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一章 転生人生の幕開け

ルイルは怒ると怖い

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『それには、訳がありまして…』

訳って何?私が納得できるような話じゃなければ許さないからね!

「はっはい!えっと…その…あの」

もたもたしてないではやく!

「あっ、えっと…」

どんだけ言いづらい内容なのよ!

「すっすみません。」

はぁ。どんな話だとしても怒らないって約束するからさっさと話してくれない?

「えっ。本当に怒りません?」

あなた、私をなんだと思ってるの?

「怒りやすく、早とちりで、可哀想な人」

あなた、急に失礼すぎない!?
今さっきまでのオドオドした雰囲気どこいったの!?

「いやー、
たまにはキャラ変もいいかなーって思ってオドオドしてたんですけど、やっぱ、この正直な私のキャラが最高にいいですね!」

自分が言うのもなんだけど
あなた結構ヤバい人だわ

「アーニコ様、自分がヤバい人って自覚あったんですね」

ぐっ…。うっうるさいわね!
で?あなたが監視してた理由は結局なんなのよ!!

「話を逸らしましたね」

なにか言ったかしら?ルイルくん?

「なっ何も言ってません!!」

そう、それならよかったわ
で、話の続きをどうぞ

「はっはい。
えっと最初にアーニコ様と出会った時、神の使徒には役割があると言いましたよね」

えぇ。

「それで、我々はその、役割に向けた取り組みをしっかりできているのかを週に何回か確認して報告書を送らないといけません」

ん?待って報告書!?
私そんなの今まで一度も聞いたことなかったけど!!

「はい、だって言ってませんでしたから」

ルイルのすっごい正直なとこ私は好きだよ

「好きって言ってるわりには、全然目が笑ってないですよ!?」

そりゃあ!そうでしょ!?
どこに
大事なこと言わないバカがいるのよ!!

「ここにいますけど?」

そう言う意味じゃない!!

「どういう意味ですか?」

あんねぇ、私が言いたいのは!!
なんでそんな大事なこと言わないの?
って言いたいの!!わかる?

「あぁ、なるほど!!わかりましたー!」

信用ならないわ

「失礼な!!

アーニコ様、そもそも今まで誰があなたの報告書を出してたと思ってるんですか?他でもないこのですよ!!アーニコ様は忙しいからと気遣ってがアーニコ様の行動を監視して代わりにが提出してたんです!!」

わかった!!わかったって!!ルイル!
私が悪かったって!謝るから!

「謝るだけじゃすみません!私に土下座しながら「報告書をいつも提出していただき誠にありがとうございます」って言ってください!!」

ガチでやらなきゃダメ?

「やらなきゃ、私はもうあなた様のサポート役を辞めさせていただきます」

わっわかりました!!やりますって…
ん?ちょい待ち?ルイルさん
今、私とあなたは心の中で会話してます

つまり、私がここで土下座する=現実でも土下座することになりません?

「それは、心配いりませんよ?だって、私と話す瞬間はいつも時は止まりますから」

そういえば、確かに
あなたと最初話した時、時間が止まってたわね

「はい。ですから、土下座してください」

えっと…ちょっとお待ちを

「待ちません」

心の準備が…

「待ちません」

でも…

「土下座まで10秒前」

報告書をいつも提出していただき誠にありがとうございます。
いつも、本当に感謝してます

「心がこもっていませんが、まぁいいでしょう」

どっちが、主人なのやら

「何か言いましたか?」

いえ、何も言ってません
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