三鍵の奏者

春澄蒼

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第三章 交点に降るは紅の雨

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 アダルベルト医師の尋問へ向かったカイトは、その日の内には戻らなかった。

 次の日になってマックスから、経緯が説明される。

 カイトがアダルベルト医師から聞き出した情報を、ベレン卿とギルドの者に伝えている時にちょうど、奴隷商人の一人が意識を取り戻し、そちらからも情報を得た。
 それを元に急ぎやることができたため、何日か戻らない、と。

 カイトが単独行動を取ることはよくあるので、真相がすぐに聞けないことにはやきもきしながらも、一行は待機していた。

 その中で一人、ユエだけは、カイトがいない状況を不安に思っていた。

 主が不在のベッドに潜り込み、彼の痕跡を探すのだが、毎日シーツが取り替えられるベレン卿の館では、それは難しい。

 寝つきが悪くなったユエは、カイトが置いて行った荷物から彼の上着を拝借して、それを抱いて、帰りを待っていた。



******
「……ふぅ」
 カイトが久しぶりに戻った部屋には、どこかで予想していた光景が待っていた。

 広いベッドの左側を空けて、自分の服を抱き締めて眠るユエに、カイトは苦笑する。
 ベッドに腰掛けて、瞼にかかる青い髪を払うと、
「んん~…………カイ、ト……?」
 むにゃむにゃと夢の狭間から、カイトの手を握って、それから安心したように、再び夢へと戻って行った。

 カイトは彼を起こさないように、するりと左側へ潜り込む。


『あまり構い過ぎると依存するんじゃないか?』


 アイビスの忠告が蘇ったが、カイトは全てを後回しにする。

 カイト自身も無自覚の間に、人肌の心地よさを刷り込まれてしまっていた。
 しかし彼はまだ、そんな自分に気づいていない。

 朝、目覚めた時に当然のように腕の中にいるユエを、カイトは彼の方から擦り寄って来たのだと考えることになるのだが──実際には、それは半分だけの正解だ。

 ベッドの左側にいたはずのカイトの身体も、夜の間に中央に寄って行ったことに、彼は気づくことはなかった。



******
 戻ったカイトを囲んで、一行の目はその掌の上に注がれている。

「……コレ?」
「そうだ」

 その一つを摘み上げたアイビスは、自分の小指の爪よりも小さなそれを、光に透かすように掲げて見る。

「……透明な、水晶……にしか見えないな」

 アイビスの言う通り、それは水晶のカケラのようだった。どれも歪な六角柱の形である以外に、他に特徴は見られない。

「……コレで、亜種を見分けるのか?」
「そうだ」
「……どう、やって……?」

「血だ」

 カイトの簡潔な答えに、一様に皆、「チダ」「ちだ」「血だ」──首をひねり、最後に「「血?!」」声を合わせた。

「そうか……!血!」
 ジェイとクレインは顔を見合わせる。

「あの医者、クレインのかすり傷を無理やり治療した時に、血を……!!」
「そうだ。アダルベルトは医者という立場を利用して、患者の血を採って、それで亜種を探した」

 腕輪の持ち主グンナルも、アダルベルトの治療を受けていた。医者ならば、当然の行為──まさかそんな些細なことがきっかけになろうとは、誰も考えていなかった。


「でも、血と、この水晶みたいなので、どうやって……?」

「やって見るのが一番分かりやすい」
 カイトは手招きしてアイビスから水晶を受け取る。

「アイビス、指を出せ」
 従順に差し出した人差し指に、カイトは躊躇いなく短剣の刃を入れた。

「って!」
 ぷくぅ、と滲み出た赤を、掌に乗せた水晶に垂らす。
 一同の視線が集中する中、カイトはその血を水晶にまとわせてから、布で拭う。

「…………?」

 皆の頭の中には疑問符が踊った。

「…………なにか、変わった、か?」
 自分の目が悪いのだろうか?と、目を擦るフェザントに向かってカイトは、
「いや、何も変化はない」
 みんな、思わずずっこけてしまう。

「なんだそりゃあ?!」
「え?!なにこれ??」
「どっからが茶番だったんだ?!!」

 非難の中、カイトは涼しい顔で今度はクレインを呼ぶ。

 心得ていたクレインは、自ら指に刃を食い込ませる。

 同じようにして、クレインの血が水晶に落ち────
「えっ?!」
「なっ?!」
「すっげぇーーー!!!」

 キラキラとしたヘロンの目の先には、透明だったはずの水晶が、赤になって存在していた。

 その赤は、ただ血で汚れた訳ではない。
 クレインの指先から垂れた血は、表面に弾かれることなく、水晶に吸い込まれた。

 そして元々だったかのように、全体に薄い赤色が広がった赤い水晶として、カイトの手にあった。

 半信半疑のクレインが布で擦ってみても、色は移らない。

「こうして水晶に血が吸い込まれるのが、亜種なんだそうだ」

 カイトはそう言って、ラーク、フェザントの血も順番に試していく。

 ラークは、クレインよりも濃い赤、それも中心が真っ赤で外側にいくほど薄くなっていく、綺麗な変化を見せた。
 フェザントはクレインよりも薄い赤色に変わった。

「俺も俺も俺もーーー!!!」
 と、うるさいヘロンも試してみたが、アイビスの時と同じように、表面で弾かれて透明なままだった。

「うわーーーっ!!俺ってやっぱり亜種じゃなかったんだーーー!!!」

 今さらの事実に絶叫するヘロンを笑って、ふと、クレインが「そういえば……」ユエに目を向ける。

「あいつら、ユエは『亜種かどうかよく分からない』とか、『初めて見る反応だった』とか言ってたな……」

 その言葉を受けて、カイトはユエにも試させる。

 同じように血が水晶に落ち、吸い込まれ、そして赤が中心に集まり──砕け散った。

「わっ!!」「うおっ」「びっくりした……」
 反応を見ようと顔を近づけていた者は、その予想外の展開に目をパチクリする。

「……なんか、血が真ん中に集まって圧縮されて、弾け飛んだみたいだったな」
 アイビスの観察眼に、カイトも頷く。

 粉々に砕けた水晶は、それでもその小さなカケラの一つ一つが紅く煌めいていた。

「……こうやって亜種を見分けていたらしいが、奴らにも分かっているのはここまでのようだ。例えば亜種でも人魚と妖精とドワーフで違いが出るのか、それから……ユエの反応を見ると、まだ未知の代物なんだろう」

 カイトは己の掌のカケラと、赤く色づいた三つのカケラを、丁寧に布に包んだ。


「これで、一つ目の疑問は解決だ」
『どうやって亜種を見分けるか』──それは確かに証明された。しかし──

「……この、水晶みたいなのは、何なんだ?」
 クレインはこれだけでは不十分だと、カイトに問いかける。

「それは奴らも知らない。これは別の人間から渡されていたらしい」

 カイトが持っていた五つの水晶は、アダルベルト医師がまだ使用していなかったモノの一部だ。
 カイトとベレン卿、そしてギルドで分けたのだが、カイトは色々と理由をつけて、両者よりも多めにぶん取ってきたのだった。


「アダルベルトと奴隷商人たちを仲介した人間がいる。俺が留守にしたのはそいつを捕らえるためだったんだが──残念ながらすでに跡形もなく消えていた」

 カイトはギルドの傭兵と共に、奴隷商人から聞いた場所へと向かったのだが、そこは何の変哲もない民家のようで、人はおろか塵一つの手がかりも残されていなかった。


「だが奴隷商人たちの話によると、この水晶は希少なモノらしい。ベレン卿やギルド、商会の連中にも情報は全く入っていないのだから、かなり流通は限られるんだろう」

 クレインの気がかりを読み取って、カイトはそう慰めにもならないことを言う。

 彼は理解していた。

 この水晶によってもたらされる、混沌を──しかし、

「……対応はベレン卿と商会に任せておけばいい。それとなく噂を流して、亜種に忠告するだろう」

 カイトは同時に悟っている。

 一人の人間にできることなど、何もないということを。


******
「それで、あと三つの疑問なんだが──」
 カイトが三本の指を立て、
「これは全て、『目的』に繋がっていた」
 最後に一本を残す。

「奴らの目的は──『臓器』」

 それは以前に話をまとめた時にも出てきた単語だったので、皆も受け入れるのは早かったが、それでも疑問は残る。

「臓器なんか、どう……?」
 全員を代表したアイビスの呟きを、カイトは置いて、先へと進む。


「奴らは拉致した人間をして、を取り出し、それを領外へと運び出していた」

 カイトは皮肉な笑みを浮かべる。
「上手く、抜け道を見つけたものだ。ベレン卿もしてやられたな」

 人間一人を運び出すような大きな荷物なら、検問で調べられるが、臓器一つならそれも回避できる。
 もっと小さな──例えば飲み水を入れる革袋に隠してしまえば、そんなものまで調べたりはしないのだ。

「臓器をそうして運んだり、それから保存に必要不可欠だったのが、例の──」
「『再生の水』……」
「そうだ。『再生の水』に浸けておけば、臓器が腐敗しない」

 あの火葬場に残っていた遺体が、実は殺されてから三週間以上経っていたことを、アダルベルトから聞かされた時は、さすがのカイトも驚愕したものだった。


「医者が取り出した臓器を、奴隷商人たちが領外へ運び、そして──」
 続きを待って、誰かの喉がゴクリ、と鳴る。

「仲介者へ渡し、賃金を得る」
「…………それで?」
「それで終わりだ」

「…………………」
 長い、長い沈黙を受け取って、カイトは一応、という感じで補足する。

「医者と奴隷商人たちの役割は、ここまでだった。その後、臓器がどうなるのかは、どちらも『知らない』とぬかすから、その仲介者に聞かせてもらおうと思ったんだが……」

「逃げられた……と、」
「ああ」

 期待が嘆息に変わった。

 これほど待ったのに、結局モヤモヤが残るだけなんて──そんな皆の心中を知ってか知らずか、カイトは勿体ぶっていたように『とっておき』を披露する。

「……まあ、その後を推測できないことも、ないんだが」
「なになになに?!」
 身を乗り出すヘロンを笑った六人だが、皆、彼と全く同じ心境だ。


「────医者は仲介者にこう言われて、仕事を引き受けたそうだ。『娘を治したくはないか?』」

 アダルベルトの娘はまだ七歳で、生まれつき心臓を患っていた。アダルベルトは治療法を血眼になって探したが、十五まで生きられないだろう、という自らの診断を覆すことはできなかった。

 その時、そんな甘い言葉を囁かれ、飛びついた。

「アダルベルトが仲介者から聞いた話によると、『娘の病気の心臓を、他の健康な心臓と取り替えればいい』と」
「『取り替える』……?」

「『再生の水』、あれは臓器を腐敗させないためだけのものではない。『再生の水』の名前通り──ヘロンが言ったんだったか?『キズでも治るのか?』って──」

「えぇ?!マジなの?!」
 自分で言ったくせに、ひっくり返って驚くヘロンを笑って、

「ああ、実験してみた」
 簡単に肯定するカイトを、皆が奇妙なモノでも見るような目で見た。

「……俺が試した訳じゃないが、な。さっきのような、指を少し切ったくらいのキズなら、五分も浸けておけば塞がるぞ」
 お揃いのキズがある六人を見回す。

「治るのはこんな小さなキズだけではない。アダルベルトのげんを信じるのなら、だがな」



 アダルベルトももちろん、最初はそんな奇跡のようなことを信じてはいなかった。
 しかし──自分の目で見たのだ。

 再生の水の中で、男の腹に短剣が滑る。
 喉近くからへそまで切り裂かれたキズ。
 それが一週間でくっつき、一ヶ月も経つと傷口さえなくなって──。

「『再生の水の中で娘の病気の心臓を取り出す。その代わりに健康な心臓を入れて時間が経てば──娘の意識が戻った時には、外で走り回ることもできるぞ』──そう教えられたそうだ」

 皆、無言になってそんな場面を想像してみたが、頭の中でさえ上手くはいかなかった。


「『再生の水』……一体、何なんだ……」
「さあな」
 疑問というよりは思わず漏れたアイビスの言葉に、カイトはそっけなく返す。

「『再生の水』も仲介者から渡されていたモノだ。酒に偽装して酒樽に詰め、奴隷商人が持ち出す臓器と交換するように、新しいモノをもらう──そう何度も繰り返し使えるものでもないらしい」

 そのため、火葬場に残されていたもので、その『奇跡』を確かめることはできなかった。


 カイトの話が終盤に差し掛かっていることを感じ、ふと、クレインが思い出す。

「──『亜種』である必要性は……?」

 四つの疑問のうち三つは、完全とは言えないながらも結論は出たが、残りの一つ──

「最終的な目的は定かではないにしても、奴らが人間の臓器を狙っていたことと、『再生の水』の重要性は分かったけど……結局、亜種を狙った意味は、何だ?『亜種の臓器』が必要ってことか?」

「奴らが言うには、亜種の臓器は『強い』んだそうだ」
「『強い』……?」

「『再生の水』に入れておいても、その全部が同じように腐敗しない訳ではなく、それぞれ差が出るんだと。その中で亜種の臓器は、長く保つ。その上再生するのも早い。それと……これは俺もまだよく理解できていないんだが──」

 頭の回転が早く、知識も豊富なカイトにしては珍しく、首をひねって言いよどむ。

「臓器にはがあるんだそうだ」

 その言葉に、クレインとユエだけがハッと目を合わせる。
「そういえば……!」
「ああ、言っていたな……『娘に合う』とか『合わない』、とか……」

「『入れ替える』臓器は、どれでもいいって訳ではないらしい。合う、合わない、があって──アダルベルトは『娘に心臓を探していた』と──亜種の臓器の方がその確率が高いんだとか……見つからなかったことは、良かったのか、悪かったのか、だな……」

 一行の脳裏に浮かんだのは、ベッドから起き上がることもできない、小さな身体──彼女は知ることはないだろう。
 父親の悪魔的な所業の発端が、自分の病に依ることを。

 二度と戻ることのない父親を待ちながら、自分の心臓と共に残された命を燃やすのだ。

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