3 / 45
見知らぬ天井
しおりを挟む
知らない、天井だ……。
オタクなら一度は言ってみたいセリフだけどまさかこんな状況で言うことになろうとは。
確かに知らない天井だし、知らないベッド。
そして、見知った顔が目の前にある。
そして、知らない感覚が体内にある。
「あ、起きた?」
「え?なにこれ、えっ?あっ♡」
いつも俺に嫌がらせをしてくるクラスメートが目の前でにやついた顔をしてる。
教室で本を読んでいればそれを取り上げ読み上げる。えっちいヤツじゃなくて良かったけど、恋愛小説だったから恥ずかしくてたまらない。
真っ赤になって返してもらおうと手を伸ばせば、頭を押さえつけられジタバタする羽目になる。
またある時は体育の授業でストレッチをする際、仲の良い友人を追いやり無理矢理俺と組んだかと思えば、身体の硬い俺にのしかかる。
あまりの痛さに涙目になる俺を置いてどこかへ走り去ってしまい、結局ストレッチは出来ず終い。
なぜか先生に怒られたのは俺だった。
そんなクラスメートがなぜ目の前に。
そしてここはどこだ?
寝てしまう前のことを思い出そうとした。
そうだ!
今日から塾の合宿で避暑地に来てた。
なぜかあいつもいて嫌な気分にさせられて、それでさっさと寝てしまおうとあてがわれた部屋でふて寝してたところだった。
他校の友人と話してたらいつものように絡んできて、友人が制してくれたら、アイツは怒ってどこかに行ったきり。
友人にも悪いことをしたと謝ったら、気にするなって子供だよなぁと笑って許してくれたのだった。
しかしなぜ今俺の前に?
そしてこの身体の違和感は?
どう考えても俺は今裸だ。
少しごわついたシーツが直に肌に触れている。
そしてなぜかコイツも裸だ。
俺より大きくて日に焼けた肌が見える。
それが動くたび、俺の身体のあらぬところを同じ動きでくすぐる。
そしてそれは俺の喉から音を出させた。
「あっ♡あっ♡あぁっ♡」
「あーやっぱ起きてる時の方がいい声すんなぁ」
「なにして、うわ、ぁっ♡あっ♡」
「ナニってそりゃあね」
ほんとは聞かなくたって分かってた。
俺の中にアイツのナニが出入りして、それが俺にこんな声を出させていることに。
「やだっ、抜いてっ、こわいっ!あんっ♡」
暴れようとする俺の腕を掴むとそれを一括りにして頭の上に縫い止められる。
体格差があるせいかいくらもがいてもびくともしない。
違う、それだけじゃない。
抜き差しされるたび、ぞくぞくと背筋に走る快感も、俺を見るアイツの妙に真剣な眼差しも、俺の抵抗する気力を奪う。
なんでこんなことを?
いつもの嫌がらせか?
聞きたいことはたくさんあるのに口を開けばまたあの甘い声を発してしまいそうで怖い。
「ぐっすり寝てる間にじっくり弄ってやったから、痛くないだろ?」
歯を食いしばる俺を宥めるように顔中にキスをしてきた。
確かに痛くはない。
与えられてるのは快楽だけだ、けど、なぜそんな泣きそうな顔をしてるんだ?
見知っているのに見知らぬ顔をするコイツの本心が知りたい。
オタクなら一度は言ってみたいセリフだけどまさかこんな状況で言うことになろうとは。
確かに知らない天井だし、知らないベッド。
そして、見知った顔が目の前にある。
そして、知らない感覚が体内にある。
「あ、起きた?」
「え?なにこれ、えっ?あっ♡」
いつも俺に嫌がらせをしてくるクラスメートが目の前でにやついた顔をしてる。
教室で本を読んでいればそれを取り上げ読み上げる。えっちいヤツじゃなくて良かったけど、恋愛小説だったから恥ずかしくてたまらない。
真っ赤になって返してもらおうと手を伸ばせば、頭を押さえつけられジタバタする羽目になる。
またある時は体育の授業でストレッチをする際、仲の良い友人を追いやり無理矢理俺と組んだかと思えば、身体の硬い俺にのしかかる。
あまりの痛さに涙目になる俺を置いてどこかへ走り去ってしまい、結局ストレッチは出来ず終い。
なぜか先生に怒られたのは俺だった。
そんなクラスメートがなぜ目の前に。
そしてここはどこだ?
寝てしまう前のことを思い出そうとした。
そうだ!
今日から塾の合宿で避暑地に来てた。
なぜかあいつもいて嫌な気分にさせられて、それでさっさと寝てしまおうとあてがわれた部屋でふて寝してたところだった。
他校の友人と話してたらいつものように絡んできて、友人が制してくれたら、アイツは怒ってどこかに行ったきり。
友人にも悪いことをしたと謝ったら、気にするなって子供だよなぁと笑って許してくれたのだった。
しかしなぜ今俺の前に?
そしてこの身体の違和感は?
どう考えても俺は今裸だ。
少しごわついたシーツが直に肌に触れている。
そしてなぜかコイツも裸だ。
俺より大きくて日に焼けた肌が見える。
それが動くたび、俺の身体のあらぬところを同じ動きでくすぐる。
そしてそれは俺の喉から音を出させた。
「あっ♡あっ♡あぁっ♡」
「あーやっぱ起きてる時の方がいい声すんなぁ」
「なにして、うわ、ぁっ♡あっ♡」
「ナニってそりゃあね」
ほんとは聞かなくたって分かってた。
俺の中にアイツのナニが出入りして、それが俺にこんな声を出させていることに。
「やだっ、抜いてっ、こわいっ!あんっ♡」
暴れようとする俺の腕を掴むとそれを一括りにして頭の上に縫い止められる。
体格差があるせいかいくらもがいてもびくともしない。
違う、それだけじゃない。
抜き差しされるたび、ぞくぞくと背筋に走る快感も、俺を見るアイツの妙に真剣な眼差しも、俺の抵抗する気力を奪う。
なんでこんなことを?
いつもの嫌がらせか?
聞きたいことはたくさんあるのに口を開けばまたあの甘い声を発してしまいそうで怖い。
「ぐっすり寝てる間にじっくり弄ってやったから、痛くないだろ?」
歯を食いしばる俺を宥めるように顔中にキスをしてきた。
確かに痛くはない。
与えられてるのは快楽だけだ、けど、なぜそんな泣きそうな顔をしてるんだ?
見知っているのに見知らぬ顔をするコイツの本心が知りたい。
0
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる