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第三幕 覚心 -Heart of Awakening-
22.羅刹変化──羅刹大蛇
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「──阿南姫殿、御覚悟」
地面に倒れ伏した鬼波姫に向けて声が投げかけられる。鬼波姫が顔を上げると、黒脛巾組の忍びがずらりと立ちはだかっていた。
首飾り、腕飾り、耳飾り、そしてそれらが率いる忍び衆30人あまりが鬼波姫を見下ろしながら素早く取り囲み、得物を構えた。
「仏刀を持たぬ我ら忍びでも、鬼の肢体を切断し、封じることは可能」
鎖鎌を手にした腕飾りが低い声で告げると、匕首を構えた耳飾り、忍者刀を構えた首飾りが顔を黒布で隠した状態で鬼波姫ににじり寄った。
「……ウウ……うううッッ!」
その光景を目にした鬼波姫は目から膨大な量の涙を流し始めると、顔面を両手で抑えた。そして三人に向けて怒りの声を発する。
「──それが、それが政宗のおばに対する仕打ちですか……!? あなた方、それでも政宗仕えの忍び衆なのですかッ!? 私に刃を向けるなどと……! 恥を知りなさいッッ!!」
鬼波姫のまさかの発言に困惑した黒脛巾組は足を止める。
「私がなぜこのような行動を起こしたのか、若く愚かな五郎八姫にはわからずとも、長年政宗に仕えたあなた方にはわかるでしょう……!? 耳飾り、答えなさいッ! どうなのですか!?」
鬼波姫は細身の女忍びの耳飾りに向けて声を発すると、耳飾りは戸惑いながらも黒布の下の口を開いた。
「阿南姫殿、あなたのお気持ちは痛いほどにわかります……ですが、あなたはついぞ伊達に戻らなかった。幾度も"蘆名は滅んだ。伊達に戻るように"と政宗公が書状を送っても、あなたは私の眼前で書状を破り捨てて突き返したではありませんか」
耳飾りの言葉を受けた鬼波姫は顔を両手で覆い隠したまま地面に倒れ伏し、泣きながら言って返した。
「耳飾り、あなたも忍びである前に女であるならばわかるでしょう……? 人生を掛けた"女の戦い"というものは数枚の書状ごときで済ませられるものではないのですよ」
「だとしても、いつまでも伊達と戦い続けるわけにはいかないはずです。阿南姫殿、今からでも遅くはありませぬ。どうか仙台城にお戻りくださいませ」
耳飾りは懇願するように阿南姫に言って聞かせると、阿南姫は顔を伏せながらゆっくりと頷いた。
「わかりました……帰らせて頂きましょう……仙台城に」
そう言った阿南姫に対して、壮齢の白髪忍者である首飾りは忍者刀を構えたまま黒布の下の口を開いた。
「──さりとて、貴殿は鬼となることを選び申した。須賀川城にいた伊達武者も惨殺して回った。そのような悪鬼を仙台城に連れ帰ることは危険極まりない……ゆえに四肢は、切断させて頂く」
「──首飾り、主君のおばに対して、よくもそのようなことが言える……一体どちらが悪鬼でしょうか」
「──我らの主君は、今は五郎八姫殿でございまする」
「──……生意気な」
鬼波姫は忌々しげにそう声に漏らすと、耳飾りが駆け出して鬼波姫の前に立った、そして首飾りと腕飾りに向けて振り返る。
「首飾り、腕飾り、私は阿南姫殿を信じたいです。四肢を切断し、轡を噛ませた状態で仙台城に連れて帰る、果たしてそんな残酷な真似を政宗公は天界からお許しするでしょうか……今の主君が五郎八姫殿だとしてもです」
「……耳飾り、我らは忍び、要らぬ感情にほだされるな」
懸命に訴える耳飾りに腕飾りが低い声で告げる。しかし、それでも耳飾りは引かずに声を発した。
「要らぬ感情などではございませぬ! 私は阿南姫殿を鬼の道から救いたいのでございます──」
「──もういいですよ、耳飾り。時間稼ぎは十分できました」
鬼波姫はそう言ってスッと立ち上がると、右手に作り出した涙滴で作り出した刃を振るって耳飾りのうなじを斬りつけた。
「──えッ」
目を見開き、声を漏らした耳飾りのうなじから噴き出た鮮血が、不敵な笑みを浮かべる鬼波姫の顔を赤く染め上げた。
耳飾りが力なく膝から地面に崩れ落ちると、鬼波姫は青い"鬼"の文字を光り輝かせた黄色い瞳でざわめく黒脛巾組を見回した。
「──政宗に使えた忍び衆なんて、"死滅"する以外に許されると思って?」
「ッ……かかれェッ!」
首飾りが掛け声を張り上げると、30人の忍びが一斉に鬼波姫に斬り掛かった。それに対して、くすりと笑った鬼波姫は舞うようにその場で回転して地面に含まれた大量の水分を空に向かって撃ち上げた。
「──死滅なさい──」
「……ッ!」
まさか、下からの攻撃が来るとは想定していなかった黒脛巾組の一同は次々に地面から飛び上がった水滴の弾丸に体を撃ち抜かれて鬼波姫に一太刀も与えることなく地面に倒れ込んだ。
「……ぐ、ぐ……」
全身から血を流し、苦悶の表情を浮かべながら地面に倒れ伏した首飾りに向けて鬼波姫は歩み寄ると、顔についた耳飾りの血を指先で拭った。
そして、青い爪が伸びる指を虫の息となっている首飾りに向ける。
「──地獄で政宗に伝えなさい。伊達家は滅んだとね」
「……ぐッ」
耳飾りの血で作られた弾丸が指先から射出されると、歯噛みした首飾りの額を貫通してその命を奪い去った。
「──さてと……始めましょうか──"国流し"──羅刹変化──羅刹大蛇」
鬼波姫はそう言いながら歩き出し、須賀川城を出ていった。
それからしばらく後、浮き木綿に乗った桃姫と五郎八姫の二人が30人の忍びが倒れている現場を発見して降り立った。
「……これは、黒脛巾組でござる……!」
五郎八姫が戦慄しながら忍びの亡骸を見て声に出すと、桃姫は悲しそうな顔で口を開いた。
「もっと早く駆けつけていれば……」
桃姫がそう言って見回すと、一人の忍びがかすかなうめき声を漏らした。
「……あっ、いろはちゃん! まだ息のある人がいるよ……!」
桃姫が五郎八姫に声をかけると五郎八姫が駆け寄って来る。
「腕飾り……!」
「……あ、ああ、五郎八姫殿……」
五郎八姫に声を掛けられた腕飾りは口から血を吐き出しながら、五郎八姫の顔を見上げた。
「……阿南姫殿が……水を使って、一網打尽に……くッ、無念……」
「しっかりするでござる……しっかり……!」
腕飾りはそう言って目を閉じて歯噛みした。しゃがんだ五郎八姫は声を掛けながら腕飾りの上体を抱き起こすと腕飾りは浅い呼吸をして口を開いた。
「阿南姫殿は、"国流し"と言い残して、猪苗代湖のほうへ向かいました……嫌な予感がします……グッ、五郎八姫殿、ご武運を……」
腕飾りはそう言うと、五郎八姫の腕の中で静かに息を引き取った。
「いろはちゃん……!」
「もも、猪苗代湖に行くでござるッ!」
「うん……!」
桃姫と五郎八姫は浮き木綿に飛び乗ると、鬼波姫が向かった先、磐梯山のふもとに広がる猪苗代湖へと飛び立った。
「……はぁ……はぁ……はぁ……」
日が沈みかけた猪苗代湖の湖畔にて、顔を血に染めた鬼波姫は息を荒くしながらざぶざぶ──と水の中に歩みを進めていく。
湖面は夕焼けによって赤く染まり、それはまるで地獄の血の池のように見えた。
「──大おば様ッ!」
鬼波姫の背中に掛けられる声。鬼波姫が横目で後ろを見ると、浮き木綿から飛び降りて駆け寄ってくる五郎八姫と桃姫の姿があった。
「大おば様ッ! 何を考えているでござるか! 幼い頃の拙者は伊達女として強く生きるあなたのことを尊敬し、あなたに仙台城に帰ってきて欲しかったでござる! 父上殿もそうでござった! それなのに、なにゆえ、なにゆえそこまで伊達家を拒絶するでござるかッ!?」
「──いろは、私の苦しみ。あなたには絶対に理解できないわ……私とあなた、価値観が、根底から異なっているのですよ」
懸命に訴える五郎八姫に対して、鬼波姫は虚ろな目を浮かべながら視線を戻し、赤く染まる磐梯山の山肌と赤く揺れる猪苗代湖の水面を眺めながら告げた。
「……あなたが生まれた日、私は仙台城に祝いに行った……その時、政宗が言っていたわ……"いろはには男児として生まれて欲しかった"と……なるほど、それを思えば、あなたも愚かな政宗の被害者なのかもしれないですね」
鬼波姫はそう言うと、フッと振り返って五郎八姫と視線を合わせた。
「──ですが、"国流し"の邪魔立てをするならば、あなたも許すつもりはありません」
「……ッ!」
ゾッとするような怨嗟の眼差しに息を呑んだ五郎八姫と桃姫。鬼波姫はゆっくりと両手を広げて掲げると、赤い猪苗代湖と赤い磐梯山を掲げ持つようにして目を閉じ、口を開いた。
「──八天鬼人──鬼波姫──」
そしてカッと"鬼"の青い文字が煌々と輝く黄色い瞳を開いて宣言するように告げた。
「──羅刹変化──羅刹大蛇(らせつおろち)──」
地面に倒れ伏した鬼波姫に向けて声が投げかけられる。鬼波姫が顔を上げると、黒脛巾組の忍びがずらりと立ちはだかっていた。
首飾り、腕飾り、耳飾り、そしてそれらが率いる忍び衆30人あまりが鬼波姫を見下ろしながら素早く取り囲み、得物を構えた。
「仏刀を持たぬ我ら忍びでも、鬼の肢体を切断し、封じることは可能」
鎖鎌を手にした腕飾りが低い声で告げると、匕首を構えた耳飾り、忍者刀を構えた首飾りが顔を黒布で隠した状態で鬼波姫ににじり寄った。
「……ウウ……うううッッ!」
その光景を目にした鬼波姫は目から膨大な量の涙を流し始めると、顔面を両手で抑えた。そして三人に向けて怒りの声を発する。
「──それが、それが政宗のおばに対する仕打ちですか……!? あなた方、それでも政宗仕えの忍び衆なのですかッ!? 私に刃を向けるなどと……! 恥を知りなさいッッ!!」
鬼波姫のまさかの発言に困惑した黒脛巾組は足を止める。
「私がなぜこのような行動を起こしたのか、若く愚かな五郎八姫にはわからずとも、長年政宗に仕えたあなた方にはわかるでしょう……!? 耳飾り、答えなさいッ! どうなのですか!?」
鬼波姫は細身の女忍びの耳飾りに向けて声を発すると、耳飾りは戸惑いながらも黒布の下の口を開いた。
「阿南姫殿、あなたのお気持ちは痛いほどにわかります……ですが、あなたはついぞ伊達に戻らなかった。幾度も"蘆名は滅んだ。伊達に戻るように"と政宗公が書状を送っても、あなたは私の眼前で書状を破り捨てて突き返したではありませんか」
耳飾りの言葉を受けた鬼波姫は顔を両手で覆い隠したまま地面に倒れ伏し、泣きながら言って返した。
「耳飾り、あなたも忍びである前に女であるならばわかるでしょう……? 人生を掛けた"女の戦い"というものは数枚の書状ごときで済ませられるものではないのですよ」
「だとしても、いつまでも伊達と戦い続けるわけにはいかないはずです。阿南姫殿、今からでも遅くはありませぬ。どうか仙台城にお戻りくださいませ」
耳飾りは懇願するように阿南姫に言って聞かせると、阿南姫は顔を伏せながらゆっくりと頷いた。
「わかりました……帰らせて頂きましょう……仙台城に」
そう言った阿南姫に対して、壮齢の白髪忍者である首飾りは忍者刀を構えたまま黒布の下の口を開いた。
「──さりとて、貴殿は鬼となることを選び申した。須賀川城にいた伊達武者も惨殺して回った。そのような悪鬼を仙台城に連れ帰ることは危険極まりない……ゆえに四肢は、切断させて頂く」
「──首飾り、主君のおばに対して、よくもそのようなことが言える……一体どちらが悪鬼でしょうか」
「──我らの主君は、今は五郎八姫殿でございまする」
「──……生意気な」
鬼波姫は忌々しげにそう声に漏らすと、耳飾りが駆け出して鬼波姫の前に立った、そして首飾りと腕飾りに向けて振り返る。
「首飾り、腕飾り、私は阿南姫殿を信じたいです。四肢を切断し、轡を噛ませた状態で仙台城に連れて帰る、果たしてそんな残酷な真似を政宗公は天界からお許しするでしょうか……今の主君が五郎八姫殿だとしてもです」
「……耳飾り、我らは忍び、要らぬ感情にほだされるな」
懸命に訴える耳飾りに腕飾りが低い声で告げる。しかし、それでも耳飾りは引かずに声を発した。
「要らぬ感情などではございませぬ! 私は阿南姫殿を鬼の道から救いたいのでございます──」
「──もういいですよ、耳飾り。時間稼ぎは十分できました」
鬼波姫はそう言ってスッと立ち上がると、右手に作り出した涙滴で作り出した刃を振るって耳飾りのうなじを斬りつけた。
「──えッ」
目を見開き、声を漏らした耳飾りのうなじから噴き出た鮮血が、不敵な笑みを浮かべる鬼波姫の顔を赤く染め上げた。
耳飾りが力なく膝から地面に崩れ落ちると、鬼波姫は青い"鬼"の文字を光り輝かせた黄色い瞳でざわめく黒脛巾組を見回した。
「──政宗に使えた忍び衆なんて、"死滅"する以外に許されると思って?」
「ッ……かかれェッ!」
首飾りが掛け声を張り上げると、30人の忍びが一斉に鬼波姫に斬り掛かった。それに対して、くすりと笑った鬼波姫は舞うようにその場で回転して地面に含まれた大量の水分を空に向かって撃ち上げた。
「──死滅なさい──」
「……ッ!」
まさか、下からの攻撃が来るとは想定していなかった黒脛巾組の一同は次々に地面から飛び上がった水滴の弾丸に体を撃ち抜かれて鬼波姫に一太刀も与えることなく地面に倒れ込んだ。
「……ぐ、ぐ……」
全身から血を流し、苦悶の表情を浮かべながら地面に倒れ伏した首飾りに向けて鬼波姫は歩み寄ると、顔についた耳飾りの血を指先で拭った。
そして、青い爪が伸びる指を虫の息となっている首飾りに向ける。
「──地獄で政宗に伝えなさい。伊達家は滅んだとね」
「……ぐッ」
耳飾りの血で作られた弾丸が指先から射出されると、歯噛みした首飾りの額を貫通してその命を奪い去った。
「──さてと……始めましょうか──"国流し"──羅刹変化──羅刹大蛇」
鬼波姫はそう言いながら歩き出し、須賀川城を出ていった。
それからしばらく後、浮き木綿に乗った桃姫と五郎八姫の二人が30人の忍びが倒れている現場を発見して降り立った。
「……これは、黒脛巾組でござる……!」
五郎八姫が戦慄しながら忍びの亡骸を見て声に出すと、桃姫は悲しそうな顔で口を開いた。
「もっと早く駆けつけていれば……」
桃姫がそう言って見回すと、一人の忍びがかすかなうめき声を漏らした。
「……あっ、いろはちゃん! まだ息のある人がいるよ……!」
桃姫が五郎八姫に声をかけると五郎八姫が駆け寄って来る。
「腕飾り……!」
「……あ、ああ、五郎八姫殿……」
五郎八姫に声を掛けられた腕飾りは口から血を吐き出しながら、五郎八姫の顔を見上げた。
「……阿南姫殿が……水を使って、一網打尽に……くッ、無念……」
「しっかりするでござる……しっかり……!」
腕飾りはそう言って目を閉じて歯噛みした。しゃがんだ五郎八姫は声を掛けながら腕飾りの上体を抱き起こすと腕飾りは浅い呼吸をして口を開いた。
「阿南姫殿は、"国流し"と言い残して、猪苗代湖のほうへ向かいました……嫌な予感がします……グッ、五郎八姫殿、ご武運を……」
腕飾りはそう言うと、五郎八姫の腕の中で静かに息を引き取った。
「いろはちゃん……!」
「もも、猪苗代湖に行くでござるッ!」
「うん……!」
桃姫と五郎八姫は浮き木綿に飛び乗ると、鬼波姫が向かった先、磐梯山のふもとに広がる猪苗代湖へと飛び立った。
「……はぁ……はぁ……はぁ……」
日が沈みかけた猪苗代湖の湖畔にて、顔を血に染めた鬼波姫は息を荒くしながらざぶざぶ──と水の中に歩みを進めていく。
湖面は夕焼けによって赤く染まり、それはまるで地獄の血の池のように見えた。
「──大おば様ッ!」
鬼波姫の背中に掛けられる声。鬼波姫が横目で後ろを見ると、浮き木綿から飛び降りて駆け寄ってくる五郎八姫と桃姫の姿があった。
「大おば様ッ! 何を考えているでござるか! 幼い頃の拙者は伊達女として強く生きるあなたのことを尊敬し、あなたに仙台城に帰ってきて欲しかったでござる! 父上殿もそうでござった! それなのに、なにゆえ、なにゆえそこまで伊達家を拒絶するでござるかッ!?」
「──いろは、私の苦しみ。あなたには絶対に理解できないわ……私とあなた、価値観が、根底から異なっているのですよ」
懸命に訴える五郎八姫に対して、鬼波姫は虚ろな目を浮かべながら視線を戻し、赤く染まる磐梯山の山肌と赤く揺れる猪苗代湖の水面を眺めながら告げた。
「……あなたが生まれた日、私は仙台城に祝いに行った……その時、政宗が言っていたわ……"いろはには男児として生まれて欲しかった"と……なるほど、それを思えば、あなたも愚かな政宗の被害者なのかもしれないですね」
鬼波姫はそう言うと、フッと振り返って五郎八姫と視線を合わせた。
「──ですが、"国流し"の邪魔立てをするならば、あなたも許すつもりはありません」
「……ッ!」
ゾッとするような怨嗟の眼差しに息を呑んだ五郎八姫と桃姫。鬼波姫はゆっくりと両手を広げて掲げると、赤い猪苗代湖と赤い磐梯山を掲げ持つようにして目を閉じ、口を開いた。
「──八天鬼人──鬼波姫──」
そしてカッと"鬼"の青い文字が煌々と輝く黄色い瞳を開いて宣言するように告げた。
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