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第三幕 覚心 -Heart of Awakening-
25.悪行三昧
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須賀川城を占拠した鬼波姫を打ち倒し、羅刹大蛇による"国流し"を防いだ桃姫一向は、"大浮き木綿"に乗って仙台城まで戻ると、ぬらりひょんと夜狐禅は桃姫と五郎八姫に別れを告げた。
「わしと夜狐禅が長い間留守にしておると館の結界が薄れるからのう……また何か困ったことがあればわしを頼るとよい」
「桃姫様、五郎八姫様、どうかお体にお気をつけて」
ぬらりひょんと夜狐禅はそう言うと、"大浮き木綿"を夜空に高く浮かべて、北西の方角、奥州の森へと飛んでいった。
二人を見送ったあと、鬼蝶の襲撃によって炎上し、破壊された仙台城を見上げた桃姫と五郎八姫は、本丸の敷地内においてまだ被害の少なかった屋敷の中に入るとちゃぶ台を挟んで向き合って座った。
「ふぅ……」
何を言うでもなく、五郎八姫が深く息を吐いて湯呑みのお茶をすすった。
「……大おば様が仙台城に戻らずに、なぜ鬼になることを選んだのか、最期の最期に、ほんの少しだけ理解できた気がするでござるよ」
五郎八姫が湯呑みの中に浮かぶ緑色の水面を眺めながら口にすると、桃姫も静かに口を開いた。
「私は、殺された両親への復讐をするために花咲村を出た……でも、雉猿狗がいなくなった今、私はなんのために鬼を退治しているんだろうって、わからなくなるときがあるんだ……鬼を退治したその先に、何があるんだろう、って。誰も生き返るわけじゃないのに……ね。」
桃姫はそう言うと、首から下げた光を失った翡翠の勾玉、三つ巴の摩訶魂に触れた。
「それに、鬼蝶やいろはちゃんの大おば様、自らの意志で鬼になることを選ぶ人もいる……私には雉猿狗がいたから鬼にならなかっただけで、苦しんだ末に鬼になることを選ぶ人たちと本質は変わらないのかもしれない」
「……拙者だって、父上の敵討ちをするためなら鬼になることを選んだかもしれないでござる……でも、ももが拙者に変わって鬼を退治してくれたから、拙者は鬼にならずに済んだのでござるよ」
五郎八姫は湯呑みをちゃぶ台の上に置くと桃姫の濃桃色の瞳を自身の黒褐色の瞳で見つめた。
「もも、鬼を退治してくれてありがとう。拙者を、助けてくれてありがとう……ももは拙者にとっての神様、仏様でござる」
「……いろはちゃん」
五郎八姫は左目から涙を流した。桃姫も瞳をうるませると、ハッとして三つ巴の摩訶魂を力強く握りしめた。
「神様──そうだよッ……! 天照大御神様に頼んで、三つ巴の摩訶魂、この雉猿狗の魂に神力を注入してもらえば良いんだッ……! 天照神宮に行って……! 天に祈り続ければ……きっと、きっと届くんだよっ……!」
桃姫はそう言って立ち上がると、両手で三つ巴の摩訶魂を抱え持った。
「……そんなに都合よく、日ノ本の最高神が降りてきてくれるでござろうか……?」
「根負けして、天界から現れるまで祈るんだよ……! どしゃぶりでも、大雪でも、熱が出ても、骨が折れても……雉猿狗が復活するまで、私は祈り続けてやる……!」
五郎八姫の言葉に対して桃姫が濃桃色の瞳を力強く輝かせて叫ぶように告げて決心を固めた。
「もも……相わかった……! 拙者も共に祈るでござる。一緒に天照神宮に詣でるでござるよ!」
「本当にっ!?」
「あい! "桃姫とごろはちで祈れば二倍の力がある!" 父上もきっと、天界でそう言ってくれるでござるよな」
「いろはちゃん……!」
「うおっ!?」
桃姫は五郎八姫の言葉に感動すると五郎八姫の胸に飛びついてぐっと両手で抱き寄せた。
当惑しながらも桃姫の抱擁に照れる五郎八姫。
「ありがとう、いろはちゃん。いろはちゃんが居てくれるから、私がんばれるんだよ」
桃姫は感謝の言葉を述べて五郎八姫から体を離すとすっくと立ち上がって声を上げた。
「じゃあ早速、今から伊勢に向けて出発だね──」
「待て待て待てッ! もも! 今、何時だと思ってるでござるか……!? しかも拙者たち鬼退治から帰ってきたばかりでござろう……!」
「……駄目かな?」
桃姫は首をかしげながら五郎八姫に言うと五郎八姫は深く頷いてから口を開いた。
「今夜は風呂に入って、ぐっすり寝て。明日、身支度を整えてから出発するのでござる……な?」
「うん……そうだよね。それに、私は勝手にしてもいいけど、いろはちゃんは伊達家の当主なんだよね」
「その通りでござる、もも。長く留守にするなら家臣団に報告する必要があるのでござる。冷静になってくれてよかったでござる……さあ、もも。そうと決まれば湯浴みに行くでござるよ」
五郎八姫もそう言って立ち上がると桃姫は笑みを浮かべながら口を開いた。
「雉猿狗の復活に協力してくれて本当にありがとう。いろはちゃん」
「当然のことでござるよ。雉猿狗殿は、拙者にとっても姉のような存在。必ず、復活させるでござるよ」
「うん……!」
桃姫と五郎八姫はそう声を掛け合うと部屋を出ていった。
一方その頃、天照神宮の境内にて。
「日ノ本の最高神は唯一人、この石田三成、私だけでよいのだ」
赤毛の馬にまたがり、薙刀を携えた役小角が三成の顔でそう告げる。
そして、三成の軍勢が天照神宮の豪華な拝殿に火をつけ、境内にある施設を手当たり次第に鈍器で滅多打ちにして破壊していった。
「破壊し尽くせよ、徹底的に──天下分け目の大戦(おおいくさ)に向けた験担ぎだ! くかかかかかッッ!!」
三成の顔の皮を被った役小角が拝殿が燃える炎で赤く染まった夜空に向かって高笑いをした。
天照神宮の巫女や神主は境内の端に並べられて地面に顔をつけて平服させられた。
「ひぃぃ……なんと罰当たりな、なんと恐ろしいことを……」
神主が震えながら三成軍の蛮行をちらりと見て声に漏らした。
そんな中、巫女の一人が立ち上がると役小角に対して毅然とした大声を発した。
「三成殿……! あなた、自分が何をしているかわかっているのですかッ!?」
「おきぬ、やめい……! 斬られるぞ……!」
立ち上がって怒りの声を上げる巫女おきぬに対して、神主が声を震わせながら平伏するように訴える。
「私は日ノ本の最高神、いや、宇宙を統べる唯一神になる男だ。そのような神に対して、一介の巫女風情が何をのたまう? おぬしこそ自分が何をしているかわかっておるのか……?」
赤馬を駆けらせておきぬの眼前に迫った役小角が、三成の顔で見下ろしながら薙刀の切っ先をおきぬに突きつけて声を発した。
「あなたは決して神などではない……! あなたは地獄の底から這い現れた悪鬼羅刹ですッ……!」
怒りに震えながらおきぬがそう言った瞬間、その首が炎に照らされる夜空を飛んだ。
「……空を飛ぶのが好きなようだから、関ヶ原でも鬼虫にして空を飛ばしてやろう。 くかかかかかかッッ!!」
薙刀についた鮮血を振り払いながら馬上の役小角が三成の顔を歪めながら高笑いをした。
「──して、おぬしらは……」
「……ひっ」
「お命だけは……なにとぞ……なにとぞぉ……」
役小角は馬上から平伏しながら怯えきった巫女と神主を見下ろして告げるように言う。
「──私を日ノ本の最高神と認めるか?」
「……っ……それは……」
神主が言い淀み、巫女たちも顔を伏せたまま沈黙すると役小角は薙刀を振り上げた。
「──おぬしらも、鬼虫だな」
「……ぎゃアッ!」
振り下ろされた薙刀の一閃で神主と巫女の首が境内の地面に落とされた。
「うーん、不思議なものだのう。三成の面(つら)の皮を被うておると、なぜだか知らんが"悪行三昧"が捗るのう……くかかかかっ!」
役小角は馬上で三成の顔を指先で撫でながらそう言って笑った。
「三成殿! 千歩階段の先、本殿への放火が完了いたしました! すぐに天照神宮全体が大火に包まれます!」
「うむ! 神主の死体はそこに置いて晒しておけ、巫女どもの死体はすべて回収しろッ! 関ヶ原の笹尾山に全て集めるのだッ! よいな!」
「はッ!」
役小角の命令を受けて三成軍の武者は威勢の良い声を上げて返すと、白い布に包まれた何かを運んだ二人組の武者が現れて馬上の役小角に声をかけた。
「三成殿、佐和山城から運びましたこの"顔ナシ"は、いかがなさいましょう……!?」
「うむ──神主の死体のそばに捨て置け」
「はぁ……捨て置く、のですか」
「──そうじゃ」
役小角は"顔のない死体"を伊勢まで運ぶという任務を与えられた上でその死体を境内に捨て置くという不可解な内容に眉根を寄せた武者に答えて返した。
「……三成殿、お言葉ですが、あの"顔ナシ"は一体誰の……?」
死体を運ぶもう一人の武者がたずねたその時、三成の顔が恐ろしく歪んで武者を睨みつけた。
「……ひっ!」
「──命惜しくば、くだらんことを聞くな」
役小角は顔の引きつった武者に向けて冷たく言い放つ。
次の瞬間、山頂にある本殿が燃え出し、山肌に沿って伸びる千歩階段までもが上下で燃える本殿と拝殿の炎を照らして無情にも赤く染まっていった。
「わしと夜狐禅が長い間留守にしておると館の結界が薄れるからのう……また何か困ったことがあればわしを頼るとよい」
「桃姫様、五郎八姫様、どうかお体にお気をつけて」
ぬらりひょんと夜狐禅はそう言うと、"大浮き木綿"を夜空に高く浮かべて、北西の方角、奥州の森へと飛んでいった。
二人を見送ったあと、鬼蝶の襲撃によって炎上し、破壊された仙台城を見上げた桃姫と五郎八姫は、本丸の敷地内においてまだ被害の少なかった屋敷の中に入るとちゃぶ台を挟んで向き合って座った。
「ふぅ……」
何を言うでもなく、五郎八姫が深く息を吐いて湯呑みのお茶をすすった。
「……大おば様が仙台城に戻らずに、なぜ鬼になることを選んだのか、最期の最期に、ほんの少しだけ理解できた気がするでござるよ」
五郎八姫が湯呑みの中に浮かぶ緑色の水面を眺めながら口にすると、桃姫も静かに口を開いた。
「私は、殺された両親への復讐をするために花咲村を出た……でも、雉猿狗がいなくなった今、私はなんのために鬼を退治しているんだろうって、わからなくなるときがあるんだ……鬼を退治したその先に、何があるんだろう、って。誰も生き返るわけじゃないのに……ね。」
桃姫はそう言うと、首から下げた光を失った翡翠の勾玉、三つ巴の摩訶魂に触れた。
「それに、鬼蝶やいろはちゃんの大おば様、自らの意志で鬼になることを選ぶ人もいる……私には雉猿狗がいたから鬼にならなかっただけで、苦しんだ末に鬼になることを選ぶ人たちと本質は変わらないのかもしれない」
「……拙者だって、父上の敵討ちをするためなら鬼になることを選んだかもしれないでござる……でも、ももが拙者に変わって鬼を退治してくれたから、拙者は鬼にならずに済んだのでござるよ」
五郎八姫は湯呑みをちゃぶ台の上に置くと桃姫の濃桃色の瞳を自身の黒褐色の瞳で見つめた。
「もも、鬼を退治してくれてありがとう。拙者を、助けてくれてありがとう……ももは拙者にとっての神様、仏様でござる」
「……いろはちゃん」
五郎八姫は左目から涙を流した。桃姫も瞳をうるませると、ハッとして三つ巴の摩訶魂を力強く握りしめた。
「神様──そうだよッ……! 天照大御神様に頼んで、三つ巴の摩訶魂、この雉猿狗の魂に神力を注入してもらえば良いんだッ……! 天照神宮に行って……! 天に祈り続ければ……きっと、きっと届くんだよっ……!」
桃姫はそう言って立ち上がると、両手で三つ巴の摩訶魂を抱え持った。
「……そんなに都合よく、日ノ本の最高神が降りてきてくれるでござろうか……?」
「根負けして、天界から現れるまで祈るんだよ……! どしゃぶりでも、大雪でも、熱が出ても、骨が折れても……雉猿狗が復活するまで、私は祈り続けてやる……!」
五郎八姫の言葉に対して桃姫が濃桃色の瞳を力強く輝かせて叫ぶように告げて決心を固めた。
「もも……相わかった……! 拙者も共に祈るでござる。一緒に天照神宮に詣でるでござるよ!」
「本当にっ!?」
「あい! "桃姫とごろはちで祈れば二倍の力がある!" 父上もきっと、天界でそう言ってくれるでござるよな」
「いろはちゃん……!」
「うおっ!?」
桃姫は五郎八姫の言葉に感動すると五郎八姫の胸に飛びついてぐっと両手で抱き寄せた。
当惑しながらも桃姫の抱擁に照れる五郎八姫。
「ありがとう、いろはちゃん。いろはちゃんが居てくれるから、私がんばれるんだよ」
桃姫は感謝の言葉を述べて五郎八姫から体を離すとすっくと立ち上がって声を上げた。
「じゃあ早速、今から伊勢に向けて出発だね──」
「待て待て待てッ! もも! 今、何時だと思ってるでござるか……!? しかも拙者たち鬼退治から帰ってきたばかりでござろう……!」
「……駄目かな?」
桃姫は首をかしげながら五郎八姫に言うと五郎八姫は深く頷いてから口を開いた。
「今夜は風呂に入って、ぐっすり寝て。明日、身支度を整えてから出発するのでござる……な?」
「うん……そうだよね。それに、私は勝手にしてもいいけど、いろはちゃんは伊達家の当主なんだよね」
「その通りでござる、もも。長く留守にするなら家臣団に報告する必要があるのでござる。冷静になってくれてよかったでござる……さあ、もも。そうと決まれば湯浴みに行くでござるよ」
五郎八姫もそう言って立ち上がると桃姫は笑みを浮かべながら口を開いた。
「雉猿狗の復活に協力してくれて本当にありがとう。いろはちゃん」
「当然のことでござるよ。雉猿狗殿は、拙者にとっても姉のような存在。必ず、復活させるでござるよ」
「うん……!」
桃姫と五郎八姫はそう声を掛け合うと部屋を出ていった。
一方その頃、天照神宮の境内にて。
「日ノ本の最高神は唯一人、この石田三成、私だけでよいのだ」
赤毛の馬にまたがり、薙刀を携えた役小角が三成の顔でそう告げる。
そして、三成の軍勢が天照神宮の豪華な拝殿に火をつけ、境内にある施設を手当たり次第に鈍器で滅多打ちにして破壊していった。
「破壊し尽くせよ、徹底的に──天下分け目の大戦(おおいくさ)に向けた験担ぎだ! くかかかかかッッ!!」
三成の顔の皮を被った役小角が拝殿が燃える炎で赤く染まった夜空に向かって高笑いをした。
天照神宮の巫女や神主は境内の端に並べられて地面に顔をつけて平服させられた。
「ひぃぃ……なんと罰当たりな、なんと恐ろしいことを……」
神主が震えながら三成軍の蛮行をちらりと見て声に漏らした。
そんな中、巫女の一人が立ち上がると役小角に対して毅然とした大声を発した。
「三成殿……! あなた、自分が何をしているかわかっているのですかッ!?」
「おきぬ、やめい……! 斬られるぞ……!」
立ち上がって怒りの声を上げる巫女おきぬに対して、神主が声を震わせながら平伏するように訴える。
「私は日ノ本の最高神、いや、宇宙を統べる唯一神になる男だ。そのような神に対して、一介の巫女風情が何をのたまう? おぬしこそ自分が何をしているかわかっておるのか……?」
赤馬を駆けらせておきぬの眼前に迫った役小角が、三成の顔で見下ろしながら薙刀の切っ先をおきぬに突きつけて声を発した。
「あなたは決して神などではない……! あなたは地獄の底から這い現れた悪鬼羅刹ですッ……!」
怒りに震えながらおきぬがそう言った瞬間、その首が炎に照らされる夜空を飛んだ。
「……空を飛ぶのが好きなようだから、関ヶ原でも鬼虫にして空を飛ばしてやろう。 くかかかかかかッッ!!」
薙刀についた鮮血を振り払いながら馬上の役小角が三成の顔を歪めながら高笑いをした。
「──して、おぬしらは……」
「……ひっ」
「お命だけは……なにとぞ……なにとぞぉ……」
役小角は馬上から平伏しながら怯えきった巫女と神主を見下ろして告げるように言う。
「──私を日ノ本の最高神と認めるか?」
「……っ……それは……」
神主が言い淀み、巫女たちも顔を伏せたまま沈黙すると役小角は薙刀を振り上げた。
「──おぬしらも、鬼虫だな」
「……ぎゃアッ!」
振り下ろされた薙刀の一閃で神主と巫女の首が境内の地面に落とされた。
「うーん、不思議なものだのう。三成の面(つら)の皮を被うておると、なぜだか知らんが"悪行三昧"が捗るのう……くかかかかっ!」
役小角は馬上で三成の顔を指先で撫でながらそう言って笑った。
「三成殿! 千歩階段の先、本殿への放火が完了いたしました! すぐに天照神宮全体が大火に包まれます!」
「うむ! 神主の死体はそこに置いて晒しておけ、巫女どもの死体はすべて回収しろッ! 関ヶ原の笹尾山に全て集めるのだッ! よいな!」
「はッ!」
役小角の命令を受けて三成軍の武者は威勢の良い声を上げて返すと、白い布に包まれた何かを運んだ二人組の武者が現れて馬上の役小角に声をかけた。
「三成殿、佐和山城から運びましたこの"顔ナシ"は、いかがなさいましょう……!?」
「うむ──神主の死体のそばに捨て置け」
「はぁ……捨て置く、のですか」
「──そうじゃ」
役小角は"顔のない死体"を伊勢まで運ぶという任務を与えられた上でその死体を境内に捨て置くという不可解な内容に眉根を寄せた武者に答えて返した。
「……三成殿、お言葉ですが、あの"顔ナシ"は一体誰の……?」
死体を運ぶもう一人の武者がたずねたその時、三成の顔が恐ろしく歪んで武者を睨みつけた。
「……ひっ!」
「──命惜しくば、くだらんことを聞くな」
役小角は顔の引きつった武者に向けて冷たく言い放つ。
次の瞬間、山頂にある本殿が燃え出し、山肌に沿って伸びる千歩階段までもが上下で燃える本殿と拝殿の炎を照らして無情にも赤く染まっていった。
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