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第四幕 伝心 -Heart of Telling-
10.ありがたきかな桃姫様
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温羅巌鬼に似た漆黒に燃える鬼、修羅巌鬼による山越村の炎上事件から一夜明けた朝。
山越村を失った総勢64人の村人たちは、桃姫に連れられて花咲村へと避難していた。
「片付けたばかりで何もないところですが、どうぞご自由にお過ごしください」
白桜に乗った桃姫が笑みを浮かべながら村人たちに告げると、山越村の村長が両手を合わせて口を開いた。
「桃姫様、この度は竹三一家を助けていただき、みな深く感謝しております……!」
「ああ、ありがたや、ありがたや……」
村長の言葉を皮切りに村人たちは一斉に手を合わせて桃姫に向けて感謝の言葉を述べた。
「桃姫様ぁ、あなた様は間違いなく、この末法の世に現れた神仏融合の化身様だべやぁ……」
老婆は深いシワの刻まれた顔で笑みを作り、涙を流しながら桃姫に向かって両手をこすり合わせた。
「そんな……私はただ、自分の心の声に従ったまでです」
そう言った桃姫が白桜から降りると、煤けて汚れた顔を雑に腕で拭った。
「それこそが神仏の御慈悲の現れなのです、桃姫様」
「……ありがとうございます」
桃姫に助けられて一命を取りとめた竹三の妻が花柄の手拭いを桃姫に差し出すと、桃姫は感謝の言葉を述べながら受け取って汚れた顔を拭った。
「桃姫様、この花咲村、私らに復興させてもらってもええですかいな?」
山越村の村長は桃姫の家と桃の木だけが並んだ殺風景な花咲村を見渡しながら声を発した。
「山越村は木こりと大工の村。今日からでも花咲村を復興させてくだせぇ! なぁ、みんな!」
「おう!」
「やろう!」
村長の声に呼応して、山越村の村人たちが威勢の良い声を張り上げた。
「桃姫様、あたしら……花咲村で暮らしてもいいかい?」
竹三の妻が幼子を腕に抱いて桃姫に問うと、桃姫は満面の笑みで頷いて返した。
「はい……! みなさん! よろしくお願いします!」
桃姫が声を上げると、一陣の春の風が吹いて桃の花がブワッ──と花咲村の青空に舞い上がった。
村人たちが歓声を上げながら桃色の花びらが散りばめられた青空を見上げると、笑みを浮かべた老婆が呟くように口にした。
「──ありがたきかな桃姫様」
それから一週間、花咲村に移住した64人の村人たちは意気揚々と花咲村の復興にいそしんだ。
木こりと大工が多い村人たちの手際の良さと神仏融合体である桃姫の千人力とが組み合わさって、殺風景だった花咲村は瞬く間に賑やかな建築風景が広がることとなった。
鎮火した山越村の廃墟からまだ使える大工道具を持ってきて、花咲村の建築に用いる村人たち。
そこら中でトンカントンカンと木槌が軽快に振るわれる小気味よい音が鳴り響いた。
「……ずいぶん賑やかになったなぁ……ね、白桜?」
桃姫は桃の木の下で竹三の妻が握った玄米おにぎりを昼食として食べながら花咲村を見渡すと、白桜に話しかけた。
「──ブルルル」
白桜は鼻を鳴らして返事をした後、桃姫の肩に鼻をこすりつけた。
「……これじゃあ当分仙台城に帰れないよね……ごめんね、白桜。月影に会いたかったよね」
「──ヒヒーン」
桃姫の問いかけに白桜が小さくいなないて返すと、不意に遠くから懐かしい声が聞こえてきた。
「──ももー、ももー、どこでござるかぁー」
「いろはちゃんっっ!!」
桃姫は濃桃色の瞳を見開いて輝かせると、玄米おにぎりの残りを口に押し込んで村の表門に向けて駆け出した。
白桜も喜び勇んで風を受けながら桃姫と並走すると、表門の先に月影に乗った五郎八姫の姿を見つける。
「もも! これは一体どういうことでござるか!? 村人が大勢……!」
「いろはちゃん! あのね……! あのね……!」
建築中の家屋を抜けて大通りに飛び出してきた桃姫と白桜の姿を見つけた五郎八姫が月影の上から声を上げると、桃姫が息を切らしながら言葉を紡ごうとした。
「お、落ち着くでござるよ、もも……よっと……月影、白桜とそこいらで遊ぶでござるよ」
「──ヒヒーンッッ!!」
月影から飛び降りた五郎八姫がそう言うと、月影は嬉しそうに高くいなないて白桜のそばに駆け寄った。
桃姫は五郎八姫を連れて自宅に上がると、ちゃぶ台にお茶を並べて座った。
「──なるほど……巌鬼に似た鬼が現れたでござるか……」
桃姫から事情を説明された五郎八姫は腕を組みながら眉根を寄せて呟くと桃姫は頷いて返した。
「うん、それで隣の村は燃えちゃって……みんな花咲村に引っ越してきたんだ」
「……関ヶ原の戦いで、日ノ本の鬼は全て退治されたと思っていたでござるが、まだ鬼との戦いは続くようでござるな……」
「鬼との戦いって言っても……私はもう仏刀も持ってないし、ただ、アマテラス様の力が体に残ってて、人よりちょっと……力が強まったくらいで」
五郎八姫の言葉に対して、桃姫はそう言って自身の拳を握った。
「いや、ちょっとどころじゃないでござるよ……前に来たとき、拙者じゃびくともしない瓦礫を軽々と持ち上げていたではござらぬか。結局、あのあと一人で全て片付けたのでござろう?」
「……うん、それは、まぁ……」
桃姫は言って握り拳をほどくと、火傷の治りかけている手の平を見た。あれだけ酷かった火傷が一週間で完治しかけている。
天照大御神と一体化して神仏融合体となってから、怪我の治癒も常人より早くなっているという自覚が桃姫にはあった。
「……もも。日ノ本に鬼がいるならば、鬼退治の専門家としては、立ち上がらなければならないのではござらぬか?」
「……っ?」
独眼で力強く桃姫を見つめながら言った五郎八姫はちゃぶ台の上に風呂敷に巻かれた長い何かをコトン──と置いた。
桃姫が疑問符を浮かべながらそれを見ていると、五郎八姫は風呂敷を開いて、中から銀桃色の刃を持つ大小二振りの仏刀を顕にした。
「──桃源郷っ! 桃月っ!」
桃姫は思わず大声を発した。中程で刃が真っ二つに折れている桃源郷と切っ先が欠けている桃月がちゃぶ台の上で鈍く輝いた。
いまだ銀桃色の刃をしているが、しかしかつて桃姫が扱っていたときよりも明らかに息を呑むような美しい光彩は失われていた。
「先月、関ヶ原の合戦場で見つかったということで、家康公から桃姫に渡すように頼まれていたでござるよ」
「そう、なんだ……届けてくれてありがとう、いろはちゃん」
桃姫は五郎八姫に感謝の言葉を述べると、桃月の柄を手に取って切っ先が失われた懐かしの愛刀を眺め見た。
「……でも、もう使い物にはならない……」
桃姫は瞳を震わせながら悲しげに五郎八姫に告げた。
「……この状態じゃ、鬼は倒せないよ……」
「……っ」
桃姫の言葉を受けて、五郎八姫もまた悲しげに顔を伏せて沈黙した。
その時、桃姫の家の外から村人たちの騒がしい声が起き始めた。
「妖怪だ! 妖怪が来たぞ!」
「桃姫様! 妖怪です! 退治してくだせぇ!」
村人たちの喧騒を耳にした桃姫と五郎八姫が互いに目を見合わせて急いで立ち上がると、家の戸を開けてその光景を見た。
「たまこは悪い妖怪じゃないけろ! 退治しないでけろ!」
「僕たちは桃姫様の仲間ですっ……!」
村人たちに取り囲まれたずんぐりむっくりとした桃色の河童と夜狐禅が困惑しながら声を上げていた。
「──たまこちゃん! 夜狐禅くん!」
桃姫は喜びの顔と共に叫んで妖怪たちの元へと駆け出した。
山越村を失った総勢64人の村人たちは、桃姫に連れられて花咲村へと避難していた。
「片付けたばかりで何もないところですが、どうぞご自由にお過ごしください」
白桜に乗った桃姫が笑みを浮かべながら村人たちに告げると、山越村の村長が両手を合わせて口を開いた。
「桃姫様、この度は竹三一家を助けていただき、みな深く感謝しております……!」
「ああ、ありがたや、ありがたや……」
村長の言葉を皮切りに村人たちは一斉に手を合わせて桃姫に向けて感謝の言葉を述べた。
「桃姫様ぁ、あなた様は間違いなく、この末法の世に現れた神仏融合の化身様だべやぁ……」
老婆は深いシワの刻まれた顔で笑みを作り、涙を流しながら桃姫に向かって両手をこすり合わせた。
「そんな……私はただ、自分の心の声に従ったまでです」
そう言った桃姫が白桜から降りると、煤けて汚れた顔を雑に腕で拭った。
「それこそが神仏の御慈悲の現れなのです、桃姫様」
「……ありがとうございます」
桃姫に助けられて一命を取りとめた竹三の妻が花柄の手拭いを桃姫に差し出すと、桃姫は感謝の言葉を述べながら受け取って汚れた顔を拭った。
「桃姫様、この花咲村、私らに復興させてもらってもええですかいな?」
山越村の村長は桃姫の家と桃の木だけが並んだ殺風景な花咲村を見渡しながら声を発した。
「山越村は木こりと大工の村。今日からでも花咲村を復興させてくだせぇ! なぁ、みんな!」
「おう!」
「やろう!」
村長の声に呼応して、山越村の村人たちが威勢の良い声を張り上げた。
「桃姫様、あたしら……花咲村で暮らしてもいいかい?」
竹三の妻が幼子を腕に抱いて桃姫に問うと、桃姫は満面の笑みで頷いて返した。
「はい……! みなさん! よろしくお願いします!」
桃姫が声を上げると、一陣の春の風が吹いて桃の花がブワッ──と花咲村の青空に舞い上がった。
村人たちが歓声を上げながら桃色の花びらが散りばめられた青空を見上げると、笑みを浮かべた老婆が呟くように口にした。
「──ありがたきかな桃姫様」
それから一週間、花咲村に移住した64人の村人たちは意気揚々と花咲村の復興にいそしんだ。
木こりと大工が多い村人たちの手際の良さと神仏融合体である桃姫の千人力とが組み合わさって、殺風景だった花咲村は瞬く間に賑やかな建築風景が広がることとなった。
鎮火した山越村の廃墟からまだ使える大工道具を持ってきて、花咲村の建築に用いる村人たち。
そこら中でトンカントンカンと木槌が軽快に振るわれる小気味よい音が鳴り響いた。
「……ずいぶん賑やかになったなぁ……ね、白桜?」
桃姫は桃の木の下で竹三の妻が握った玄米おにぎりを昼食として食べながら花咲村を見渡すと、白桜に話しかけた。
「──ブルルル」
白桜は鼻を鳴らして返事をした後、桃姫の肩に鼻をこすりつけた。
「……これじゃあ当分仙台城に帰れないよね……ごめんね、白桜。月影に会いたかったよね」
「──ヒヒーン」
桃姫の問いかけに白桜が小さくいなないて返すと、不意に遠くから懐かしい声が聞こえてきた。
「──ももー、ももー、どこでござるかぁー」
「いろはちゃんっっ!!」
桃姫は濃桃色の瞳を見開いて輝かせると、玄米おにぎりの残りを口に押し込んで村の表門に向けて駆け出した。
白桜も喜び勇んで風を受けながら桃姫と並走すると、表門の先に月影に乗った五郎八姫の姿を見つける。
「もも! これは一体どういうことでござるか!? 村人が大勢……!」
「いろはちゃん! あのね……! あのね……!」
建築中の家屋を抜けて大通りに飛び出してきた桃姫と白桜の姿を見つけた五郎八姫が月影の上から声を上げると、桃姫が息を切らしながら言葉を紡ごうとした。
「お、落ち着くでござるよ、もも……よっと……月影、白桜とそこいらで遊ぶでござるよ」
「──ヒヒーンッッ!!」
月影から飛び降りた五郎八姫がそう言うと、月影は嬉しそうに高くいなないて白桜のそばに駆け寄った。
桃姫は五郎八姫を連れて自宅に上がると、ちゃぶ台にお茶を並べて座った。
「──なるほど……巌鬼に似た鬼が現れたでござるか……」
桃姫から事情を説明された五郎八姫は腕を組みながら眉根を寄せて呟くと桃姫は頷いて返した。
「うん、それで隣の村は燃えちゃって……みんな花咲村に引っ越してきたんだ」
「……関ヶ原の戦いで、日ノ本の鬼は全て退治されたと思っていたでござるが、まだ鬼との戦いは続くようでござるな……」
「鬼との戦いって言っても……私はもう仏刀も持ってないし、ただ、アマテラス様の力が体に残ってて、人よりちょっと……力が強まったくらいで」
五郎八姫の言葉に対して、桃姫はそう言って自身の拳を握った。
「いや、ちょっとどころじゃないでござるよ……前に来たとき、拙者じゃびくともしない瓦礫を軽々と持ち上げていたではござらぬか。結局、あのあと一人で全て片付けたのでござろう?」
「……うん、それは、まぁ……」
桃姫は言って握り拳をほどくと、火傷の治りかけている手の平を見た。あれだけ酷かった火傷が一週間で完治しかけている。
天照大御神と一体化して神仏融合体となってから、怪我の治癒も常人より早くなっているという自覚が桃姫にはあった。
「……もも。日ノ本に鬼がいるならば、鬼退治の専門家としては、立ち上がらなければならないのではござらぬか?」
「……っ?」
独眼で力強く桃姫を見つめながら言った五郎八姫はちゃぶ台の上に風呂敷に巻かれた長い何かをコトン──と置いた。
桃姫が疑問符を浮かべながらそれを見ていると、五郎八姫は風呂敷を開いて、中から銀桃色の刃を持つ大小二振りの仏刀を顕にした。
「──桃源郷っ! 桃月っ!」
桃姫は思わず大声を発した。中程で刃が真っ二つに折れている桃源郷と切っ先が欠けている桃月がちゃぶ台の上で鈍く輝いた。
いまだ銀桃色の刃をしているが、しかしかつて桃姫が扱っていたときよりも明らかに息を呑むような美しい光彩は失われていた。
「先月、関ヶ原の合戦場で見つかったということで、家康公から桃姫に渡すように頼まれていたでござるよ」
「そう、なんだ……届けてくれてありがとう、いろはちゃん」
桃姫は五郎八姫に感謝の言葉を述べると、桃月の柄を手に取って切っ先が失われた懐かしの愛刀を眺め見た。
「……でも、もう使い物にはならない……」
桃姫は瞳を震わせながら悲しげに五郎八姫に告げた。
「……この状態じゃ、鬼は倒せないよ……」
「……っ」
桃姫の言葉を受けて、五郎八姫もまた悲しげに顔を伏せて沈黙した。
その時、桃姫の家の外から村人たちの騒がしい声が起き始めた。
「妖怪だ! 妖怪が来たぞ!」
「桃姫様! 妖怪です! 退治してくだせぇ!」
村人たちの喧騒を耳にした桃姫と五郎八姫が互いに目を見合わせて急いで立ち上がると、家の戸を開けてその光景を見た。
「たまこは悪い妖怪じゃないけろ! 退治しないでけろ!」
「僕たちは桃姫様の仲間ですっ……!」
村人たちに取り囲まれたずんぐりむっくりとした桃色の河童と夜狐禅が困惑しながら声を上げていた。
「──たまこちゃん! 夜狐禅くん!」
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