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.男に抱かれるなんて無理っ!絶対無理っ! 10
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「それで、お前なにか変わったのか?」
世界を手に入れたというが、なにか変化はあったんだろうか?
パワーアップしたとか? 全知全能になったとか?
「さぁ?」
「さぁってなんだよ! さあって! ていうか、そのアンダーウォーカーってのがほんとに世界の覇者にしてくれるもんかも、わかってないんだろ?」
「そう言い伝えられている」
言い伝え! 言い伝えなんて曖昧な情報だけで俺は男に抱かれたのかっ!
だいたい手に入れるってなんだよ、俺は俺だ。こいつのモノになった覚えはない。
くそーっ! ケツは痛いし、ノドもガラガラ。
腹が立ってきた。
「伝説だかなんだか知らねぇけどな! 俺はお前のモノになってなんかないからな! だいたい、一回ヤっただけで彼氏面してんじゃねぇよ。そんなことで彼女が手に入るんだったら、俺にだって彼女のひとりやふたり……っ」
そうだよ。素人童貞とは言ったけど、俺だって一回だけ。お店のお姉さんじゃない子とエッチしたんだ。
会社の後輩の女の子。かわいくて、明るくて、いいなあって思ってたんだ。おいしいイタリアンに誘ったら行ってみたかったなんて言われて、舞い上がってさ。あれが欲しいこれが欲しいって言われて、ついつい買っちゃって。
ホテルに誘ったらうつむいて頷いてくれて。
風俗やポルノでさんざんイメトレはできてた。
スムーズに事が進んで、晴れて付き合うことになったと思ってたさ。
なのに、彼女友だち多くて、俺との予定は先送り。何度目かのキャンセルの連絡の時に「たまには彼氏の俺を優先して欲しい」と言ったら「一度エッチしただけで彼女扱いはちょっと」なんて返ってきた……。
後から聞いたけど、彼女めっちゃ肉食女子で、同期は全員食われてるって話だった。
「心まで手に入れたと思ってたのに……っ」
かわいかった、めっちゃエッチだった。あれ以来、本物の女の子は怖くなって風俗すらいけなくなった。
ポルノだけが俺の慰めだった。
「その心っていうのはどうやったら手に入るんだ?」
「そりゃ、相手のことを想って、彼女が欲しいものプレゼントしたり、飯奢ったり。あとはそうだな、困ってることがあったら助けてあげたりして、信頼を勝ち取るんじゃないか? いい男だってアピールして……」
そういや彼女に買ってあげたピアス。してるところは見たことなかった。
別れた後にしていたのは、なんか小さなダイヤモンドがいっぱいついてる、俺の稼ぎじゃ無理めの高そうなやつ。
肉食怖い……。
「なるほど。そうすれば手に入るんだな?」
「たぶん? 俺だって彼女いたことないんだから知らねぇけど」
「わかった」
何がわかったんだろう?
ハオがひとりで納得して、立ち上がった。
「アンダーウォーカー。俺はお前を手に入れるために、そのいい男というのになってやろう」
ん?
「まずは、一回でダメなら二回三回、何回でもヤればいい。幸い俺のモノはまだ萎えてないからな」
うそだろ……?
最初にこのベッドで見たときと同じように、ハオは仁王立ちしていた。
もちろんそこにはあの時と変わらず反り返る、丸太のようなチンコが勃っていた……。
無理っ! 絶対無理っ! 二回戦なんて無理だからっ!
世界を手に入れたというが、なにか変化はあったんだろうか?
パワーアップしたとか? 全知全能になったとか?
「さぁ?」
「さぁってなんだよ! さあって! ていうか、そのアンダーウォーカーってのがほんとに世界の覇者にしてくれるもんかも、わかってないんだろ?」
「そう言い伝えられている」
言い伝え! 言い伝えなんて曖昧な情報だけで俺は男に抱かれたのかっ!
だいたい手に入れるってなんだよ、俺は俺だ。こいつのモノになった覚えはない。
くそーっ! ケツは痛いし、ノドもガラガラ。
腹が立ってきた。
「伝説だかなんだか知らねぇけどな! 俺はお前のモノになってなんかないからな! だいたい、一回ヤっただけで彼氏面してんじゃねぇよ。そんなことで彼女が手に入るんだったら、俺にだって彼女のひとりやふたり……っ」
そうだよ。素人童貞とは言ったけど、俺だって一回だけ。お店のお姉さんじゃない子とエッチしたんだ。
会社の後輩の女の子。かわいくて、明るくて、いいなあって思ってたんだ。おいしいイタリアンに誘ったら行ってみたかったなんて言われて、舞い上がってさ。あれが欲しいこれが欲しいって言われて、ついつい買っちゃって。
ホテルに誘ったらうつむいて頷いてくれて。
風俗やポルノでさんざんイメトレはできてた。
スムーズに事が進んで、晴れて付き合うことになったと思ってたさ。
なのに、彼女友だち多くて、俺との予定は先送り。何度目かのキャンセルの連絡の時に「たまには彼氏の俺を優先して欲しい」と言ったら「一度エッチしただけで彼女扱いはちょっと」なんて返ってきた……。
後から聞いたけど、彼女めっちゃ肉食女子で、同期は全員食われてるって話だった。
「心まで手に入れたと思ってたのに……っ」
かわいかった、めっちゃエッチだった。あれ以来、本物の女の子は怖くなって風俗すらいけなくなった。
ポルノだけが俺の慰めだった。
「その心っていうのはどうやったら手に入るんだ?」
「そりゃ、相手のことを想って、彼女が欲しいものプレゼントしたり、飯奢ったり。あとはそうだな、困ってることがあったら助けてあげたりして、信頼を勝ち取るんじゃないか? いい男だってアピールして……」
そういや彼女に買ってあげたピアス。してるところは見たことなかった。
別れた後にしていたのは、なんか小さなダイヤモンドがいっぱいついてる、俺の稼ぎじゃ無理めの高そうなやつ。
肉食怖い……。
「なるほど。そうすれば手に入るんだな?」
「たぶん? 俺だって彼女いたことないんだから知らねぇけど」
「わかった」
何がわかったんだろう?
ハオがひとりで納得して、立ち上がった。
「アンダーウォーカー。俺はお前を手に入れるために、そのいい男というのになってやろう」
ん?
「まずは、一回でダメなら二回三回、何回でもヤればいい。幸い俺のモノはまだ萎えてないからな」
うそだろ……?
最初にこのベッドで見たときと同じように、ハオは仁王立ちしていた。
もちろんそこにはあの時と変わらず反り返る、丸太のようなチンコが勃っていた……。
無理っ! 絶対無理っ! 二回戦なんて無理だからっ!
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