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6.キンバリーを救出するために
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拘束されたキンバリーを見て、僕は全身の血がざわつくほどに恐怖を感じていた。
彼女を救出するにしても、ウェアウルフの数は約10人。直接戦闘に携わっていたのが2・3人だったことを考えると、僕が素人だろうが熟練者だろうが最初から勝ち目はなかったことがわかる。
いや、それ以上に……これほどの数が潜んでいながら、存在すら気づかなかったことに絶望を感じる。
そんなんじゃ生き残れない、そう思いながら自分自身を奮い立たせた。
僕はこの世界のことを何も知らないし、ガイド役とも言えるキンバリーを失えば文字通り【詰む】恐れすらある。なんとしても彼女を救出しないといけない。
「なかなかいいエルフが手に入ったな」
「この格好をさせれば、武器を隠し持つことはできないだろうが……これほどの霊力だ。油断するなよ」
「どうせなら、服を残らず脱がした方が、抵抗もできなくなると思うんだけどな」
スケベそうなウェアウルフが言うと、近くのウェアウルフが小突いた。
「バカ! このエルフは山神様への捧げものだぞ……」
「いた……ゲンコツはあんまりっすよ」
小突かれたウェアウルフは抗議していたが、近くにいた冷静なウェアウルフは言った。
「後学のために教えておいてやるが、魔導使いの下着を脱がすな。素っ裸にしたら、何も失うものがないと開き直ってゼロ距離から魔法を放ってくる輩もいる」
その言葉を聞いた、若いウェアウルフたちは青い顔をしながら、キンバリーのことを眺めていた。彼女は下を向いたまま歩いていたが、妙な大人しさがかえってウェアウルフたちに恐怖感を与えたのかもしれない。
若いウェアウルフは、誤魔化すように笑いながら話題を変えた。
「連れの男の方には逃げられてしまったが……アイツはどんなアビリティを持っていたんだ?」
「ウマを呼び出す能力だった。仲間を呼ぶかもしれんが……我らの故郷まではたどり着けんだろう」
「念のため、警備は厳重にしておくか」
キンバリーを本音では今すぐに救出したいけど、ここで襲撃しても取り返せないのは明白だった。
ウェアウルフは剣や槍だけでなく、弓矢を装備している奴が多い。最初に虚を突くことができたとしても、キンバリーを咥えている間に、複数人から弓矢で狙い撃ちにされてしまう。
相手は、連れである僕がウマになれることを知らないのが、僕にとっての唯一で最大のメリットだろう。
奴らの虚を突けるのは一度きり。チャンスは確実にものにしたい。
「…………」
そこまで考えると、僕は自分自身がぶっつけ本番に弱いことを思い出してしまった。
自慢ではないけど、人生の中で1発合格したのは大型バイク免許くらいだ。会社の面接も、学校の受験も、小学生の頃のお遊戯会のセリフさえも、全て失敗している。
これは……気を引き締めてかからないとヤバいぞ!
しばらく、ウェアウルフたちの後を付けていると、こいつらは森の中の集落に入って行った。
中を見ると、女性ウェアウルフや老人、子供たちまでいる。僕はてっきり山賊集団なのかと思っていたが、こいつらの本職は農業か何かで、山賊は副業として行っているのかもしれない。
門の前には2人も番をしているウェアウルフがおり、周囲も空堀付きの柵で囲われているから、侵入も容易ではなさそうだ。
この様子では、キンバリーを助ける以前に……中に潜入すること自体が問題になる。
どうしたものか……と思案していたら、川から子供たちの声が聞こえてきた。
試しに近づいてみると、ウェアウルフの子供2人が川で水遊びをしている。
彼らの背格好から、年齢は大きい方で6~7歳。小さい方は5歳児といった感じか。子供だけで遊ばせているのは何とも不用心な感じもするけど、考え方を変えれば人間ボディの子供でも獣人だ。何かあってもとっさに逃げられるのかもしれない。
少し眺めていると、僕の脳裏にアイディアが浮かんだ。
よく考えれば今の僕はウマにしか見えないのだから、隣で川遊びをしていても黒毛の野生馬としか思われない。
ゆっくりとした足取りで茂みから姿を現すと、僕はそのまま水辺にやって来て水を飲むふりをした。
すると、子供たちは早くも興味を持ったようだ。じっとこちらを眺めている。
なので僕は視線を子供たちに向け、少し鼻を鳴らしてみせた。尻尾も振って飛んでくる虫を追い払っていると、年下の女の子の方が駆け寄ってきた。
「あ、こら……うかつにちかよるなって!」
大きな子の注意を無視して、女の子が僕に近づいてくると、恐る恐るという様子でお腹の辺りを触ってきた。
さて、野生馬なら、ここで嫌がって暴れることもあるだろうが、それではビジネスは成立しない。僕は再び鼻を鳴らす程度にして、口を水面へと近づけて水を飲むふりをした。
男の子の方も、僕を警戒しながらという様子だったが、近づいてきて女の子を僕から引き離した。
「コイツはやせいのおウマさんだぞ。ちかづいたらあぶないって」
「えーでもでもー かっこいいんだもーん!」
「かっこよくても、ダメなモノはだーめ!」
「いじわるー!」
こらこら、お兄ちゃんをあまり困らせるんじゃないぞ。と思いながら、僕はウェアウルフ……というか犬耳少女の頭を鼻先でモショモショしてみた。
女の子は「ひゃあ!」と言いながら頭を押さえていたが、僕をにらむと「やったなー!」と言いながらパンチをしてきた。
正直言って、ちょっと痛かったがKAWAIIは正義だ。僕はお返しと言わんばかりに、再び頭をモショモショとくすぐってみると、少女は「おにーちゃーん! おウマさんがいじめるー!」と叫んでいた。
いっぽうで、お兄さんはと言えば……
「なんだか、すごくひとになれてるな……うちでかえないか、おかあさんにそうだんしてみようか」
そう言われると犬耳少女は、パッと表情を明るくした。
「うん、かいたい、かいたい!」
こうして僕は、ウェアウルフの子供たちに連れられて、門番のところへと向かった。
【ウェアウルフの幼女(人間ボディ)】
彼女を救出するにしても、ウェアウルフの数は約10人。直接戦闘に携わっていたのが2・3人だったことを考えると、僕が素人だろうが熟練者だろうが最初から勝ち目はなかったことがわかる。
いや、それ以上に……これほどの数が潜んでいながら、存在すら気づかなかったことに絶望を感じる。
そんなんじゃ生き残れない、そう思いながら自分自身を奮い立たせた。
僕はこの世界のことを何も知らないし、ガイド役とも言えるキンバリーを失えば文字通り【詰む】恐れすらある。なんとしても彼女を救出しないといけない。
「なかなかいいエルフが手に入ったな」
「この格好をさせれば、武器を隠し持つことはできないだろうが……これほどの霊力だ。油断するなよ」
「どうせなら、服を残らず脱がした方が、抵抗もできなくなると思うんだけどな」
スケベそうなウェアウルフが言うと、近くのウェアウルフが小突いた。
「バカ! このエルフは山神様への捧げものだぞ……」
「いた……ゲンコツはあんまりっすよ」
小突かれたウェアウルフは抗議していたが、近くにいた冷静なウェアウルフは言った。
「後学のために教えておいてやるが、魔導使いの下着を脱がすな。素っ裸にしたら、何も失うものがないと開き直ってゼロ距離から魔法を放ってくる輩もいる」
その言葉を聞いた、若いウェアウルフたちは青い顔をしながら、キンバリーのことを眺めていた。彼女は下を向いたまま歩いていたが、妙な大人しさがかえってウェアウルフたちに恐怖感を与えたのかもしれない。
若いウェアウルフは、誤魔化すように笑いながら話題を変えた。
「連れの男の方には逃げられてしまったが……アイツはどんなアビリティを持っていたんだ?」
「ウマを呼び出す能力だった。仲間を呼ぶかもしれんが……我らの故郷まではたどり着けんだろう」
「念のため、警備は厳重にしておくか」
キンバリーを本音では今すぐに救出したいけど、ここで襲撃しても取り返せないのは明白だった。
ウェアウルフは剣や槍だけでなく、弓矢を装備している奴が多い。最初に虚を突くことができたとしても、キンバリーを咥えている間に、複数人から弓矢で狙い撃ちにされてしまう。
相手は、連れである僕がウマになれることを知らないのが、僕にとっての唯一で最大のメリットだろう。
奴らの虚を突けるのは一度きり。チャンスは確実にものにしたい。
「…………」
そこまで考えると、僕は自分自身がぶっつけ本番に弱いことを思い出してしまった。
自慢ではないけど、人生の中で1発合格したのは大型バイク免許くらいだ。会社の面接も、学校の受験も、小学生の頃のお遊戯会のセリフさえも、全て失敗している。
これは……気を引き締めてかからないとヤバいぞ!
しばらく、ウェアウルフたちの後を付けていると、こいつらは森の中の集落に入って行った。
中を見ると、女性ウェアウルフや老人、子供たちまでいる。僕はてっきり山賊集団なのかと思っていたが、こいつらの本職は農業か何かで、山賊は副業として行っているのかもしれない。
門の前には2人も番をしているウェアウルフがおり、周囲も空堀付きの柵で囲われているから、侵入も容易ではなさそうだ。
この様子では、キンバリーを助ける以前に……中に潜入すること自体が問題になる。
どうしたものか……と思案していたら、川から子供たちの声が聞こえてきた。
試しに近づいてみると、ウェアウルフの子供2人が川で水遊びをしている。
彼らの背格好から、年齢は大きい方で6~7歳。小さい方は5歳児といった感じか。子供だけで遊ばせているのは何とも不用心な感じもするけど、考え方を変えれば人間ボディの子供でも獣人だ。何かあってもとっさに逃げられるのかもしれない。
少し眺めていると、僕の脳裏にアイディアが浮かんだ。
よく考えれば今の僕はウマにしか見えないのだから、隣で川遊びをしていても黒毛の野生馬としか思われない。
ゆっくりとした足取りで茂みから姿を現すと、僕はそのまま水辺にやって来て水を飲むふりをした。
すると、子供たちは早くも興味を持ったようだ。じっとこちらを眺めている。
なので僕は視線を子供たちに向け、少し鼻を鳴らしてみせた。尻尾も振って飛んでくる虫を追い払っていると、年下の女の子の方が駆け寄ってきた。
「あ、こら……うかつにちかよるなって!」
大きな子の注意を無視して、女の子が僕に近づいてくると、恐る恐るという様子でお腹の辺りを触ってきた。
さて、野生馬なら、ここで嫌がって暴れることもあるだろうが、それではビジネスは成立しない。僕は再び鼻を鳴らす程度にして、口を水面へと近づけて水を飲むふりをした。
男の子の方も、僕を警戒しながらという様子だったが、近づいてきて女の子を僕から引き離した。
「コイツはやせいのおウマさんだぞ。ちかづいたらあぶないって」
「えーでもでもー かっこいいんだもーん!」
「かっこよくても、ダメなモノはだーめ!」
「いじわるー!」
こらこら、お兄ちゃんをあまり困らせるんじゃないぞ。と思いながら、僕はウェアウルフ……というか犬耳少女の頭を鼻先でモショモショしてみた。
女の子は「ひゃあ!」と言いながら頭を押さえていたが、僕をにらむと「やったなー!」と言いながらパンチをしてきた。
正直言って、ちょっと痛かったがKAWAIIは正義だ。僕はお返しと言わんばかりに、再び頭をモショモショとくすぐってみると、少女は「おにーちゃーん! おウマさんがいじめるー!」と叫んでいた。
いっぽうで、お兄さんはと言えば……
「なんだか、すごくひとになれてるな……うちでかえないか、おかあさんにそうだんしてみようか」
そう言われると犬耳少女は、パッと表情を明るくした。
「うん、かいたい、かいたい!」
こうして僕は、ウェアウルフの子供たちに連れられて、門番のところへと向かった。
【ウェアウルフの幼女(人間ボディ)】
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