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1章 性別詐称は大変です。
lets!フルダイブ!
しおりを挟む~某月某日~
…「って!!なんでこんなに撃ち込まれてるんだよ!!!」
俺こと雨瀬 梨衣は今、塹壕に隠れながらも大声で叫んだ。銃声と風を切る弾丸の音で味方にその声が届いているかは定かではないが、とにかく叫ぶ程度しか抗う術は見つからなかった
…「お前が目立つから悪いんだろ!?!」
銃声の中からそんな声が聞こえてきた。多分だが幼馴染で一緒にガン・シューティング・フルダイブ(以下GSF)をプレイしている 安田 涼 の声だろう。
はて…目立つ?特に何もした記憶はない。ただモンスターを狩って、120m先に敵を見つけて…敵対はしてなさそうだから手を振っただけだ。急に殺意を向けてきやがった。
「げへへぇ!その可愛い嬢ちゃんをよこせぇええ!」
敵が吠える。おいおい、冗談きつい。うちのパーティーは野郎のみの構成だぞ?中身は
~時間は遡ってフルダイブ直前~
俺はフルダイブ型として初めてのガンゲーであるGSFにものすごく興味を持った。決して安くはないが、幼馴染の涼にも買い与えて、サービス開始を待った。そんな時に、PS7と言うゲーム機の時から一緒に色々なゲームをプレイしていた ヒサこと 安孫子 久 と ミッチーこと 道端 秀 からメッセージが届いていた。
「どうせお前もGSF買っただろ?いつもの4人で潜ろうぜ」
俺は大のガンゲー好きで、歴代のガンゲーはほぼやってる。そんな俺を知ってるからこそのメッセージだろう。お誘いは素直に嬉しいから、okの返信をして残り数分前となったGSFのサービス開始を待った。
サービス開始5分前。プレイヤーの情報を入力できる。俺は名前をリィとして、次はアバター設定の画面に移った。
話は変わるが、GSFには名前こそ変更可能なものの、犯罪や不正防止のためアバターは現実の体型と顔そっくりになってしまう。
アバターの設定方法は、自分の体を手でぺたぺた触るというものだった。俺は顔も体型も中の下かそれ以下の美しさしか持ち合わせておらず、このアバター機能は少し憂鬱になるひとつの機能だった。
俺は考えた。「…これ、フィギュアとか触ったらどうなんだろ」
きっとエラーメッセージとか出て終わりだろう。そう思った俺は枕元に飾ってあった美少女フィギュアをコスコスと触った。
[_認証しました。この認証は正確ではありませんが、再度設定しますか?_]
…まじかよ。アニメキャラでプレイ出来るなんて周りに知られたらきっと物凄いことになるぞ…。情報は高く売れる。俺は再認証を無視してそのまま突っ切った
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