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.女に襲われるなんて無理っ!絶対無理っ! 6
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「うわあぁぁっ! リノ、助けてっ!」
昼時らしく、あちこちの部屋や畑から戻ってきた女性たちは俺を見るなり突進してきた。
逃げる間もなく、もみくちゃにされて、いつの間にか俺はすっぽんぽんだ。
そりゃむふふな展開を期待していたけれど、なんか違う、これ違うっ!
彼女たちは、全裸になった俺を品定めしているようだった。
「こんな白いのははじめて見たね」
「こんな細いのもはじめてだよ」
え? それって俺の身体のことだよね? チンコのことじゃないよね?
俺は細いと言われる身体をさらに細くして、両手でチンコを隠した。
ううう。この世界に来てから俺、服脱がされすぎじゃない? 裸、見られすぎじゃない?
いくら女の人に見られてるからって、この状況じゃチンコも勃たないよ。勃起すれば、細くはない、はずっ!
「ないね」
誰かがそういうと、みんなもうんうんとうなずいた。
「まぁそういうことだから、残念だったね。マナ」
どこにいったか分からなくなった服の代わりを渡しながら、リノが俺を励ました。
残念ってなに?
「どういうことっ? いきなり服脱がされて、素っ裸見られて、残念ってなんだよっ!」
「言ったろ? この女の園では女が男を選ぶんだ。あんたは、まぁそこのレンと同じ。選ばれなかったってことさ。まぁもともとマナはハオのものだから誰も手を出そうとは思ってないけどね」
「じゃあなんで脱がせたんだよっ!」
ちょっとでも期待した俺がバカだった。
彼女たちの余興のために全裸にされたらしい。
それももう飽きたのか昼飯らしい、パンを片手に談笑がはじまっていた。
いそいそと新しい服をかぶると、いつもよりいい匂いがした。
「これ、新品?」
「ウチの娘のお古だよ。胸がはいらなくなってね。どうかしたかい?」
「いつものはもっとなんか臭いからさぁ……」
「そりゃ、男たちは洗濯なんてしないからね」
洗濯してんのかー。
「あれ? 水は? 石けんもあるの?」
「あるよ。作業部屋では昨日の狩りでハオが獲ってきたシカの脂を集めててね。ユウが教えてくれたのさ、獣の脂と灰で石けんが作れるってね。アンダーウォーカーってのは物知りなんだね」
「石けんの作り方なんて普通は知らないよ! ユウが物知りなだけ! それに俺はアンダーウォーカーなんかじゃないから、期待しても無駄だよ?」
石けんが脂と灰で作れるなんて知らないし、料理だってほとんどしたことない。仕事はエンジニアだったけど、電気とパソコンがなきゃなんもできん。
知識チートしたいけど、ネットで検索できなきゃなんもわからん。
「ははっ! 期待なんかはしてないよ。あんたがいるだけで、ハオがやる気を出してくれたんだ。それだけでも十分、役割を果たしてるってもんよ」
「そんなにハオに覇者になってもらいたい?」
「そりゃあね。西にはさらなる楽園があるって話だ。ダワラのやつらも見つけてはいないらしいけど、あいつらがいるおかげで探すことさえできない」
「ここも楽園みたいだけどなぁ。俺ここに住みたいもん」
「そりゃ、あんたのそのほっそいアレを切らなきゃね」
……やっぱり細いって思われてたっ!
昼時らしく、あちこちの部屋や畑から戻ってきた女性たちは俺を見るなり突進してきた。
逃げる間もなく、もみくちゃにされて、いつの間にか俺はすっぽんぽんだ。
そりゃむふふな展開を期待していたけれど、なんか違う、これ違うっ!
彼女たちは、全裸になった俺を品定めしているようだった。
「こんな白いのははじめて見たね」
「こんな細いのもはじめてだよ」
え? それって俺の身体のことだよね? チンコのことじゃないよね?
俺は細いと言われる身体をさらに細くして、両手でチンコを隠した。
ううう。この世界に来てから俺、服脱がされすぎじゃない? 裸、見られすぎじゃない?
いくら女の人に見られてるからって、この状況じゃチンコも勃たないよ。勃起すれば、細くはない、はずっ!
「ないね」
誰かがそういうと、みんなもうんうんとうなずいた。
「まぁそういうことだから、残念だったね。マナ」
どこにいったか分からなくなった服の代わりを渡しながら、リノが俺を励ました。
残念ってなに?
「どういうことっ? いきなり服脱がされて、素っ裸見られて、残念ってなんだよっ!」
「言ったろ? この女の園では女が男を選ぶんだ。あんたは、まぁそこのレンと同じ。選ばれなかったってことさ。まぁもともとマナはハオのものだから誰も手を出そうとは思ってないけどね」
「じゃあなんで脱がせたんだよっ!」
ちょっとでも期待した俺がバカだった。
彼女たちの余興のために全裸にされたらしい。
それももう飽きたのか昼飯らしい、パンを片手に談笑がはじまっていた。
いそいそと新しい服をかぶると、いつもよりいい匂いがした。
「これ、新品?」
「ウチの娘のお古だよ。胸がはいらなくなってね。どうかしたかい?」
「いつものはもっとなんか臭いからさぁ……」
「そりゃ、男たちは洗濯なんてしないからね」
洗濯してんのかー。
「あれ? 水は? 石けんもあるの?」
「あるよ。作業部屋では昨日の狩りでハオが獲ってきたシカの脂を集めててね。ユウが教えてくれたのさ、獣の脂と灰で石けんが作れるってね。アンダーウォーカーってのは物知りなんだね」
「石けんの作り方なんて普通は知らないよ! ユウが物知りなだけ! それに俺はアンダーウォーカーなんかじゃないから、期待しても無駄だよ?」
石けんが脂と灰で作れるなんて知らないし、料理だってほとんどしたことない。仕事はエンジニアだったけど、電気とパソコンがなきゃなんもできん。
知識チートしたいけど、ネットで検索できなきゃなんもわからん。
「ははっ! 期待なんかはしてないよ。あんたがいるだけで、ハオがやる気を出してくれたんだ。それだけでも十分、役割を果たしてるってもんよ」
「そんなにハオに覇者になってもらいたい?」
「そりゃあね。西にはさらなる楽園があるって話だ。ダワラのやつらも見つけてはいないらしいけど、あいつらがいるおかげで探すことさえできない」
「ここも楽園みたいだけどなぁ。俺ここに住みたいもん」
「そりゃ、あんたのそのほっそいアレを切らなきゃね」
……やっぱり細いって思われてたっ!
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