世紀末な転移先で覇王に捕まりました〜この世界で生き抜くなんて無理っ！絶対無理っ！〜

.男に抱かれるなんて無理っ！絶対無理っ！ ４

　しかも、素っ裸、すっぽんぽん。
　それに全体的に黒い肌の中、すこし色が薄くぼんやりと見えるのは……どう見ても勃起しているチンコ。
　それも実物では見たこともないサイズ。海外無修正モノでお目にかかるようなやつ。
　絶対あれ合成かなにかだろ？　あんなの股にぶらさげてたら実生活無理じゃん。
　それがバキバキに割れた腹筋の前に鎮座している。

　これ、ダメなやつ。
　死ぬより、ヤバイやつ。

「む、無理……っ！　絶対、無理っ！　なんで勃ってるんだよ……っ、ゲホっ」
「しゃぶらせてきた。さっさと済ませたいからな」

　あの部屋の中にいたのってみんな男じゃなかった？　それも、どいつもこいつもごっついやつ。
　女の人なんて見なかったけど、もしかしてこの世界、男しかいないとかそういうやつ？
　生贄じゃなくて、俺こいつにレイプされちゃう？

　もう疲れて動かないとか、のどが渇いてるとか言っている場合じゃない。
　逃げなきゃ、俺のケツが死ぬ。
　ヘロヘロになりながらも、生贄のための祭壇だと思っていたおそらくベッドの上を後ずさる。

「逃げているつもりか？」

　はい、あっさりマウントポジション取られましたよ……。

「邪魔だな」

　すぐにビリビリビリと音がした。
　いくら安物だからって服ってそんな簡単に破れないよな？
　どこかのサーカス団の団長みたいにズボンが左右に引っ張られてあっという間に布切れにされた。
　なんなのこいつ、ゴリラなの？
　俺だって抵抗したいよ、したいけどなんかもう力の性歴然としすぎてて、ぽかーんとしちゃって動けない。
　そのままパンツも破かれて、俺はシャツ一枚の情けない姿になった。
　それを、この男、ハオは、

「ふっ」

　と笑った。
　そりゃこんだけビビれば俺のチンコだってビビるに決まってるだろ！
　身長も体重も顔も平均な俺のチンコはいたって平均サイズだ……っ！

　ハオは、むき出しになった俺の足を軽々と片手で持ち上げると、ケツにあのデカくて太くて筋肉でできてるんじゃないかっていうバッキバキのチンコを突き刺そうとした。