原石の欠片たち

三谷玲

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熱中症に注意

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 夏休みに祖父母の家に帰省した。
 初日の夕飯は祖母が腕によりをかけて作ったご馳走が並んだ。たまにしか会えない祖父母に気を使ってしまうボクは普段小食のくせに頑張った。
 頑張って食べて食べて食べまくった結果、今こうしてトイレの住人となっている。
 祖父母と両親、妹は揃って夏祭りに出掛けていた。
 暑い中ご苦労様である。
 いや、トイレの中も十分暑い。
 複雑な汗を垂らしながら出せるもの、全部出し切った。

 出し切ったところで便意とは異なるむずむずとした感覚がアナルを襲った。
 半年前出来心で始めた、アナニー。
 始める前に必ず、浣腸してでも出して綺麗にしてから弄っていた。
 刷り込みなのだろうか。
 腸内がすっきりしたことで、身体が反応した。
 祭りが終わるのは夕方。今はまだ午前中。
 誰もいない祖父母の家はいつもの自室とは異なることも、ボクの興奮材料となった。

 二階のボクたち家族に割り当てられた部屋は窓を開ければ山からの涼しい風が通り、クーラーもいらない。
 そんな明るい畳の部屋の真ん中で濡らした指をアナルで咥える。
 完勃ちした乳首と一緒に夢中で貪る。
 蝉の声しか聞こえない部屋で静かに喘ぎ声をあげた。

「きもちぃ♡おじいちゃんちで、こんな、ことして♡ダメなのに、止まんないっ♡」

 うつ伏せで腰を上げた姿勢。擦れると痛いけど、良い香りのする畳。いつもと違うシチュエーションが加速度的にボクを熱中させた。

「あんっ♡指じゃ、届かないっ♡奥っ、奥に欲しいよぉ、おちんちん欲しぃ」

 もちろん玩具のことだ。ホンモノは知らない。
 さすがにディルドは持ってきてなかった。
 良いところを探るけど、指じゃ物足りない。
 何かあればいいのに……。

「可愛い甥っ子の頼みなら、あげないとね」

 突然掛けられた声、そして手を掴まれる感触。それから、アナルに触れるナニか……。
 振り向く間もなく押し付けられて、もどかしくて触れられなかった中の、ボクの良いところが擦り上げられた。

「あぁぁぁぁぁぁっ♡」

 畳に押しつぶされていたボクのおちんちんから勢い良く精液が飛び出した。
 ディルドとは違う温かさ。感触は柔らかいのに芯のある硬さがボクのアナルに埋まっていた。

「おいおい、いきなりイったのかよ。こっちはまだ準備段階なんだぞ? 締めつけ過ぎだ」
「な、なに? これ、おちんちん?」
「欲しかったんだろ? おじさんがたーぷりあげてやるからなぁ」

 声の主は父の9歳年下の弟であるおじさん。夏に帰るたび遊んでもらっていたけど今年はいないんだとばかり……。

「お盆前に夏休みが取れて良かったよ。こうして可愛い甥っ子に会えたんだからなぁ。まさか、こんな可愛くなってるとは思っても見なかったけどな」
「にぃに。ダメ、おちんちん、抜いてぇ」

 小さい頃の呼び名が、つい口を出た。
 おじさんと呼ぶには若いからそう呼んでいたけど最近は名前で呼ぶようにしてたのに。

「懐かしいなぁ。ほら、にぃににどうして欲しいか言ってごらん?」
「だから、抜いてっ、て、にぃににダメっ♡動いたら、また、イっちゃう」
「あー畳びっちゃびちゃだなぁ」

 ボクの精液で濡れた畳。そこに押し付けられたボクのおちんちんはまた大きくなっていた。
 おじさんはボクのおちんちんを握るとゆっくり扱いた。

「やだやだ、にぃに♡きもちぃの、ダメぇ♡」
「こっちと、こっち。どっちがいいの?」

 同じリズムで出し入れされるおじさんのおちんちん。
 初めて味わうそれは今までのアナニーとは比べられないほど、熱く、ボクのアナルにぴたりと収まっていた。

「わか、わかんないっ♡どっちもイイのっ♡」
「やらしいなぁ」

 どっちがいいなんてもう分からないほど、その悦楽に没頭した。

「今年もいっぱい遊ぼうな」

 この夏、ボクは新しい遊びに熱中した。
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