また逢うことができたなら

ななし

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第一章: 再会

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突如俺の意識は飛び、気が付くとどこか懐かしさのある街並みの商店街に立っていた。時差のようなものだろうか、とてつもない頭痛が俺を襲う。

しかしそんなものにかまっている暇はない。

近くの時計を見ると西暦3024年,10月,28日の午後3時20分を示していた。西原の言う通りしっかりと10年前に戻れているようだ。
以降俺は【古賀春季（こがはるき）】として「彼女」を探すことにした。
彼女を助けることができなっかたのは忘れもしない8年前の地震の時のことだ。
西原には余裕をもって10年前に送ってもらったが、2年間でこの広い国の中から彼女を見つけることはできるのだろうか。

悩んでいてもしょうがないので俺はこの街を知るためゆっくりと歩を進めていた。
すると後ろから高い声の女が話しかけてきた。

「あの、鍵落としましたよ」
なにげないそんな一言。

「ありがとうござい、、、、、」
俺は固まってしまった。だってその女は、、、、、俺が過去に戻った理由であり原因であるまぎれもない「彼女」だったからだ。

ただ今悟られてしまってはだめだ。そう直感的に思った俺はすぐに安堵と不安が混じった表情を消し、できるだけ自然に言った。

「ありがとうございます。お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか。」
突然すぎたかもしれない。だがここで何かしらかかわりをもってをく必要があると本能が言っていた気がする。

「紫条映華(しじょうえいか）です」
予想通りの答えが返ってきた。

その後軽くお礼をして映華とは別れてしまった。

タイムリミットまであと2年、そう考えただけで俺の心臓が高鳴る。
そう2年後には少なくとも8年間は続く世界のスラム化が起こるからだ。
もちろんそれまでに俺は映華と関係を持ち、彼女を助ける準備をしなければならない。

過去に戻って俺が行動することで、今まで歩んできた歴史を回避することができるかもしれない。
ただ常に思ってします。

「自分の進んでいる道に未来はあるのか。」と

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