50 / 70
.女に襲われるなんて無理っ!絶対無理っ! 12
しおりを挟む
「お前、起きてたのかっ?」
「いや、マナの匂いがして、目が覚めた。そしたら、匂いが強くなった」
匂いで目覚めるってなんだよっ! お前は犬か?
しかもなんの匂いだよ。汗か? カウパーか?
ともかく、バレた。こっそりオナってたのがバレちまった!
「ひとりでするときは、好きな相手のことを考えるか、エロいこと、だったな。なにを考えていた?」
前に俺が言ったことを覚えているようだ。よく覚えていたな!
なにを考えてたかって?
そんなこと言えるかっ!
「べ、別になにも考えてないっ……っていうか、ハオのせいだからな? お前が寝ぼけて触ってくるから……」
「寝ぼけて? そんなことははじめてだ。それで俺はマナのチンコを触ったのか?」
「乳首とケツにすりつけられただけだ!」
「それで勃たせたのか」
あぁっ! 俺はまた余計なことをっ!
これじゃまるで、ハオに乳首こねくりまわされて、ケツにチンコすりつけられたのが気持ちよかったって、白状してるようなもんじゃないか。
あぁそうだよ! 気持ちよかったよっ!
ハオの太い指がぐりぐりすんのも、ハオの太いチンコがすりすりすんのも。
ハオにシコってもらいてぇって思っちゃったよね!
開いちゃった扉は閉まらねぇんだよっ!
いたたまれなくなった俺は身体をちいさく丸めた。
うおっ! 腹がべちょっとする。そういやイった後始末してなかった。
仕方なく汚してしまった服で、手とチンコを拭った。明日の朝、洗えばいい。リノに石けんもらっておいてよかった。
拭き終わると、ハオの手が定位置に戻るように巻き付いてきた。
「言えば、イかせてやったのに」
「言えるかっ!」
「マナの願いはなんでも叶えてやる。人は、もう殺さない。止めろと言われれば、止める。風呂だって毎日用意させてもいい」
「それはダメ!」
人を殺さなくなるのはいいけど、風呂はダメだ。石けんをもらったからほんとは湯船に使って、身体を洗いたいけどガマンする。
そういや、止めろって叫んだら止めてくれたな……。寝ぼけてても、俺の言うこと聞いてくれたのかな。
「いつか、マナが気兼ねなく思う存分風呂に入れるようにしてやろう」
「そりゃいいね。温泉でも掘り当てて、源泉かけ流しの露天風呂でも作ってくれ」
「なんだその、オンセンとやらは」
知らないってことは、やっぱりないんだな、温泉。あぁ、一度は行ってみたかったな。露天風呂付き個室……。
「いいんだ、気にすんな。温泉が見つかったからって、俺がお前のモノになるわけじゃないしな」
「マナは面倒だな」
「じゃあ俺のことなんて放っておけばいいだろ」
面倒と言われて付き合ってもらう必要はない。俺は望んでないからな。
ハオの腕から逃れようとしたら、逆に一回転させられた。
正面から抱きすくめられるて、顔を持ち上げられた。
暗闇の中、至近距離にあるハオの顔が真剣な顔をしていた。
「これまで手に入れるまでにこんなに手間のかかったことは、なかった。どうしたら手に入るかなど、考えたこともなかった」
生まれてすぐ、覇者になるよう育てられたって言ってたな。過酷な環境にも泣かない強い子だからって。
十五歳で首領になるくらいだ。
覚えもはやかったんだろう。
あの、おおきなシカだって一発で……。あのヘダだって……。
きっと本能でやってるんだろう。
「だから、いまは楽しい。どうしたら、マナが手に入るか、毎日が楽しくて仕方ない。こんなことは、はじめてだ」
まただ。
覇者になるべく生まれてきた、本能だけで生きている獣のような男の顔が、穏やかに微笑む。
これは、見ていられない。
見ちゃいけない。
「そうかよ。無駄な努力だろうけどな……。俺は、もう寝るっ!」
鉄板のような硬い胸板に頭を突っ込んでその腕に抱かれながら、俺は脳内から必死にハオを追い出した。
「いや、マナの匂いがして、目が覚めた。そしたら、匂いが強くなった」
匂いで目覚めるってなんだよっ! お前は犬か?
しかもなんの匂いだよ。汗か? カウパーか?
ともかく、バレた。こっそりオナってたのがバレちまった!
「ひとりでするときは、好きな相手のことを考えるか、エロいこと、だったな。なにを考えていた?」
前に俺が言ったことを覚えているようだ。よく覚えていたな!
なにを考えてたかって?
そんなこと言えるかっ!
「べ、別になにも考えてないっ……っていうか、ハオのせいだからな? お前が寝ぼけて触ってくるから……」
「寝ぼけて? そんなことははじめてだ。それで俺はマナのチンコを触ったのか?」
「乳首とケツにすりつけられただけだ!」
「それで勃たせたのか」
あぁっ! 俺はまた余計なことをっ!
これじゃまるで、ハオに乳首こねくりまわされて、ケツにチンコすりつけられたのが気持ちよかったって、白状してるようなもんじゃないか。
あぁそうだよ! 気持ちよかったよっ!
ハオの太い指がぐりぐりすんのも、ハオの太いチンコがすりすりすんのも。
ハオにシコってもらいてぇって思っちゃったよね!
開いちゃった扉は閉まらねぇんだよっ!
いたたまれなくなった俺は身体をちいさく丸めた。
うおっ! 腹がべちょっとする。そういやイった後始末してなかった。
仕方なく汚してしまった服で、手とチンコを拭った。明日の朝、洗えばいい。リノに石けんもらっておいてよかった。
拭き終わると、ハオの手が定位置に戻るように巻き付いてきた。
「言えば、イかせてやったのに」
「言えるかっ!」
「マナの願いはなんでも叶えてやる。人は、もう殺さない。止めろと言われれば、止める。風呂だって毎日用意させてもいい」
「それはダメ!」
人を殺さなくなるのはいいけど、風呂はダメだ。石けんをもらったからほんとは湯船に使って、身体を洗いたいけどガマンする。
そういや、止めろって叫んだら止めてくれたな……。寝ぼけてても、俺の言うこと聞いてくれたのかな。
「いつか、マナが気兼ねなく思う存分風呂に入れるようにしてやろう」
「そりゃいいね。温泉でも掘り当てて、源泉かけ流しの露天風呂でも作ってくれ」
「なんだその、オンセンとやらは」
知らないってことは、やっぱりないんだな、温泉。あぁ、一度は行ってみたかったな。露天風呂付き個室……。
「いいんだ、気にすんな。温泉が見つかったからって、俺がお前のモノになるわけじゃないしな」
「マナは面倒だな」
「じゃあ俺のことなんて放っておけばいいだろ」
面倒と言われて付き合ってもらう必要はない。俺は望んでないからな。
ハオの腕から逃れようとしたら、逆に一回転させられた。
正面から抱きすくめられるて、顔を持ち上げられた。
暗闇の中、至近距離にあるハオの顔が真剣な顔をしていた。
「これまで手に入れるまでにこんなに手間のかかったことは、なかった。どうしたら手に入るかなど、考えたこともなかった」
生まれてすぐ、覇者になるよう育てられたって言ってたな。過酷な環境にも泣かない強い子だからって。
十五歳で首領になるくらいだ。
覚えもはやかったんだろう。
あの、おおきなシカだって一発で……。あのヘダだって……。
きっと本能でやってるんだろう。
「だから、いまは楽しい。どうしたら、マナが手に入るか、毎日が楽しくて仕方ない。こんなことは、はじめてだ」
まただ。
覇者になるべく生まれてきた、本能だけで生きている獣のような男の顔が、穏やかに微笑む。
これは、見ていられない。
見ちゃいけない。
「そうかよ。無駄な努力だろうけどな……。俺は、もう寝るっ!」
鉄板のような硬い胸板に頭を突っ込んでその腕に抱かれながら、俺は脳内から必死にハオを追い出した。
0
お気に入りに追加
177
あなたにおすすめの小説
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

田舎育ちの天然令息、姉様の嫌がった婚約を押し付けられるも同性との婚約に困惑。その上性別は絶対バレちゃいけないのに、即行でバレた!?
下菊みこと
BL
髪色が呪われた黒であったことから両親から疎まれ、隠居した父方の祖父母のいる田舎で育ったアリスティア・ベレニス・カサンドル。カサンドル侯爵家のご令息として恥ずかしくない教養を祖父母の教えの元身につけた…のだが、農作業の手伝いの方が貴族として過ごすより好き。
そんなアリスティア十八歳に急な婚約が持ち上がった。アリスティアの双子の姉、アナイス・セレスト・カサンドル。アリスティアとは違い金の御髪の彼女は侯爵家で大変かわいがられていた。そんなアナイスに、とある同盟国の公爵家の当主との婚約が持ちかけられたのだが、アナイスは婿を取ってカサンドル家を継ぎたいからと男であるアリスティアに婚約を押し付けてしまう。アリスティアとアナイスは髪色以外は見た目がそっくりで、アリスティアは田舎に引っ込んでいたためいけてしまった。
アリスは自分の性別がバレたらどうなるか、また自分の呪われた黒を見て相手はどう思うかと心配になった。そして顔合わせすることになったが、なんと公爵家の執事長に性別が即行でバレた。
公爵家には公爵と歳の離れた腹違いの弟がいる。前公爵の正妻との唯一の子である。公爵は、正当な継承権を持つ正妻の息子があまりにも幼く家を継げないため、妾腹でありながら爵位を継承したのだ。なので公爵の後を継ぐのはこの弟と決まっている。そのため公爵に必要なのは同盟国の有力貴族との縁のみ。嫁が子供を産む必要はない。
アリスティアが男であることがバレたら捨てられると思いきや、公爵の弟に懐かれたアリスティアは公爵に「家同士の婚姻という事実だけがあれば良い」と言われてそのまま公爵家で暮らすことになる。
一方婚約者、二十五歳のクロヴィス・シリル・ドナシアンは嫁に来たのが男で困惑。しかし可愛い弟と仲良くなるのが早かったのと弟について黙って結婚しようとしていた負い目でアリスティアを追い出す気になれず婚約を結ぶことに。
これはそんなクロヴィスとアリスティアが少しずつ近づいていき、本物の夫婦になるまでの記録である。
小説家になろう様でも2023年 03月07日 15時11分から投稿しています。

オッサン、エルフの森の歌姫【ディーバ】になる
クロタ
BL
召喚儀式の失敗で、現代日本から異世界に飛ばされて捨てられたオッサン(39歳)と、彼を拾って過保護に庇護するエルフ(300歳、外見年齢20代)のお話です。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

カランコエの咲く所で
mahiro
BL
先生から大事な一人息子を託されたイブは、何故出来損ないの俺に大切な子供を託したのかと考える。
しかし、考えたところで答えが出るわけがなく、兎に角子供を連れて逃げることにした。
次の瞬間、背中に衝撃を受けそのまま亡くなってしまう。
それから、五年が経過しまたこの地に生まれ変わることができた。
だが、生まれ変わってすぐに森の中に捨てられてしまった。
そんなとき、たまたま通りかかった人物があの時最後まで守ることの出来なかった子供だったのだ。

【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】
彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』
高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。
その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。
そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる