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.遠征なんて無理っ!絶対無理っ! 4
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今日も地図作り。
というのも、今朝俺の書いた地図を見たハオが自分の分も欲しいって。
仕方ないのでもう一枚書くことに。
カタカナは出来るだけ、こちらの字に似せて書くことにした。
「イなんか完全にTじゃん」
慣れないけど、ハオが読むなら読みやすいほうがいいもんな。
カタカナとの違いを楽しみながら、書き写していく。
きっと、俺の何代か前のアンダーウォーカーって思われた転移者が教えたんだろう。
質悪な筆でも書きやすいように簡略化したのかもしれない。
なんかちぐはぐなんだよな。
こんな高い建物や、人力とはいえエレベーターがあるのに、識字率は低い。現に俺の作業を横で退屈そうに見ているジジは、まったく読めない。
ハオが探しに行ってるガラスじゃない透明の板。誰が作ったんだろうな。
言語チートかなとも思ったけど、口の形見る限り、こいつらがしゃべってるの日本語っぽいんだよな。
俺のまったく知らないゲームとか小説世界に転移した?
「んーわからん!」
「……っ! どうしたんでさ、いきなり大声あげて」
半分くらい眠っていたジジが、驚いた声をあげた。
「ごめん起こして。いや、なんで俺ここにいんのかな? って」
だって知らないゲームに転移なんて意味なくない?
この先の展開なんて、まったくわかんないし、チートにならんのに転移させられてもなぁ。
「そりゃハオ様を覇者にするためでさぁ」
「そうじゃなくて!」
ジジが答えられるとは思ってなかったけど、意味も取り違えられていた。
アンダーウォーカーを手に入れたからってほんとに覇者になんてなれるのかなぁ?
「あ、でもさ。二百年前はどうだったの? やっぱり分裂してたのをレオだっけ? ユウが彼を覇者にしたの?」
過去のアンダーウォーカーはたぶんみんなトリッパーで、ユウにいたってはおそらくただの女子高生だ。
なにか能力があったようには思えない。
それなら手帳に書いているはずだ。
ということは、彼女を手に入れたレオが覇者になったのは、単にレオが強かっただけかもしれない。
「わしゃよく知らんで、そういうのはリノが詳しいでさぁ」
「リノか。でも、女の園って簡単には行けないよな?」
「マナ様なら、男と思われておりませんから、問題ありゃせんさね」
「ひどくない? それ、ひどくない?」
「ヒヒャヒャヒャ! 冗談でさぁ。アンダーウォーカーなら自由に出入りしても怒られはしゃせんさね」
くそ。
サイといいジジといい、俺のことからかいやがって。アンダーウォーカーって偉いんじゃないの?
いや、敬えとか讃えろとか言わないけどさぁ……。
まぁいいや。注目集めるのも好きじゃないし、なんかできるわけでもないしな。
もう少しで地図も、書き終わるし、行ってみるか。
というのも、今朝俺の書いた地図を見たハオが自分の分も欲しいって。
仕方ないのでもう一枚書くことに。
カタカナは出来るだけ、こちらの字に似せて書くことにした。
「イなんか完全にTじゃん」
慣れないけど、ハオが読むなら読みやすいほうがいいもんな。
カタカナとの違いを楽しみながら、書き写していく。
きっと、俺の何代か前のアンダーウォーカーって思われた転移者が教えたんだろう。
質悪な筆でも書きやすいように簡略化したのかもしれない。
なんかちぐはぐなんだよな。
こんな高い建物や、人力とはいえエレベーターがあるのに、識字率は低い。現に俺の作業を横で退屈そうに見ているジジは、まったく読めない。
ハオが探しに行ってるガラスじゃない透明の板。誰が作ったんだろうな。
言語チートかなとも思ったけど、口の形見る限り、こいつらがしゃべってるの日本語っぽいんだよな。
俺のまったく知らないゲームとか小説世界に転移した?
「んーわからん!」
「……っ! どうしたんでさ、いきなり大声あげて」
半分くらい眠っていたジジが、驚いた声をあげた。
「ごめん起こして。いや、なんで俺ここにいんのかな? って」
だって知らないゲームに転移なんて意味なくない?
この先の展開なんて、まったくわかんないし、チートにならんのに転移させられてもなぁ。
「そりゃハオ様を覇者にするためでさぁ」
「そうじゃなくて!」
ジジが答えられるとは思ってなかったけど、意味も取り違えられていた。
アンダーウォーカーを手に入れたからってほんとに覇者になんてなれるのかなぁ?
「あ、でもさ。二百年前はどうだったの? やっぱり分裂してたのをレオだっけ? ユウが彼を覇者にしたの?」
過去のアンダーウォーカーはたぶんみんなトリッパーで、ユウにいたってはおそらくただの女子高生だ。
なにか能力があったようには思えない。
それなら手帳に書いているはずだ。
ということは、彼女を手に入れたレオが覇者になったのは、単にレオが強かっただけかもしれない。
「わしゃよく知らんで、そういうのはリノが詳しいでさぁ」
「リノか。でも、女の園って簡単には行けないよな?」
「マナ様なら、男と思われておりませんから、問題ありゃせんさね」
「ひどくない? それ、ひどくない?」
「ヒヒャヒャヒャ! 冗談でさぁ。アンダーウォーカーなら自由に出入りしても怒られはしゃせんさね」
くそ。
サイといいジジといい、俺のことからかいやがって。アンダーウォーカーって偉いんじゃないの?
いや、敬えとか讃えろとか言わないけどさぁ……。
まぁいいや。注目集めるのも好きじゃないし、なんかできるわけでもないしな。
もう少しで地図も、書き終わるし、行ってみるか。
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