三鍵の奏者

春澄蒼

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第二章 十字行路に風は吹く

20 クレインの憂い

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 翌日、ミカエルの教会での最後の一日。いつの間に二人で話し合ったのか、練習の合間にコッソリとギリーが礼を言いに来た。
「……助かったよ」
「別に、俺たちは話を聞いただけだ」
 素っ気ないカイトの返事にも、有頂天の彼は御構いなしだ。ミカエルの魅力を語るその顔は、あの舞台でのキリッとした騎士役と同一人物とは思えない。

「……でも、明日にはお別れだ」
「……カールは『団を抜けてもいい』とも言っていただろう」
「まあ、な……」
「ミカエルが団に入る選択肢もある」
「それはできねえよ。ミカはこの教会を継ぐために来たんだ。子どもたちを放り出すような無責任なことはしない」

 それでもギリーの表情は、 悲観に満ちてはいなかった。互いの気持ちを確かめ合った今、それはこれから二人で考えていくことだと、決意を固めた強さが垣間見える。

 そんなギリーを眩しそうに、カイトは目を細めた。
「……あんたたちが何を選択するかは分からないが、もしミカエルがこの教会のことを憂いているなら、その心配はない」
「どういうことだ?」
「司教の派遣は大司教がしている。事情を説明すれば、代わりの人材を派遣してくれる」
「そうなのか?」
「ああ」
「へぇ、カイト、詳しいな。何でそんなことまで知ってるんだ?」
 カイトは薄く笑って誤魔化して、ギリーの肩をポンと叩いて餞を送った。

 ギリーはよほどこの出来事を感謝したのか、この先事あるごとに、カイトとユエにお節介と紙一重の親切心を発揮するようになったのだった。


******
 ヒュンッ!
 風を切る音を残し、矢は幹に鋭く刺さった。今ので手持ちの矢がなくなったので、的にした木から練習用の矢を回収して、再び距離を取って構える。

 それを繰り返すユエのことを、クレインは矢にするための木材を削りながら見守っている。
 あまり器用ではないクレインだが、この作業はすでに慣れたもので、鏃をつけて矢羽をつけて、最後に手の平に乗せて形を確認し「うん」と一人頷いた。

 クレインとの特訓は道中でも続いていた。
 ユエは熱心な生徒で、今では最低限武器として使えるくらいには成長している。

 ヒュンッ、トス!ヒュンッ、トス!
 規則的な音が続き、少し間が空いてからまた続く。

「ちょっと休憩しよう」
 矢を回収に行くその間に、クレインが声をかけるまで、ユエは何十本もの矢を幹に命中させていた。

「ベレン領に着いたら、もう少しいい弓を探そう」
 ユエがさっきまで構えていた弓を検分して、クレインは眉を寄せた。この弓は練習用に安く手に入れたもので、すでに形が崩れてきていた。
「武器や道具は、本当はフェザントの村で作ってもらうのが一番なんだけど。そこまでこの弓で凌ぐのは、さすがに無理かな」

 クレインの言葉にユエは黙って頷いた。その順従な生徒にクレインは、(これだけ全面的に信頼されると、無下にはできないな)と、複雑な感情が湧く。
 世話を焼いている自分を、柄にもないなと感じていたクレインは、自分にも保護欲のようなものがあったことに驚いていた。

 カイトが意外にも子ども好きで、ラークやヘロンを甘やかしたり、『女性に優しく!』と育てられたアイビスが紳士的に振る舞う様を、クレインはあまり共感できないで見てきた。

 しかしユエとこうして過ごしている間に、ユエ個人の資質によるのか、どこか人魚の同族意識でもあったのか、彼を守らなければ、という使命感が奮い立つ気がするのだ。

 だがそれは一歩間違えば危険な感情だということも、クレインは知っている。

 甘やかし過ぎて、一人では何も出来ないようなことになれば、それは畢竟、ユエの為にはならないのだから。

 どうせ全ての危険を回避することなどできない。ユエに降りかかる矢を自分が払うのではなく、彼にもその力を身につけさせなければ、と。

 それを心に刻みながら、弓が様になってきた今、前々から考えていたもう一つの武器を、お披露目することにする。

「これ、片方あげるよ。理想は弓だけに専念できるといいんだけど、そう都合のいい展開ばかりじゃないからね。身につけておくと、いざという時少しは安心だから」
 ブーツを脱いでズボンの裾を捲り上げていく。クレインの足首には銀色の光沢のあるものがサラシのように巻き付けられている。それをくるくると外す。布のように巻きついているが、それとは明らかに違うもの。

 取り外しても足首の形に丸まったままのそれを、クレインがブンッと振ると、
「え……?剣に、なった……?」
 さっきまで丸くなっていたのが嘘のように、ピンと鋭い切っ先を携えた剣に変わった。

「えっ?どうなって……?」
 目をまん丸くして覗き込むユエを、してやったりと笑って、クレインは握った柄を見せる。

「ここに特別な仕掛けがあるんだ。特殊な金属でできていて、普段は布みたいに曲がるけど、ここを握ると、金属を固める液体が刃に注入されて、こうして剣として使えるようになる。隠し武器の一種だ」
「すごい……魔法みたい……」
 素直な反応に、クレインも微笑ましくなる。

「陸にはこんなモノがあるんだ……」
「言っとくけど、これは陸でも一般的ではないからな」
「……?」
「これは特別製。前にフェザントの故郷に行った時に、ドワーフの職人に作ってもらったんだ。『一見武器とは分からないものが欲しい。いつでも身につけられるものがいい』って相談したら、職人魂に火をつけちゃったみたいで。まだどこにも出していない新しい技術らしい」

「へぇ……」ユエに渡すとまじまじと心底不思議そうでおかしい。

「これならもし身ぐるみ剥がされても、武器だと気づかれないし、意表をつける。俺たちみたいに非力だと、正面切って剣の打ち合いは分が悪いから」

 言葉を切ったクレインは、言うか言うまいか迷った後、これは自分の仕事だと口を開く。戦い方を教えた、自分の役割だと。

「これは忠告。弓と違って剣は接近戦だ。やり合いになったら、躊躇しないこと。相手が混乱している間に、全員を戦闘不能にすることができれば最高。そのために狙うのは行動力を奪うために足、腕。血が多く出る首、頭。……殺すことを躊躇うと、自分が死ぬよ」

 クレインの言葉に、手に持つその金属がふいに重くなったように感じた。
 カイトたちがあまりに簡単に戦っていたから、実感がなかったのだ。武器とは命を奪うものだということに。

 人を傷つける。
 人を殺す。
 お前はその重みに耐えられるか?

 剣はそう問いかけているようだった。

 伝えたかったことを、ユエが正しく受け取ったことを感じ取り、クレインは少しだけ口調を緩める。

「俺は特別戦いが好きではないし、積極的に人を殺したいとは思わない。でも殺されるくらいなら、相手を殺しても生き残る」

 いかにも武器とは無縁で、それこそ舞台上で舞ったり、悪者に攫われて騎士に助けられたりする役がしっくりくる容貌のクレイン。だが彼の内面は、そんな外見から想像できないほど苛烈だった。

 時にはジェイさえ気圧される、クレインが発する気を、ユエは受け流した。
 それは鈍感なのか、懐が深いのか。妙にズレたことを気にする。

「こんな大切なもの、俺にくれるの?」
「……別に、もう一つあるし」
 もう一方の足首をトントンと叩いて、何でもない風に目を逸らすクレインを、ユエはジッと見つめる。

 そして他の者なら直接聞くことは憚られるような疑問を、するっと言葉に出した。

「クレインは最初、俺のこと避けているみたいだった。でもメイの所に行ってから、優しくなった」

 どうして?と首を傾げる様子は、それを責めたり問い詰めたりする含みは感じない。

(子どもみたい……いや、子どもよりよほど純粋なのか)
 普通は相手の様子や周りの空気を読んで遠慮するところだ。ともすると無神経だと思われる言動だが、相手がユエだと、呆れたり怒ったりするより素直になってしまう。

「あれも別にお前が悪いってことじゃなくって……ただちょっと俺が気まずかっただけだ」
「気まずい?」
「……だってそうだろう?本物の人魚を目の前にして、俺なんか堂々としていられない。人魚の亜種なんて、お前もいい気はしなかっただろ?」
「そんなこと……!」
「別にいいって。当たり前だ」

 自嘲の笑みはある意味クレインらしいものだ。だがユエはその表情を取り払いたくて、言葉を重ねる。

「確かに、最初はそうだったかも……でもカイトから亜種の話を聞いて、ちゃんと考えた。俺は人魚だからって差別されたくないし、俺たちを虐げるのを正しいとは思わない。だから、俺は自分がされたくないことを、他人にしたくない。亜種だから、ドワーフだから、そう考えるのはやめ、たい」

 素直で飾らない言葉に、クレインはむしろ余計に、苦味を濃くする。

 クレインはその秀麗な見た目に反して自虐的だ。

 船でユエを避けていたのも、ユエのことが嫌いだったからというより、自分を恥じてなるべく姿を見られないようにしていただけだった。

 人魚の亜種の男はがっかりされる。やはり『人魚』と言えば、長い髪に豊満な上半身、女性を思い浮かべる者がほとんどだからだ。

 人魚の亜種の割に泳ぎは得意ではないところも、劣等感を増幅させる要因だ。

 カイトなどはそれよりも、感覚的な能力が優れている点を評価してくれ、海では波の変化を読み、陸の旅では水源を感じ取る力を頼られていた。
 だがそれも本物の人魚がいたならお遊戯に過ぎない。と、思っていたのだが──。

「それに俺、人魚の亜種が人魚より劣ってるとか下だなんて思えない。だって……」

 ユエの申し訳なさそうな言い出しに、覆される。

「……俺、どこに水場があるかなんて、分からない」
「……はあ?!」
「それに海でも、波とか気にしたことないし……」

 クレインは目を丸くしてしばらく固まっていたが、
「っ、ぷっあははは……!!」
 いきなり腹を抱えて笑いだした。

「な、なんか、本当バカみたい……」
 目尻に溜まった涙を拭って、クレインはどこか吹っ切れたように息をついた。

 結局のところ、自分が気にするほど、相手は気にしていないものなのだ。
 現にユエだけではなくメイも、『人魚の亜種』というものに何のこだわりも見せなかった。だからクレインも、それから少しずつ態度を軟化させたのだ。

 軽くなった肩を震わせて、まだ笑いが引っ込まない。
 そんなクレインを少し座り悪く見ていたユエは、目が合って、そのパッと明るくなった笑顔に引きずられるように──はにかんだ。

 瞬間、周囲の空気が光った──空気中の目に見えない水分全てに、日が反射したように──。
 光が射した水面のように煌めく瞳。

(カイトはよくこの瞳に見つめられて、平気でいられるな)

 魅入られたように目を逸らせないで、クレインはそれまでの話を忘れたように感心をする。
 それほど、ユエの笑顔は破壊力があった。

 カイトとユエ、クレインとジェイが恋人のフリをする。

 カイトが言い出した時、クレインは(その必要があるんだな)くらいに納得した。
 もしカイト以外にそんな提案をされたら、クレインは一笑に付しただろう。
 だがカイトはそういうお節介はしないと知っていたから、反発もできなかった。

 だからと言って、自分もジェイも、そしてカイトもユエも、何か行動をそれらしく見せようと変えはしなかった。

 それなのに、サーカス団の誰もその嘘を疑ってもいないことに、クレインは衝撃を受けたのだ。

(俺たちって側から見ると普通にそう見えるってこと?!)

 心の内では不服が渦巻いたが、カイトとユエを外の視点から見ると、納得せざるを得なかった。

 やたらと秘密めいて見える。
 二人の間だけ特別な空気が流れているように──。

 それは間違いなく秘密を共有しているからこそなのだが、それを知らない団員からすると、なるほど恋愛関係に見えるものだな、と。

 カイトはこれまでの付き合いで、色恋を匂わせることは全くなかった。カイトだけではない。他の面々も(ヘロンは除いて)だから、クレインにとっては居心地がよかった。

 カイトが今の時点で、ユエに恋愛的な特別な感情を持っているとは、クレインは考えていない。
 だがふと見せる言動は、どこか『違う』と感じることもある。──気がしている。

 ユエの純粋さ素直さが、カイトの新たな一面を引き出している。
 その素直さに、こちらも素直になってしまう。そういう不思議な雰囲気がある。

 誰にも影響をされない、自分を曲げない──カイトをそういう人間だと思っていたクレインは認識を改めた。

 ユエはカイトすら変えてしまうかもしれない。

 クレインは変化を怖れはしないが、特別歓迎もしない。ただ受け入れるだけ──。


(カイトがそうしてくれたように、自分も二人を見守ろう)

 クレインは来たる変化に備えて、一人静かに心を決めた。

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