お料理好きな福留くん

八木愛里

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18 確定申告の打ち上げ

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「ビールの人、手を挙げて」

 男性陣と一緒に私も手を挙げる。
 二十代前半の頃はビールが好きだと公言するのが恥ずかしかったけれど、今は手を挙げることに抵抗がない。年齢かなぁ。
 だってビールが好きなんだもん。カクテル系だと甘すぎるし。
 手を挙げなかった人たちには、メニュー表が回される。

「どれにしようかなぁ」

 別のテーブルに座る杉原さんが迷っている姿は可愛らしい。注文を待っている男性店員もまんざらでもない顔をしている。

「みんな、お疲れさま! 思う存分飲んで、ストレスを発散してほしい。乾杯!」

 飲み物が出揃うと、所長の挨拶を皮切りに確定申告の打ち上げが始まる。

「今年の確定申告が無事に終わってよかったな!」
「ビールがうまい! 今回は新規の客が大変だったけれど、来年は楽になれるかな」

 三月十五日。一緒に戦ってきた戦友たちは晴れやかな表情だった。
 確定申告という名の巨大な敵。良く言えばお祭り。予定していた七時からの打ち上げは予定通り行うことになった。

「真島さん、ビールを入れましょうか」

 福留くんはビールのピッチャーを持って、各テーブルを回っている。総勢約三十名の大所帯はテーブルを回るのも大変そうだ。

「お願いしようかな」

 残りのビールを飲み干してから注いでもらう。

「お疲れ様でした。今年もなんとか終わりましたね」
「ほんとだよね。コピー機の調子が悪くなったり、パソコンが壊れたり、いろいろあったけれど。期限に間に合ってよかった」

 私たちだけでなく、機械も悲鳴をあげていた。当然だ。たくさん働かせてきたもの。

「そんなこともありましたね。真島さんがパソコンに触ると治ってしまったことには笑ってしまいました。僕ではビクともしなかったのに」
「変わったことはしていないのにね。パソコンにも機嫌があるのかなぁ……」

 忙しい時に限っていろんなことが起こる。こんな忙しい時期に抜き打ちの税務調査が入るなんてたまったもんじゃない。思い出しただけで腹が立ってしまう。

「福留! 俺のビールも注いでくれ」
「はい!」

 秋山課長がジョッキを差し出すと、元気よく返事をした福留くんはビールを注いでいく。

「真島と福留には助けられてばかりだよ。……福留もジョッキあるだろ、注いでやろうか」

 福留くんが自分の席からジョッキを取ってくると、ここに座れと秋山課長は自分の横のソファーを手でバンバンと叩く。秋山課長は普段は知的タイプだが、お酒が入るとキャラが少し違ってくる。

「まあ飲め」
「すみません、いただきます」

 福留くんは恐縮しながらビールを注いでもらう。

「秋山課長に注いでもらうとおいしいです」
「うまいなぁ福留。さあもっと飲め」
「ははーっ」

 時代劇のひれ伏すような言い方で返事をする。
 福留くんは上司の心を掴むのもうまい。嫌味でもなく、可愛い後輩なのだ。

「そうだ。娘の成長ぶりでも見てもらうかな」

 いつものアレが始まった。
 秋山課長は携帯電話を出すと私と福留くんに見せてくる。三歳の娘の可愛い盛りの画像がいっぱい入っている。携帯の待ち受けはもちろん娘の写真だ。

「茜ちゃん、可愛いですね」
「そうだろう。妻に似てな。家に帰るとパパーって言って、抱きついてくる姿には、娘以外は何もいらないって思うんだ」

 私の誉め言葉に被せて言って、秋山課長は顔をニヤつかせる。愛妻家でも有名だったが、娘が生まれてからは溺愛ぶりに拍車がかかった。お酒が入ると仕事の冷静さはどこかに吹き飛んでしまう。

「本当に可愛いですね。また見せてください。……部長のビールを注ぎに行ってこようかな」

 福留くんは入社当時、秋山課長の取り扱いが慣れていなくて慌て具合が可愛かったのに……。スルーするのが上手になってきた。そう、この話をし始めたら距離をおくのが正解なのだ。
 視線を感じて、振り返ると杉原さんの大きい瞳に見つめられていた。

「どうしたの?」
「あ、いいえ……」

 杉原さんは珍しくボーッとしていたようで、私が声をかけるとパチパチと瞬きをした。

「飲み物少なくなっていない? 注文する?」
「自分の飲み物くらい見ているので、気を遣ってもらわないで大丈夫です」

 何かが気に障ったらしく、棘のある言い方だった。 
 具合が悪いのかなと杉原さんの顔色を伺うけれど、少しお酒が入って頬が染まっているくらいで体調不良には見えない。
 不機嫌な原因はわからないけれど、そっとしておくことにする。

「そうね。杉原さんのペースで頼んだらいいわね」

 さらっと言って、秋山課長に体の方向を戻す。

「ちゃんと最後まで聞いてくれよー」

 娘さんの話は終わっていなかったようでブーたれていた。

(あぁ、捕まってしまった)

 話が終わるまで首振り人形のように頭を振りながら話を聞き続ける。毎回誰かが泣かされることになるが今回は私が標的になった。仕事仲間は哀れむような目で見てくる。



「真島、福留。三人で二次会に行こうじゃないか」

 宴会の締めが終わり、順次解散となったところで私と福留くんは秋山課長に捕まった。

「僕は大丈夫ですけれど」

 福留くんが、私の表情を伺う。

(今日は秋山課長によく絡まれる日だなぁ。まぁ、直属の上司からのお誘いは断れないよね)

「秋山課長のおごりだったらいいですけど」
「部下にお金を出させるわけがないだろ」
「それならいいかなぁ」

 半分冗談のつもりで言ったが、おごってもらえるなら喜んで好意を受け取ろう。まぁ、私がおごるように焚きつけたようなものだけど。

 秋山課長の行きつけのバーに行くことになった。行きつけのバーがあることが大人の男性という感じだ。
 地下にある店内は薄暗くてカウンターだけの席だった。秋山課長を真ん中にして、左右を私と福留くんで固める。
 ピアノやサックスのジャズの音楽はアメリカを意識した店内の雰囲気に合っている。

「飲み物はどうされますか?」

 バーテンダーに聞かれると、秋山課長は棚に並んだウイスキーボトルの一つを選んで「ストレートで」と言った。お酒が強いから何かで割らずに飲んでも平気みたいだ。私と福留くんはハイボールを頼んだ。
 飲み物とおつまみのアーモンドの皿が来ると、三人で乾杯する。

「仲川魚屋で税務調査があったことを朝、真島に報告してもらったときのことだが……」

 秋山課長が前を向きながら話を始める。私は緊張した面持ちで秋山課長の横顔を眺めながら続きの言葉を待った。
 また何か怒られるのではないかと緊張する。

「みんなの前では感情的になることは良くないと言ってしまったが、あの税務署員にはガツンと言って良かったと思う。こんな忙しい時期に急に税務調査なんて言われても難しい話だしな」
「……本当ですか?」

 身構えていたのに、優しい言葉をかけられて拍子抜けしてしまった。

「お客さんを守るという姿勢はこの仕事では大事なことだ。会社では厳しく言ってしまったが、許してくれ」
「本音と建前ということですね」

 福留くんも安心したようで、さりげなくツッコミを入れる。

「こんなことは内輪でしか話せないからな。あー、ようやく言えて肩の荷が下りた」
「もっと早く言ってくださいよ。すごく落ち込んだんですからね!」
「すまんすまん」

 眼鏡の奥が苦笑している。
 正直言えば、秋山課長は結婚していなければ好みのどストライクだ。年上で頼りになって、尊敬できて時々面白い。学生時代から付き合っている女性の存在を知ってからは恋愛対象からは外れた。

「真島は結婚しないのか?」

 秋山課長はさりげなく聞いてきた。私をいじれる人って限られている。直球な質問は案外心地良い。

「彼氏とは別れちゃってそれっきりです。このまま独身でもいいかなぁって……」
「俺の知り合いを紹介しようか?」
「秋山課長の知り合いの独身って曲者揃いじゃないですか! やめておきます」
「……真島ならいい人がいると思うんだがなぁ。福留もそう思わないか?」

 秋山課長は福留くんにも話を振ってくる。私は慌てて仲裁に入る。

「ちょっと福留くんに聞くのは、やめてください。福留くん困っているじゃないですか!」
「なあ、福留どうなんだ?」
「真島さんならいい人がいると思いますが……」
「やっぱり福留くん困ってる! 私は「君には他にもっといい人がいるよ」と言われて振られているんですからね」
「そうか……。すまん」

 繊細な内容に聞こえたようで謝罪された。笑い飛ばせるネタのようになっているから私は気にしていないけれど。

「いい人、いればいいんですけれどね。秋山課長、福留くん、グラスが空になっていますよ! もっと飲みましょう!」



 秋山課長と福留くんと最初は仕事の話をしていたが、プライベートな話をしてからは記憶が所々飛び始めた。
 お店で秋山課長と別れて、方向が同じ私と福留くんはタクシーで帰ることになった。

「大丈夫ですか。真島さん」
「……の、飲み過ぎたのかも」

 飲み過ぎたのかもではなく、飲み過ぎたのだ。調子に乗ってお酒が進んでしまった。
 福留くんから声をかけられて一瞬正気に戻る。タクシーの車窓がゆらゆらと揺れて、まぶたが重くなってくる。

「あ、ここで降ろしてください~」

 タクシーを降りると、フラつく足のまま、福留くんに肩を支えられながらアパートの前に着いた。

「ここですよね。真島さんのアパート」
「そうだよぉ~。二階だよぉ」

 呂律が回っているような気がしない。
 福留くんが一瞬困ったような顔をしたが、キリと顔を引き締めた。

「僕が荷物を持っていくので、登ってください」
「助かるぅ」

 カバンを福留くんへ預けると、二階まで慎重に一歩ずつ階段を上る。

「あっ」
「危ない」

 ふらっと足を踏み外しそうになって、倒れないように背中を支えてくれた。
 何とか階段を登り終える。
 料理を教えてくれるだけでなく、飲み潰れた私の世話をしてもらえるなんて、なんて福留くんは優しいのだろう。
 ふと思いついた。そうだ、今、日頃の感謝の気持ちを込めて言おう。

「福留くんが……好き」
「え?」

 福留くんから聞き返される。私は見慣れた景色の玄関のドアが目の前にあること安心して、ふにゃと顔を歪めた。

「福留くんが作った料理が好き……。あ、家だぁ」

 渡されたカバンからゴソゴソと鍵を出すと、指の感覚で鍵を開けた。私が扉を開けて中に入ると、福留くんは心配そうな顔で見届けてくれる。

「ちゃんと、鍵を閉めてくださいね。危ないですから」
「はあーい」



 カチャンとゆっくり鍵が閉まるのを聞き届けて、福留くんは一息つく。
 福留くんが……好き。
 真っ赤な顔をして、目を潤ませて言ってきたゆり先輩。

「……紛らわしいこと、言わないでくださいよ。勘違いしてしまうじゃないですか」

 前髪をクシャといじると、その場を後にした。
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