原石の欠片たち

三谷玲

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秋の夜長にナニをする

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 真夏に比べたらだいぶ日が落ちるのも早くなった秋の夕暮れ。部活を終えた生徒達は足早に帰宅の途につく。

 サッカー部の部室ではのたのたと靴を履く大柄な少年、その後ろには少し背が低い細身の少年が立っていた。

「ほら、帰るぞ」
「ひゃっ♡」

 大柄な少年がようやく靴を掃き終えるとその尻を細身の少年がカバンで叩いた。

「ケツ叩いたくらいで大袈裟だな」
(パンツ無くしてノーパンなんて言えない)

 大柄な少年はその大きな体躯を縮めてカバンを抱えながら歩き出した。制服のスラックスの下は下着をつけていなかった。部室でシャワーを浴びた後ロッカーにおいたはずの下着が見あたらなかったのだ。
 仕方なく下着なしでスラックスを履いたものの心許なく、少年は身体を小さくしていたのだった。
 直に触れるスラックスのさらさらとした生地が尻に擦れるたび、少年は何ともいえないくすぐったさを感じていた。
 帰宅をするとすぐに風呂に向かった。
 シャワーは浴びた後だったが、若い身体はくすぐったさに股間を膨らませていた。この時期には冷たいと感じる温度のシャワーを浴びながら股間の熱を収めるのだった。


 一方細身の少年は帰宅すると食事もそぞろに自室に閉じこもっていた。訝しむ母親に少年は、明日の小テストの勉強だと告げると、自主的に勉強しだした我が子に母親は感涙した。
 細身の少年は机には向かわず頭から布団をかぶって寝転んだ。手に持っている布を顔に押し当ててみる。汗とほこり、それから少し小便くさい。青い布地は湿っていて中央には少しシミがついていた。

「すーはぁすーはぁ、めっちゃいい匂いだわ。ケツ叩いた時もいい声だったなぁ、ヤベっ思い出しただけでまたイけそ…」

 大柄の少年がなくした青いボクサーパンツを片手に自慰に勤しむ。匂いが布団の中を満たし、彼の鍛えた肉体と、全く異なる可愛らしい小さな悲鳴。不安げな表情で帰る姿に身悶える。

「あぁほんとかわいいなぁ、はぁはぁ、んっ。これビニール袋に入れたら後二回は使えるかな。それともこれにぶっかけちゃうか。明日もまたもらって帰ればいいもんな。あーでもかわいそうだし、新しいパンツ買ってあげようかな。青が似合うから……うわっやらしすぎる……、もう一回、もう一回だけして……」

 翌日、ロッカーにはボクサーパンツがブーメランパンツに変わっていたことに、大柄の少年は困惑の表情を浮かべるのだった。
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