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50.その後の主要メンバーたち
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魔族の第3次襲撃は、総大将と言えるブラッドリリスが捕縛されたことで幕を閉じた。
まず、この戦いで最も功績を挙げたのが、スモック使い……ええと、アイツの苗字何だっけ?
ハジメって普段は呼んでるし、ハジメでいいか。
ハジメはこの戦いの功績で、今までの犯罪行為を帳消しにしてもらえた。俗にいう司法取引というやつだ。以後はトリトンズの僕の部隊の部下ということで、監視しながら冒険者としてやっていくということになる。
まあ僕としては、コイツが悪さをすることよりも、女性ギルドメンバーに変なことをしないかどうかの方が問題なんだけどね。したらキンバリーと2人で制裁……ということで。
でも、スモッグの能力に関して1つ。コイツって実はキンバリーがレフトダガーで斬れば一発だったんじゃ……あれって見えないモノを斬ったりできるし……
…………
…………
国会議員も冒険者も、仕事が終わってから名案を思い付くものだ! 次行こう次!
2番目は、タケルとお供の2人。
こいつらもこいつらで活躍して、レッドトマホークで幹部候補生として改めて雇い直されることになったらしい。
ちなみに残機3人しか残っていなかったタケルが、どうして70人まで増幅していたのかと言えば、これは一角獣チャクラムの助力があったらしい。
どうやら彼は、秘薬イリクサーの劣化版を作っていたのだとか。さすがはアブソルートマナセンスの持ち主だよね。
ただ……その材料は決してタケルには言えないんだよな。
冬虫夏草、ヒーラーのよだれ、マンドレイク、紫コケ、幻惑キノコ、天然物のブラックスライム、そしてとどめがチャクラムのおしっこ。
うん、タケルは一生知らない方がいい。知る必要もないことだ! お仲間のヒーラーとイチャイチャしてくれ。
3番目は、僕に仕事を依頼してくれた魔法使いモーヴさん。
どうやら彼女も、このチャクラムの薬に興味を持って、何だか裏でラブコールを送っているみたいだ。ギルドの垣根を越えた付き合いというのもいいよね。
それにしても、あの仕事は美味しかったから、また誘ってくれないかな。
あと関係ないけど、モーヴさんはまだ独身で彼氏もいないらしい。これはスモッグ使いのハジメには黙っておくことにしよう。
4番目はソフィア。
彼女は相変わらずギルドで忙しい日々を送っているけど、最近は後輩も出来たらしく、業務の指導なんかもやっているみたいだ。
迷惑来客の対応とか、キレたギルドメンバーとの応対とか、スモッグ使いのあしらい方とか、スモッグ使いのあしらい方とか、この辺りは感覚的に覚えていくしかないから、新人の子も大変だろうな。
だけど、若いしかわいい子だから、是非後輩ちゃんにも頑張って欲しい。
5番目に、僕の部隊の3人娘。ジェシカ、クロエ、スカーレット。
遂に風紀委員のジェシカが、クロエの薄い本を見つけてしまったようだ。ちなみに内容は、勇者カイトと勇者スティレットのBL本だったから大変だ。
さすがのジェシカも目が点になっていたらしく、スカーレットも誤魔化すのが大変だったようだ。
ちなみにこういう業界は情報収集力も高いらしく、何でもお店によっては、人間状態の僕と馬状態の僕がBLするという、何ともアレな薄い本まであるとかないとか。
それって、ただの自慰じゃん!
6番目に、スティレット支部長と、チャクラムとミドルダガー。
チャクラムは相変わらずギルド内ニート。ミドルダガーはスティレットの馬版秘書という感じだから、スティレットはまだまだ現役を続けないといけないようだ。
なら、初仔のブラウンエストックを連れてこいって思うかもしれないけど、彼は彼で勇者試験の試験官をしたり、大手牧場の牝馬の相手をしたりと大変らしい。
というわけで、スティレット支部長はまだまだ現役を引退できないんだな。頑張ってくれ!
最後に、僕とキンバリー。
情勢が落ち着いたら、キンバリーのご両親に挨拶に行くことになった。
今からどんな対応をされるのかドキドキしているけれど、その前に、ちょっと気になることもあったんだよな。
なんと、僕とキンバリーの首についていた透明な首輪。吸血鬼ブラッドリリスが逮捕されたら、きれいさっぱりと消えてなくなったんだ。
チャクラムに見てもらっても、確かになくなったねと答えるばっかりだし、あれっていったい……何だったのだろう?
まあ、特に体調が悪くなったとか、そういうこともないし……経過を見守ろうかな。
某時刻 某所……
「ゴーストマスターのムーマ。貴殿を新たな四天王の一員として迎え入れる」
「ありがたき……幸せにございます。今後とも魔族の未来と……なにより魔王さまのお力となれるよう、凡庸な身なれど精進してまいります」
その話を聞いていた、四天王筆頭の竜人は低い声で言った。
「貴殿の管轄はフロンティア国と周辺地域になる。元々、新冒険者街の側の森で暮らしていた貴殿ならわかると思うが……あそこの冒険者は強くて頭もよい。ブラッドリリスと同じミスはしないようにな?」
「肝に……銘じたいと思います」
玉座に腰掛けている悪魔は言った。
「では、引き続き、黒死病を流行らせる準備を進めてくれ。これで人間側の戦力と信仰心を一気にそぎ落とす」
そう指示が出ると、一同は「ははっ!」と返事をして駆け足で去っていった。
そして四天王のひとり堕天使は、目を細めると小さく言った。
「日本人を使って鮮やかにリリスを追い落とすとは……おもしろい女だ。これは先が楽しくなりそうだ」
【作者からの挨拶】
ここまで、本作をお読みいただきありがとうございます!
軽くですが、それぞれのキャラクターのその後についても触れてみようと考え、主人公が語るという形で入れてみることにしました。
次回作ですが、少しヒロインの心理描写を上手くなりたいので、今度は女性主人公を出してみようと考えています。今までは男性主人公ばかり書いてきたので、筆者にとっては前例がないわけではありませんが……未開拓の分野に挑戦することになります。
なるべく丁寧に仕上げていきたいと思いますので、仕上がったときにはまた、ご連絡したいと思います。
では……ここまでお付き合い下さり、ありがとうございます。
まず、この戦いで最も功績を挙げたのが、スモック使い……ええと、アイツの苗字何だっけ?
ハジメって普段は呼んでるし、ハジメでいいか。
ハジメはこの戦いの功績で、今までの犯罪行為を帳消しにしてもらえた。俗にいう司法取引というやつだ。以後はトリトンズの僕の部隊の部下ということで、監視しながら冒険者としてやっていくということになる。
まあ僕としては、コイツが悪さをすることよりも、女性ギルドメンバーに変なことをしないかどうかの方が問題なんだけどね。したらキンバリーと2人で制裁……ということで。
でも、スモッグの能力に関して1つ。コイツって実はキンバリーがレフトダガーで斬れば一発だったんじゃ……あれって見えないモノを斬ったりできるし……
…………
…………
国会議員も冒険者も、仕事が終わってから名案を思い付くものだ! 次行こう次!
2番目は、タケルとお供の2人。
こいつらもこいつらで活躍して、レッドトマホークで幹部候補生として改めて雇い直されることになったらしい。
ちなみに残機3人しか残っていなかったタケルが、どうして70人まで増幅していたのかと言えば、これは一角獣チャクラムの助力があったらしい。
どうやら彼は、秘薬イリクサーの劣化版を作っていたのだとか。さすがはアブソルートマナセンスの持ち主だよね。
ただ……その材料は決してタケルには言えないんだよな。
冬虫夏草、ヒーラーのよだれ、マンドレイク、紫コケ、幻惑キノコ、天然物のブラックスライム、そしてとどめがチャクラムのおしっこ。
うん、タケルは一生知らない方がいい。知る必要もないことだ! お仲間のヒーラーとイチャイチャしてくれ。
3番目は、僕に仕事を依頼してくれた魔法使いモーヴさん。
どうやら彼女も、このチャクラムの薬に興味を持って、何だか裏でラブコールを送っているみたいだ。ギルドの垣根を越えた付き合いというのもいいよね。
それにしても、あの仕事は美味しかったから、また誘ってくれないかな。
あと関係ないけど、モーヴさんはまだ独身で彼氏もいないらしい。これはスモッグ使いのハジメには黙っておくことにしよう。
4番目はソフィア。
彼女は相変わらずギルドで忙しい日々を送っているけど、最近は後輩も出来たらしく、業務の指導なんかもやっているみたいだ。
迷惑来客の対応とか、キレたギルドメンバーとの応対とか、スモッグ使いのあしらい方とか、スモッグ使いのあしらい方とか、この辺りは感覚的に覚えていくしかないから、新人の子も大変だろうな。
だけど、若いしかわいい子だから、是非後輩ちゃんにも頑張って欲しい。
5番目に、僕の部隊の3人娘。ジェシカ、クロエ、スカーレット。
遂に風紀委員のジェシカが、クロエの薄い本を見つけてしまったようだ。ちなみに内容は、勇者カイトと勇者スティレットのBL本だったから大変だ。
さすがのジェシカも目が点になっていたらしく、スカーレットも誤魔化すのが大変だったようだ。
ちなみにこういう業界は情報収集力も高いらしく、何でもお店によっては、人間状態の僕と馬状態の僕がBLするという、何ともアレな薄い本まであるとかないとか。
それって、ただの自慰じゃん!
6番目に、スティレット支部長と、チャクラムとミドルダガー。
チャクラムは相変わらずギルド内ニート。ミドルダガーはスティレットの馬版秘書という感じだから、スティレットはまだまだ現役を続けないといけないようだ。
なら、初仔のブラウンエストックを連れてこいって思うかもしれないけど、彼は彼で勇者試験の試験官をしたり、大手牧場の牝馬の相手をしたりと大変らしい。
というわけで、スティレット支部長はまだまだ現役を引退できないんだな。頑張ってくれ!
最後に、僕とキンバリー。
情勢が落ち着いたら、キンバリーのご両親に挨拶に行くことになった。
今からどんな対応をされるのかドキドキしているけれど、その前に、ちょっと気になることもあったんだよな。
なんと、僕とキンバリーの首についていた透明な首輪。吸血鬼ブラッドリリスが逮捕されたら、きれいさっぱりと消えてなくなったんだ。
チャクラムに見てもらっても、確かになくなったねと答えるばっかりだし、あれっていったい……何だったのだろう?
まあ、特に体調が悪くなったとか、そういうこともないし……経過を見守ろうかな。
某時刻 某所……
「ゴーストマスターのムーマ。貴殿を新たな四天王の一員として迎え入れる」
「ありがたき……幸せにございます。今後とも魔族の未来と……なにより魔王さまのお力となれるよう、凡庸な身なれど精進してまいります」
その話を聞いていた、四天王筆頭の竜人は低い声で言った。
「貴殿の管轄はフロンティア国と周辺地域になる。元々、新冒険者街の側の森で暮らしていた貴殿ならわかると思うが……あそこの冒険者は強くて頭もよい。ブラッドリリスと同じミスはしないようにな?」
「肝に……銘じたいと思います」
玉座に腰掛けている悪魔は言った。
「では、引き続き、黒死病を流行らせる準備を進めてくれ。これで人間側の戦力と信仰心を一気にそぎ落とす」
そう指示が出ると、一同は「ははっ!」と返事をして駆け足で去っていった。
そして四天王のひとり堕天使は、目を細めると小さく言った。
「日本人を使って鮮やかにリリスを追い落とすとは……おもしろい女だ。これは先が楽しくなりそうだ」
【作者からの挨拶】
ここまで、本作をお読みいただきありがとうございます!
軽くですが、それぞれのキャラクターのその後についても触れてみようと考え、主人公が語るという形で入れてみることにしました。
次回作ですが、少しヒロインの心理描写を上手くなりたいので、今度は女性主人公を出してみようと考えています。今までは男性主人公ばかり書いてきたので、筆者にとっては前例がないわけではありませんが……未開拓の分野に挑戦することになります。
なるべく丁寧に仕上げていきたいと思いますので、仕上がったときにはまた、ご連絡したいと思います。
では……ここまでお付き合い下さり、ありがとうございます。
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