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第四幕 伝心 -Heart of Telling-
21.一言主の追憶
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葛城山の頂にて、清らかな水を湛える泉に向かって、漆黒の衣を脱ぎ捨て褐色の裸体を露わにした一言主。
背中からはカラスのそれに似た黒い大翼が生えており、伸びをするように大きく開いたあと、ゆっくりと閉じて泉へと歩みを進めた。
しなやかな素脚が冷たい水に触れ、水面に波紋を作り出して揺らしながら一歩一歩、泉の中へと足を運んでいく。
春の穏やかな陽気と、水のひんやりとした心地良さを裸体に感じながら、泉の中ほどまでやってきた一言主は烏天狗の黒い仮面を両手で掴み取り、外してから水面(みなも)に浮かべた。
素顔を露わにした一言主は、水底が見えるまで透き通った清らかな泉の水を両手にすくい顔に掛けて洗い流した。
「──ふぅ」
一息吐いた一言主の肩の横を一匹のモンシロチョウがパタパタと軽やかに舞った。泉の周りには、黄色い野花が咲き誇り目に見ても楽しい景色であった。
穏やかな笑みを浮かべた一言主は腰のあたりまで水に浸かっていた状態から後ろに倒れ込み、自身の体を水面に浮かべた。
そして、両手を広げ、背中のカラス羽根も大きく広げ、太陽の光を艷やかな褐色の裸体に浴びながら清らかな泉の水面に全身でたゆたう。
耳をすませば、かすかに聞こえる鳥のさえずり、温かな春風が草花や森の木々を揺らす音。
葛城山の心休まる春の一時を味わいながら、一言主はゆっくりと瞳を閉じた──。
「──一言主や」
不意に特徴的なしゃがれ声が耳元に届き、ザバッ──と大きな水しぶきを立てながら一言主は水面から上体を起こした。
一言主は咄嗟に露わになっていた胸元を背中のカラス羽根で覆い隠し、水面に浮かんでいた烏天狗の黒い仮面を掴み取って顔に押し当てた。
「──驚かせたかの? すまん、すまん」
満面の笑みを浮かべながら謝罪する見慣れぬ白髪の老人が一人、そこには立っていた。
「……この場所を誰の領域と思うて近づいた。この不届き者めが──!」
仮面の下から憎悪の顔を向けた一言主に対して、老人は満面の笑みを崩さず手に持った黄金の錫杖の金輪をチリン──と鳴らした。
「くかかかかッ! 古い友人に対してその口の聞き方はないじゃろうに……ん? よもや、わしが誰だかわかっておらんのか?」
「……っ?」
一言主は仮面の下から老人の姿を凝視した。修験道の白装束に黄金の錫杖、そして高下駄を履いている。
一言主の脳裏に同じ格好をした黒髪の若者の姿が思い浮かんだ。
「──小角(おずぬ)、か?」
「くかかかかッ! 御名答ッ! 実に100年ぶりよのう、一言主よ……!」
一言主は唖然とした。眼の前に立つ怪しい老人があの日に友好を交わした若者だとはとても思えなかった。
しかし、役小角の持つ黄金の錫杖を見れば、それはまさしく百年前に一言主が貸し与えた神具であることは間違いなかった。
「一体何をしに来た……! いまさら……!」
「いまさら、か……くかかか、確かにその通りじゃのう……蝦夷地に行くと言って葛城山を去ったのが最後。今の今までこの山には来なかった。さすがの女神様といえど、百年はちと長かったか?」
声を荒げた一言主に対して、役小角は飄々として返す。一言主は怒りのあまり叫びそうになるのを堪えながら役小角に対して背中を向けた。
役小角はそのカラス羽根の生えた褐色の背中を見ながら静かに口を開いた。
「山の女神であるおぬしにはわからぬだろうが、人間齢百を超えれば、体のそこかしこが常に痛み、もう先は長くないと実感させてくる……」
「……そうか……だが、百まで生きられる人の子は少ない。十分、この世を味わったであろう……さっさと死ぬがよい……!」
穏やかな声音の役小角に対して、一言主は怒りを隠さずに声を発すると役小角はくすりと笑ったあとに黄金の錫杖を前に突き出した。
「うむ……だが、その前にこの黄金の錫杖のことがある。これはおぬしからの"借り物"。これを返さなければ死ぬわけにいかんわいの」
一言主は顔を横に向け、ちらりと黄金の錫杖を見た。
「ならば、そこに置いて行け……そして、二度と余の前に姿を現すでない」
「そういうわけにはいかんだろう。百年の間、この黄金の錫杖にどれだけ助けられたことか……それに、わしはおぬしのことを御師匠様じゃと思うておるのだ」
「……御師匠様、だと?」
冷たくあしらう一言主に対して役小角は親しげに告げると、一言主は仮面の下で眉根を寄せながら声を発した。
「うむ。16歳のわしに"大空華の法"を見出させてくれた。だからわしは、この年まで生きて来られたのじゃよ」
「……"大空華"などと……死を目前にして、まだそんなことを言っておるのか……くだらぬ」
一言主は不快感を隠そうともせずにそう言うと、役小角は満面の笑みを浮かべたまま言葉を続けた。
「ふっ、わしにとっては何よりの宝じゃよ。そうそう……わしがおぬしので弟子であるように、わしにも弟子が出来たのじゃよ──名を安倍晴明と芦屋道満という。どちらも優秀な"陰陽師"だわいの」
「"陰陽師"……? 何だそれは」
役小角の口から聞き慣れない言葉が出てきた一言主はその言葉を問いただすと、役小角は大声で笑い返した。
「くかかかかッ! おぬしは葛城山から出て来ぬゆえ、相も変わらず、世間知らずだのう……! くかかッ!」
「っ……葛城山の女神が葛城山に居て何が悪い……! 女神に向かって無礼であるぞ……!」
役小角にからかわれた一言主は、仮面の下で顔を真っ赤に高揚させながら役小角に向かって振り返り、激昂して叫んだ。
「カカカ……すまんすまん。いや、なんてことはない。陰陽師とは、京(みやこ)で流行りの呪術師の呼び名じゃよ。晴明と道満、元は互いを呪い合う犬猿の仲であったが、わしを御大様などと呼び慕って結束を固めておるのだ」
「……ふん……随分とおめでたい奴らが居た者だ……」
一言主は再び役小角に背中を向けると腕を組んで吐き捨てるように言った。
「そう言うでない。今や、この二人の陰陽師の発言によって朝廷の行動は左右されておる。それだけの地位と権力を持っておるのだ」
「……くだらぬ。小角よ。そんなくだらないことがそなたが百年かけて見出した"大空華"なのか? ……百年の人生が聞いて呆れるな」
「…………」
役小角の自慢気な言葉を受けて、一言主は心底辟易したように言葉を発すると、役小角は漆黒の眼を細めてしばし沈黙したあと口を開いた。
「──一言主よ。共に京(みやこ)へ参ろう。わしが華やかな平安の京を案内してくれよう」
「何を言い出すかと思えば……断る。さっさと黄金の錫杖を置いて、余の前から立ち去るのだ」
役小角の誘いに対して、一言主は呆れ果てたように言って返した。
「そう言うな。わしの今生の頼みじゃ……女神を京に連れてきたとなれば、これは日ノ本随一の伝説になる」
「嫌だというておろうが……! 余は葛城山で女神として目覚めてより幾星霜、葛城山を離れたことはない……! なにゆえそなたの語り草のために山を降りねばならんのだ……! 余を愚弄するのもいい加減に──」
「──カサゴの干物──」
「──っ!?」
もはや力づくで山から追い出さんばかりにまで激昂した一言主が役小角に向かって振り返って声を荒げると、役小角は一言静かに告げた。
「そう言えば昔、随分と美味そうに喰っておったよな? 知っておるかな? カサゴは今の時期が一番美味い。ここに来る前も活きの良いカサゴが魚屋の軒先に並んでおったのう……」
「……ぐ、ぐぐ……」
カサゴ、それは役小角との出会いに使われた魚であり、一言主の大好物でもあった。しかし、山の女神にとって海の魚は滅多に食べられるものではなく、山のふもとに住む村人からの捧げ物として極稀に食べる機会が得られるのみであった。
「いやァ。すまんのう、カサゴ。百年ぶりに会うのだから、手土産に持ってきてやればよかった──いや、すまんすまん……それで、黄金の錫杖、ここに置けばよいのだったかのう……?」
「……連れて行け」
「…………」
役小角がわざとらしく頭をかきながら黄金の錫杖を草の上に置こうとしたとき、一言主が静かでありながらも熱のこもった声を発した。
黄金の錫杖を握った役小角は顔をグッ──と上げて、一言主を見た。
「……余を京に連れていけ、小角(おずぬ)……!」
「──喜んで──」
一言主の懇願とも取れる叫びを受けて役小角は満面の笑みを浮かべながら頷いて返した。
背中からはカラスのそれに似た黒い大翼が生えており、伸びをするように大きく開いたあと、ゆっくりと閉じて泉へと歩みを進めた。
しなやかな素脚が冷たい水に触れ、水面に波紋を作り出して揺らしながら一歩一歩、泉の中へと足を運んでいく。
春の穏やかな陽気と、水のひんやりとした心地良さを裸体に感じながら、泉の中ほどまでやってきた一言主は烏天狗の黒い仮面を両手で掴み取り、外してから水面(みなも)に浮かべた。
素顔を露わにした一言主は、水底が見えるまで透き通った清らかな泉の水を両手にすくい顔に掛けて洗い流した。
「──ふぅ」
一息吐いた一言主の肩の横を一匹のモンシロチョウがパタパタと軽やかに舞った。泉の周りには、黄色い野花が咲き誇り目に見ても楽しい景色であった。
穏やかな笑みを浮かべた一言主は腰のあたりまで水に浸かっていた状態から後ろに倒れ込み、自身の体を水面に浮かべた。
そして、両手を広げ、背中のカラス羽根も大きく広げ、太陽の光を艷やかな褐色の裸体に浴びながら清らかな泉の水面に全身でたゆたう。
耳をすませば、かすかに聞こえる鳥のさえずり、温かな春風が草花や森の木々を揺らす音。
葛城山の心休まる春の一時を味わいながら、一言主はゆっくりと瞳を閉じた──。
「──一言主や」
不意に特徴的なしゃがれ声が耳元に届き、ザバッ──と大きな水しぶきを立てながら一言主は水面から上体を起こした。
一言主は咄嗟に露わになっていた胸元を背中のカラス羽根で覆い隠し、水面に浮かんでいた烏天狗の黒い仮面を掴み取って顔に押し当てた。
「──驚かせたかの? すまん、すまん」
満面の笑みを浮かべながら謝罪する見慣れぬ白髪の老人が一人、そこには立っていた。
「……この場所を誰の領域と思うて近づいた。この不届き者めが──!」
仮面の下から憎悪の顔を向けた一言主に対して、老人は満面の笑みを崩さず手に持った黄金の錫杖の金輪をチリン──と鳴らした。
「くかかかかッ! 古い友人に対してその口の聞き方はないじゃろうに……ん? よもや、わしが誰だかわかっておらんのか?」
「……っ?」
一言主は仮面の下から老人の姿を凝視した。修験道の白装束に黄金の錫杖、そして高下駄を履いている。
一言主の脳裏に同じ格好をした黒髪の若者の姿が思い浮かんだ。
「──小角(おずぬ)、か?」
「くかかかかッ! 御名答ッ! 実に100年ぶりよのう、一言主よ……!」
一言主は唖然とした。眼の前に立つ怪しい老人があの日に友好を交わした若者だとはとても思えなかった。
しかし、役小角の持つ黄金の錫杖を見れば、それはまさしく百年前に一言主が貸し与えた神具であることは間違いなかった。
「一体何をしに来た……! いまさら……!」
「いまさら、か……くかかか、確かにその通りじゃのう……蝦夷地に行くと言って葛城山を去ったのが最後。今の今までこの山には来なかった。さすがの女神様といえど、百年はちと長かったか?」
声を荒げた一言主に対して、役小角は飄々として返す。一言主は怒りのあまり叫びそうになるのを堪えながら役小角に対して背中を向けた。
役小角はそのカラス羽根の生えた褐色の背中を見ながら静かに口を開いた。
「山の女神であるおぬしにはわからぬだろうが、人間齢百を超えれば、体のそこかしこが常に痛み、もう先は長くないと実感させてくる……」
「……そうか……だが、百まで生きられる人の子は少ない。十分、この世を味わったであろう……さっさと死ぬがよい……!」
穏やかな声音の役小角に対して、一言主は怒りを隠さずに声を発すると役小角はくすりと笑ったあとに黄金の錫杖を前に突き出した。
「うむ……だが、その前にこの黄金の錫杖のことがある。これはおぬしからの"借り物"。これを返さなければ死ぬわけにいかんわいの」
一言主は顔を横に向け、ちらりと黄金の錫杖を見た。
「ならば、そこに置いて行け……そして、二度と余の前に姿を現すでない」
「そういうわけにはいかんだろう。百年の間、この黄金の錫杖にどれだけ助けられたことか……それに、わしはおぬしのことを御師匠様じゃと思うておるのだ」
「……御師匠様、だと?」
冷たくあしらう一言主に対して役小角は親しげに告げると、一言主は仮面の下で眉根を寄せながら声を発した。
「うむ。16歳のわしに"大空華の法"を見出させてくれた。だからわしは、この年まで生きて来られたのじゃよ」
「……"大空華"などと……死を目前にして、まだそんなことを言っておるのか……くだらぬ」
一言主は不快感を隠そうともせずにそう言うと、役小角は満面の笑みを浮かべたまま言葉を続けた。
「ふっ、わしにとっては何よりの宝じゃよ。そうそう……わしがおぬしので弟子であるように、わしにも弟子が出来たのじゃよ──名を安倍晴明と芦屋道満という。どちらも優秀な"陰陽師"だわいの」
「"陰陽師"……? 何だそれは」
役小角の口から聞き慣れない言葉が出てきた一言主はその言葉を問いただすと、役小角は大声で笑い返した。
「くかかかかッ! おぬしは葛城山から出て来ぬゆえ、相も変わらず、世間知らずだのう……! くかかッ!」
「っ……葛城山の女神が葛城山に居て何が悪い……! 女神に向かって無礼であるぞ……!」
役小角にからかわれた一言主は、仮面の下で顔を真っ赤に高揚させながら役小角に向かって振り返り、激昂して叫んだ。
「カカカ……すまんすまん。いや、なんてことはない。陰陽師とは、京(みやこ)で流行りの呪術師の呼び名じゃよ。晴明と道満、元は互いを呪い合う犬猿の仲であったが、わしを御大様などと呼び慕って結束を固めておるのだ」
「……ふん……随分とおめでたい奴らが居た者だ……」
一言主は再び役小角に背中を向けると腕を組んで吐き捨てるように言った。
「そう言うでない。今や、この二人の陰陽師の発言によって朝廷の行動は左右されておる。それだけの地位と権力を持っておるのだ」
「……くだらぬ。小角よ。そんなくだらないことがそなたが百年かけて見出した"大空華"なのか? ……百年の人生が聞いて呆れるな」
「…………」
役小角の自慢気な言葉を受けて、一言主は心底辟易したように言葉を発すると、役小角は漆黒の眼を細めてしばし沈黙したあと口を開いた。
「──一言主よ。共に京(みやこ)へ参ろう。わしが華やかな平安の京を案内してくれよう」
「何を言い出すかと思えば……断る。さっさと黄金の錫杖を置いて、余の前から立ち去るのだ」
役小角の誘いに対して、一言主は呆れ果てたように言って返した。
「そう言うな。わしの今生の頼みじゃ……女神を京に連れてきたとなれば、これは日ノ本随一の伝説になる」
「嫌だというておろうが……! 余は葛城山で女神として目覚めてより幾星霜、葛城山を離れたことはない……! なにゆえそなたの語り草のために山を降りねばならんのだ……! 余を愚弄するのもいい加減に──」
「──カサゴの干物──」
「──っ!?」
もはや力づくで山から追い出さんばかりにまで激昂した一言主が役小角に向かって振り返って声を荒げると、役小角は一言静かに告げた。
「そう言えば昔、随分と美味そうに喰っておったよな? 知っておるかな? カサゴは今の時期が一番美味い。ここに来る前も活きの良いカサゴが魚屋の軒先に並んでおったのう……」
「……ぐ、ぐぐ……」
カサゴ、それは役小角との出会いに使われた魚であり、一言主の大好物でもあった。しかし、山の女神にとって海の魚は滅多に食べられるものではなく、山のふもとに住む村人からの捧げ物として極稀に食べる機会が得られるのみであった。
「いやァ。すまんのう、カサゴ。百年ぶりに会うのだから、手土産に持ってきてやればよかった──いや、すまんすまん……それで、黄金の錫杖、ここに置けばよいのだったかのう……?」
「……連れて行け」
「…………」
役小角がわざとらしく頭をかきながら黄金の錫杖を草の上に置こうとしたとき、一言主が静かでありながらも熱のこもった声を発した。
黄金の錫杖を握った役小角は顔をグッ──と上げて、一言主を見た。
「……余を京に連れていけ、小角(おずぬ)……!」
「──喜んで──」
一言主の懇願とも取れる叫びを受けて役小角は満面の笑みを浮かべながら頷いて返した。
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