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第三幕 覚心 Heart of Awakening
3.鬼の王、悪路王
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16歳の役小角が見た蝦夷地は、まさしく"修羅場"であった。
悪路王を崇拝する狂信者たちは、自らを"鬼国民"と呼び、皆一様に死にものぐるいで大和朝廷から派遣された田村麻呂率いる討伐隊に迫ってきた。
「鬼の王をたたえよぉっ!」
「──デェェエエイッ!」
叫んだ狂信者の男が侍の太刀に斬られると、男は出血しながら侍の胴体にしがみつき、そこに三人の男女の狂信者が飛びかかってきた。
「鬼の国! ばんざぁいっ!」
「我らが鬼の王はついに目覚めたのだぁっ!」
「──離れろッ! デヤァアアアッ!」
別の侍が取り付いた三人を斬り捨てて引き剥がしたときには、既に取り付かれた侍の体は"穴"だらけになりそこかしこから出血していた。
悪路王の狂信者たちは、刀も槍も使わない。彼らは鋭く研がれた錐(きり)を武器に用いるのである。
悪路王討伐隊100人余りに対して鬼国民2000人以上。悪路王の信奉者の数がこれほど多いとは、根城にしている地域を奥に進めば進むほどにわかってきたことである。
当初は500人、せいぜい1000人ほどが関の山と考えていた。ところがその倍の数。
それも、歯のなくなった爺婆と言った戦力になりそうにない者までもが奇声を上げながら討伐隊に襲いかかってくるのである。
そして前述の戦法を取ってくる。捨て身の戦法である。
「……はぁ! はぁ! ……なんだこいつら……正気の沙汰ではないぞ!」
「小角殿……! 法術を切らさずに頼む!」
「は、はい……! ──オン──アミリテイ──ウン──ハッタ──」
白装束の法衣に身を包んだ役小角は黄金の錫杖を構えて鬼国民と戦う侍衆に向けてマントラを唱えた。
筋力を増強して疲労を取り除く軍荼利明王のマントラである。
「おお、いいぞ! 力がみなぎる! 小角殿!」
「お役に立てて、光栄です……!」
一言主から受け取った黄金の錫杖は役小角の法力を格段に高め、マントラの効果を飛躍的に強めていた。
京で討伐隊に加わった際には、"力不足の若い修行僧"と熟練の侍衆からあなどられていた役小角であったが、今や討伐隊の中核を担うまでの活躍をしていた。
役小角のマントラによる支援を受けた侍衆は一太刀で鬼国民を斬り捨て、雪の積もる蝦夷の大地を鮮血で赤く染め上げていった。
「……はぁ……はぁ……」
「ご苦労でおじゃる、小角殿……みな、小角殿を頼りにしているでおじゃるよ」
鬼国民の亡骸を前にして息を切らした役小角にやんごとなき雰囲気をただよわせた白馬に乗った侍が声をかける。
「っ! ……田村麻呂様! ……ありがたき、お言葉……!」
役小角は咄嗟に頭を下げて征夷大将軍、坂上田村麻呂に感謝の言葉を述べた。
笑みを浮かべた田村麻呂は優雅に頷いて返すと、侍衆を見渡して声を上げた。
「情報によれば、彼奴の住処はこの寒村の洞窟にあるそうな! みな、最後の仕事に取り掛かろうぞ!」
「──オオオオオ!!」
田村麻呂の呼びかけに対して侍衆は太刀を掲げて鬨の声を上げた。
そして、厳かなしめ縄が垂れ下がり、小さな鳥居が置かれた異様な洞窟の入り口に侍衆は集まった。
「……まるで神社のようだな」
「……鬼を名乗る分際で」
侍衆がその光景を見て口々に言うと、赤い布製の面頬をつけた白馬から降りた田村麻呂が侍衆の先頭に立った。
「では、みなの衆……参ろうぞ」
田村麻呂が先陣を切って鳥居をくぐり洞窟の中に歩を進めると、侍衆も田村麻呂を守るように歩を進めた。
「……悪路王……会いに来たぞ、おぬしに……」
役小角は黄金の錫杖を両手で握りしめると、最後尾となって洞窟の中に入っていった。
「小角殿、このろうそくを見ろ」
「……え」
役小角の前を行く侍が不意に立ち止まって声をかけてきた。薄暗い洞窟の道には無数のろうそくが至るところに置かれており、大小の妖しい赤い光を放っていた。
「人差し指だ」
「……っ!?」
役小角は指摘されてから初めて気づいた。それら洞窟を照らす無数のろうそくは、全て人間の人差し指の先端に蝋を付けて火を灯したものであった。
「そういえば、あの狂信者ども、人差し指がなかったな……ふざけやがって」
侍の言葉を聞いた役小角は確かに鬼国民には人差し指がなかったことを思い出した。
「……指をささげることで、鬼の国の民として認められるのでしょうか」
役小角が浮かんだ考えを言うと、侍は考えたくもないというように首を横に振ってから再び歩き出した。
洞窟ゆえの酸素の薄さ、それにろうそくの煙から漂う甘く妖しい匂いとによって役小角の思考はぐらぐらと揺れていた。
そんなもうろうとした状態で歩を進めていた役小角は突然明るい開けた広間に出たことに驚いた。
「……っ」
役小角の前方にいた侍衆が一斉に陣形を取って太刀を構え、田村麻呂を守るように囲んだ。
そしてその先、煌々と光る無数の"指ろうそく"を灯した祭壇を玉座のようにしてあぐらをかいて座る上半裸の美しい男が一人いた。
初雪のような白い肌に彫刻のように鍛え抜かれた肉体、目鼻立ちが整った顔は性別不詳の麗人のようであり、肌より白く長い髪が肩の下まで伸びていた。
「──お侍様がた。よくぞ参られました──遠路はるばる、このような極寒の僻地まで」
両眼を閉じた男は優女(やさおんな)のような声音でそう言うと、にんまりとした不敵な笑みを浮かべた。
「麻呂は征夷大将軍、坂上田村麻呂でおじゃる。大和朝廷より蝦夷地に巣食う悪逆非道の鬼の王、悪路王の討伐を命じられて馳せ参じた……そなたが悪路王でそういないな?」
田村麻呂の言葉が洞窟の奥の広間に反響すると悪路王と呼ばれた男は口を開いた。
「いかにも。私の名は悪路王。蝦夷地に鬼の国を作り出す鬼の王。朝廷に対して不遜な行為であることは重々承知しております」
悪路王は悪びれることなく笑みを浮かべてそう告げた。
「ふむ……麻呂がそなたの顔を見受けたところ、鬼の角が生えていなければ牙もないようでおじゃるな……」
田村麻呂は悪路王の顔を見て言った。京で出回っていた人相書きには鬼の角と牙が生えていたが、実物の悪路王には生えていなかったのだ。
「……ふっ。鬼とは人、人とは鬼……両者に一体何の違いがありましょうか? 人は鬼にも仏にもなれる……私は人の身でありながら、鬼の王となる道を選んだ。ただ、それだけのこと」
悪路王は玉座の左右に置いてある阿吽像を白い指で撫でながら妖しい声音で話した。
「……お侍様がた、どうか教えてください……私を愛する民の血は美味しかったでありましょうか?」
「ふざけたことを抜かすなッ! 無垢な人心を惑わし、狂気の中に捕らえおってッ!」
「こ、この鬼畜生めが……!」
悪路王の言葉にしびれを切らした侍衆が太刀を構えながら悪路王に罵声の言葉を浴びせる。
「みなの衆、悪路王の話を聞くでない──悪路に引きずり込まれるでおじゃるよ」
田村麻呂は穏やかな顔つきながら、鋭い眼光で悪路王を見据えた。
悪路王はふっと笑ってからあぐらを崩して玉座から立ち上がる。
「──お侍様がた。こちらの阿吽像は、私の生まれ育ったこの村に墜ちた隕石を鍛えて作り上げた一品にございます」
侍衆が一斉に太刀を構えて緊張する中、悪路王は楽しげに言うと、阿形と吽形の隕鉄製の仁王像を左右の手に取って壇上を一歩、二歩と降りた。
「──この阿吽像が毎夜、私に告げるのです。喰わせろと──たらふく人を喰わせろと」
役小角は背筋が凍るような悪寒を感じながら震える両手で黄金の錫杖を握りしめた。
「──お侍様がた──さあ、世にも愉快な宴を始めましょう」
悪路王の閉じていた両眼が大きく見開かれ、眼球まるごと濁った血の色をした赤黒い"魔眼"がぎょろりと討伐隊に向けられた。
悪路王を崇拝する狂信者たちは、自らを"鬼国民"と呼び、皆一様に死にものぐるいで大和朝廷から派遣された田村麻呂率いる討伐隊に迫ってきた。
「鬼の王をたたえよぉっ!」
「──デェェエエイッ!」
叫んだ狂信者の男が侍の太刀に斬られると、男は出血しながら侍の胴体にしがみつき、そこに三人の男女の狂信者が飛びかかってきた。
「鬼の国! ばんざぁいっ!」
「我らが鬼の王はついに目覚めたのだぁっ!」
「──離れろッ! デヤァアアアッ!」
別の侍が取り付いた三人を斬り捨てて引き剥がしたときには、既に取り付かれた侍の体は"穴"だらけになりそこかしこから出血していた。
悪路王の狂信者たちは、刀も槍も使わない。彼らは鋭く研がれた錐(きり)を武器に用いるのである。
悪路王討伐隊100人余りに対して鬼国民2000人以上。悪路王の信奉者の数がこれほど多いとは、根城にしている地域を奥に進めば進むほどにわかってきたことである。
当初は500人、せいぜい1000人ほどが関の山と考えていた。ところがその倍の数。
それも、歯のなくなった爺婆と言った戦力になりそうにない者までもが奇声を上げながら討伐隊に襲いかかってくるのである。
そして前述の戦法を取ってくる。捨て身の戦法である。
「……はぁ! はぁ! ……なんだこいつら……正気の沙汰ではないぞ!」
「小角殿……! 法術を切らさずに頼む!」
「は、はい……! ──オン──アミリテイ──ウン──ハッタ──」
白装束の法衣に身を包んだ役小角は黄金の錫杖を構えて鬼国民と戦う侍衆に向けてマントラを唱えた。
筋力を増強して疲労を取り除く軍荼利明王のマントラである。
「おお、いいぞ! 力がみなぎる! 小角殿!」
「お役に立てて、光栄です……!」
一言主から受け取った黄金の錫杖は役小角の法力を格段に高め、マントラの効果を飛躍的に強めていた。
京で討伐隊に加わった際には、"力不足の若い修行僧"と熟練の侍衆からあなどられていた役小角であったが、今や討伐隊の中核を担うまでの活躍をしていた。
役小角のマントラによる支援を受けた侍衆は一太刀で鬼国民を斬り捨て、雪の積もる蝦夷の大地を鮮血で赤く染め上げていった。
「……はぁ……はぁ……」
「ご苦労でおじゃる、小角殿……みな、小角殿を頼りにしているでおじゃるよ」
鬼国民の亡骸を前にして息を切らした役小角にやんごとなき雰囲気をただよわせた白馬に乗った侍が声をかける。
「っ! ……田村麻呂様! ……ありがたき、お言葉……!」
役小角は咄嗟に頭を下げて征夷大将軍、坂上田村麻呂に感謝の言葉を述べた。
笑みを浮かべた田村麻呂は優雅に頷いて返すと、侍衆を見渡して声を上げた。
「情報によれば、彼奴の住処はこの寒村の洞窟にあるそうな! みな、最後の仕事に取り掛かろうぞ!」
「──オオオオオ!!」
田村麻呂の呼びかけに対して侍衆は太刀を掲げて鬨の声を上げた。
そして、厳かなしめ縄が垂れ下がり、小さな鳥居が置かれた異様な洞窟の入り口に侍衆は集まった。
「……まるで神社のようだな」
「……鬼を名乗る分際で」
侍衆がその光景を見て口々に言うと、赤い布製の面頬をつけた白馬から降りた田村麻呂が侍衆の先頭に立った。
「では、みなの衆……参ろうぞ」
田村麻呂が先陣を切って鳥居をくぐり洞窟の中に歩を進めると、侍衆も田村麻呂を守るように歩を進めた。
「……悪路王……会いに来たぞ、おぬしに……」
役小角は黄金の錫杖を両手で握りしめると、最後尾となって洞窟の中に入っていった。
「小角殿、このろうそくを見ろ」
「……え」
役小角の前を行く侍が不意に立ち止まって声をかけてきた。薄暗い洞窟の道には無数のろうそくが至るところに置かれており、大小の妖しい赤い光を放っていた。
「人差し指だ」
「……っ!?」
役小角は指摘されてから初めて気づいた。それら洞窟を照らす無数のろうそくは、全て人間の人差し指の先端に蝋を付けて火を灯したものであった。
「そういえば、あの狂信者ども、人差し指がなかったな……ふざけやがって」
侍の言葉を聞いた役小角は確かに鬼国民には人差し指がなかったことを思い出した。
「……指をささげることで、鬼の国の民として認められるのでしょうか」
役小角が浮かんだ考えを言うと、侍は考えたくもないというように首を横に振ってから再び歩き出した。
洞窟ゆえの酸素の薄さ、それにろうそくの煙から漂う甘く妖しい匂いとによって役小角の思考はぐらぐらと揺れていた。
そんなもうろうとした状態で歩を進めていた役小角は突然明るい開けた広間に出たことに驚いた。
「……っ」
役小角の前方にいた侍衆が一斉に陣形を取って太刀を構え、田村麻呂を守るように囲んだ。
そしてその先、煌々と光る無数の"指ろうそく"を灯した祭壇を玉座のようにしてあぐらをかいて座る上半裸の美しい男が一人いた。
初雪のような白い肌に彫刻のように鍛え抜かれた肉体、目鼻立ちが整った顔は性別不詳の麗人のようであり、肌より白く長い髪が肩の下まで伸びていた。
「──お侍様がた。よくぞ参られました──遠路はるばる、このような極寒の僻地まで」
両眼を閉じた男は優女(やさおんな)のような声音でそう言うと、にんまりとした不敵な笑みを浮かべた。
「麻呂は征夷大将軍、坂上田村麻呂でおじゃる。大和朝廷より蝦夷地に巣食う悪逆非道の鬼の王、悪路王の討伐を命じられて馳せ参じた……そなたが悪路王でそういないな?」
田村麻呂の言葉が洞窟の奥の広間に反響すると悪路王と呼ばれた男は口を開いた。
「いかにも。私の名は悪路王。蝦夷地に鬼の国を作り出す鬼の王。朝廷に対して不遜な行為であることは重々承知しております」
悪路王は悪びれることなく笑みを浮かべてそう告げた。
「ふむ……麻呂がそなたの顔を見受けたところ、鬼の角が生えていなければ牙もないようでおじゃるな……」
田村麻呂は悪路王の顔を見て言った。京で出回っていた人相書きには鬼の角と牙が生えていたが、実物の悪路王には生えていなかったのだ。
「……ふっ。鬼とは人、人とは鬼……両者に一体何の違いがありましょうか? 人は鬼にも仏にもなれる……私は人の身でありながら、鬼の王となる道を選んだ。ただ、それだけのこと」
悪路王は玉座の左右に置いてある阿吽像を白い指で撫でながら妖しい声音で話した。
「……お侍様がた、どうか教えてください……私を愛する民の血は美味しかったでありましょうか?」
「ふざけたことを抜かすなッ! 無垢な人心を惑わし、狂気の中に捕らえおってッ!」
「こ、この鬼畜生めが……!」
悪路王の言葉にしびれを切らした侍衆が太刀を構えながら悪路王に罵声の言葉を浴びせる。
「みなの衆、悪路王の話を聞くでない──悪路に引きずり込まれるでおじゃるよ」
田村麻呂は穏やかな顔つきながら、鋭い眼光で悪路王を見据えた。
悪路王はふっと笑ってからあぐらを崩して玉座から立ち上がる。
「──お侍様がた。こちらの阿吽像は、私の生まれ育ったこの村に墜ちた隕石を鍛えて作り上げた一品にございます」
侍衆が一斉に太刀を構えて緊張する中、悪路王は楽しげに言うと、阿形と吽形の隕鉄製の仁王像を左右の手に取って壇上を一歩、二歩と降りた。
「──この阿吽像が毎夜、私に告げるのです。喰わせろと──たらふく人を喰わせろと」
役小角は背筋が凍るような悪寒を感じながら震える両手で黄金の錫杖を握りしめた。
「──お侍様がた──さあ、世にも愉快な宴を始めましょう」
悪路王の閉じていた両眼が大きく見開かれ、眼球まるごと濁った血の色をした赤黒い"魔眼"がぎょろりと討伐隊に向けられた。
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