三鍵の奏者

春澄蒼

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第三章 交点に降るは紅の雨

37 触れて…… ※

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「カイト……たすけて……」
「たす、けて、って……」

 股間を押さえて涙目で縋るユエに、カイトはひたすら困惑していた。

 後ろで膝立ちになって髪を切っていたカイトを、絨毯の上にペタリと座ったまま、振り返る。

「なに……?痛い……ここ、」
「なにって……」
「うぁ……っ、うぅぅ……」

 押さえた時の刺激で、ユエは体を丸める。すると、痛々しいほどに細く白いうなじが露わになった。

 その時──カイトは初めて、ユエに色気を感じた。

「おい、落ち着け、」
 それに引きずられないように、カイトはなるべく客観的に、冷静に説明をしようとする、のだが──

「あれだ、多分、命の危険を感じたことで、性欲が高まる──本能で子孫を残そうと……」
「うぅ……なに?なに……?」
「だから……気が高ぶってだな──つまりは、発情して──」
「分かん、な……」
「前に人間の身体について説明しただろう。は排泄器官でもあるが、生殖器でもあって、男はそれを──」

 今の状態のユエの耳には、小難しい説明など届くはずもない。

「どう、すればぃいの……?!」

 ユエはもっと簡単な答えを待っている。

「どうって……出せば治まるから……」
「『出す』……?なに?」
「そこを擦って、精液を出せばいいから……」
「こす……?カイト、やって……!」

「は、ぁ……?!『やって』って……」

 荒い吐息の合間に放たれた言葉に、さすがのカイトも素っ頓狂な声を上げてしまう。

 これがユエではなく他の誰かだったのなら、冗談だと笑い飛ばすか、誘われているのだと思うか、どちらかだろう。

 だがユエは、本当に純粋に、助けを求めている。
 カイトだけが頼りとでもいう瞳で──。

「っ、自分でやれ!擦るだけだ、できるだろ──」
「やだ……無理!むりぃ……!!いたい……!カイトぉ」
「大丈夫だから、触ってみろ」
「こわい……!」
「……人にされる方が怖い。自分でやった方が怖くないから」
「ひっく……」

 視線を逸らして突き放そうとするカイトだが、
「ぅう……ぐすっ……こわ、ぃ……」
 泣き声が混じり、肩が震え始めた姿に、とうとう根負けした。


******
 頭を抱えたい気分で、「……ほら、」と肩に触れた瞬間、パッ、と花が開くように、ユエはカイトに身体を開いた。

 カイトの胸に背中を預け、体重をかけるように、全てを委ねる。

「…………触るぞ」
 カイトは後ろから手を回して、そこに触れた。

「あぁっ……!!」
 ビクッと、青い髪が揺れる。

 直接触れることは憚られて、カイトは絹の上から、緩やかに握った。
「んっンーーーっ!!」
 たったそれだけで、ユエは放埓してしまう。

 ──初めての射精。

 それは一瞬で駆け抜けて行ってしまった。

「はぁ……はぁ……」
 訳が分からないまま、ユエはただ自然と逃げていく息を、取り戻すことしかできない。

(なに……今の……?)
 快楽など感じる余裕もなく、『出した』という感覚もないままに、ユエにとっての初めてのそれは、衝撃とさらなる混乱をもたらした。

「……ほら、終わりだ。怖くはなかっただろう」
 お役目御免とばかりに、カイトはユエの頭をポンポンと撫でて身を離そうとするのだが、
「……な、に……?」
 呆然とした声に、留められる。

「精液を出したんだ。これでそこは治まる。また痛くなって勃ったら、今度は自分で、今みたいに擦れ」

「『今度』……?また、こんなことが起きる、の……?」

 絶望が入り混じった声に、カイトはどう言葉をかけたものか、考える。

 ユエからしてみれば、『足』ができて──すなわち性器ができて、まだ半年なのだ。知識も経験も足りないままに、いきなり精通が訪れ、混乱するのも仕方がない。

 しかもユエは、『性』自体の知識が乏しいのだ。

 まさかこんな展開になるとは考えてもおらず、混乱やらバツの悪さやらで、ユエに対してキツイ態度を取ってしまったかもしれない、と、カイトは頭を掻く。

「……安心しろ。人間の男は皆こうなる。刺激を与えられたり、性欲を感じたりすると、な。特別なことじゃないんだ。『足』に慣れたように、そのうち慣れる」

「『皆』……か、カイトも……?」
「あ……?、あー……あぁ、まぁそうだ、な」
「そ、か……」

 どんな説明よりも、『カイトも同じ』という言葉で、ユエは少し安心した。

(俺だけが、変じゃないんだ……カイトも、なんだ……)

 カイトが、今の自分と同じようになるところを想像し、ユエは確かに安心した。

 だが安心だけではない──むしろそれと正反対の、胸をざわめかせる『何か』も、それと同時にユエに宿っていた。

 その『何か』を掴もうとすると、先ほどの大浴場で見たカイトの裸が、なぜかユエの脳裏に浮かんでくる。

 これまでの旅の中で、カイトの肌など何回も見てきた。
 道中は、みんな一緒になって川で水を浴びたし、着替えも平気で誰の前でもしていた。

 だが当然ながら、完全に裸で、あれほどくっついたことはなかった。

 がっしりとした首。
 ユエを軽々と抱き上げる腕。
 傷だらけの肌。
 筋肉の乗ったお腹。
 鍛えられた背中。
 そして──ユエと同じモノとは思えない、性器。

 黒々とした茂みに守られた、大きく太く逞しい、モノ。

 思い出した途端、「ン……」もぞ、と腰が動いた。

 カイトにもっと近づきたくなって、椅子のよう寄りかかると、ちょうど顔が、彼の首筋に当たる。
 石けんの香りの奥から、カイト自身の匂いが滲む。微かなそれを求めるように、さらに近く距離。

「は、あ……」
 息を吸い込むと、一気に噴き出した最初とは違い、今度はジワジワと、同じ感覚が滲み出す。

「は……ぁ、カイ、ト……」
「おい……っ!」

 やっと治ったかと安心していたカイトは、完全に不意打ちをくらった。

 首筋に鼻を擦りつけられ、熱い息が肌を湿らせる。
「う、……っと、ユエ!」

 篭った息が首にかかり、カイトは慌てた。長らく忘れていた感覚が、蘇る。
 ザワザワと蠢く、欲望──自分が、子どもができない体だと知ってから、どこかに置いてきたはずの、情欲。

「はっ、ぁ……カイ、ト……あっ!また……!」
「は……?」
「んっ、また……っ!」

 己の身の内から湧き出るそれに戸惑っていたカイトは、ユエの変化に気づくのに、出遅れる。

 今度のユエは、迷いがなかった。
 さっき学んだばかりだったからだ。なった時に、どうすればいいのか。

 徐に、カイトの手を取り、自分のへと導いた。
「お、い……」

「はぁ、あっ、ンん……もぅ……いっかい……」
 唖然とするカイトを置き去りに、ユエの頭の中は白い光が連鎖するように弾けていて、もう待つことはできない。

 間近で合った目は、熱で潤み、トロン……と溶けて色を放つ。

 カイトの手を自分の手で上からそこに押しつけて、まるで、彼の手を使って自慰をするように──揺すった。

「あっあっ──」
「っ、こら……!」

 その暴挙に、自分の手を引き抜こうとしたカイトだが、「あぁ……っ!!」それがちょうど刺激になって、ユエは堪らないというようにかぶりを振る。

「っユエ、今度は自分でできるだろう……!手を離せ!」
 先ほどしたばかりの反省をかなぐり捨て、カイトはキツイ声を出す。

「ン、やだ……っ!カイト、して……!」
「この……!」
「お、願い……、カイト、んんっ」

 もう一方の手がカイトの首に絡みつき、耳に息が吹きかかった。
「う……っ」

 しかも、ユエは腰を突き出したり、引いたりするから、ちょうど尻がカイトの股間に擦れる。

「ったく……!」

 ユエがもう引かないことは、さっき証明済みだ。
 カイトはこれ以上の危機に陥る前に、一回も二回も同じだ、と、なかばやけくそ気味に、要求通り指を絡ませた。

「あっ!んンーーっんっんっ!」

 一回目の放埓で濡れた布を、さっきよりも強く扱く。

「あっ、やっ、カイトぉ……!」
 ユエはカイトの首に鼻筋を擦りつけ、息を吹きかけながら、名前を呼ぶ。

 もどかしいのか足が絨毯を滑り、服が捲れ上がって、艶かしいふくらはきが暖炉の火に光った。

 汗が、つっーー……と首を流れ、そんな微かな刺激さえも、今のユエにとっては大きな掻痒感になる。
 ぶるっ──首から背骨を降りた震えは、腰に溜まり、弾けるのを今か今かと待っている。

 クチュクチュ……!

 布の湿りが酷くなっていく。

 どこに回路があったのか、陰茎への刺激が、乳首に血を集める。

「ふ、ぁ……っ!!」

 肌触りのいい絹がサラサラと、勃ち上がった乳首に触れ、外から見てもはっきりと分かるほどに、布を押し上げた。

 乳首のムズムズと、腰に溜まる熱をどうにかしようと、ユエの肢体は踊る。

 カイトの手と首と腕──露出した肌に助けを求めるように、己の肌を触れさせる。

 ぐりっ、と、カイトの指が陰茎の先端を抉った。
「あっん……っ!!」
 ビクッと跳ねる肢体を受け止めて、カイトはそこへの刺激を続ける。

「あっあっ──あ、なにっ?!なん、か……ぁ……っ!」
 一回目とは違い、今度は身体の中から持ち上がってくる熱をまざまざと感じて、ユエは戸惑う。

 自然とまなじりに滲む涙ごしに、カイトを見ると──息が乱れ、汗が滲む姿が、その熱をさらに沸騰させることになった。

「あ、あぁーーーっ!!」
 憚ることのない嬌声が、部屋に一気に広がり、
「あ、ぁ、ぁ、……」
 放埓に呼応するように、鎮まっていく。

 口元に当てていた手が、力を失って、床に滑り落ちた。
「……ユエ?」

 己の額に滲んだ汗を手の甲で拭いながら、カイトが問いかけるが、返事はない。

 赤く染まった目元を撫でて、初めての快楽で気を失った身体を、「……ふぅ、」カイトはため息と共に抱き上げた。



******
 柔らかな身体をベッドへ運んで、静かに横たえる。

 カイトの服の袖を掴んだままの細い指を、一本一本慎重に剥がしていると、「ンん……」身じろぎして「カイト……?」目を開けてしまった。

「……そのまま、寝ろ」
「ん……」

 そう言われても、濡れて貼りついた服が気持ち悪く、もぞもぞと裾を握る。
 それに気がついたカイトが荷物を漁って、「ほら、気持ち悪いなら着替えろ」と自分の服を寄越す。

「ん」素直に頷いて、ベッドの中で着替え始めるのを見て、カイトは扉へと向かおうと、したのだが──

「あ、やだ、カイト……!いかないで……!」
 すぐに気づかれて、着替えを中断してまで、手を伸ばしてくる。上着の片腕を通しただけで、もう片方の裾が肩にわだかまり、腹から下肢にかけてが露わになったままだ。

「大丈夫だから、寝てろ。そろそろアイビスが戻る。話を聞いてくるから──」
「やっ……!そばにいて、カイト……!」

 フラつきながらも起き上がろうとする姿を見て、仕方なくカイトはベッドへと腰掛けた。

 すると、すぐさま手を握られる。
「……分かった、寝つくまで居てやるから」

 だからひとまず服をきちんと着ろ、と、肩に乗せた裾を引っ張って下ろしてから、ズボンを押しつける。

「……下、いらない」
 カイトの気遣いを無下にして、ユエは握った手を己の頬に擦りつけてから、それを枕にするように顔を乗せて、横になった。

 カイトの服でギリギリ股間は隠れているが、脚を放り出して、白いシーツに泳ぐ。

 ユエは単に、先ほどの行為とカイトの体温、それと暖炉の火によって、暑いと感じていたが故の行動なのだが──誰がどう見ても『事後』という気だるい雰囲気としか思えない光景だ。

 目に毒なそれから視線を外し、カイトは黙ってユエが寝るのを待つ。

 一方のユエの頭の中はグチャグチャだった。
 気を失ったことで、濃厚な今日一日が走馬灯のように蘇ってきたのだ。

 とっ散らかったその中からパッと光るように、クレインの顔、カイトの顔、そして──名も知らない人の顔が浮かび上がってきた。

「……あの人、かわいそう……」

 暖かい部屋、清潔なベッド、安心を与えてくれる体温──今の自分と対比するように、あの冷たく薄暗く死が充満する部屋が思い出された。

「俺はカイトが助けてくれたけど、あの人のこと、俺は助けてあげられなかった……」
「……お前が責任を感じることじゃない。他に責任を負うべき者がいる」

「うん、でも……かわいそう……」
「お前はそうやって憐れんで、悼んでやればいい」

 いきなり雰囲気を変えたユエに、カイトは一瞬怯んだが、寝言のようなものだろうと、深く考えるのをやめた。

「『死ぬ』って、どういうことだろう……?」
「……さあな、それを知る者は、俺たちの言葉の届かないところにしかいない」

 ユエは初めて、『死』というものを考える。
 いつかは自分にも訪れると分かっていたつもりでも、それは本当にに過ぎなかったのだ。

「……『死ぬ』の、怖い……」
 彼の死を確かに悼みながらも、己の無事に安堵する、その矛盾。
『死』に触れて、『生』を実感する、愚かな生き物。

「俺も怖いさ」
「……カイトも?」
「ああ、当たり前だ。確かに誰しもに死は降りかかるのかもしれん。だが──何も知らず、何も分からないまま、ただ死ぬことほど、怖いものはない……」

 考えずに発したその言葉は、間違いなく本心だった。

 カイトはこれまで、他人にこれほど無防備になったことはなかった。ユエがびっくりするほど全てをさらけ出してくるから、それにつられたのかもしれない。

 だがカイトはそんな己の変化に気づかない。

(『怖い』──カイトもそう思うことが、あるんだ……)
 初めて触れたカイトの弱さに、ユエは胸が締めつけられた。

 血が通った温かい手を、ギュッと握る。そして目を閉じて、祈りを捧げるように、額を押しつけた。

 その時ユエに浮かんだ感情は、とても温かく、だがなぜか目頭が熱くなるものだった。

(カイトが俺にしてくれたように、俺がカイトを『怖い』ものから、守ってあげたい……)

 まだユエが名前を知らないその感情は、実際はもっと前から芽生えていたのかもしれない。

 だが後々になってユエが記憶を辿った時、は間違いなくこの瞬間だと、彼は思うことになる。

 そんなことを知らない今のユエは、霞みがかっていく視界を占める大きな手の甲に、ちゅ、と唇を触れさせて、海に抱かれるような安心感の中、眠りに落ちていった。
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