男娼と呼ばれた王子

三谷玲

文字の大きさ
上 下
3 / 4

第三話

しおりを挟む
 一日経ち、二日経ち、悶々としたまま一週間はあっという間に過ぎ、週末がやってきた。
 またドゥラントは体調を崩すのだろうか? そしてまたイーデンはあの甲高い声を聞かされ続けるのだろうか?
 そう思っていたが、ドゥラントがトレイシーから離れることはなく、夕餉が終わると退出を命じられた。

 ひとり、寮で冷めた食事を黙々と食べているとカールが隣に座った。
「イーデン、前より更に顔色が悪いぞ? 本当に大丈夫なのか? 極秘任務ってそんな大変なのか?」
「いや、仕事は別に……」
 護衛の仕事は抜かりなく、相変わらずトレイシーの移動範囲は離宮内だけ。午前に本を読み、庭を散策し、お茶を飲み、書き物をするだけだ。二度ほどの夜の護衛を除けば、きついことはない。
「なんだ。それじゃ恋煩いでもしてるのか? 飯も進んでないじゃないか」
「恋煩い? どこに出会いがあるっていうんだ」
「そう? この間も結婚の話になったらにやけていたし、いまだって見ようによっちゃ、叶わぬ恋に苦しんでますーって顔にも見えるけど?」
 イーデンは絶句した。
 トレイシーを護る、そのために騎士団長になって娶る。そこまでは考えていたが、それが恋と呼ばれるものとは考えていなかったのだ。
 甘やかな声色を聞いて欲情したことも、夢で抱いた男娼がトレイシーの顔になったことも、キスを、したいと思ったことも。
 すべては童貞ゆえの暴走で……。
「そんな、恋だなんて……恐れ多い」
「おいおい、相手は誰だよ。まさか王子妃じゃないだろうなぁ……。気をつけろよ? 王族相手に勝てるわけがないんだから」
 王国民に根付く、王族への畏怖。イーデンが相手をしなければならないのはふたり。
 だが、イーデンは負ける気がしなかった。
 必ず、騎士団長となってトレイシーを救う。
 恋に気付いた心は熱い闘志に燃えていた。

 騎士団長になるためにはなにか功績をあげなければいけない。戦時下ならまだしも、今は平時。そこでイーデンは自主的に城内の見回りをはじめることにした。王族の危機を未然に防げば昇進のチャンスが増えるのは、イーデン自ら国王を危機から防いだことで立証済みだ。
 山育ちで視力はいい。夜目もきく。さっそくその日の深夜、通常の見回りルートとは異なる、人けの少ないところや、物陰を中心に歩いた。
 ぐるりと一回りするのにゆうに二時間はかかった。当たり前といえば当たり前だが不審人物も不審な気配もなかった。
 初日から手柄が落ちてるわけもない。諦めて寮へ戻ろうと、詰め所の前を通ったときだった。
 赤いレンガの城壁の前をふわりと何かが通り過ぎた。詰め所から漏れる薄明かりに紛れるようにして、黒いマントが翻る。
 あれが、詰め所に現れるといううわさの男娼なのだろう。しかし、彼が走り去る方向は城下へと出る城門ではなく、王宮だった。
 最初に男娼の話を聞いたときの疑惑が頭をもたげる。
 深夜の詰め所、閉じられた城門……。
 風に揺られてフードが滑る。そこにあるのは、篝火に照らされて光り輝く。
「そんな……まさか……っ」
 それは白銀だった。
 自慢の俊足は凍りついたように動かなかった。



 一睡もすることの出来なかったイーデンは、早朝、日の昇る前にフレドリック騎士団長の部屋を訪れた。
 独身寮とは反対側にある騎士団長の邸は、故郷にある小さな家と変わらない素朴なものだった。
「こんな時間に申し訳ありません。どうしても騎士団長にご報告したいことが」
 フレドリックはすでに朝の鍛錬を終えたところのようで、庭先で汗ばむ巨体を拭っているところだった。
「トレイシー殿下になにかあったのか?」
 イーデンは顔をこわばらせ、深くうなずく。
 案内された室内もまた、田舎の家と同じように質素なものだった。土間に置かれた小さな机。その前にある暖炉にはしばらく火はいれられていないようだ。灰が積もっていた。
「おひとりで住んでらっしゃるんですか? 従僕は?」
「ひとりのほうが気楽だからな。茶くらいは出せるぞ」
 埃のかぶった茶器を見て、イーデンは首を横に振った。
「それより、トレイシー様のことでご報告が」
「あぁ……。なにかわかったか?」
 イーデンは口に出すのをためらいながらも、この一月半で知り得たことをすべて報告した。
 穏やかな昼のトレイシーと、夜のふたりの王子との逢瀬。
「それと、昨晩詰め所から男娼らしきものが出ていくのを見ました。詰め所の団員たちはまるで精気を吸い取られたように放心しており、一様に恍惚とした表情でほうけていました。その男娼が……」
「トレイシーだったか」
「……見えたのは白銀の髪だけです。背格好も似ていましたが、そんな、そんなはずはないんです!」
 イーデンの視力を持ってしても顔までは確認出来なかった。一晩必死になって考えてはみたものの、トレイシーが騎士団の詰め所で男娼のようなことをする必要はない。
「あれは……トレイシー様を貶めようとする誰かの策略で――」
「その存在すら知られていないトレイシーをハメて得するような人間がいるか?」
「上の、ふたりの王子とか」
「どうかな。彼らはトレイシーが憎いとは思ったとしても、性欲と職務のために必要としている」
「それなら……」
 陰謀を計画しようとするなにがしかを思い巡らすも、思い当たるものはなかった。イーデンが口をつぐみうつむくと、たっぷりと間を取ったあとフレドリックは重々しく口を開いた。
「俺も以前、その男娼を見た。髪は白銀、瞳はバラ色のように見えた」
「そんな……っ」
 顔を上げ悲痛な叫びを上げると、フレドリックは待てと手を上げて話を続けた。
「王宮へと向かったのを見て、俺はデクスターに確認を取った。あれが、たびたび娼婦を城に呼んでいることを知っていたからな。その時は街の娼婦だと言われた。実際、彼女にも会ってきたが淡い金髪に紫色の瞳だった。篝火がのせいでそれを白銀とバラ色に見えたのだと納得していたが……」
 フレドリックは背もたれに寄りかかり、天を仰いだ。
 また部屋は静かになった。
 一度ならず二度も見間違うとは思えない。しかもイーデンはずっとトレイシーを見ていた。間違いであれば、と思う反面、見間違うことなどありえないとも思っていた。
「フレドリック、俺は、どうしたらいいんだ?」
 思わず、騎士団長としてではなく、故郷の英雄として話しかけてしまった。気にすることもなく、フレドリックは深いため息をついた。
「お前はトレイシーをどう思う? この一ヶ月彼と過ごして、どう感じた?」
「……かわいそうだなって。これまで誰からも愛されたことがなく、存在すら否定されて、だから、あんなことを……。俺がこれから精一杯、彼に愛情を注げば、きっと……」
「トレイシーを好きなんだな」
 昨晩自覚したばかりだが、その気持に間違いはない。イーデンはフレドリックの真紅の瞳をまっすぐ見据えて首肯した。
「俺の目に狂いはなかったな。お前なら、トレイシーを任せられる。これからも、頼んだぞ」
「はい! 俺、絶対騎士団長になって、トレイシー様を貰い受けます!」
 イーデンは椅子を倒す勢いで立ち上がり、胸を張った。輝かしい未来のために、これまで以上に職務に勤めることを誓う。
 フレドリックが強く拳を握りしめていることにも気付かずに。



 フレドリックはすぐに実行に移した。
 国王ザカリーと王子三人との謁見を申し出たのだ。
 王宮の広い謁見の間にはすでにアンドリューとデクスターが玉座の左手に並んで立っていた。イーデンはトレイシーを彼らの下卑た視線から隠すように反対側に立った。
「なぜここに護衛がいるんだ」
「イーデンはトレイシー様の護衛ですが、私の直属の部下でもあります。それに今件の証人でもあります」
 デクスターの問いに、宰相とふたりで国王ザカリーを支えながら現れたフレドリックが答える。
「まぁよい。それで、今日はなんの用だ? フレドリック」
 何も聞かされていなかったのか、ザカリーはよろよろとした足取りで玉座に座ると、隣に立つフレドリックに尋ねた。
「アンドリュー様とデクスター様の背信行為を告発させていただきたい」
「背信だと? 余に背くつもりか?」
 フレドリックの言葉に、ザカリーはふたりの王子に鋭い視線を浴びせた。当のふたりはどこ吹く風と、その視線を受け流し、フレドリックをねめつけた。
「ふん。何を根拠にそのようなことを」
「フレドリック! 貴様、ただでは済まさないぞ」
「何者も、王族を傷つけることはならない。これはギルメディアン王国の最大の掟のひとつ。しかしながらお二方は、あろうことか弟であるトレイシー様に対する非人道的なふるまいを続けておられる。お二方も王族とはいえ、これは王族に対する背信行為とみなされて然るべき行いだ」
 ふたりの王威を浴びてもなお、フレドリックは怯むことなく訴えた。そんなフレドリックとは対照的に、玉座の隣に立つ宰相は今にも王威の渦に膝から頽れそうになるのを、不敬にも玉座を掴むことで耐えていた。
「ばかな……。たとえそうだとしても掟は国民に対して課されているもの。我々に適用されるものではない」
「ああそうだとも! だいたい非人道的などと、大げさな。トレイシーだって悦んで俺たちの相手をしているんだ」
 アンドリューとデクスターのふたりは、まったく悪びれることはなかった。イーデンはふたりの様子に苛立ちを隠そうともせず、トレイシーを庇うように胸を張った。
 トレイシーの手が、イーデンの腕に触れる。
 かすかな震えが伝わってくる。
 イーデンは白く冷たい手の甲に自分の手を重ねるとトレイシーを見下ろす。バラ色の瞳は揺れていたが、イーデンが小さくうなずくと、意を決したトレイシーは口を開いた。
「僕は……お兄様たちの王威に逆らえないだけです。好き好んで抱かれているわけじゃ……」
 この場で口にするのは勇気のいることだろう。その勇気をほめたたえるように、イーデンは重ねた手を強く握りしめた。
 この場で何も知らないのは、ザカリーだけだったようだ。トレイシーの言葉によどんだ目を見開き、口をわななかせた。
「な、なんだと? そなたたちは、その……身体を重ねているというのか……っ」
「父上。何もそんなに驚かれることでもないでしょう。あれの母親は娼婦ですよ? いくら瞳の色がバラ色だとしても、父上の子とは限りません。王威もわずか。おそらく我々から遠い王族の末の男の種に違いありません」
 出自から問題があるとアンドリューははねつけた。
「たとえ父上の子だとしても、使いみちのない義弟を、男娼として使ってやってるだけだ。何か問題でもあるか?」
 奴隷かなにかのようにのたまうデクスター。
「おまえたちは何を言ってるのだ……?」
 ふたりの息子の言葉に、ザカリーは色を失った。
 父の様子を気に留めることもなく、なおもふたりは言い募る。
「だってそうだろ? 王族としての義務も果たさず怠惰に暮らしているだけの穀潰しだ。使ってやって何が悪い」
「デクスター。口が過ぎるぞ。我々は不憫な義弟に役割を与えてやっているに過ぎない。フレドリック、貴殿は騎士団長ゆえ、多めに見るが、それ以上口さがないことを父上の前で述べれば、その首、ないと思え」
 呆然としていたザカリーだったが、フレドリックへ累が及びそうになると声を荒らげた。
「やめよ! フレドリックはこの国の守護者。いくら王威があるとはいえ、彼を放免すれば、国民が黙っていないだろう……。ひとまず、アンドリューとデクスターには、トレイシーへのこれ以上の関与を許さぬ。それとしばしの間謹慎とする。デクスター、街から娼婦など呼ぶでないぞ」
 国民感情への配慮から、この問題はすぐに片付けねばならない。そう決断したザカリーはふたりに罰を与えることにした。
 国王の判決に、アンドリューはトレイシーへの関心など微塵もない風を装い、遠くを見ていた。しかし、その顔には不満がありありと現れていた。
「……ふん」
 デクスターのほうはというと、あからさまに不服だという顔をしていた。特に名指しされたのが気に食わなかったのだろう。
 とにかくふたりの処分を決めたことで安堵したのか、ザカリーは玉座に深く座りなおすと、大きく息を吐いた。そのときようやく視界に入ったのだろう、トレイシーに気付くと眉根を寄せた。息子の不憫を憐れむわけでも、息子の不貞を詫びるわけでもないその表情は、ただただ面倒なことになったと窮するさまで、イーデンは今日一番の怒りを覚えた。
 しばし考えるそぶりをしてから、ザカリーは誰ともなく宣言した。
「それと、トレイシーには新たな離宮を与える。そうだな、どこか良いところはないか?」
「それでしたら、北の森の……」
 ようやく王威の抑圧から抜け出た宰相に問いかける。北の森の離宮といえば、王族所有とはいえ一年中雪に覆われ忘れ去られた寂れたところだ。
 イーデンは我を忘れて一歩前に出ようとした。それを制したのはフレドリックだった。
「トレイシーは厄介払いということですか? 陛下」
 地を這うような低い声が謁見の間を揺らす。大きくもないその声は皆を凍り付かせた。射すくめられたザカリーは、目を泳がせながら言い訳を紡ぐ。
「そういうわけでは……」
 その言葉に後押しされて、ふたりの王子が不満を漏らす。
「我々とて謹慎させられるのだぞ? 娼婦の息子のせいで」
「まったくだ。淫乱なあの女の子どもらしく、男に媚を売るくらいしか能がないくせに……。騎士団も世話になったのだろう?」
 デクスターの言葉に、今度はイーデンが凍り付いた。その硬直が伝わったのか、トレイシーの指が震え力を失う。
 やはり、あの男娼はトレイシーだったのか。恐る恐る視線を下ろすとうつむくトレイシーの白銀の髪が揺れていた。
 イーデンはもう一度、トレイシーの手を握った。冷え切った手を開かせ、その指に絡ませる。トレイシーはおもむろに顔をあげる。
 朝露を蓄える花弁のようなバラ色の瞳は、いつもより色濃く見えた。
 例え、詰所で何をしていたとしても、それはきっと理由があってのことだろう。それがなんであれ、イーデンはトレイシーを護ると決めた。
 なにひとつ、恐れることはない。自分がついている。
 なにがあっても味方だ。
 そう伝わるように、イーデンは引き結んだ口端を引き上げる。
 トレイシーは一瞬またたいて、小さく首を傾げた。「イーデンは変わってるね」とでも言うように。
 まだデクスターの言い分は続いているようで、ぶつぶつと何事か口汚くつぶやくと、何かを思い出したようにフレドリックを指差した。
「そうだ。それを俺に報せたのはお前ではないか、フレドリック」
「あのとき、あなたは自分が呼んだ街の娼婦だと、答えていましたが?」
「義理の弟が淫売だと知って驚いたさ。まぁおかげで街から呼ばなくても好きなときに使える孔が出来て、助かったがな」
 悪びれもしないデクスターにアンドリューが続く。
「母親より若い分、具合は良かったのだがな」
「……やはりサンドラに手を出しておったのだな」
 アンドリューの言葉にザカリーがうなだれた。トレイシーの母であるサンドラもまた、ふたりの王子に慰み者にされていたのだ。きっと、当時から知っていたのだろう。王ならば、父親ならばなぜその時ふたりをいさめなかったのか。イーデンはふたりの王子だけでなく国王にも怒りを向けた。
「兄さんはひどいよな。新婚のくせに」
「お前だって婚約したばかりだっただろう? あの女のおかげで妃を抱き潰さなくて済んだのだ。まぁ妃との退屈な閨と違って楽しませてはもらったがな」
 普段、仲の良くない兄弟の気さくな会話はなおも続く。胸糞の悪さに吐き気がするイーデンは、この場から立ち去ろうと思った。
 トレイシーが北の森へ行くのならば、自分も共に行こうと。こんな下種のいる王都より、よほど居心地はよいだろう。
 終ることのない凍える寒ささえ、ふたりならば乗り越えられる。
 そう算段をしているときだった。
「この瞳の色に、覚えはないか?」
 フレドリックが一歩、ふたりの王子の前へと歩み寄る。その一歩は重く、大きい。一気に距離が縮まる。
 おそらく、その深紅の瞳の色を確認する間は、アンドリューにはなかっただろう。
「貴様らが娼婦と蔑んだその女は……私の妹だ」
 二メートルを超える巨体から閃光が放たれた。
 謁見の間にいる者には、そう見えただろう。イーデンでさえ、その一瞬をとらえるだけで精一杯だった。
 とっさにトレイシーを胸に抱えたイーデンの耳に、ごとんと鈍い音が聞こえる。
 見えなくても音と匂いで何が起きているのか、察したトレイシーが微かに震えた。
 磨き上げられた大剣が真っ赤に染まり、その先端から滴る血が大理石の床に花を散らす。
 自分が絶命したとも知らないアンドリューの顔は胴体の横にすとんと落ち、まっすぐこちらを見ていた。
「フレドリック!」
 なんとか声を振り絞り叫ぶも、フレドリックが振り返ることはなかった。
 下ろした大剣をそのまま斜め上へと振り上げる。逃げ出そうとしたデクスターのローブを裂く。
「ま、待ってくれ! 知らなかったんだ、俺は兄さんに勧められて、それで……っひぃぃぃ――」
 腰の抜けたデクスターの叫びを大剣が今度はその喉ごと引き裂いた。
 兄とは違い、その顔は恐怖で歪み、床を転がっていった。
 静まり返った謁見の間に、ひゅっと風を切る音が鳴る。大剣から振り払われた血が、イーデンの頬を汚す。
 この時になってもイーデンはトレイシーが汚れなくてよかったなどと思っていると、そのトレイシーが腕の中から顔を出した。もうその身体に震えはなかった。
 トレイシーは惨劇の後を見渡して、中央に立つフレドリックに視線を向ける。
 フレドリックはその視線を受けて、膝をついた。
 イーデンが憧れていた騎士団長の白い団服は血にまみれ、その顔はかつて見たことのないくたびれた男の顔だった。
「済まない……。母子共々護ることが出来ず」
 イーデンの目の間に立つ白銀の髪が、室内にもかかわらず風になびく。バラの香りが鼻腔をくすぐり、イーデンはなぜか身震いした。
 それが、何を意味するのか。
 フレドリックは最期になにを見たのか。
 大剣を両手に持つと、自らの心臓を鞘にした。突き出た切っ先が大理石の床を鳴らし、巨体を支える。
 天井を見上げたフレドリックの顔は、安らかだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

魔術師の卵は憧れの騎士に告白したい

朏猫(ミカヅキネコ)
BL
魔術学院に通うクーノは小さい頃助けてくれた騎士ザイハムに恋をしている。毎年バレンタインの日にチョコを渡しているものの、ザイハムは「いまだにお礼なんて律儀な子だな」としか思っていない。ザイハムの弟で重度のブラコンでもあるファルスの邪魔を躱しながら、今年は別の想いも胸にチョコを渡そうと考えるクーノだが……。 [名家の騎士×魔術師の卵 / BL]

恐怖症な王子は異世界から来た時雨に癒やされる

琴葉悠
BL
十六夜時雨は諸事情から橋の上から転落し、川に落ちた。 落ちた川から上がると見知らぬ場所にいて、そこで異世界に来た事を知らされる。 異世界人は良き知らせをもたらす事から王族が庇護する役割を担っており、時雨は庇護されることに。 そこで、検査すると、時雨はDomというダイナミクスの性の一つを持っていて──

神子様のお気に入り!

荷稲 まこと
BL
異世界に召喚された主人公、百瀬瑠衣。 そこは女性が存在しないBLゲームの世界だった。 『神子様』と呼ばれイケメンたちにちやほやされる瑠衣であったが、彼はどうも不満そうで…。 長編の合間の息抜きに書きました。 ふわっと設定なのでふわわっと読んでください。 すけべシーンには※が付いてます。

王子様のご帰還です

小都
BL
目が覚めたらそこは、知らない国だった。 平凡に日々を過ごし無事高校3年間を終えた翌日、何もかもが違う場所で目が覚めた。 そして言われる。「おかえりなさい、王子」と・・・。 何も知らない僕に皆が強引に王子と言い、迎えに来た強引な婚約者は・・・男!? 異世界転移 王子×王子・・・? こちらは個人サイトからの再録になります。 十年以上前の作品をそのまま移してますので変だったらすみません。

ハーバルお兄さん~転生したら、イケおじ辺境伯と魔王の子息を魅了ヒーリングしちゃいました~

沼田桃弥
BL
 三国誠は退職後、ハーバリストとして独立し、充実した日々を過ごしていた。そんなある日、誠は庭の草むしりをしていた時、勢い余って後頭部を強打し、帰らぬ人となる。  それを哀れに思った大地の女神が彼を異世界転生させたが、誤って人間界と魔界の間にある廃村へ転生させてしまい……。 ※濡れ場は★つけています

ある国の皇太子と侯爵家令息の秘め事

きよひ
BL
皇太子×侯爵家令息。 幼い頃、仲良く遊び友情を確かめ合った二人。 成長して貴族の子女が通う学園で再会し、体の関係を持つようになった。 そんな二人のある日の秘め事。 前後編、4000字ほどで完結。 Rシーンは後編。

キサラギムツキ
BL
長い間アプローチし続け恋人同士になれたのはよかったが…………… 攻め視点から最後受け視点。 残酷な描写があります。気になる方はお気をつけください。

捨て猫はエリート騎士に溺愛される

135
BL
絶賛反抗期中のヤンキーが異世界でエリート騎士に甘やかされて、飼い猫になる話。 目つきの悪い野良猫が飼い猫になって目きゅるんきゅるんの愛される存在になる感じで読んでください。 お話をうまく書けるようになったら続きを書いてみたいなって。 京也は総受け。

処理中です...