁ……」
アヤメは引き出しを順番に開く。
だが薬らしきものは見つからなかった。
「カプセル……なんかはないだろうから、紙に包んだ粉薬みたいなのかなぁ……それともポーションみたいな瓶入りの液体?」
アヤメは呟きながら引き出しを引っ掻き回す。
「ここかなぁ」
一つだけ鍵のかかった引き出しがあった。
ここを開くのに使うであろう鍵は、他の引き出しの奥に転がっていた。
「んー、まあ……いっか」
アヤメは少し躊躇ったが、鍵穴に鍵を差し込み、回す。
鍵はあっけなく開いた。
「あ、これかな?」
引き出しの中には三角形に折りたたまれた紙に包まれた白い粉があった。
三つほど転がっている。
後は筆記用具やら何やらが雑然と収納されていた。
目立ったのは分厚い本と赤い透明な宝石、それから何枚かの絵が置かれている。
絵はマキシウスと女性が並んでいる絵。
それからパークスとレガリア、ジオが並んでいる絵。
残りもパークスの家族の似顔絵ばかりであった。
家族写真――もとい家族絵とでもいうべきモノだろうか。
マキシウスの横に並んでいる女性は見た事がないが、もしかするとマキシウスの妻かもしれない。
それから転がっていた宝石は掌くらいの大きさがある。
これだけ大きな宝石だと、かなりの値段になるのだろう。
「なんか高そう」
アヤメは石を持って燭台の光に透かして見る。
そこで指に持った感触に違和感を感じた。
「? 石……なのに柔らかい?」
アヤメが指に力を入れると、ぐにぐにと形を変える宝石。
別に恐るべき力で押しているから石が変形している訳ではない。
元々、柔らかい石のようで――。
――この感触には、どこかで覚えがあった。
まさかの可能性を思いつき、血の気が引いた瞬間だった。
『パークス様、お呼びですか? あなたのミョルドですよ』
「ィッ――!」
アヤメは悲鳴を上げかけたが押し殺し、慌ててもう一度、石をグニグニして『結線石』の接続を切断する。
石は『結線石』だったのだ。
青くなかったから完全に油断していた。
「赤なんかあるんだ……」
自分の不勉強さを反省しながら呟くアヤメ。
というかそれより問題は繋がった向こうだ。
亜人種――昨日見たミョルドという亜人種へ繋がっていた。
この結線石で遠く離れた亜人種との連絡を取り合っているのだろう。
悲鳴は向こうに届いてしまっただろうか。
いつもと違う声で、亜人種に疑惑を持たれれば、パークス達と亜人種の友好に水を差す可能性がある。
「でも……水を差した方がいいのかなぁ」
過去の事件を考えると、パークスを止めた方がいいように思える。
むしろ止めるべきなのだろう。
だが昨日見たパークスを思い出すと、そうも思えないのだ。
あの時のパークスは自然体で、楽しそうだった。
そしてアヤメ達より遥かに長い時をパークスと共に、過ごしてきたであろうエルザの言葉を思い出す。
「坊ちゃんがこんなになるまで飲むなんて、とても珍しいですね」
「はい。久しぶりの楽しいお酒だったのかもしれません」
つまり普段は、楽しそうではないという事だ。
それはパークスの父親に対する委縮を見れば、何となく分かる。
父親に「残れ」と言われただけで顔を真っ青にするパークスの姿が、今でもアヤメの目にしっかりと焼き付いていた。
亜人種との交流は、抑圧された日々を過ごすパークス唯一の癒しかもしれない。
それを奪っていいものなのか。
アヤメは結線石を引き出しに戻す。
「……」
分厚い本が、目に入る。
アヤメは本を手に取ると、中を開いた。
「日記、かな」
日付と、その日にあった出来事が纏められている。
だが日付は飛び飛びだ。
アヤメは日記に目を通し始める。
そこには亜人種との友好が纏められていた。
何日に亜人種とどんな物を渡した。
何日に亜人種とどんな話をした。
何日に亜人種と現神の森をどれくらい探索した。
全て亜人種との出来事ばかり。
普段の事は一切、書かれていない。
「うん――そっか」
やはり水を差すべきではない。
アヤメはそう思った。
アヤメはもう少しだけ、日記を読み進めてみる。
パークス達は亜人種との会話や物々交換の他にも、現神の森を探索していた。
どうやら森の中で何かを探しているようだ。
亜人種達が探しているモノをパークス達が手伝っているらしい。
何日も一緒に探して見つからない、見つからないと書かれている。
「何を探してるんだろ?」
気になったアヤメは日記を遡る。
探しているものの情報は、恐らく探し始めた最初の方に書いてあるはずだ。
「――これ、っぽい?」
やがてアヤメは日記に書きこまれたスケッチを見て、手を止める。
そこに描かれていたのは、果実の絵と、その果実に対する説明だった。
――――――――
・現神の実
銀色でリンゴのような丸い果実。
数百年に一度だけ現神の森のどこかで実をつける。
森のどこに発生するか分からず、正確な時期も分かっていない。
ただ、この数年以内に実をつけるという事は、過去の発生周期から予測されている。
それを食べた者は木神の力を得る。
―――――――――
その記述の一文に、アヤメはひっかかる。
『現神の力を得る』という一文に。
ほんのつい最近。
現神の力を得た何かと戦わなかっただろうか?
アヤメは日記を閉じ、引き出しにしまった。
「……水は差したくない、けど」
アヤメの脳裏に現神触『骸』の姿が思い出される。
本当に騙されていないのか?
こんな実を見つけて、どうするつもりなのか?
「さすがに放っておけないよね」
アヤメは、明日、ミーミルと一緒に全てを聞く事に決めた。
0
お気に入りに追加
404
あなたにおすすめの小説
最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である
megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。
死んだと思ったら異世界に
トワイライト
ファンタジー
18歳の時、世界初のVRMMOゲーム『ユグドラシルオンライン』を始めた事がきっかけで二つの世界を救った主人公、五十嵐祐也は一緒にゲームをプレイした仲間達と幸せな日々を過ごし…そして死んだ。
祐也は家族や親戚に看取られ、走馬灯の様に流れる人生を振り替える。
だが、死んだはず祐也は草原で目を覚ました。
そして自分の姿を確認するとソコにはユグドラシルオンラインでの装備をつけている自分の姿があった。
その後、なんと体は若返り、ゲーム時代のステータス、装備、アイテム等を引き継いだ状態で異世界に来たことが判明する。
20年間プレイし続けたゲームのステータスや道具などを持った状態で異世界に来てしまった祐也は異世界で何をするのか。
「取り敢えず、この世界を楽しもうか」
この作品は自分が以前に書いたユグドラシルオンラインの続編です。
異世界転生したらよくわからない騎士の家に生まれたので、とりあえず死なないように気をつけていたら無双してしまった件。
星の国のマジシャン
ファンタジー
引きこもりニート、40歳の俺が、皇帝に騎士として支える分家の貴族に転生。
そして魔法剣術学校の剣術科に通うことなるが、そこには波瀾万丈な物語が生まれる程の過酷な「必須科目」の数々が。
本家VS分家の「決闘」や、卒業と命を懸け必死で戦い抜く「魔物サバイバル」、さらには40年の弱男人生で味わったことのない甘酸っぱい青春群像劇やモテ期も…。
この世界を動かす、最大の敵にご注目ください!
収納持ちのコレクターは、仲間と幸せに暮らしたい。~スキルがなくて追放された自称「か弱い女の子」の元辺境伯令嬢。実は無自覚チートで世界最強⁉~
SHEILA
ファンタジー
生まれた時から、両親に嫌われていた。
物心ついた時には、毎日両親から暴力を受けていた。
4年後に生まれた妹は、生まれた時から、両親に可愛がられた。
そして、物心ついた妹からも、虐めや暴力を受けるようになった。
現代日本では考えられないような環境で育った私は、ある日妹に殺され、<選択の間>に呼ばれた。
異世界の創造神に、地球の輪廻の輪に戻るか異世界に転生するかを選べると言われ、迷わず転生することを選んだ。
けれど、転生先でも両親に愛されることはなくて……
お読みいただきありがとうございます。
のんびり不定期更新です。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
【完結】義妹とやらが現れましたが認めません。〜断罪劇の次世代たち〜
福田 杜季
ファンタジー
侯爵令嬢のセシリアのもとに、ある日突然、義妹だという少女が現れた。
彼女はメリル。父親の友人であった彼女の父が不幸に見舞われ、親族に虐げられていたところを父が引き取ったらしい。
だがこの女、セシリアの父に欲しいものを買わせまくったり、人の婚約者に媚を打ったり、夜会で非常識な言動をくり返して顰蹙を買ったりと、どうしようもない。
「お義姉さま!」 . .
「姉などと呼ばないでください、メリルさん」
しかし、今はまだ辛抱のとき。
セシリアは来たるべき時へ向け、画策する。
──これは、20年前の断罪劇の続き。
喜劇がくり返されたとき、いま一度鉄槌は振り下ろされるのだ。
※ご指摘を受けて題名を変更しました。作者の見通しが甘くてご迷惑をおかけいたします。
旧題『義妹ができましたが大嫌いです。〜断罪劇の次世代たち〜』
※初投稿です。話に粗やご都合主義的な部分があるかもしれません。生あたたかい目で見守ってください。
※本編完結済みで、毎日1話ずつ投稿していきます。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢は逃げることにした
葉柚
恋愛
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢のレイチェルは幸せいっぱいに暮らしていました。
でも、妊娠を切っ掛けに前世の記憶がよみがえり、悪役令嬢だということに気づいたレイチェルは皇太子の前から逃げ出すことにしました。
本編完結済みです。時々番外編を追加します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる