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第四幕 伝心 Heart of Telling
3.三日天下の末路
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「……こんなはずではッ! こんなはずではッ……!」
──20年前の夏。雨降る竹藪の中を明智光秀は泣きわめきながら亡者のようにさまよい続けていた。
本能寺の変を引き起こし、主君である織田信長を打ち倒したまでは順調だったものの、光秀に賛同する武将の数は想定より遥かに少なく、朝廷からも天下人ではなく謀反人として扱われ、瞬く間に窮地へと追いやられた。
結果として、大義を掲げた羽柴秀吉の大軍勢との戦いに無惨に敗れ、家臣も全て失い"三日天下の末路"として何処とも知れぬ薄暗い竹藪の中を一人でさまようこととなった。
「……はぁ……はぁ……! ちくしょう……! ちくしょう……! みな信長が憎いと影で言っておったではないか……! なにゆえ私が逆賊にならねばならん……! 私は、第六天魔王を誅殺した英雄であるぞ……!」
「──甚さん! 本当に明智の姿を見ただか!?」
「──わしゃ見とらん! んだが、おまつがこの竹藪んなかにくたびれた男が潜り込んだのを見たっつー話だ!」
「──こんな雨んなか竹藪に入るような酔狂はおらん! 間違いなく明智だべ! わしらで首取って一攫千金だっ!」
「──んだな! 手分けしてよぉく探すべ!」
鎌と鍬と竹槍を手にした百姓姿の男三人が互いに声を掛け合う中、光秀は濡れた地面に身を伏せて息を殺した。
「……なにゆえ……なにゆえこんな目に合わないといかんのだ……私は……天下人……天下人であるぞ……」
光秀は地面につっぷして泥まみれになった顔から涙を流しながら嗚咽を漏らしていると、ガサ──という足音と共に草履を履いた汚い足が眼の前に置かれた。
「──見つけたでぇ……逆賊、明智光秀」
「──ひ……」
光秀が顔を上げると、無骨な竹槍の尖った先端が向けられ、歯抜けの口で笑みを見せた百姓の男が嬉々とした声を上げた。
「──天下人の首、頂きじゃぁッ!」
「──う、うわぁっ、ああッ!」
光秀は叫び声を上げながら、すがりつくように百姓の脚に飛びつくと、そのまま地面に引き倒した。
「──がぁッ! 暴れるでねぇ! 大人しく死ぬだぁよッ!」
「──死んでなるものかぁ! こんなところで死んでなるものかァッ!」
倒れた百姓の体を掴んで泥にまみれながら鬼気迫る顔で叫んだ光秀。その騒ぎを聞きつけて鎌と鍬を持った二人の百姓が駆けつけてくる。
「──甚さんッ!」
「──こいつが明智で間違いねぇだ! 殺せぇっ!」
「──うぉおおおっっ!!」
倒れた百姓は光秀の体を逆に掴んで拘束しながら叫ぶと、鎌と鍬を持った百姓二人が雄叫びを上げながら光秀目掛けて迫った。
「──ンギィィィイイッッ!!」
光秀は決死の形相で歯を食いしばりながら百姓の体を持ち上げて鍬の一撃を百姓の背中で防いだ。
「──ギャアあっッ!!」
「──ああっ! 甚さんっ!」
鍬の一撃を背中に食らった百姓は絶叫しながら絶命すると、鍬を振り下ろした若い百姓が鍬から両手を放して悲鳴のような声を上げた。
「──なにしとるだバカたれ! 甚さん殺してどうするっ!」
鎌を握った百姓が動揺した若い百姓に追いついて罵ると、光秀はそのすきに百姓の死体を蹴り飛ばして這いつくばるように立ち上がったあと、ふらふらと駆け出した。
駆け出したといっても疲労困憊している光秀である、すぐに追いかけてきた鎌を振り上げた百姓に追いつかれ、その背中目掛けて鎌の一太刀を浴びせかけられた。
「──がぁっ!」
光秀はうめきながら倒れ込み、前方に広がった泥の水たまりの中に突っ伏した。
うつ伏せになった光秀に馬乗りになった百姓は鎌を背中から抜き取ると、鮮血の軌道で弧を描きながら、再び光秀の背中に振り下ろす。
「──死ねぇ! 死ぬだっ! はよぅ死ねぇっ!」
「──おぼっ、ごぼぼっ!」
致命傷を与えられるほどの威力はない小ぶりな鎌で背中を何度も刺されながら、光秀は泥の水たまりの中で溺れ苦しんだ。
百姓を殺してしまった若い百姓が雨に打たれながら呆然とその凄惨な光景を見ていると、不意にチリン──という場違いな音を耳にした。
「……っ?」
若い百姓が背後を振り返った瞬間、満面の笑みを浮かべた役小角と目があった。
そして、役小角が手にした黄金の錫杖の頭が左胸にスッ──と当てられる。
「──オン」
満面の笑みを浮かべた役小角が声を発する。
左手で合掌しながら右手に持った黄金の錫杖をトン──と強く押すと、若い百姓の左胸にぽっかりと穴が空いた。
「……え?」
自分の身に何が起きたのかわからないまま声を漏らした若い百姓は、ドサッ──と地面に倒れ伏して目を見開いたまま絶命した。
役小角は若い百姓の死体をゆっくりとまたいで歩き、雨降る竹藪の中をチリンチリン──と黄金の錫杖の金輪を鳴らしながら歩いていく。
「……死んだだかっ!? 死んだだか、明智っ!?」
「……ごぶっ……ごぼぶ……」
「……しぶてぇだなぁ! こいつはぁ!」
「──知り合いなんじゃが。そのくらいで勘弁してやってはくれんかのう」
光秀に馬乗りになった百姓に向けて掛けられた特徴的なしゃがれ声。鎌を振り上げた百姓がその声の主を見た瞬間、頭が吹き飛んだ。
ドチャリ──と首から上を失った死体が泥の水たまりの中に倒れ込んだ。
「──光秀殿、まだ生きとるかのう」
満面の笑みを浮かべた役小角が水たまりの前にしゃがみこんで、黄金の錫杖の頭で光秀の顔を泥水の中から持ち上げた。
「……ぐぼっ……ごばっ……」
泥にまみれた顔の光秀は口内から血と泥が混じった液体をゴボゴボ──と吐き出した。
「──すまんのう、もちっとはよう来てやればよかった。おぬしが逃げ回ったせいでもあるのじゃぞ……? くかかかかか」
役小角は左手で白装束の懐に手を差し入れると、"愚羅"と書かれた灰色の液体が入った小瓶を取り出した。
「本能寺は見事じゃった。そそのかしたわしが言うのもなんじゃが、まさか、本当にやり遂げるとは思わんかったわいの。しかし、三日天下……くかかかか。光秀殿、おぬしの人望が低いことはわしの責任ではないよな……?」
「……がはぁ……ばはぁ……」
役小角はからかうように光秀に声をかけたが、泥が詰まった光秀の耳にはほとんど声は聞こえておらず、既に目は虚ろで虫の息であった。
「まぁ、おぬしは天下人の器ではなかったということだのう……だが、わしはおぬしを気に入っとるよ。歴史を突き動かそうとするその野心に対しては、特別な敬意を評す必要があるわいの──」
役小角はそう言うと、小瓶の蓋を親指で弾いてキュポン──と開けた。次いで、黄金の錫杖を手元に引き寄せながら傾けて、近づけた光秀の口をグイ──と開かせる。
そして、"愚羅"と書かれた小瓶を突き出すと、鈍い光を放つ灰色の液体を光秀の泥と血で汚れた口内にドロドロ──と流し込んだ。
「──ごっ……ごくっ……ごクッ」
光秀の喉が受動的に動いて、この世のものとは思えぬおぞましい味の液体を全て嚥下すると、役小角は黄金の錫杖を光秀の頭から引き抜いた。
支えを失った頭がバチャ──と泥水の中に落ちると、役小角は立ち上がって黄金の錫杖で地面を突いて金輪をチリン──とひときわ高く鳴らした。
「──あとは好きにせい、光秀殿」
役小角は満面の笑みで泥の中に突っ伏す光秀にそう告げると、くるりと振り返って雨脚と煙雨が濃くなっていく竹藪の中を歩き去っていく。
「──うーむ。これがバレたら鬼蝶殿に相当怒られるかのう……まあ、よいか。くかかかかかッッ!!」
役小角が高笑いする声がかすかに耳に入った光秀。鎌で何度も斬り裂かれた背中の傷が瞬く間に塞がって治っていく。
そして、遂には泥の中から両手を突いて上体をザバッ──と起こした。
「ぜはー……ぜはー……ぜはー……」
肩を揺らしながら荒い呼吸を繰り返す明智光秀の後頭部からは、黒く短い一本角が反り返るように伸び、灰色に染まった瞳には"鬼"の文字が鈍く光り輝いていた。
──20年前の夏。雨降る竹藪の中を明智光秀は泣きわめきながら亡者のようにさまよい続けていた。
本能寺の変を引き起こし、主君である織田信長を打ち倒したまでは順調だったものの、光秀に賛同する武将の数は想定より遥かに少なく、朝廷からも天下人ではなく謀反人として扱われ、瞬く間に窮地へと追いやられた。
結果として、大義を掲げた羽柴秀吉の大軍勢との戦いに無惨に敗れ、家臣も全て失い"三日天下の末路"として何処とも知れぬ薄暗い竹藪の中を一人でさまようこととなった。
「……はぁ……はぁ……! ちくしょう……! ちくしょう……! みな信長が憎いと影で言っておったではないか……! なにゆえ私が逆賊にならねばならん……! 私は、第六天魔王を誅殺した英雄であるぞ……!」
「──甚さん! 本当に明智の姿を見ただか!?」
「──わしゃ見とらん! んだが、おまつがこの竹藪んなかにくたびれた男が潜り込んだのを見たっつー話だ!」
「──こんな雨んなか竹藪に入るような酔狂はおらん! 間違いなく明智だべ! わしらで首取って一攫千金だっ!」
「──んだな! 手分けしてよぉく探すべ!」
鎌と鍬と竹槍を手にした百姓姿の男三人が互いに声を掛け合う中、光秀は濡れた地面に身を伏せて息を殺した。
「……なにゆえ……なにゆえこんな目に合わないといかんのだ……私は……天下人……天下人であるぞ……」
光秀は地面につっぷして泥まみれになった顔から涙を流しながら嗚咽を漏らしていると、ガサ──という足音と共に草履を履いた汚い足が眼の前に置かれた。
「──見つけたでぇ……逆賊、明智光秀」
「──ひ……」
光秀が顔を上げると、無骨な竹槍の尖った先端が向けられ、歯抜けの口で笑みを見せた百姓の男が嬉々とした声を上げた。
「──天下人の首、頂きじゃぁッ!」
「──う、うわぁっ、ああッ!」
光秀は叫び声を上げながら、すがりつくように百姓の脚に飛びつくと、そのまま地面に引き倒した。
「──がぁッ! 暴れるでねぇ! 大人しく死ぬだぁよッ!」
「──死んでなるものかぁ! こんなところで死んでなるものかァッ!」
倒れた百姓の体を掴んで泥にまみれながら鬼気迫る顔で叫んだ光秀。その騒ぎを聞きつけて鎌と鍬を持った二人の百姓が駆けつけてくる。
「──甚さんッ!」
「──こいつが明智で間違いねぇだ! 殺せぇっ!」
「──うぉおおおっっ!!」
倒れた百姓は光秀の体を逆に掴んで拘束しながら叫ぶと、鎌と鍬を持った百姓二人が雄叫びを上げながら光秀目掛けて迫った。
「──ンギィィィイイッッ!!」
光秀は決死の形相で歯を食いしばりながら百姓の体を持ち上げて鍬の一撃を百姓の背中で防いだ。
「──ギャアあっッ!!」
「──ああっ! 甚さんっ!」
鍬の一撃を背中に食らった百姓は絶叫しながら絶命すると、鍬を振り下ろした若い百姓が鍬から両手を放して悲鳴のような声を上げた。
「──なにしとるだバカたれ! 甚さん殺してどうするっ!」
鎌を握った百姓が動揺した若い百姓に追いついて罵ると、光秀はそのすきに百姓の死体を蹴り飛ばして這いつくばるように立ち上がったあと、ふらふらと駆け出した。
駆け出したといっても疲労困憊している光秀である、すぐに追いかけてきた鎌を振り上げた百姓に追いつかれ、その背中目掛けて鎌の一太刀を浴びせかけられた。
「──がぁっ!」
光秀はうめきながら倒れ込み、前方に広がった泥の水たまりの中に突っ伏した。
うつ伏せになった光秀に馬乗りになった百姓は鎌を背中から抜き取ると、鮮血の軌道で弧を描きながら、再び光秀の背中に振り下ろす。
「──死ねぇ! 死ぬだっ! はよぅ死ねぇっ!」
「──おぼっ、ごぼぼっ!」
致命傷を与えられるほどの威力はない小ぶりな鎌で背中を何度も刺されながら、光秀は泥の水たまりの中で溺れ苦しんだ。
百姓を殺してしまった若い百姓が雨に打たれながら呆然とその凄惨な光景を見ていると、不意にチリン──という場違いな音を耳にした。
「……っ?」
若い百姓が背後を振り返った瞬間、満面の笑みを浮かべた役小角と目があった。
そして、役小角が手にした黄金の錫杖の頭が左胸にスッ──と当てられる。
「──オン」
満面の笑みを浮かべた役小角が声を発する。
左手で合掌しながら右手に持った黄金の錫杖をトン──と強く押すと、若い百姓の左胸にぽっかりと穴が空いた。
「……え?」
自分の身に何が起きたのかわからないまま声を漏らした若い百姓は、ドサッ──と地面に倒れ伏して目を見開いたまま絶命した。
役小角は若い百姓の死体をゆっくりとまたいで歩き、雨降る竹藪の中をチリンチリン──と黄金の錫杖の金輪を鳴らしながら歩いていく。
「……死んだだかっ!? 死んだだか、明智っ!?」
「……ごぶっ……ごぼぶ……」
「……しぶてぇだなぁ! こいつはぁ!」
「──知り合いなんじゃが。そのくらいで勘弁してやってはくれんかのう」
光秀に馬乗りになった百姓に向けて掛けられた特徴的なしゃがれ声。鎌を振り上げた百姓がその声の主を見た瞬間、頭が吹き飛んだ。
ドチャリ──と首から上を失った死体が泥の水たまりの中に倒れ込んだ。
「──光秀殿、まだ生きとるかのう」
満面の笑みを浮かべた役小角が水たまりの前にしゃがみこんで、黄金の錫杖の頭で光秀の顔を泥水の中から持ち上げた。
「……ぐぼっ……ごばっ……」
泥にまみれた顔の光秀は口内から血と泥が混じった液体をゴボゴボ──と吐き出した。
「──すまんのう、もちっとはよう来てやればよかった。おぬしが逃げ回ったせいでもあるのじゃぞ……? くかかかかか」
役小角は左手で白装束の懐に手を差し入れると、"愚羅"と書かれた灰色の液体が入った小瓶を取り出した。
「本能寺は見事じゃった。そそのかしたわしが言うのもなんじゃが、まさか、本当にやり遂げるとは思わんかったわいの。しかし、三日天下……くかかかか。光秀殿、おぬしの人望が低いことはわしの責任ではないよな……?」
「……がはぁ……ばはぁ……」
役小角はからかうように光秀に声をかけたが、泥が詰まった光秀の耳にはほとんど声は聞こえておらず、既に目は虚ろで虫の息であった。
「まぁ、おぬしは天下人の器ではなかったということだのう……だが、わしはおぬしを気に入っとるよ。歴史を突き動かそうとするその野心に対しては、特別な敬意を評す必要があるわいの──」
役小角はそう言うと、小瓶の蓋を親指で弾いてキュポン──と開けた。次いで、黄金の錫杖を手元に引き寄せながら傾けて、近づけた光秀の口をグイ──と開かせる。
そして、"愚羅"と書かれた小瓶を突き出すと、鈍い光を放つ灰色の液体を光秀の泥と血で汚れた口内にドロドロ──と流し込んだ。
「──ごっ……ごくっ……ごクッ」
光秀の喉が受動的に動いて、この世のものとは思えぬおぞましい味の液体を全て嚥下すると、役小角は黄金の錫杖を光秀の頭から引き抜いた。
支えを失った頭がバチャ──と泥水の中に落ちると、役小角は立ち上がって黄金の錫杖で地面を突いて金輪をチリン──とひときわ高く鳴らした。
「──あとは好きにせい、光秀殿」
役小角は満面の笑みで泥の中に突っ伏す光秀にそう告げると、くるりと振り返って雨脚と煙雨が濃くなっていく竹藪の中を歩き去っていく。
「──うーむ。これがバレたら鬼蝶殿に相当怒られるかのう……まあ、よいか。くかかかかかッッ!!」
役小角が高笑いする声がかすかに耳に入った光秀。鎌で何度も斬り裂かれた背中の傷が瞬く間に塞がって治っていく。
そして、遂には泥の中から両手を突いて上体をザバッ──と起こした。
「ぜはー……ぜはー……ぜはー……」
肩を揺らしながら荒い呼吸を繰り返す明智光秀の後頭部からは、黒く短い一本角が反り返るように伸び、灰色に染まった瞳には"鬼"の文字が鈍く光り輝いていた。
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