世紀末な転移先で覇王に捕まりました〜この世界で生き抜くなんて無理っ!絶対無理っ!〜

三谷玲

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.争いごとなんて無理っ!絶対無理っ! 11

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「痛ぅぅぅ、なんで、噛む、んだよっ……」
「傷がないと、舐められないんだろ?」

 つまりあれか?
 俺の「舐めたら治る」発言により、傷を舐めているついでに乳首舐めたけど、俺が「ケガしてない」って言ったから、わざわざ噛んで傷付けて舐めようって? 大義名分のために乳首噛まれたの?

「なっとくいかないっ!」
「マナの言うとおりにしただけだ」
「素直かっ! って、だめ、舐めないで……っ、ん……ッぎゃ、やっ」

 さっきまでべろーって感じで動いてた舌が、今度はつんつんと舌先だけで触られる。痛痒くてじんじんする乳首にはもどかしい……ってダメだ! これじゃ俺、乳首舐めてほしいみたいじゃん。
 そうじゃない、そうじゃないんだ……けど。

「そんなに押し付けてきて、舐めて欲しくなったか?」
「ち、ちが、っ! か、ゆいだけ、かゆいだけだからっ!」
「なら、かいてやろう」
「ひぁっ、ら、ばっ、そっちじゃな、あっ、や、カリカリ、しないでぇ……っ」
「まったくマナはワガママだな。こんなに勃たせておいて」

 あれだ、きっと異世界に来てから体質変わったんだ!
 じゃなきゃ、こんな、こんな乳首舐められて、指でカリカリされるのが気持ちいいなんて、ありえないっ!

 噛まれた右を舐められて、なんともなかったはずの左を指でかかれて。
 引き剥がそうとしたはずの、手がハオの頭を抱きかかえてしまうなんて、ありえないっ!

 腰を支える太い腕は力強いのに、指だけは繊細に俺の乳首をくり、くりってこねてきて、ときおり爪でひっかかれる。
 唇は強く押し付けられてるのに、うごめく舌はやわやわと俺の乳首を甘やかす。
 いくつもの異なる感触が、俺の頭をダメにする……っ。

「ひ、ぁ、っ……、ハオ、っダメ、乳首、ばっか……っ」
「そうだな。こっちも押し付けてきて……。手か口か、好きな方を選ばせてやる」

 バレてる……っ! むくりと起き上がったチンコ、ハオの腹にこすりつけてたの、バレてるっ!
 しかも、手か口かって……。
 選べないっ!
 だって、右の乳首も、左の乳首も、どっちも気持ちいいんだよっ!

「どっち、って……無理っ! どっち、も、絶対、無理っ……!」
「なるほど、どっちも、だな?」
「ちが、違うっ、いや、どっちもなんてしたら、俺、俺……っ」

 確実にイくっ!
 怖い、怖いっ!
 そんなのでイったら、俺もう後戻りできなくなりそうで、怖い!
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