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第十二話 再会
しおりを挟む昨夜のレオンの様子は明らかにおかしかった。
夕暮れが近付くにつれ落ち着かないファビオラは刺繍も手につかず窓の外を眺めた。日が暮れ路地の街灯が明かりを灯す。ファビオラのいる部屋からは王都で一番歴史の古い教会の塔の先端が見えた。塔の一番上には大きな鐘が吊るされ、日に三回の定刻に鐘を鳴らした。
いつもは美しい鐘の音に心を癒されるのだが、今日の音はガンガンと響き、まるで騒音だ。慌てて誰かが鐘を突きまくっているような一種の異様さを感じた。時計を見ると、鐘が鳴る定刻でもない。
椅子から立ち上がり窓に近づくと、塔の更に奥に見える山並みから白い煙が上がっている。
「火事を知らせる為に鐘を鳴らしているのかしら」
眉を寄せ遠い山並みを眺めていると、何やら下の階が騒がしい。
何かが起こっている。
ファビオラは慌てて階段を下りた。吹き抜けになっている一階の玄関ホールには既に何人かが集まっている。
「パータイルが攻めてきたらしいわ!」
「嘘でしょ?! どこに逃げたらいいの?」
「私達、殺されてしまうの?」
慌てふためく者や泣き出す者で館内は騒然としていた。
「何を騒いでいるんだい! 皆、ここに集まりな!」
娼婦も使用人も全員が集まり、不安気に女主の言葉を待った。
「いいかい、よくお聞き! パータイルの軍事侵攻が始まった。今から外に逃げても危険だ。地下倉庫に全員が避難するよ。食料や水を運ぶのを手伝いな!」
女主の統率力は凄い。ここで働くようになってわかったことだが彼女は娼婦達や使用人達から絶対的な信頼を寄せられていた。口は悪いし仕事に厳しい人だが、娼婦個々への対応に心を配れる人だった。
皆、手分けして食料と水、毛布等を運ぶ。ファビオラも加わり運んでいたが、そわそわと落ち着かないミレーに声をかけた。彼女はファビオラが代筆の依頼を受けていた女性だった。
「ミレーさん、どうかしたんですか?」
彼女は暗い顔で声を潜めた。
「昨日届いた手紙を取りに戻りたくて。まだ開いてもいない手紙なの」
確かにこの状況で手紙を取りに行きたいとは言えないだろう。チラリと周囲を見ると、今台所に残って缶詰を袋に詰めていたのは自分と彼女だけだ。
「ミレー! ちょっと、こっちも手伝っておくれ」
女主の声が奥から聞こえてくる。タイミングよくミレーが呼ばれた。今ここを離れても誰にも見られないで済む。
「ミレーさん、私が走って取りに行ってきますから。うまいこと誤魔化しておいてくださいね」
そう言うとファビオラは缶詰を置き階段を駆け上がった。山での生活に慣れたファビオラは体の線は細いものの、都会生活の彼女達よりずっと足腰が強いし、早く走れる自信もあった。
一気に三階まで駆け上がると一番奥のミレーの部屋へと向かった。彼女の代筆を請け負っていたファビオラは手紙の隠し場所を知っていた。ベッドの下に隠された箱を開けると、一番上に置かれた未開封の手紙を手に取る。
「大切な手紙が見つかって良かった」
ふと、自分がタンドル医師に宛てた手紙のことが頭を過りカイトの顔が浮かぶと、パァっと窓の外が一瞬明るくなる。ファビオラは無意識に視線を向けた。
ドンッ。
大きな音がしたかと思うと、低い地響きと共に物凄い勢いで窓ガラスが割れた。粉々になったガラス片は凶器となってファビオラに向かって飛ん来る。目を瞑るしかできず棒立ちになるファビオラの耳に自分の名を呼ぶ声が聞こえたような気がした。
何かに突き飛ばされ体が床に横倒しになるが不思議なことに痛みは感じないし、何かが刺さったような感じもしない。
硬く温かいものに包まれている。目の前は黒い布で閉ざされ視界が効かない。ただ、微かな火薬の匂いを感じた。
誰かにすっぽり抱き締められているのだと気付いて、身動ぎすると頭の上から懐かしい声が聞こえた。
「ファビ…」
見上げると切なそうな顔をして自分を見下ろす黒い瞳に見つめられ、息が止まる。
「…カイト」
「ごめん、遅くなった」
「ほ、本当? 本当にカイトなの?」
自分は倒れた際に頭を打って幻を見ているのかもしれない。
「俺のこと忘れちゃったの?」
「わ、忘れる筈ない…ずっと待っていたのに」
彼の胸に閉じ込められた状態で胸元を小さく殴ると、ぽろぽろと涙の粒が頬を伝う。娼館に来てから、ファビオラは涙を流すことがなかった。カイトを想い不安で押し潰されそうになっても、ただ生きていくことだけを考えて堪えた。
「遅いよ! 遅すぎだよ! カイトの馬鹿、ばかばかばか…んっ…」
カイトの唇がファビオラの柔らかな唇を塞ぎ言葉を奪った。
ゆっくりと彼の唇が離れると間近にある、潤んだ黒い瞳を見て改めてカイトだと実感する。指先で、そっと顔に触れるとカイトは眉毛を下げ苦しそうな顔をしている。
そして、どちらかともなく二人の唇が近付くと。
ドンッ。
またもや爆音が鳴り、地響きと共に爆風が割れた窓から吹き込んでくる。
チッと舌打ちをするカイトはファビオラを抱き締めたまま起き上がった。
「まったく、どこのどいつだ下手糞な砲弾打ちやがって」
忌々し気に言うと、ファビオラを抱き上げ階段を駆け下りた。
地下室の入り口の前でファビオラを降ろすと、彼女の頬にそっと手を添えて真剣な目で訴える。
「ファビは地下室に入っていて。俺がこの扉を開けるまで絶対に出てきちゃ駄目だよ」
「え、カイト。カイトは? カイトも一緒に入ろう? どこに行くの? 外は危険よ! 絶対に行っちゃ駄目、死んでしまうわ」
「ファビ。事情は後で話す。さぁ、急いで中に入って。さっき俺が言ったことを守って、絶対に地下室から出てこない。わかったね?」
さっきみたいな爆発に巻き込まれでもしたらカイトが死んでしまう。ファビオラは子供の様にカイトの袖を掴んで放そうとしない。
「ファビ、俺は簡単には死なないよ。こう見えても結構強いんだぜ。ファビを嫁さんにする前に死んだりする訳ないだろう? 可愛いウエディングドレス姿見たいしさ」
カイトはファビオラに今できる精一杯の笑顔を向けた。
「ベティ」
カイトが呼ぶと、いつの間にか地下室の扉が開いており後ろに立っていた女主がファビオラの肩を抱き引き留める。
「カイト!!」
閉まる扉の隙間から見えたのは、黒いマントを翻しながら去っていくカイトの後姿だった。
◆
地下室の扉が開いたのは翌朝のことだった。戦いが終わるまで、何日も地下室に籠もることを覚悟して沢山の食料を運び込んでいた皆は呆気にとられた。
扉が開くと閉ざされた部屋に差し込む光を遮って見えるシルエット。それが、直ぐにカイトだとわかる。
良かった。
カイトは生きていた。
地下室の暗闇の中、カイトは約束を破らないと信じていても彼が怪我をしたら、命が危険にさらされたらと考えると心臓が締め付けられた。
無我夢中で抱き着くとカイトは何も言わずにきつく抱き締め返してくれる。光の下で見るとカイトの黒い服は土埃で白っぽく汚れ、所々が焼け焦げている。
気が付くと息を切らして駆けつけたレオンの姿があった。
カイトがレオンに向かって嬉しそうにファビオラに出会えたことを報告すると、それを見たファビオラは驚き、二人が兄弟だと知って更に驚いた。
駆けつけたレオンはカイトと同じ服を着ている。詰襟に輝くパータイルの国章を見て、それが意味することは何かをファビオラは既に感じ取っていた。
戦いが終わった後、娼館の修復のため皆が身を寄せたのはパータイル軍がミタリア王国の国民の救助や避難場所として用意した野営テントの中だった。テントの中ではパータイルの人間がミタリアの負傷者を助け治療にあたっていた。
娼館自体の被害は爆風で窓ガラスが全て割れたことと、それによって傷んだ壁紙や家具等だった。建物自体に大きな損傷はないので修復にはそう時間はかからないだろうが、雨風を防ぐために窓に板を貼り終えるまではここで過ごすことになりそうだ。
カイトはファビオラにパータイルの軍人であることを明かした。彼女は祖国を滅ぼした敵国軍人の自分に幻滅するかもしれない。彼女を好きになった時から、いずれは話さなくてはならないと覚悟を決めていたのだが切り出すのには勇気が要った。
しかし、ファビオラの言葉は予想外のものだった。
「私に話したくても、軍人である以上任務のことを他人に話すことは出来なかったのでしょう?」
「うん。パータイルの軍人であることも任務のことも話すことは出来ないし、掟を破り話をしたところで君を巻き込み苦しめるだけだって思ったから…ごめん。この任務が速やかに終わったら話そうと決めていた」
ファビオラはテントの中でミタリアの怪我人の治療にあたるパータイルの衛生兵、温かなスープを配る配給係の様子を見て、改めてカイトに向き直る。
「国民を苦しめて、一部の人間が富を貪るような国は遅かれ早かれ滅びていたと思う。私を含めて国民が、今よりもずっと暮らしやすくなるのならパータイルの支配下になる方が良いのかもしれない。パータイルには貴族制度もないと聞いたわ。少なくとも国民は今、パータイルを憎むよりも、これから生活が良くなるという期待の方が大きいと思うの」
ファビオラの言葉はどこまでも冷静だった。
「勿論だ。パータイルは敵国の国民を奴隷のように扱うことはしない。その国を形成する根本にあるのは国民だからね。なるべく大きな被害を出さずに侵攻を完了するために俺や兄貴達のような人間が先に潜入して活動しているんだから」
心底ホッとしたカイトは、ファビオラをパータイルに連れ帰る為に身請けしたいと女主に願い出た。そして身請け金に随分と上乗せした金額を支払うと恐縮する彼女を説得し、共にパータイルの首都へ向かった。
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