75 / 98
第三部 竜の棲む村編
75 弟の記憶と
しおりを挟む
「竜神さまの言うことに耳を貸すな」
「でも……」
半歩ほど前を歩くロウは短くそう言って、先を促すように私の手を引いた。
立ち止まりかけた私の足はそれにつられて前に歩く。
「待ってください! 地上に行くのなら、私から案内させてください!」
再度、焦った様子の竜神さまが叫んだ。
同時に、繋いでいた手がロウにギュッと握り締められた。
「案内は必要ない。俺がやってきた道を戻ればいい話だ」
取り合わないつもりのロウに、竜神さまは声を張り上げる。
「――ロザリーと離れるのは、とても名残惜しいんです!」
「そんな理由か。……今回は結果的にかすり傷程度で済んだが、衝動的な行動で人に危害を与えたのは神として失格だ。そんな神にロザリーを近づけたくない」
ロウの言うことには一理あったけれど……。
血の気を失い、青白い顔を強張らせた竜神さま。このまま放っておいてもいいのだろうか。
疑問に思いつつも、竜神さまから距離を取るように前へ前へと歩いて行く。
海藻ののれんをくぐり、広間から通路に出た。
答えは出ないまま、その先をロウに手を引かれるままに歩いていたら……。
「いけません! 竜神さま! 心を鎮めてください!」
遠くで、ドジョウの叫び声が上がった。
振り返ると、海藻ののれんが大きく翻り、竜神さまの姿がチラリと見えた。
それは一瞬のことだったけれど、異様な姿が目に焼きついた。
陶磁器のような顔の肌に、竜の鱗が浮かんでいた。首には、まるでその紋様の服を着ているかのように、灰色の鱗が肌にビッシリと敷き詰められている。
まさか、竜の姿になろうとしている……?
「感情のまま、竜化しないでください! 安定していない状態で竜になると、力が暴走してしまいます! この前の、お嬢さまを見つけたときの暴走と二の舞になりますよ!」
ドジョウの大声が聞こえた。
その説得はうまくいかなかったようで、竜の魔法の気配は増していくばかりだ。頬にピリピリとした圧力を感じる。
……連れ去られたときに湖が大きく荒れていたのは、暴走したからだったの?
もし、今、暴走してしまったら。
私は最悪の事態を想像して、背中がヒヤリと冷たくなった。
「ギァアアアア!」
咆哮に似た竜神さまの叫び声が響き渡った。
危険をいち早く察知したロウに、手をグッと引っ張られ抱き寄せられる。
私がそれまで立っていた位置に、凄まじいスピードで飛んでくるものがあった。移動して無事だったけれど、危機一髪だ。
全身を鱗で覆われた竜神さまが一瞬で距離を詰めてきて、私たちが向かおうとしていた道に立ち塞がったのだ。
身にまとう怒りの気配は、竜神さまというよりは、討伐対象のモンスターのようだ。
「……竜神さま。俺たちは約束通り、ここを出ていくだけだ。そこをどいてくれないか」
ロウは私を守るように私の肩に手を回しながら言った。竜神さまを刺激しないようにと、冷静に話している。
その言動には、ここで戦闘を避けられるのならば避けたい、そんな気持ちが見えた。
しかし、ロウの言葉が耳に届かなかったのか、竜神さまは大きな口をクワッと開けた。かろうじて顔のパーツは人の形を保っているが、口の端が今にも切れそうだ。
「ギャウウウウウッ!」
竜神さまは瞳だけでなく、白目を含んだ目の全体を赤く光らせて大きく唸った。
この取り乱して不安定なこの状態。身近なところで見たことがある。
年の離れた弟が幼少期に、お絵描き用のチョークが床に転がっていたとか、小石の形が気に入らなかったとか、大したことでもないことで大泣きした。
竜神さまの見た目は麗しい風貌の成人男性だが、親に気持ちを理解してほしいがために癇癪を起こしている子どものようにしか見えなかった。
「……私、ちょっと行ってくるね」
「ロザリー! 危ないぞ!」
「大丈夫、絶対に無事に戻ってくるから」
止めようとするロウから離れて、竜神さまに近づく。
このままでは暴走して、私たちは無事に帰れないだろう。
どうも放っておけない。
「ギァヤヤヤ!」
怒りのままに咆哮を上げて、私の姿は全く目に入っていないようだ。
届くかわからないけれど、声をかける。
「……竜神さま。急にお別れするなんて、寂しかったよね」
私は手を伸ばし、竜神さまの背中に手を回して、ポンポンと撫でた。私の背が低かったから、竜神さまの腰の辺りだったけれど。
「ギ、ギャウウウウッ!」
体を震わせて抵抗されようとしたが、私は両手を回したまま背中を撫で続けた。
竜神さまの背中からは今にも竜の翼が飛び出しそうで、背中は石のように固かった。
弟が大泣きしたときは、よくこうやって抱き締めて、それで泣き止んだわ。
今回これが効くかは勘だけれど、竜神さまの理性が戻ってくるんじゃないかとね。
ロウは私に何かあったらただじゃ置かないと、戦闘の構えのままだ。
と、ブルッと竜神さまは体を震わせて、回した手を剥がされてしまう。その拍子にヨロッとふらついた。
「ロザリー!」
「大丈夫よ、ロウ……もう少しだから……」
足の裏に力を入れると、なんとか転ばずに済んだ。
私はもう一度、竜神さまの背中に触れる。
まるで暴れ馬を鎮めるようだ。
「私とロウは冒険者だから、長くはここにいられない。だけど、竜神さまの気の済むまでここにいるわ」
「ギャウウウッ!」
ただ、落ち着くのを願いながら背中を撫でていく。
「私も――ユキちゃんと離れるのは、あの時も今も寂しいわ」
かつて呼んでいた名前が急に懐かしくなって、そう声をかけた。
怪我をしたトカゲに付けた、竜神さまとは知らずに付けた名前。
竜神さまはそう呼んでくれるように、と望んでいるみたいだったから――。
すると、咆哮が止んだ。
これで良かったのかな……?
翼が飛び出しそうで盛り上がった背中は、みるみる収縮していく。
しばらく背中をさすっていると、竜神さまは落ち着いてきたのか、白目部分が赤色から戻った。
「でも……」
半歩ほど前を歩くロウは短くそう言って、先を促すように私の手を引いた。
立ち止まりかけた私の足はそれにつられて前に歩く。
「待ってください! 地上に行くのなら、私から案内させてください!」
再度、焦った様子の竜神さまが叫んだ。
同時に、繋いでいた手がロウにギュッと握り締められた。
「案内は必要ない。俺がやってきた道を戻ればいい話だ」
取り合わないつもりのロウに、竜神さまは声を張り上げる。
「――ロザリーと離れるのは、とても名残惜しいんです!」
「そんな理由か。……今回は結果的にかすり傷程度で済んだが、衝動的な行動で人に危害を与えたのは神として失格だ。そんな神にロザリーを近づけたくない」
ロウの言うことには一理あったけれど……。
血の気を失い、青白い顔を強張らせた竜神さま。このまま放っておいてもいいのだろうか。
疑問に思いつつも、竜神さまから距離を取るように前へ前へと歩いて行く。
海藻ののれんをくぐり、広間から通路に出た。
答えは出ないまま、その先をロウに手を引かれるままに歩いていたら……。
「いけません! 竜神さま! 心を鎮めてください!」
遠くで、ドジョウの叫び声が上がった。
振り返ると、海藻ののれんが大きく翻り、竜神さまの姿がチラリと見えた。
それは一瞬のことだったけれど、異様な姿が目に焼きついた。
陶磁器のような顔の肌に、竜の鱗が浮かんでいた。首には、まるでその紋様の服を着ているかのように、灰色の鱗が肌にビッシリと敷き詰められている。
まさか、竜の姿になろうとしている……?
「感情のまま、竜化しないでください! 安定していない状態で竜になると、力が暴走してしまいます! この前の、お嬢さまを見つけたときの暴走と二の舞になりますよ!」
ドジョウの大声が聞こえた。
その説得はうまくいかなかったようで、竜の魔法の気配は増していくばかりだ。頬にピリピリとした圧力を感じる。
……連れ去られたときに湖が大きく荒れていたのは、暴走したからだったの?
もし、今、暴走してしまったら。
私は最悪の事態を想像して、背中がヒヤリと冷たくなった。
「ギァアアアア!」
咆哮に似た竜神さまの叫び声が響き渡った。
危険をいち早く察知したロウに、手をグッと引っ張られ抱き寄せられる。
私がそれまで立っていた位置に、凄まじいスピードで飛んでくるものがあった。移動して無事だったけれど、危機一髪だ。
全身を鱗で覆われた竜神さまが一瞬で距離を詰めてきて、私たちが向かおうとしていた道に立ち塞がったのだ。
身にまとう怒りの気配は、竜神さまというよりは、討伐対象のモンスターのようだ。
「……竜神さま。俺たちは約束通り、ここを出ていくだけだ。そこをどいてくれないか」
ロウは私を守るように私の肩に手を回しながら言った。竜神さまを刺激しないようにと、冷静に話している。
その言動には、ここで戦闘を避けられるのならば避けたい、そんな気持ちが見えた。
しかし、ロウの言葉が耳に届かなかったのか、竜神さまは大きな口をクワッと開けた。かろうじて顔のパーツは人の形を保っているが、口の端が今にも切れそうだ。
「ギャウウウウウッ!」
竜神さまは瞳だけでなく、白目を含んだ目の全体を赤く光らせて大きく唸った。
この取り乱して不安定なこの状態。身近なところで見たことがある。
年の離れた弟が幼少期に、お絵描き用のチョークが床に転がっていたとか、小石の形が気に入らなかったとか、大したことでもないことで大泣きした。
竜神さまの見た目は麗しい風貌の成人男性だが、親に気持ちを理解してほしいがために癇癪を起こしている子どものようにしか見えなかった。
「……私、ちょっと行ってくるね」
「ロザリー! 危ないぞ!」
「大丈夫、絶対に無事に戻ってくるから」
止めようとするロウから離れて、竜神さまに近づく。
このままでは暴走して、私たちは無事に帰れないだろう。
どうも放っておけない。
「ギァヤヤヤ!」
怒りのままに咆哮を上げて、私の姿は全く目に入っていないようだ。
届くかわからないけれど、声をかける。
「……竜神さま。急にお別れするなんて、寂しかったよね」
私は手を伸ばし、竜神さまの背中に手を回して、ポンポンと撫でた。私の背が低かったから、竜神さまの腰の辺りだったけれど。
「ギ、ギャウウウウッ!」
体を震わせて抵抗されようとしたが、私は両手を回したまま背中を撫で続けた。
竜神さまの背中からは今にも竜の翼が飛び出しそうで、背中は石のように固かった。
弟が大泣きしたときは、よくこうやって抱き締めて、それで泣き止んだわ。
今回これが効くかは勘だけれど、竜神さまの理性が戻ってくるんじゃないかとね。
ロウは私に何かあったらただじゃ置かないと、戦闘の構えのままだ。
と、ブルッと竜神さまは体を震わせて、回した手を剥がされてしまう。その拍子にヨロッとふらついた。
「ロザリー!」
「大丈夫よ、ロウ……もう少しだから……」
足の裏に力を入れると、なんとか転ばずに済んだ。
私はもう一度、竜神さまの背中に触れる。
まるで暴れ馬を鎮めるようだ。
「私とロウは冒険者だから、長くはここにいられない。だけど、竜神さまの気の済むまでここにいるわ」
「ギャウウウッ!」
ただ、落ち着くのを願いながら背中を撫でていく。
「私も――ユキちゃんと離れるのは、あの時も今も寂しいわ」
かつて呼んでいた名前が急に懐かしくなって、そう声をかけた。
怪我をしたトカゲに付けた、竜神さまとは知らずに付けた名前。
竜神さまはそう呼んでくれるように、と望んでいるみたいだったから――。
すると、咆哮が止んだ。
これで良かったのかな……?
翼が飛び出しそうで盛り上がった背中は、みるみる収縮していく。
しばらく背中をさすっていると、竜神さまは落ち着いてきたのか、白目部分が赤色から戻った。
22
お気に入りに追加
1,082
あなたにおすすめの小説

パワハラ騎士団長に追放されたけど、君らが最強だったのは僕が全ステータスを10倍にしてたからだよ。外れスキル《バフ・マスター》で世界最強
こはるんるん
ファンタジー
「アベル、貴様のような軟弱者は、我が栄光の騎士団には不要。追放処分とする!」
騎士団長バランに呼び出された僕――アベルはクビを宣言された。
この世界では8歳になると、女神から特別な能力であるスキルを与えられる。
ボクのスキルは【バフ・マスター】という、他人のステータスを数%アップする力だった。
これを授かった時、外れスキルだと、みんなからバカにされた。
だけど、スキルは使い続けることで、スキルLvが上昇し、強力になっていく。
僕は自分を信じて、8年間、毎日スキルを使い続けた。
「……本当によろしいのですか? 僕のスキルは、バフ(強化)の対象人数3000人に増えただけでなく、効果も全ステータス10倍アップに進化しています。これが無くなってしまえば、大きな戦力ダウンに……」
「アッハッハッハッハッハッハ! 見苦しい言い訳だ! 全ステータス10倍アップだと? バカバカしい。そんな嘘八百を並べ立ててまで、この俺の最強騎士団に残りたいのか!?」
そうして追放された僕であったが――
自分にバフを重ねがけした場合、能力値が100倍にアップすることに気づいた。
その力で、敵国の刺客に襲われた王女様を助けて、新設された魔法騎士団の団長に任命される。
一方で、僕のバフを失ったバラン団長の最強騎士団には暗雲がたれこめていた。
「騎士団が最強だったのは、アベル様のお力があったればこそです!」
これは外れスキル持ちとバカにされ続けた少年が、その力で成り上がって王女に溺愛され、国の英雄となる物語。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。

異世界に落ちたら若返りました。
アマネ
ファンタジー
榊原 チヨ、87歳。
夫との2人暮らし。
何の変化もないけど、ゆっくりとした心安らぐ時間。
そんな普通の幸せが側にあるような生活を送ってきたのにーーー
気がついたら知らない場所!?
しかもなんかやたらと若返ってない!?
なんで!?
そんなおばあちゃんのお話です。
更新は出来れば毎日したいのですが、物語の時間は割とゆっくり進むかもしれません。

いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)

お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。

10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)
犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。
意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。
彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。
そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。
これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。
○○○
旧版を基に再編集しています。
第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。
旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。
この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる