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19.ギルドメンバーの未帰還
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翌日、僕はキンバリーを助手代わりに、別ギルドの応援に向かっていた。
向かった先はインディゴメイルズという、冒険者ギルドだ。
普通、冒険者というと荒くれていたり、粗暴だったりと、どこかチンピラというかゴロツキというイメージがあるけれど、インディゴメイルズのギルドメンバーは違う。
筋骨隆々でいて紳士的という、豪傑を絵で描いたような男たちだ。
しかし、そんな彼らもやはり人の子。怪我をすれば痛がるし気も弱くなるようだ。
「これは……重症ですね」
この世界にはHPという現在の体力を示す数字があるから、ケガをした戦士の傷の深さを大雑把にだけど把握することができる。
このHPなら、ヒーリングを持たない一般の魔法使いでも魔法によって治療することは可能だ。
【ゴンダス家の29番目 男 年齢32歳 種族:ウェアウルフ クラス:戦士 レベル67
HP 212/ 582 LP 4/6 MP 115/ 175】
今回のけが人は、困ったことにHPの隣にあるLPと呼ばれる値が減っていることである。
LPとはライフポイントという意味で、HPを削り切られて0にされたり、重病にかかったりしなければ減少しない値だ。
LPが減ってしまうと、ヒーリング持ちに回復してもらうか、何日も身体を休めることで、稀に回復することを祈るしかない。
さて、彼はどうしてLPが2も減ってしまっているのだろう。女性エルフや女性有翼人なら、棺桶に片足を突っ込んでいるレベルのダメージ量だぞ。
少し調べてみると理解できた。どうやら彼は、骨折をしたうえに臓器を痛めてしまっているようだ。しかも骨も所定の位置から動いているという重症っぷりだ。
「このまま治療すると骨が変なくっ付き方をしてしまう」
そこまで言うと、僕はキンバリーを見た。
「治療系の魔法について書かれた魔法の書物は読んだことある?」
本当はキンバリーに頼らずに自分自身で調べればいいのだが、今は治療中なので、いちいち本を細かく読み込んでいる時間はない。
キンバリーも頷いてくれた。
「何冊かなら……」
「わかった。少し知恵を拝借するよ」
さすがに治療系の技は、多くの魔法使いたちが研究を進めているのだろう。
キンバリーの記憶を辿るだけでも、軽く10個は魔法が出来上がっていた。
どの魔法もアビリティ【ヒーリング】から派生した治療魔法で、多くの魔法使いたちの汗と涙の結晶……いや、実質的な子供のような存在なのだと考えると、何だか感慨深いものがある。
激痛を鎮静化する魔法。急速な出血を止める魔法。アナフィラキシーショックを緩和する魔法。神経毒の症状を緩和する魔法。程よい電気ショックを与える魔法。傷口を消毒したうえで塞ぐ魔法。内部の臓器を少しずつ蘇生する魔法。破れた鼓膜を修復する魔法。
そしてあった……損傷した骨を元通りの位置に修復する魔法!
「リペアボーンか!」
その魔法を使ってみると、患者の男性は一瞬だけ痛そうな顔をしたが、すぐに骨の状態が戻ったらしく、ほっとしていた。
そして、位置が戻ったところで、今度は骨の修復作業をはじめた。一部筋肉なども骨の残骸で痛めてしまっていたが、幸いにも周りの筋肉も修復する効果もあるようだ。
ヒーリングを用いて10分ほどかけて治すと、そのインディゴメイルズの戦士は驚いた様子で自分のあばらを見ていた。
「すごい……痛みがウソのように引いている。もう動けるんじゃないか?」
「いや、体の中にはまだダメージは残っていますよ。最低でも今日は安静にしていて欲しいし、後日に何か違和感を察したらすぐに連絡して欲しい」
「わ、わかった……」
その様子を見ていた、上司と思われるウェアウルフ族の男性も深々と頭を下げた。
「これほど迅速に対応して頂いてありがとうございます。ぜひまた、力になってください」
彼の言葉を聞いて、何だか照れくさくなった。
今までのニート生活では誰の役に立ったこともなかったし、僕に価値なんてないと思っていたけど、こうやって必要とされるのだから、もっと人の役にたちたいという心も僕の中に芽生えつつあった。
帰り道にキンバリーは、僕を見て微笑んだ。
「正直に言わせていただくと……あれほど重傷の方では、治療は不可能だと思っていました。あの状態から見事にリカバリーしてしまうなんて、やはりアキノスケ様は凄いですね!」
こんなに可愛い女の子に、ここまで言ってもらえて悪い気はしない。
だけど、ここまで上手く行ったのは、やはりキンバリーの助力のおかげだろう。彼女に感謝する意味でもしっかりと言ってあげるべきだと思った。
「いいや、君がいてくれなければ、今日の治療も……それ以前に、この冒険者街に来ることすらできなかった。僕が凄いのなら、君も同じくらい凄くないとウソになる」
そう伝えると、キンバリーは頬だけでなく耳まで真っ赤っかになった。僕は当然のことを言ったんだから、そんなに照れなくてもいいと思うんだけど……
「……おだてても何も出ませんよ」
「君は凄い女の子なんだから、もう少し自信をもって」
「は、はい……」
そんな話をしながら、フロンティアトリトンズに帰還すると、受付嬢のソフィアが困り顔になっていた。
任務達成の報告をすると彼女は喜んでくれたが、心の中で不安がっていることが伝わってくる。いったいどうしたのだろう?
「……先から浮かない顔だけど、心配事があるのかい?」
そう質問すると、ソフィアは困り顔になって言った。
「ゴブリンの巣穴の調査に言ったギルドメンバーが戻らないのです」
その話を聞いていたキンバリーは表情を曇らせた。
「それって……クロエのこと?」
ソフィアはバツが悪そうな顔をしたまま頷いた。
「今日戻らなければ、調査隊を派遣しようと思っています。貴方たちには別の仕事を斡旋しますので……」
僕は少し考えたが、ソフィアの指示に従うことにした。
彼女だってギルドの受付嬢だ。今までだって様々な状況に対応してきたのだから、こういう事態に見舞われても僕よりも上手に対処するだろう。
そう、僕は気楽に考えていたが、クロエは既に囚われの身となっていた。
向かった先はインディゴメイルズという、冒険者ギルドだ。
普通、冒険者というと荒くれていたり、粗暴だったりと、どこかチンピラというかゴロツキというイメージがあるけれど、インディゴメイルズのギルドメンバーは違う。
筋骨隆々でいて紳士的という、豪傑を絵で描いたような男たちだ。
しかし、そんな彼らもやはり人の子。怪我をすれば痛がるし気も弱くなるようだ。
「これは……重症ですね」
この世界にはHPという現在の体力を示す数字があるから、ケガをした戦士の傷の深さを大雑把にだけど把握することができる。
このHPなら、ヒーリングを持たない一般の魔法使いでも魔法によって治療することは可能だ。
【ゴンダス家の29番目 男 年齢32歳 種族:ウェアウルフ クラス:戦士 レベル67
HP 212/ 582 LP 4/6 MP 115/ 175】
今回のけが人は、困ったことにHPの隣にあるLPと呼ばれる値が減っていることである。
LPとはライフポイントという意味で、HPを削り切られて0にされたり、重病にかかったりしなければ減少しない値だ。
LPが減ってしまうと、ヒーリング持ちに回復してもらうか、何日も身体を休めることで、稀に回復することを祈るしかない。
さて、彼はどうしてLPが2も減ってしまっているのだろう。女性エルフや女性有翼人なら、棺桶に片足を突っ込んでいるレベルのダメージ量だぞ。
少し調べてみると理解できた。どうやら彼は、骨折をしたうえに臓器を痛めてしまっているようだ。しかも骨も所定の位置から動いているという重症っぷりだ。
「このまま治療すると骨が変なくっ付き方をしてしまう」
そこまで言うと、僕はキンバリーを見た。
「治療系の魔法について書かれた魔法の書物は読んだことある?」
本当はキンバリーに頼らずに自分自身で調べればいいのだが、今は治療中なので、いちいち本を細かく読み込んでいる時間はない。
キンバリーも頷いてくれた。
「何冊かなら……」
「わかった。少し知恵を拝借するよ」
さすがに治療系の技は、多くの魔法使いたちが研究を進めているのだろう。
キンバリーの記憶を辿るだけでも、軽く10個は魔法が出来上がっていた。
どの魔法もアビリティ【ヒーリング】から派生した治療魔法で、多くの魔法使いたちの汗と涙の結晶……いや、実質的な子供のような存在なのだと考えると、何だか感慨深いものがある。
激痛を鎮静化する魔法。急速な出血を止める魔法。アナフィラキシーショックを緩和する魔法。神経毒の症状を緩和する魔法。程よい電気ショックを与える魔法。傷口を消毒したうえで塞ぐ魔法。内部の臓器を少しずつ蘇生する魔法。破れた鼓膜を修復する魔法。
そしてあった……損傷した骨を元通りの位置に修復する魔法!
「リペアボーンか!」
その魔法を使ってみると、患者の男性は一瞬だけ痛そうな顔をしたが、すぐに骨の状態が戻ったらしく、ほっとしていた。
そして、位置が戻ったところで、今度は骨の修復作業をはじめた。一部筋肉なども骨の残骸で痛めてしまっていたが、幸いにも周りの筋肉も修復する効果もあるようだ。
ヒーリングを用いて10分ほどかけて治すと、そのインディゴメイルズの戦士は驚いた様子で自分のあばらを見ていた。
「すごい……痛みがウソのように引いている。もう動けるんじゃないか?」
「いや、体の中にはまだダメージは残っていますよ。最低でも今日は安静にしていて欲しいし、後日に何か違和感を察したらすぐに連絡して欲しい」
「わ、わかった……」
その様子を見ていた、上司と思われるウェアウルフ族の男性も深々と頭を下げた。
「これほど迅速に対応して頂いてありがとうございます。ぜひまた、力になってください」
彼の言葉を聞いて、何だか照れくさくなった。
今までのニート生活では誰の役に立ったこともなかったし、僕に価値なんてないと思っていたけど、こうやって必要とされるのだから、もっと人の役にたちたいという心も僕の中に芽生えつつあった。
帰り道にキンバリーは、僕を見て微笑んだ。
「正直に言わせていただくと……あれほど重傷の方では、治療は不可能だと思っていました。あの状態から見事にリカバリーしてしまうなんて、やはりアキノスケ様は凄いですね!」
こんなに可愛い女の子に、ここまで言ってもらえて悪い気はしない。
だけど、ここまで上手く行ったのは、やはりキンバリーの助力のおかげだろう。彼女に感謝する意味でもしっかりと言ってあげるべきだと思った。
「いいや、君がいてくれなければ、今日の治療も……それ以前に、この冒険者街に来ることすらできなかった。僕が凄いのなら、君も同じくらい凄くないとウソになる」
そう伝えると、キンバリーは頬だけでなく耳まで真っ赤っかになった。僕は当然のことを言ったんだから、そんなに照れなくてもいいと思うんだけど……
「……おだてても何も出ませんよ」
「君は凄い女の子なんだから、もう少し自信をもって」
「は、はい……」
そんな話をしながら、フロンティアトリトンズに帰還すると、受付嬢のソフィアが困り顔になっていた。
任務達成の報告をすると彼女は喜んでくれたが、心の中で不安がっていることが伝わってくる。いったいどうしたのだろう?
「……先から浮かない顔だけど、心配事があるのかい?」
そう質問すると、ソフィアは困り顔になって言った。
「ゴブリンの巣穴の調査に言ったギルドメンバーが戻らないのです」
その話を聞いていたキンバリーは表情を曇らせた。
「それって……クロエのこと?」
ソフィアはバツが悪そうな顔をしたまま頷いた。
「今日戻らなければ、調査隊を派遣しようと思っています。貴方たちには別の仕事を斡旋しますので……」
僕は少し考えたが、ソフィアの指示に従うことにした。
彼女だってギルドの受付嬢だ。今までだって様々な状況に対応してきたのだから、こういう事態に見舞われても僕よりも上手に対処するだろう。
そう、僕は気楽に考えていたが、クロエは既に囚われの身となっていた。
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